錦川鉄道錦川清流線
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錦川清流線(にしきがわせいりゅうせん)は、山口県岩国市の川西駅から同市の錦町駅に至る錦川鉄道の鉄道路線である。
旧国鉄特定地方交通線の岩日線を転換して開業した。正確には西日本旅客鉄道(JR西日本)岩徳線の川西~柱野間にある森ヶ原信号場が起点でそこから分岐している。 全線が岩国市内にある。また、ほぼ全線が錦川沿いを通っており、路線名はそれに因んでいる。
山陽本線の岩国駅と山口線の日原駅までを結ぶ陰陽連絡鉄道の一つとして建設された。1963年に錦町駅まで開業したが国鉄再建法施行により特定地方交通線に指定され、岩日北線として日本鉄道建設公団が建設していた錦町駅から日原駅までの区間(1967年11月19日起工[1])は建設が凍結された。
建設中だった錦町~日原間のうち錦町から雙津峡温泉近くの周防深川付近までは大半の路盤が完成していた。この路盤の有効活用策として、旧錦町により「岩日北線記念公園」が設置され、2002年から公園内にて、山口きらら博で用いられたタイヤ付き遊覧車(愛称:とことこトレイン)が運行されている。この運行は、旧錦町(現・岩国市錦町総合支所)から錦川鉄道への委託による。
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[編集] 路線データ
- 路線距離(営業キロ):32.7km
- 軌間:1067mm
- 駅数:13駅(起終点駅含む)
- 複線区間:なし(全線単線)
- 電化区間:なし(全線非電化)
- 閉塞方式:自動閉塞式(川西~北河内間)、特殊自動閉塞式(北河内~錦町間)
[編集] 運行形態
全ての列車が岩徳線に乗り入れ、岩国~錦町間で運行されている。運行本数は1~2時間に1本程度で、ワンマン運転を実施している。
2007年までは土曜日・休日の昼間に追加運行があり、3時間近く運行されない時間帯があった。同年3月18日のダイヤ改正でその土曜日・休日のみ運行列車が毎日運転となり2時間以上間隔が開くことはなくなっている。
[編集] 歴史
川西~河山間では開業時に擬制キロを採用し割増運賃が適用されたが、翌年国鉄新線建設に対し補助金が出ることになったため擬制キロによる割増運賃は廃止された。
- 1960年(昭和35年)11月1日 - 国鉄岩日線として川西~森ヶ原信号場~河山間 (27.9km) が開業。御庄駅、南河内駅、北河内駅、椋野駅、南桑駅、根笠駅、河山駅開業。
- 1963年(昭和38年)10月1日 - 河山~錦町間 (4.8km) が延伸開業(旅客営業のみ)。柳瀬駅、錦町駅開業。
- 1965年(昭和40年)11月1日 - 自動列車停止装置(ATS-S)の使用開始[1]。
- 1967年(昭和42年)4月 - 蒸気機関車の運転を終了[2]。
- 1971年(昭和46年)3月1日 - 行波仮乗降場開業。
- 1974年(昭和49年)10月1日 - 川西~河山間の貨物営業廃止。
- 1984年(昭和59年)6月22日 - 第2次特定地方交通線として廃止承認。
- 1986年(昭和61年)11月14日 - 第三セクター鉄道への転換を決定。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道が承継。行波仮乗降場を行波駅に格上げ。
- 1987年(昭和62年)7月25日 - 錦川鉄道に移管、錦川清流線に改称。
- 1993年(平成5年)3月18日 - 守内かさ神駅開業。
[編集] 駅一覧
駅名 | 営業キロ | 接続路線 | 所在地 | |
---|---|---|---|---|
川西駅 | 0.0 | 西日本旅客鉄道:岩徳線 | 山口県 | 岩国市 |
森ヶ原信号場 | (1.9) | (岩徳線との実際の分岐点) | ||
御庄駅 | 3.9 | 西日本旅客鉄道:山陽新幹線(新岩国駅) | ||
守内かさ神駅 | 5.4 | |||
南河内駅 | 8.6 | |||
行波駅 | 11.2 | |||
北河内駅 | 13.9 | |||
椋野駅 | 17.7 | |||
南桑駅 | 20.8 | |||
根笠駅 | 23.5 | |||
河山駅 | 27.9 | |||
柳瀬駅 | 31.0 | |||
錦町駅 | 32.7 |
[編集] 岩日北線予定駅
錦町駅 - 出市駅 - 周防深川駅 - 須川駅 - 高根口駅 - 六日市駅 - 七日市駅 - 柿木駅 - 日原駅
[編集] 関連項目
[編集] 参考文献
- ^ a b c 西岩国駅長 竹中 (1980). 西岩国駅開業50周年記念誌. (国鉄)西岩国駅. 岩国市中央図書館・蔵
- ^ (anonymous) (1976). in 朝日新聞社 角川和男: 世界の鉄道別冊 蒸気機関車100年. 朝日新聞社.
[編集] 外部リンク
- 錦川鉄道錦川清流線 公式ページ
- 山口県岩国市 公式ページ中の「いわくに観光ガイド」