門司機関区
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門司機関区(もじきかんく)は、福岡県北九州市門司区にある日本貨物鉄道の車両基地(機関区)である。
北九州貨物ターミナル駅及び門司駅に隣接しており、両駅への入出区が行われる。九州島内の貨物列車牽引用機関車が全て所属しており、それらの機関車および貨車の検査修繕を行っている。また、JR貨物九州支社内最大の運転区所でもある。
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[編集] 所在地
福岡県北九州市門司区大里新町11番1号 - 北九州貨物ターミナル駅(門司駅)構内
[編集] 所属車両に表示される略号
- 「門」 - 門司を意味する「門」から構成される。
[編集] 所属車両
2007年(平成19年)6月現在
- ED76形
- 0番台の8両、1000番台の16両が所属している。
- 運用区間は、北九州貨物ターミナル駅以南の貨物列車運行区間の全線。
- 81,83号機は、JR九州からの購入車
- EF81形
- 300番台の4両、400番台の3両、450番台の2両が所属している。全車両日立製作所で製造されている。
- 運用区間は、幡生操車場~福岡貨物ターミナル駅間。その内北九州貨物ターミナル駅~福岡貨物ターミナル駅間での運用が多い。
- EH500形
- 3次形の6両が所属している。
- 運用区間は、幡生操車場~北九州貨物ターミナル駅間。従来、EF81重連牽引であった同区間の貨物列車運用の大部分を置き換えた。
- DD51形
- 関門トンネル救援用の800番台の3両が所属している。
[編集] 運転士乗務範囲
- 山陽線:幡生操車場~北九州貨物ターミナル駅間
- 鹿児島線:門司駅~熊本駅間、千早操車場~福岡貨物ターミナル駅間
- 日豊線:小倉駅~西大分駅
[編集] 歴史
- 1898年(明治31年)4月1日 - 大里機関区として創設
- 1942年(昭和17年)4月1日 - 門司機関区に改称、現在地に移転
- 1962年(昭和37年)3月1日 - ディーゼル機関車投入
- 1967年(昭和42年)10月1日 - 日豊本線電化(小倉駅~新田原駅)
- 1984年(昭和59年)4月1日 - 門司港、若松、行橋の各機関区を統合
- 1987年(昭和62年)3月1日 - 門司客貨車区を統合
- 4月1日 - JR貨物門司機関区発足
- 1993年(平成5年)3月18日 - 東小倉、浜小倉、熊本の各派出所を駅に統合
- 1994年(平成6年)12月3日 - 小波瀬西工大前駅~苅田港駅間推進運転開始(プッシュプル解消)
- 1995年(平成7年)4月20日 - 直方機関区を統合、関門間全面受託
- 1997年(平成9年)3月22日 - 日豊本線受委託全面解消
[編集] その他
下関駅~門司駅間を走行する客車列車の牽引を九州旅客鉄道から受託しており、同社所属のEF81形400番台の2両も門司機関区に常駐している。同区間を走行するブルートレインやムーンライト九州などの客車列車には門司機関区の運転士が乗務している。JR貨物の乗務員が旅客列車に乗務する唯一の運転区所である。
その他、客車列車が大遅延した場合や機関車運用が乱れた時などは、本来のJR九州所属のEF81に代わって当機関区の機関車がピンチランナーとして牽引することも多い。
[編集] 鹿児島派出
鹿児島派出(かごしまはしゅつ)は、鹿児島県鹿児島市にある日本貨物鉄道(JR貨物)の乗務員区所である。
[編集] 所在地
鹿児島県鹿児島市浜町2-6(鹿児島貨物ターミナル駅構内)