鉄原郡
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鉄原郡（チョルウォンぐん/てつげんぐん）は、朝鮮半島中部の江原道にある郡である。軍事境界線を挟んで、大韓民国と朝鮮民主主義人民共和国の双方に同名の行政区域がある。
目次 |
[編集] 地理
江原道の中西部に存在し、京畿道に接する。江原道では少ない平地である鉄原平野に位置し、穀倉地帯として知られる。
朝鮮半島を横断する軍事境界線の中央部にあたる。人間による開発の手が及ぶことがなくなった軍事境界線付近は、渡り鳥の飛来地としても有名である。
[編集] 歴史
古代には高句麗に属した領域で、新羅時代に鉄城と称した。新羅末の動乱期には弓裔が鉄円（鉄原）に首都を置いた。朝鮮王朝時代以来、江原道に属した。
植民地時代、郡内を京元線が貫き、鉄原駅からは金剛山電気鉄道が分岐して金剛山観光の拠点となっていた。鉄原邑には京城地方法院鉄原支庁、鉄原中学、鉄原高女があり、鐘紡の工場があり、江原道北部地域の交通・行政・農商工業の中心であった。
日本が敗戦を迎えると、38度線以北であったこの地にはソ連軍が入り、全域が北側の統治体制の下に置かれた。朝鮮戦争時、特に双方が休戦交渉に向けて有利な状況を確保しようとした戦争末期において、鉄原・金化・平康を結ぶ地域は「鉄の三角地帯」と呼ばれ、寸土を争う激戦地となった。
鉄原のかつての中心部は、現在の韓国側の領域にあるが、激戦によって廃墟と化した。南北ともに、旧中心部から離れた場所に「鉄原」の名を持つ町を再建している。韓国側では鉄原駅跡に旧鉄原を描いた看板が立てられ、往時がしのばれている。
[編集] 年表
- 新羅時代 － 鉄城と称する。
- 新羅末 － 弓裔が都を置く。
- 918年 － 鉄原に改称。
- 1018年 － 東州に改名。
- 1254年 － 州から県に降格。
- 1310年 － 鉄原府に復す。
- 1412年 － 都護府とする。
- 1444年 － 京畿道から江原道に移される。
- 1895年5月26日 － 春川府鉄原郡となる（二十三府制）
- 1896年8月4日 － 江原道鉄原郡となる。
- 1914年3月1日 － 京畿道朔寧郡から乃文面・寅目面・馬場面を移管（10面）。
- 1931年4月1日 － 鉄原面が鉄原邑に昇格。
[編集] 行政
1931年の鉄原邑昇格以降、以下の邑面が置かれていた。
- 鉄原邑
- 東松面、葛末面、於雲面、北面、乃文面、馬場面、寅目面、畝長面、新西面
[編集] 大韓民国政府統治範囲
| 鉄原郡 | |
|---|---|
| 位置 | |
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| 各種表記 | |
| ハングル: | 철원군 |
| 韓国における漢字: | 鐵原郡 |
| 片仮名転写: | チョルウォングン |
| ローマ字転写: | Cheorwon-gun |
| 情報 | |
| 国: |  大韓民国 |
| 面積: | 899km² |
| 総人口: | 43,281（2005年） |
| 上位自治体: | 江原道 |
| 下位行政区画: | 4邑7面 |
| 行政区域分類コード: | ？ |
| 鉄原郡の木: | チョウセンマツ |
| 鉄原郡の花: | クロフネツツジ |
| 鉄原郡の鳥: | ツル |
| 自治体公式サイト: | 鉄原郡 |
[編集] 歴史
旧鉄原邑が壊滅したあと、葛末邑に新たに作られた中心市街は、新鉄原と呼ばれている。
現郡域の西側半分が旧鉄原郡で、東側は旧金化郡の南部にあたる。郡域が東西に伸びたため、軍事境界線の全長の約28％が郡を通過することとなった。
- 1954年10月21日 － 収復地区臨時行政措置法により鉄原郡を「収復」。
- 1963年1月1日 － 金化郡金化邑、西面・近北面・近東面・近南面・遠東面・遠南面・任南面が鉄原郡に編入される。鉄原郡新西面が京畿道漣川郡に編入される。
