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オズの魔法使い - Wikipedia

オズの魔法使い

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

本の表紙(1900年)
本の表紙(1900年)
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オズの魔法使い(オズのまほうつかい、The Wonderful Wizard of Oz)はライマン・フランク・ボームLyman Frank Baum)を著者とする、児童文学小説。 この後、ボームが14冊、彼の死後他の作者等がオズ・シリーズOz books)を出版している。

目次

[編集] 概要

「マザー・グースの物語」のヒットで童話作家として成功していたライマン・フランク・ボームが、自らが子どもたちに語ってきかせた物語を元に、1900年5月に出版した児童書。W・W・デンスローが挿絵を担当した。凝った構成によるカラー図版の児童書は当時としては革新的であり、本はたちまち子どもたちの心をとらえ、増刷の追いつかない空前の人気作品となった。初版の1万部は数週間で売り切り、翌年1月までには、ほぼ10万部が売れた。

アメリカカンザス州に暮らす少女ドロシー(Dorothy)は竜巻に家ごと巻き込まれて、飼い犬のトト(Toto)と共に不思議な「オズの国(Land of Oz)」へと飛ばされてしまう。途中で脳の無いカカシ・心の無いブリキの木こり・臆病なライオンと出会い、それぞれの願いを叶えてもらうため「エメラルドの都(Emerald City)」にいるという大魔法使いの「オズ」(Wizard of Oz)に会いに行く。

「オズ(Oz)」の名の由来は、原作者ボームが近くのファイリング・キャビネットにO-Zと記されているのを見て名づけたなど、色々な説がある[1]

[編集] 作品の政治的解釈

この作品は児童文学であると同時に、19世紀末のアメリカ経済に関する寓話とも解釈されることがあり、歴史学者、経済学者や文学者等が政治的解釈を述べているが、読者および批評家の多くは物語をそのまま楽しんできている。本作品の原作者ボームは1890年代に政治的に活動はしたが、ボーム自身は本作品の政治的解釈については、否定も肯定もしていない。

1880年 - 1886年、アメリカ経済は23%ものデフレを経験したが、これは金本位制を採っていたアメリカ経済の拡大に対して、金貨の供給量が追いつかなかったためである。 当時の西部の農民達の殆どが、東部の銀行からの借金で開拓を行っていたが、デフレーションの発生は借金の実質的価値を増大させ、西部の農民は苦しみ、東部の銀行が何もせずに潤うという事態が発生した。 当時の人民主義派はこの問題について、不足する貨幣供給量を銀貨の自由鋳造で賄うことで解決するべきだと主張した。 銀と金、金本位体制を巡っての論争は1896年の大統領選挙において最も重要な論点となったが、民主党は銀貨の採用を主張し、共和党はあくまでも金本位制にとどまることを主張した。

経済史家ヒュー・ロッコフ(Hugh Rockoff)の記述[2]では、

  • ドロシー:アメリカの伝統的価値観
  • トト:禁酒党(Teetotalers)
  • かかし:農民
  • ブリキの木こり:工場労働者
  • マンチキン:東部市民
  • 臆病なライオン:1896年民主党大統領候補、ウィリアム・ジェニングス・ブライアン
  • 東の悪い魔女:24代大統領、グローヴァー・クリーヴァランド
  • 西の悪い魔女:25代大統領、ウィリアム・マッキンリー
  • 魔法使い:共和党議長、マーク・ハナ
  • オズ:金の単位、オンスの略号(OZ)
  • 黄色いレンガ道:金本位体制

ドロシーは最後に、家に帰る道を見つけるが、黄色いレンガ道をたどるだけでは見つからなかった。ドロシーは魔法使いオズが役に立たない代わりに、自分の『銀の靴』に魔力があることを知る。

結局、民主党は大統領選挙に敗れ、金本位制は維持されることになったが、1898年にアラスカのクロンダイク川で金が発見され、また、カナダや南アフリカの金の採掘量も増え、結果的に貨幣供給量は増大し、デフレは解消されてインフレ傾向となり、農民は借金を容易に返せるようになった。

としている。

もっとも、ボームに関する伝記作家や研究者は、そうした政治的解釈には否定的である。この作品の出来た背景についての詳細がボーム自身の日記に残されている上、ボームは時に政治的ではあっても、そうした比喩による現代風刺には無関心だったからである(もっとも高い知名度ゆえに、ドロシーたちは新聞の風刺漫画のネタに度々使われてはいたが)。時に皮肉と解釈されることもあるが、本作の序文でも「ただ今日の子供を喜ばせる為に書いた」と明言している。

