運転士
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運転士(うんてんし)とは、車両・機械などを操作・操縦する職業技術者のことで、その資格を持ったものでないと運転することが許されない場合が多い。
免許の名称として、運転士が使われるのは、
などであり、それぞれ吊り上げ荷重(又は制限荷重)が5t以上のものを運転操作するためには、免許が必要である。
電車等の運転士は、動力車操縦者の免許が必要であり、電車・気動車などによって免許が違う。機関車の場合は機関士とも呼ぶ。 名古屋ガイドウェイバス(通称ゆとりーとライン)といったガイドウェイバスでは大型自動車第二種免許と内燃車運転免許の2種類が必要である。
飛行機の場合は操縦士と呼ばれ、船舶の場合は航海士(船長)または操縦士、操舵士と呼ばれる。
バス・タクシーなどの旅客自動車の運転をするものは、運転士あるいは運転手と呼ばれる。バスの場合に運転士と呼ぶ場合が多い。運転者と称するバス会社もある。
[編集] 鉄道運転士になるには
- 全国の私鉄や交通局の場合、一般的には入社・入局後駅員を経験し、車掌登用試験を受験する。合格後車掌としての机上研修や実地研修を受けて車掌として乗務した後、運転士登用試験を受け、合格後、社局内の研修所や教習所で研修を受け、見習運転士として営業路線で数ヶ月間乗務した後、最終的に国家試験を受けて合格すると、運転士として乗務する。その後特急列車を運転するには、さらに経験を要する場合もある。特急運転士になるための研修内容や経験年数は社局により異なるが、そういった条件を設けていない社局の場合、初乗務が特急列車となることもある。
- なお、運転士になるまでの経歴や受験資格などは、鉄道会社・交通局により異なり、採用段階で運転士登用が前提か否かが分かれていることもある。