長崎電気軌道1500形電車
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長崎電気軌道1500形電車(ながさきでんききどう1500がたでんしゃ)とは、1993年から1997年にかけ製造された長崎電気軌道の路面電車である。2007年現在、1501から1507までの7両が存在する。
目次 |
[編集] 概要
西鉄北九州線の600形の機器を流用して、アルナ工機(現アルナ車両)で製造された。
基本構造は1300形に近いが、側面窓の形状が逆T字窓に変更されており、基本塗装での窓回りはブラウン基調の塗装になっている(広告掲載時は除く)。他にパンタグラフの形状や前照灯の配置が変更され、また車内は降車ボタンの追加、エアコン吹き出し口の形状変更、運転台のカラーリング変更、吊り革の追加と握り手の形状変更等が行われるなど、細かい変更は多岐に及んだ。さらに従来車よりも出力が強化されているが、これは機器を流用した西鉄600形の性能に起因する。
[編集] 主要諸元
- 製造初年:1993年
- 全長:11.700m
- 全幅:2.250m
- 全高:3.830m
- 自重:15.5t
- 車体構造:全金属製
- 定員(着席):53(28)人
- 出力・駆動方式:45kW×2
- 車種:電動客車(ワンマン)
[編集] 各車状況
- 1501:1993年7月竣工
- 1502:1993年7月竣工
- 1503:1994年7月竣工
- 1504:1995年6月竣工
- 1505:1995年6月竣工
- 1506:1996年6月竣工
- 1507:1997年6月竣工
[編集] その他
- 本形式のパンタグラフはシングルアーム型を採用しているが、1505号は不調だったか、1300形以前の従来型のZパンタグラフに取り替えられている。なお、1505号は長崎ランタンフェスティバル開催前後に長崎ランタンフェスティバルの広告を纏う。
- 1506号以降は降車ボタンの形状が新しくなり、数も追加された、また折り戸の引き手も新型となった。尚、降車ボタンは1505号以前の1500号にも増備され(従って1505号以前の車両の降車ボタンは車内に2つの種類が混在している)、さらに新型の引き手は、随時従来車にも改造・装備された。
- 1506号は日清チキンラーメンの広告を纏っており、長崎電気軌道の中でも特に有名な広告電車である。
[編集] 参考サイト
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現役の車両 | |
87形(元西鉄福岡市内線花電車) - 150形(元箱根登山鉄道小田原市内線200形) - 160形 (元西鉄福岡市内線1系) - 201形 - 202形 - 211形 - 300形 - 360形 - 370形 - 500形 - 600形(元熊本市電170形) - 700形(元都電杉並線2000形) - 1050形 (元仙台市電モハ100形) - 2000形 - 1200形 - 1300形 - 1500形(西鉄北九州線600形の機器流用車) - 1700形(700形の機器流用車) - 1800形(西鉄北九州線600形の機器流用車) - 3000形 | |
過去の車両 | |
自社発注4輪単車(1~63) - 120形(元大阪市電) - 80形(元京都市電) - 130形(元阪急北野線) - 110形 - 有明形(各二代目、元西鉄福岡市内線) - 170形 - 800形元東京都電3000形
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