先のヒュー・ロッコフの説については、ボームがその政治活動においてシルバリズム(silverism)に反対するメンバーの一員であり、アメリカ経済に関して共和党の考えに賛同していたという反論が、歴史家デビット・B・パーカーになされている。[3]ちなみに黄色いレンガの道に関しては、由来となった建物がボームの別荘があるミシガン州内の公園に実在する。

[編集] オズ・シリーズ

(著:Lyman.Frank.Baum)

  • 1. 「オズの魔法使い」 (The Wonderful Wizard of Oz)1900年
  • 2. 「オズの虹の国」 (The Marvelous Land of Oz) 1904年
  • 3. 「オズのオズマ姫」 (Ozma of Oz) 1907年
  • 4. 「オズと不思議な地下の国」 (Dorothy and the Wizard in Oz) 1908年
  • 5. 「オズへつづく道」 (The Road to Oz)1909年
  • 6. 「オズのエメラルドの都」 (The Emerald City of Oz)1910年
  • 7. 「オズのつぎはぎ娘」 (The Patchwork Girl of Oz)1913年
  • 8. 「オズのチクタク」 (Tik-tok of Oz) 1914年
  • 9. 「オズのかかし」 (The Scarecrow of Oz)1915年
  • 10. 「オズのリンキティンク」 (Rinkitink in Oz)1916年
  • 11. 「オズの消えたプリンセス」 (The Lost Princess of Oz) 1917年
  • 12. 「オズのブリキの木樵り」 (The Tin Woodman of Oz)1918年
  • 13. 「オズの魔法くらべ」 (The Magic of Oz)1919年
  • 14. 「オズのグリンダ」 (Grinda of Oz)1920年

(著:Ruth Plumly Thompson)

(著:John R. Neill)

(著:Jack Snow)

  • 37. The Magical Mimics in Oz 1946年
  • 38. The Shaggy Man of Oz 1949年

(著:Rachel R. Cosgroce)

  • 39. The Hidden Vally of Oz 1951年

(著:Eloise Jarvis McGraw and Lauren McGraw Wagner)

[編集] メディア作品

[編集] 映画

The Wonderful Wizard of OZ
原作者のボーム自身が製作に携わった、1910年製作のサイレント映画。劇と映画が一体化したフィルムショーとして企画されたが、予想以上に莫大な財産を注ぎ込むことになったボームは翌年破産し、しばらくはオズの続編に専念する事を余儀なくされる。
The Magic cloak of OZ
The Scarecrow of OZ
1914年、ボームは自前の映画会社オズ・フイルム・カンパニーを設立し、オズシリーズを数作映画化した。しかしまだ子供向け映画というジャンルが確立していなかった時代背景もあり、1年足らずで頓挫している。
笑国万歳(Wizard of OZ)
1925年のサイレント映画。内容は監督のラリー・シモンの脚色による所も大きく、シモンらが演じる2人の農夫が、成り行きからかかしとブリキ男に変装し、ドロシーをオズの国の女王に仕立てていくという、原作離れしたものになっている。
The Wizard of OZ
1933年、テッド・エシュボーの作による短編アニメーション(注・当時のアニメーション作品はほとんどが短編である)。法的な問題がクリアにならず未公開作品となったが、白黒映画がカラーに転じるという1939年版オズの演出を先駆けて行ったことで、映画史に名を残している。オズの国に飛ばされたドロシーが住民の歓迎を受け、かかしとブリキ男と一緒にオズの大魔王の魔法ショウを楽しむという内容。

