インディアナポリス国際空港
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インディアナポリス国際空港 | |||
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IATA:IND - ICAO:KIND | |||
概略 | |||
空港種別 | 公共 | ||
運営者 | BAA | ||
開港日 | 1931年 | ||
受け持ち | インディアナ州インディアナポリス | ||
海抜 AMSL | 797 ft (242.9 m) | ||
位置 | 北緯39度43分2.38秒西経86度17分39.78秒 | ||
滑走路 | |||
方向 | 全長 | 表面 | |
ft | m | ||
5L/23R | 11,200 | 3,414 | 舗装 |
5R/23L | 10,000 | 3,048 | 舗装 |
14/32 | 7,605 | 2,318 | 舗装 |
インディアナポリス国際空港(インディアナポリスこくさいくうこう、Indianapolis International Airport)はアメリカ合衆国インディアナ州インディアナポリス市にある国際空港。空港コードは IND。インディアナポリスにある最大の空港である。日本からの直行便はないが、各航空会社のハブ空港からインディアナポリス国際空港までの直行便が出ている。かつては、USエアウェイズの準ハブ空港だったが、業績不振により準ハブ空港ではなくなった。現在は、貨物輸送のフェデックス(FedEx Express)のハブ空港であり、またエアトラン航空およびノースウェスト航空の焦点都市でもある。新ターミナルを建設中で2008年10月28日に利用を開始する予定。
目次 |
[編集] 歴史
空港は、1931年に開設され1944年に名前をWeir Cookに変更した。1975年に国際空港の指定を受ける前まで、旅客輸送や貨物輸送においてWeir Cook Municipal Airportの名前で呼ばれていた。
Harvey Weir Cook(1892年6月30日-1943年3月24日)は、ウィルキンソン(インディアナ州)出身の第1次大戦および第2次大戦のアメリカ空軍のパイロットの名前である。Weir Cookは、1917年にアメリカ空軍に加わり、第1次大戦のエースおよび隊長で、公式には7機の敵機を撃墜したとされている。第2次大戦中は大佐で、ニューカレドニア上空においてP-39(エアラコブラ)による若いパイロットの戦闘訓練中の事故により1943年に死亡している。
1962年に、8つの組織からなるインディアナポリス空港(IAA)が所有、運営することにインディアナ中央部のインディアナポリス市長、マリオン郡・ヘンデリック郡・ハミルトン郡の代表者など数人により認められた。現在の名前は、1976年にIAAによりつけられたものである。インディアナポリス市議会は、Weir Cookの名前を空港の名前に残して付けないことを承認した。もしこの名前がつけられていたら、2008年に開業予定の新ターミナルに影響を及ぼしていただろう。
現在のターミナルが開設されたのは、1957年。以来、改修と拡張を数多く行っており、なかでも大規模なものは1968年(コンコースA&B)、1972年(コンコースD)、1987年(コンコースCと駐車場建物の追加)である。全体は、それらの複合施設となっている。
1980年代後期から1990年代前半の間は、USエア (現USエアウェイズ)がインディアナポリスの準ハブ空港として維持した。中西部の都市と同様に西海岸やフロリダからの直行便があり、1日146の出発便がありUSエアウェイズは、全座席数の49%を占める主要な運輸業者であった。1990年代後半は、USエアウェイズは実質的にはインディアナポリス以外からの輸送は減っていた。
1990年代後半から2000年代初頭にかけては、インディアナポリス国際空港は、ATA航空および子会社のシカゴ・エキスプレスの焦点都市となった。しかし、2004年10月27日に、ATAホールディングス及びその子会社は連邦倒産法第11章の適用を申請したため、インディアナポリス便は大幅に削減され、ついには2006年にはすべての便が廃止された。空いたATA航空のスペースには、ノースウェスト航空の拡張のために供された。
1994年には、イギリス空港会社(BAA)がインディアナポリス国際空港の運営を10年間の契約で行うことになった。 この契約は、のちに3年間延長されることになったが、BAAの申し出により短縮され2007年12月31日をもって民間運営は終了した。運営は、IAAの運営に戻されることになった。
現在、新しいMidfield旅客ターミナルを建設中で、現ターミナルから離れた場所(Pierson Drive近く)に2008年に完成する。
[編集] 新ターミナルと将来構想
国際線を含めて、2008年10月28日に利用を開始する予定で、駐車場の設備等も新ターミナルへ移される。新ターミナルへのアクセスは、州間高速道路I-70のインターチェンジがすでに建設済みで、ターミナル使用開始とともに供用される。旧施設の利用方法については、まだ決定されていない。新ターミナルには、LRTを敷設する構想もあるが、正式な決定はなされていない。
[編集] コンコース
[編集] コンコース A
