西鉄10形電車 (鉄道・宮地岳線)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
西鉄10形電車（にしてつ10けいでんしゃ）は、かつて西日本鉄道（西鉄）宮地岳線（現在の貝塚線）で使用されていた電車である。
西鉄宮地岳線の前身、博多湾鉄道汽船（湾鉄）の自社発注車や大阪電気軌道（現在の近畿日本鉄道）の旧車体流用車、元国鉄の木造電車が混在し雑多な構成であった。
大牟田線および軌道各線にも同形式・同番号の車両が存在したが、本形式とはまったく関連性がない。
なお、湾鉄の自社発注車については1形の項を参照のこと。
目次 |
[編集] 車歴
[編集] 大阪電気軌道の旧車体流用車（コハフ4→モ13 コハフ2・3→デハ14・15→モ16・17）
大阪電気軌道のデボ200形のうち、208～210が1935年に鋼体化され、208形208～210となった。この際発生した木製の旧車体が湾鉄に譲渡され、湾鉄の手持ち部品と組み合わされてコハフ2～4となった。のちに電車化され、コハフ2・3がデハ14・15となり、番号整理によりモ16・17となった。一方コハフ4は電車化が遅れたためデハという記号を経験せず直接モ13となった。
1961年から1962年にかけて鋼体化されたのち、モ13は1981年12月1日付で、モ16は1978年5月30日付で、モ17も1978年8月26日付で廃車となった。
[編集] 国鉄からの譲受車（デハ13→モ15→ク64→モ15）
1917年鉄道省大井工場製の荷物電車モニ3003を1940年に譲受し、電動客車にしたものである。 一時期制御車となりク64となったが、鋼体化の時にモ15に戻り、1977年9月22日付で廃車となった。
[編集] 参考文献
- 『鉄道ピクトリアル』1999年4月臨時増刊号（鉄道図書刊行会）
|
|
|||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 現用車両 | |||||||||||
|
|||||||||||
| 過去の車両（鉄道線） | |||||||||||
|
|||||||||||
| 過去の車両（軌道線） | |||||||||||
|
|||||||||||