※ 以上までの5作品は、DVD『オズの魔法使』3枚組エディションの特典映像としてDVD化されている。

オズの魔法使(The Wizard of Oz
ディズニーの『白雪姫』の大ヒットに触発され、1939年にメトロ・ゴールドウィン・メイヤー社が製作したファンタジー・ミュージカル。カンザスの物語をモノクロで描き、オズの国の物語をテクニカラーで描く演出が話題を呼んだ。エドガー・イップ・ハーバーグ(作詞)とハロルド・アーレン(作曲)による挿入歌『虹の彼方に』(Over the Rainbow)がスタンダードナンバーとなるなど、現在も色あせない輝きを放っている。ヴィクター・フレミング監督。
主役は本命のシャーリー・テンプルが映画会社間の調整がつかずに見送られ、MGMの若手スターのジュディ・ガーランドが起用された。ガーランドは実年齢より下の少女を、得意の歌唱力を武器に魅力的に演じきった。ブリキ男役だったバディ・イブセンがアルミのメイクの為に体調を壊して降板したのをはじめ、監督の交代が度重なるなど製作は困難をきわめた。撮影の長引きで製作費は膨れあがり、最終的に277万ドルに及んだ。
その割に興行成績は芳しくなかったが、これは大人料金の半額で観られる子供が観客層であった為であり、その後の再上映やテレビ放映を通じて、ファミリー映画の定番として大いにもてはやされることになった。
ウィズ(The Wiz)
1974年ブロードウェイで上演され、トニー賞7部門を受賞したミュージカルの1978年の映画化。舞台は現実、オズともニューヨーク市のイメージで構成され、マイケル・ジャクソンやレナ・ホーンをはじめオール黒人キャストで構成されるなど、内容は他の映画とは一線を画する。ドロシーの設定は11歳の女の子から24歳の女性教師となったが、演じたダイアナ・ロスはさらに年長で当時34歳であった。サウンドトラックは評価されたものの、映画は批評、興行の両面で惨敗に終わった。
オズ(Return to Oz)
1986年のディズニー製作映画。上記『オズの魔法使』の制作関係者の了解を取っていない非公式な続編(unofficial sequel)。「オズの虹の国」と「オズのオズマ姫」を原作にしている。ゲイリー・カーツ製作総指揮、ウォルター・マーチ監督、フェアルーザ・バーク主演。 アニマトロニクスモーション・コントロール・カメラストップモーション・アニメーションなど当時最新鋭のSFX技術を駆使してオズの国の住人たちをリアルに再現したファンタジー大作。

[編集] TV

オズの虹の国(The Land of Oz)
1960年にアメリカのテレビで放映された「シャーリー・テンプル・シアター」シリーズの1回目のエピソードとして放映。アメリカで放映された最初期のカラー放送の一つである。日本でも昭和36年にNHKから放映された。日本では黒白の画面で放映された。シャーリー・テンプルがオズマ姫と少年チップを演じていた。
オズの魔法使い
1974年10月5日から1975年3月29日(午後7時30分~8時)にかけて日本テレビ系で放映していたテレビドラマ。全26話。シェリー主演。11月より番組中数分間、赤と緑の色眼鏡を使う立体映像を取り入れていた。なお、エンディング曲は『虹の彼方に』を採用。主演のシェリーが歌っていたが、オリジナルとは違い、アップテンポで現代風な歌詞と編曲(山本直純による)になっていた。キャストは佐藤博(ライオン)、高見映(かかし)、常田富士男(ブリキマン)、山崎唯(トト(ドロシーのペットのねずみ)の声)。監修は寺山修司HONDA一社提供。
オズの魔法使い
1986年10月6日から1987年9月28日にかけて、テレビ東京系で放映していたアニメ作品。全52話。2003年にNHK衛星第2テレビで再放送された。原作の1-3巻部分のアニメ化。ただし、原作の2巻目にあたる部分でもドロシーが登場する(原作ではまったく出てこない)。
広島ホームテレビ(テレビ朝日系)は、『つるピカハゲ丸くん』を土曜17:00からの遅れ放送として、同番組の時間帯で放送した。
キャスト/ドロシー:島本須美、かかし:安原義人、木こり:神山卓三、ライオン:永井一郎、モンビ:北川智絵、かぼちゃくん:青木和代、オズマ姫:野沢雅子
オープニングテーマ「ファンシーガール」(作詞・作曲:小坂明子/編曲:京田誠一/歌:山野さと子
エンディングテーマ「魔法のクレヨン」(作詞・作曲:小坂明子/編曲:京田誠一/歌:大杉久美子と大杉恵麻)
日本テレビ 土曜19:30枠
前番組 番組名 次番組
挑戦!
オズの魔法使い
ハロー!スポーツ
テレビ東京 月曜19:00枠
世界のプロレス
※一時間枠
オズの魔法使い(アニメ)
おらぁグズラだど(リメイク版)

[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ

[編集] 脚注

  1. ^ 英語版Wikipedia 「Origin of the name Oz」 参照
  2. ^ ROCKOFF, H., 1990, The Wizard of Oz as a Monetary Allegory, in Journal of Political Economy 98 (August 1990) pp 793-60
  3. ^ The Rise and Fall of The Wonderful Wizard of Oz as a Parable on Populism (1994)


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