- ノースウエスト航空(カンクン、デンバー、デトロイト、フォートローダーデール、フォートマイヤーズ、ラスベガス、ロサンゼルス、メンフィス、ミネアポリス/セントポール、ニューヨーク/ラガーディア、オーランド、サンフランシスコ 2006年6月11日、シアトル/タコマ 2006年6月8日、タンパ、ワシントン/レーガン)
- ピナクル航空運用 ノースウエスト・エアーリンク(ボストン、デトロイト、ハートフォード、カンザスシティ、メンフィス、ニューヨーク/ラガーディア、フィラデルフィア、ローリー/ダーハム、ワシントン/レーガン)
[編集] コンコース B
- アメリカン航空(シカゴ/オヘア、ダラス/フォートワース、マイアミ)
- トランス・ステイツ航空運用 アメリカンコネクション(セントルイス)
- アメリカン・イーグル(シカゴ/オヘア、マイアミ)
- デルタ航空(アトランタ)
- シャトーカ航空運用 デルタ・コネクション(シンシナティ/ノーザンケンタッキー)
- コムエアー運用 デルタ・コネクション(シンシナティ/ノーザンケンタッキー、ニューヨーク/JFK)
- シャトル・アメリカ運用 デルタ・コネクション(ソルトレイクシティ)
[編集] コンコースC
- エアートラン(アトランタ、フォートローダーデール 2006年5月8日廃止、フォートマイヤーズ、ロサンゼルス、オーランド、サンフランシスコ、タンパ)
- コンチネンタル航空(ヒューストン/インターコンチネンタル)
- エキスプレスジェット航空運用 コンチネンタル・エキスプレス(クリーブランド、ヒューストン/インターコンチネンタル、ニューアーク)
- フロンティア航空(カンクン、デンバー)
- ミッドウエスト航空
- スカイウェイ航空運用 ミッドウエスト・コネクト(ミルウォーキー)
- サウスウエスト航空(ボルチモア/ワシントン、シカゴ/ミッドウェー、ジャクソンビル、カンザスシティ、ラスベガス、オーランド、フェニックス、タンパ)
[編集] コンコース D
- エア・カナダ
- エア・カナダJazz(トロント)
- ユナイテッド航空(シカゴ/オヘア、デンバー)
- シャトーカ航空運用 ユナイテッド・エキスプレス(シカゴ/オヘア、ワシントン/ダレス)
- シャトル・アメリカ運用 ユナイテッド・エキスプレス(デンバー、シカゴ/オヘア、ワシントン/ダレス)
- スカイウエスト航空運用 ユナイテッド・エキスプレス(シカゴ/オヘア、デンバー)
- USエアウェイズ(シャーロット、フィラデルフィア、ワシントン/レーガン)
- アメリカウエスト航空運用 USエアウェイズ・エキスプレス(フェニックス)
- エアー・ウィンストン運用 USエアウェイズ・エキスプレス(フェラデルフィア)
- シャトーカ航空運用 USエアウェイズ・エキスプレス(ボストン、シャーロット、ニューヨーク/ラガーディア、ピッツバーグ、ワシントン/レーガン)
- メサ航空運用 USエアウェイズ・エキスプレス(シャーロット)
- PSA航空運用 USエアウェイズ・エキスプレス(シャーロット、フィラデルフィア)
- リパブリック航空運用 USエアウェイズ・エキスプレス(ピッツバーグ、フィラデルフィア)
[編集] アクセス
到着ロビーを出てすぐの場所には、タクシー乗り場と一般車用の乗り場がある。また、道路の中洲になっているところには、レンタカー営業所までのシャトルバス、ホテルへの連絡バス、路線バス・IndyGo Green Lineがあり、それぞれの乗り場は分かれている。交通センターが道路をはさんだ立体駐車場の1階にあり、リムジンカーや空港連絡バス(Bloomington Shuttle)の待合所となっている。出発階には、公共交通機関のアクセスはない。
- 路線バス(IndyGo):路線バスの8番のWashington Street行きで、インディアナポリスのダウンタウンまで行くことができる(1ドル25セント:均一料金)。路線バスなので、旅行者向けの設備はない。
- 急行バス:IndyGo Green Lineが、ハイウェイ経由でインディアナポリスのDowntownおよびIUPUIと空港の間を運行している。運行は朝5時から夜9時まで。朝5時から朝9時と正午から午後9時までは15分間隔で、朝9時から正午までは20分間隔で運行している。料金は$7で、釣り銭の無いように現金で支払う必要がある。バス車内でクレジットカードの使用も可。トランクなどの大型の荷物スペースもあるやや小型の専用車両。
- 空港連絡バス:Bloomington Shuttleがインディアナ大学(ブルーミントン校)のあるブルーミントン市内と周辺のホテルを結んで運行している(1日9往復)。どの停留所にも表示は無いが、ロビーや待合所に乗車の確認にくる。料金は$25で、予約制。事前にクレジットカード等で支払っておく必要があり、チケットは乗車・着席後に運転手に渡す方式になっている。車両は、時間帯や時期により異なるが、やや小型のものが多い。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- Indianapolis International Airport(英語版公式サイト)
- IndyGo Green Line Service(英語版)
- Bloomington Shuttle(英語版)
- Indianapolis International Airport at WikiMapia(英語版)
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