ハヤト・コバヤシ
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ハヤト・コバヤシ(U.C.0064年~0088年10月30日)は、アニメ『機動戦士ガンダム』に登場する架空の人物。後の『機動戦士Ζガンダム』、『機動戦士ガンダムΖΖ』にも登場している。『機動戦士ガンダム』ではパイロット、続編では指揮官として活躍。(声:鈴木清信、劇場版『Ζガンダム』では檜山修之[1])
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
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[編集] 機動戦士ガンダム
全話に登場。宇宙世紀では珍しい純粋な日本人とされる。アニメ登場当初は、サイド7に住んでいた柔道を嗜む少年であったが、軍の施設を作るために住居の立ち退きを余儀なくされた経緯があり、軍関係者を父に持つアムロ・レイに対して若干のコンプレックスと反感を抱いていた(同時に、幼馴染みのフラウ・ボゥがアムロに惹かれている事への嫉妬もあったと見られる)。アニメ第1話でザクIIがサイド7を強襲するのに伴いホワイトベースに避難。第3話ではガンタンクにカイ・シデンと共に乗り、見事にパプア補給艦を撃沈して初陣を飾っている。
ホワイトベースが地上に降りた第6話からは主にガンタンクの砲手を務める。ガンタンクは当初2人乗りで、操縦手をリュウ・ホセイが担当していたが、第21話でリュウが戦死して以後は単座で操縦できるように改造され、砲手兼操縦手として引き続きガンタンクのパイロットを勤めた。
20話では脱走から戻ったアムロに対するブライトの甘過ぎる処置に不満を抱き、当てつけるようにカイやハワド、マクシミリアンと共にバギーでホワイトベースを一時的に脱走した。が、追いかけてきたリュウの説得で戻る。
ランバ・ラル隊を打ち破った後の第23話では、マチルダ・アジャン中尉の率いる補給部隊の持ってきたGファイターに緊急的に搭乗[2]。アムロ搭乗のガンダムとの良好なコンビネーションで敵部隊を撃退している。25話のオデッサ戦ではGスカイイージーを操縦し、オルテガのドムを撃破する際にガンダムを再び乗せて好アシストを見せている。また、カイ・シデンが一時的にホワイトベースを降りた27話では珍しくガンキャノンで出撃したが、思うように性能を引き出せずカラハのズゴックに苦戦を強いられていた。
ホワイトベースが宇宙に出てからも、継続してガンタンクに乗り部隊の一戦力として奮闘している。但し、劇場版『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』に於いては、C-109とマーキングされたガンキャノンに乗り換えている(乗り換えているだけで基本的な役回りなどは変わってはいない)。
宇宙要塞ソロモン攻略戦に至る第35話にて出撃時に、ガンタンクのコックピットに至近弾を食らって負傷。彼と機体の戦線離脱によりホワイトベースの戦力は11%低下したと分析[3]されている。この時看護に当たったフラウに、ニュータイプ能力が開花し人間離れしたアムロのパイロットとしての技量への嫉妬と、昔から彼に勝てない自分への嫌悪を語っている。これ以後、アムロと距離を感じていた彼女と急速に親密になっていく。42話では出撃前にオペレーター席のフラウと話し込む姿も見られた。
宇宙要塞ア・バオア・クー攻略戦が繰り広げられる第43話にて自分の機体を撃破されながらもカイと共に銃撃戦で敵兵に対抗し、最終的にアムロの誘導する声を聞いて乗組員と共に脱出。一年戦争を生き残った。
なお富野喜幸(現・富野由悠季)監督による小説版ではアムロ・カイと共にニュータイプへ覚醒、ガンキャノン C-109のパイロットとして活躍するが、シャア・アズナブル率いるニュータイプ部隊との交戦で、シャア専用リック・ドムに撃墜され死亡する展開で、主人公アムロの死と共にファンに衝撃を与えた。
[編集] 機動戦士Ζガンダム
終戦後はフラウと結婚し、同時にホワイトベースに乗り込んでいたカツ・ハウィン、レツ・コ・ファン、キッカ・キタモトを養子として引き取った。軍内部では戦争博物館の館長という、言わば閑職に回されていたが、密かに反ティターンズの組織であるカラバに参加しており、エゥーゴのジャブロー侵攻時には戦争博物館を離れて地上に降りたエゥーゴのパイロットを宇宙に帰すためのシャトルを手配するなど、地球側の支援者のキーマンとして活躍した。
また、エゥーゴのジャブロー侵攻と同時にアウドムラの艦長となり、地上での反ティターンズの戦いの中心人物として手堅い指揮官ぶりを見せた。
なお、劇場版の展開に準拠した『機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのレポートより―』では、劇場版において割愛されたダカールでの演説シーンをシャア・アズナブルに代り、ハヤトがストーリーの裏側で行っている様子が描かれている。なお、この後の彼の生死については不明だが、妻子は静岡に移り住んでいる姿が描かれていた。
[編集] 機動戦士ガンダムΖΖ
前作に引き続きカラバの主要メンバーとして登場。第一次ネオ・ジオン抗争では、地球に降下したネオ・ジオンを追撃するジュドー・アーシタらに手を貸す。ダブリンへのコロニー落としの際は、民間人の避難にも尽力した。
精神崩壊を起こし、人事不省になったカミーユにカツの面影を見ていたところがあった。アウドムラの操艦技術をハマーンに賞賛され、カミーユにみせた気遣いは「さすがホワイトベースの人!」とジュドー達に尊敬されていた。
第35話「落ちてきた空」で、ジュドーの乗るΖΖガンダムが合体するのを阻止せんとするラカン・ダカランの搭乗するザクIIIの攻撃からジュドーを守り、ラカンの反撃を受け、被弾。自らを犠牲[4]にしてジュドーを守った末に「聞こえる…カツの声が…」と言い残しドダイと共に爆散する。
小説版ではジュドー達が乗ったシャトルを守るために、プルツーが駆るサイコガンダムMk-IIに戦闘機で体当たりし、死亡する。アムロもその場に居合わせ、1年戦争から共に戦ってきた戦友の呆気ない死に激しく落胆していた。
[編集] その他
『劇場版Zガンダム』『ガンダムZZ』が参戦するゲームでも、檜山が青年後のハヤトを演じるようになった。
柔道を特技とする設定だったが、第3話でブライトへ柔道の極意を語る場面と13話でリュウに背負い投げを決めるシーン以外に劇中で効果的に使われることは特に無かった。参考とされたハインラインの小説『宇宙の戦士』に登場する柔道を得意とした兵士スズミがモデルであろう。
書籍『だから僕は…―ガンダムへの道』によれば、富野由悠季は、今更小林少年が主人公のヒーローアニメもないだろう、という自論に基づいてか、主人公を国籍不明にし、純粋な日本人の名をもつハヤトをどん臭い少年として演出した。アニメ『巨人の星』のヒーローやその姉を演じた声優をわざと正反対の役につけた事実もあり、日本根性漫画をこの上なく嫌った富野ならではの配役である。
[編集] 主な搭乗機
[編集] 脚注
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