- 1972年12月28日 － 鉄原郡北面の一部と乃文面の一部が鉄原邑に、平康郡南面の一部が葛末面に編入される。
- 1979年5月1日 － 葛末里が葛末邑に昇格（3邑8面）。
- 1980年12月1日 － 東松面が東松邑に昇格（4邑7面）。
[編集] 行政
4邑7面からなる。郡庁は葛末邑新鉄原里にある。郡守はチョン・ホジョ（정호조）
邑
- 鉄原邑（チョロン＝ウプ/철원읍）
- 金化邑（キムファ＝ウプ/김화읍）
- 旧金化郡の中心。1941年10月1日邑制施行。
- 葛末邑（カルマル＝ウプ/갈말읍）
- 新鉄原がある中心部。
- 東松邑（トンソン＝ウプ/동송읍）
面
- 西面（ソ＝ミョン/서면）
- 近南面（クンナム＝ミョン/근남면）
- 近北面（クンボク＝ミョン/근북면）
- 近東面（クンドン＝ミョン/근동면）
- 遠東面（ウォンドン＝ミョン/원동면）
- 遠南面（ウォンナム＝ミョン/원남면）
- 任南面（イムナム＝ミョン/임남면）
- 西面・近南面以外の5面に定住人口はない。
[編集] 産業
農業地帯で、鉄原五台米とよばれるブランド米の生産で知られる。
郡庁公式サイトによれば、人口は1995年に約65,000人とピークを迎えたが、離農によって減少している。
[編集] 観光
戦跡をめぐり国防意識を高める「安保観光」が行われている。
- 鉄の三角展望台
- 月井里駅
- 旧労働党庁舎
- 南侵第二トンネル
- 孤石亭
- セムトン渡り鳥飛来地
- 三釜淵瀑布
- 承日橋（昇日橋）
[編集] 外部リンク
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|---|---|
| 市 | 春川市 | 原州市 | 江陵市 | 東海市 | 太白市 | 束草市 | 三陟市 |
| 郡 | 洪川郡 | 横城郡 | 寧越郡 | 平昌郡 | 旌善郡 | 鉄原郡 | 華川郡 | 楊口郡 | 麟蹄郡 | 高城郡 | 襄陽郡 |
[編集] 朝鮮民主主義人民共和国政府統治範囲
| 鉄原郡 | |
|---|---|
| 位置 | |
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| {{{caption}}} | |
| 各種表記 | |
| チョソングル： | 철원군 |
| 漢字： | 鐵原郡 |
| 平仮名： （日本語読み仮名） |
てつげんぐん |
| 片仮名： （現地語読み仮名） |
チョルウォングン |
| ラテン文字転写： | {{{latin}}} |
| ローマ字転写： | Ch'ŏrwŏn-gun |
北朝鮮側の現在の「鉄原邑」は旧鉄原邑から大きく離れた場所にある。周辺地域を編入したため、郡域も朝鮮戦争前に比べて西側に移動している。
[編集] 歴史
- 1946年12月 － 京畿道永平郡（抱川郡）永中面・永北面・二東面を鉄原郡に編入。
- 1952年12月 － 鉄原郡馬場面・寅目面・乃文面、於雲面および北面の各一部に、伊川郡東面・安峡面と西面の一部、平康郡西面の一部、京畿道漣川郡朔寧面と西南面の一部、黄海道金川郡トサン面の一部を統合して鉄原郡を設置（41里）
[編集] 外部リンク
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|---|---|
| 市 | 元山市 | 文川市 |
| 郡 | 川内郡 | 安辺郡 | 高山郡 | 通川郡 | 高城郡 | 金剛郡 | 昌道郡 | 金化郡 | 淮陽郡 | 洗浦郡 | 平康郡 | 鉄原郡 | 伊川郡 | 板橋郡 | 法洞郡 |
[編集] 関連項目
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この「鉄原郡」は世界の地理に関連した書きかけ項目です。この記事を加筆・訂正などして下さる協力者を求めています（P:地理/PJ世界の旅）。 |
