水原央
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水原 央(みずはら よう、1982年11月15日 - )は、日本の劇作家、演出家。東京生まれ。
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[編集] 現在の活動
[編集] 活動
東京大学理学部数学科の学生であった2001年冬より早稲田大学で学生ミュージカル劇団に参加、演劇に目覚める。
- 2003年からはタレントの三井智映子、俳優の清水裕明など友人らとミュージカル劇団を旗揚げ。以後団体代表と演出をつとめる。
- このころの活動を評価した元宝塚トップスター上原まりが、2003年秋、銀座博品館劇場での小泉八雲作「雪女」「耳なし芳一」の琵琶語り公演で演出に起用、プロデビューを果たす。
- 以後、上原まり琵琶語りCDシリーズ「源氏物語」のディレクターをつとめ、2005年4月現在4枚8話分のCDが発売されている。このシリーズは作家瀬戸内寂聴による現代語をベースにしている。
- 2004年、2005年の8月15日には東京都港区主催の終戦記念日行事で朗読会「声に出す祈り」を構成・演出し、2004年には新派の水谷八重子 (2代目)、米米CLUBのジェームス小野田、曾我泰久、作家の澤地久枝(この年の題材は澤地の「滄海よ眠れ」だった)、2005年には水谷、小野田に加え、瑳川哲朗、俳人の黛まどかが出演している。
- 2006年3月に武蔵野市の吉祥寺シアターで「マッカーシー!」という自作の音楽劇を初めてセルフプロデュースしたが、公演としては成功しなかった。
- 上記作品に関連して、文芸誌すばる2006年4月号にエッセイ「これは演劇の話です。」が掲載されたが、内容の大半は演劇のことではなく、小澤征爾、ロストロポーヴィッチの2大巨匠音楽家と飲み明かした体験談である。
- 2006年10月11~15日銀座博品館劇場にて上演された「源氏物語 百花撩乱」第壱部アンコール上演で新井潔と共同演出。内容は瀬戸内寂聴現代語訳「源氏物語」の朗読で、過去7年間シリーズ上演されてきた。過去の演出には久世光彦、竹村邑が参加している。出演は篠井英介、有馬稲子、小山明子、飯塚雅弓、平野啓子、毬谷友子、上原まり、山本陽子。
- 2006年11月1~5日上記公演の第弐部、朗読劇「うき身を醒めぬ ゆめになしても」の脚本を担当。瀬戸内源氏の桐壺から葵までをベースに瀬戸内作の小説「藤壺」、「女人源氏物語」を織り交ぜた構成を行った。出演は初風緑(光源氏)、月影瞳(藤壺・若紫)、松本紀保(紫式部)、汐風幸(王命部・葵)。読売新聞2006年10月28日の記事に紹介されている。
- 2007年10月17日表参道銕仙会能楽研修所にて「秘花」を脚本・演出。同作品は瀬戸内寂聴が世阿弥の晩年を描いた小説。朗読と能の謡を組み合せた舞台で、平成十九年度文化庁芸術祭参加公演。出演はナレーターの飯島晶子、声優の筈見純、観世流シテ方の柴田稔、高安流大鼓方の佃良太郎。
- 2007年11月7日~11日銀座博品館劇場にて詞劇「艶は匂へど…」脚本。前年に引き続く源氏物語の舞台化だが、完全に新しい構成となり、特に源氏物語の脇役が語る光源氏像を打ち出したことは特筆に価する。演出は黒テント出身でオペラ演出の恵川智美、出演は汐風幸(惟光、六条御息所、葵)、月影瞳(王命婦、朧月夜)、松本紀保(藤壺、中将の君)、峰さを理(光源氏、弁の君)、人形師の小川耕筰(光源氏、帝)。音楽はマリンバ奏者の宅間善之、宅間政彰兄弟。
- 上記作品に関連して、東京新聞および中日新聞2007年11月6日に「政治の言葉、源氏の言葉」と題するエッセイが掲載され、源氏物語に見られる言葉の工夫に対して、現代の政治家の説明不足、言葉の貧弱さを指摘した。
[編集] CD
[編集] 経歴
- 東京学芸大学教育学部附属小金井中学校卒
- 東京学芸大学附属高校卒
- 東京大学理科一類を経て理学部数学科卒
- 高校ではフジテレビアナウンサー平井理央、お笑いのオリエンタルラジオ中田敦彦と同窓、数学者藤原正彦の次男も小学校、高校と同窓生。