国際空港
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国際空港(こくさいくうこう、英:International airport)とは、国際航空路線に対する設備が整っている空港で、通常の空港設備以外にCIQ(税関、出入国管理、検疫)に関する設備が必要となる。
ただし、国際航空路線が就航している(CIQ設備がある)空港全てに、国際空港の名称が付されている訳ではない。例えば、ロンドン・ヒースロー空港の正式名称は、London Heathrow Airportであり、空港名に国際(international)の文字は含まれていない。逆に、現在は国際線が就航していないにも関わらず、歴史的経緯から正式名称に国際空港の名称が付されている空港もある。例えば、台北松山空港の正式名称は台北國際航空站であるが、台湾では一般的に松山機場と呼ばれている。
日本では空港整備法の定義する第一種空港のみに国際空港の名称が付されているが、近年第二種空港、第三種空港、共用飛行場での国際航空路線の就航が相次いでいる。また、大阪国際空港は、名称が国際空港であるが関西国際空港の開港以降国内線専用となった。
[編集] 日本国内にある国際空港(第一種空港)
- 成田国際空港(国際定期便97路線 うち旅客便97路線)
- 関西国際空港(国際定期便71路線 うち旅客便59路線)
- 中部国際空港(国際定期便37路線 うち旅客便30路線)
- 東京国際空港(国際定期便はソウル・金浦国際空港、上海虹橋空港へのチャーター便のみ)
- 大阪国際空港(国際定期便は就航せず)
[編集] 国際定期便が就航するその他の日本の空港
2006年現在、日本で第一種空港以外において就航する国際定期便はほとんどすべて極東地域への便である。また、これらの空港のうち殆どはソウル(仁川国際空港)との便を有する。国際線は仁川国際空港のみと結ばれている空港も少なくない。なお、これは韓国の航空会社アシアナ航空の功績によるところが大きい。アシアナ航空は外国航空会社として、日本への就航都市数が最多である。
空港名 | 都市数 | 国際線就航先 |
---|---|---|
旭川空港 | 1 | ソウル |
新千歳空港 | 9 | ソウル、釜山、北京、大連、上海、香港、台北、ユジノサハリンスク、グアム |
函館空港 | 2 | ソウル、ユジノサハリンスク |
青森空港 | 1+1 | ソウル、ハバロフスク(夏季のみ) |
秋田空港 | 1 | ソウル |
仙台空港 | 8+1 | ソウル、北京、大連、上海、長春、広州、香港(秋・冬季のみ)、台北、グアム |
福島空港 | 2 | ソウル、上海 |
新潟空港 | 6+1 | ソウル、上海、ハルビン、ハバロフスク、ウラジオストク、イルクーツク(夏季のみ)、グアム |
富山空港 | 4 | ソウル、上海、大連、ウラジオストク |
小松空港 | 3 | ソウル、上海、台北 |
米子空港 | 1 | ソウル |
岡山空港 | 6 | ソウル、北京、上海、大連、グアム、香港 |
広島空港 | 8 | ソウル、北京、大連、上海、台北、バンコク、グアム、香港 |
高松空港 | 1 | ソウル |
松山空港 | 2 | ソウル、上海 |
新北九州空港 | 2+1 | 上海、広州、ウラジオストク(夏季のみ) |
福岡空港 | 17 | ソウル、釜山、済州、北京、上海、大連、広州、瀋陽、長春、青島、香港、台北、マニラ、バンコク、ホーチミン、シンガポール、グアム |
長崎空港 | 2 | ソウル、上海 |
大分空港 | 1 | ソウル |
熊本空港 | 1 | ソウル |
宮崎空港 | 2 | ソウル、台北 |
鹿児島空港 | 3 | ソウル、上海,香港 |
那覇空港 | 4 | ソウル、上海、台北、香港 |