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カツ・ハウィン - Wikipedia

カツ・ハウィン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

カツ・ハウィンカツ・コバヤシ)は、アニメ機動戦士ガンダム』『機動戦士Ζガンダム』などに登場する架空の人物。(声:白石冬美難波圭一:『機動戦士Ζガンダム』/浪川大輔:映画版『機動戦士Ζガンダム』)


注意以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。


目次

[編集] 一年戦争(『機動戦士ガンダム』)

『機動戦士ガンダム』第2話~43話に登場。サイド7戦災孤児として、ホワイトベースに避難。当時8歳。レツ・コ・ファンキッカ・キタモトらと3人組カツ、レツ、キッカのトリオとして、ホワイトベース内で可愛がられる。唯一トリオの中では第1話に未登場で、初登場はフラウ・ボゥに連れられホワイトベースへ避難してくる第2話の冒頭。当時は、トリオで最年長だったこともあって劇中では最も大人しくおっとりした性格であった。一時はジャブローにて施設に引き渡されそうになるが、3人の強い希望で引き続きホワイトベースに残れるようになった。子供ながら一年戦争を最終決戦まで生き抜き、その目に戦争の残酷さを焼き付ける。最終話ではア・バオア・クーを脱出するアムロのコア・ファイターをキッカやレツと共に誘導、ニュータイプの片鱗を覗かせた。

一年戦争後、ホワイトベースの乗組員だったハヤト・コバヤシとフラウ・ボゥは結婚、レツ、キッカとともに引き取られ養子となり、カツ・コバヤシとなる。

[編集] グリプス戦役 (『機動戦士Ζガンダム』)

15歳に成長したカツは、ハヤトのカラバ参加に伴い、地球連邦軍によって軟禁状態だったかつての英雄、アムロ・レイのエゥーゴ参加を促し、彼と共にカラバに参加。ガンダムMk-IIでの無断出撃を行い、義理の父親であるハヤトから激しい叱責を受けたが、その後彼の許可を得たことに加え、ブライト・ノアらの承諾を得て宇宙へ上がりエゥーゴに参加する。

宇宙に上がる際、アムロから7年前のア・バオア・クー内部でシャアと撃ち合った拳銃を餞別としてもらう。以後、かなり思い入れがあるらしくそれは彼の命の次に大事な宝物となったが、フォン・ブラウン市でジェリド・メサに一瞬の隙を突かれ奪われてしまう。しかし、カミーユと共に避難したシェルターで偶然2人と居合わせ、見事に銃を奪い返した。

前作とは打って変わって、かなり感情の起伏が激しい性格になっている(一年戦争時の鮮烈な経験から、平穏な生活に耐え切れれない性格になってしまったためという説もある)。そのため、アーガマのエースパイロットであるカミーユ・ビダンや、エマ・シーンらにたしなめられる事が多かった。

ブライトが艦長を務めるアーガマから、ヘンケン・ベッケナーが艦長を務めるラーディッシュへと移動、そしてまたアーガマへと、所属艦を度々移動した。

当初は整備の手伝いなどをしていたが、後にモビルスーツパイロットになる。しかし、戦いに出る際の動機が稚拙であることが多く、あまり出撃は許可されなかった(エゥーゴの機体が少なかったことも原因のひとつである)。それでもよく無断出撃をする。しかし、いつも迷惑をかけていたのではなく、無断出撃した際に民間人を装い偽名を使ってティターンズに占拠されたフォン・ブラウンに偵察目的で潜入したが、顔見知りのジェリドとマウアーに見つかってしまい、危うくあと一歩で射殺されそうになったカミーユの危機を救ったこともあった。その一方エゥーゴがアクシズと共同戦線を張った際には、かつての敵組織・旧ジオンの残党であるアクシズへの反発から頑なに出撃を拒んだ。当初はネモに乗っていたが、Gディフェンサーが完成してからはその専任パイロットを務めた。

ティターンズ所属のサラ・ザビアロフと出会い、淡い恋心を抱いてまたもや周囲をかき回す。その想いは一途で、一度捕虜になったサラにそそのかされて脱出させてしまったときは、人間不信になる繊細な一面を見せる。物語終盤においてサラが心酔するパプテマス・シロッコを討とうとしたが、シロッコの盾となったサラを、自らの手で殺してしまう。結果的に前作『ガンダム』において、シャアを身を挺して守ろうとしたララァ・スンを殺めたアムロと同様の悲劇を経験することとなった。サラの戦死後、独断的な態度から、カミーユに銃を向けられる場面があった。

エゥーゴ、ティターンズ、アクシズの三つ巴の最終決戦の最中、ヤザン・ゲーブル率いるハンブラビ隊と交戦状態となり、カツの乗るGディフェンサーはガンダムMk-IIへドッキングする。その直後離脱し、Gディフェンサーのコクピットブロック単体で戦闘に割り込む。ハンブラビ隊との戦闘ではエマを救う。しかし、よそ見をして浮遊していた隕石に衝突し、ヤザンのハンブラビにビームキャノンの攻撃を受けて戦死する。なお、劇場版ではヤザンの攻撃によってではなく隕石に激突死した形になっている。

カミーユのシロッコとの最終決戦では魂となって、カミーユに協力した。幻影となってカミーユの前に立ちはだかるサラを説得した。また、続編『機動戦士ガンダムΖΖ』のジュドーとハマーンの最終決戦時には、再び幻影となって、ララァフォウ、サラと共にジュドーに力を貸した(ただし台詞は無い)。

なお『ガンダムΖΖ』においてのブライトとハヤトのやりとりによると、彼の戦死は第一次ネオ・ジオン抗争中にはフラウ、レツ、キッカには伝えられていなかったことがわかる。一方、劇場版Ζ機軸で描かれた漫画『機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのレポートより―』では家族に彼の死は伝わっており、静岡にあるコバヤシ家には遺影と位牌が飾られている。

[編集] 逸話

キャラクターデザインの安彦良和は「Ζガンダム」の企画に乗り気でなかったため、「Ζ」に登場するカツはちびっ子トリオの他のふたり同様、きわめて安直に描かれているとの印象は拭えなかったが、周知の通り作品上ではかなりの重要度を持ったキャラクターとして描写されている。安彦は「こんなに活躍するのならもっと手を入れるべきだったかもしれない」と語っている。

[編集] 主な搭乗機

[編集] 関連項目


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