横浜市安全管理局救助機動中隊
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横浜市安全管理局救助機動中隊(よこはましあんぜんかんりきょくきゅうじょきどうちゅうたい)とは、大規模な災害、事故に対応する消防の専門部隊のこと。
1997年に横浜市消防局(現在の横浜市安全管理局)に創設された。
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[編集] 概要
阪神・淡路大震災の教訓から、震災時におけるビルの倒壊事故や、列車事故など、多数の要救助者が発生し、人命救助活動に困難を極める恐れが高い大規模な救助事象に対応することを目的として創設された。
救助機動中隊は、人命救助の専門部隊である「機動救助隊」と「機動支援隊」を中核として編成されている。この2つの部隊は通称、「スーパーレンジャー」と呼ばれている。
特別高度救助隊を編成するため、平成20年10月に救助機動中隊と特別消防隊を統合し特別高度救助機動中隊(仮称)になる事が決まった。統合後も通称名は引き続き「スーパーレンジャー」の予定。
[編集] 機動救助隊
横浜市内の消防署に配置された特別救助隊の中から隊員を選抜し、編成されている。隊員の総数は約20名である。
小型カメラを先端に取り付けた検索器具や、行方不明者の声や音を検知して捜索する高度な探索器具、コンクリートや鉄筋を切断する強力な破壊器具を使用して救助活動を行う。 また出動の際は、機動救助工作車を使用する。
[編集] 機動支援隊
機動救助隊と一体となって活動する。 救助資機材や、厨房、シャワー等を装備した機動支援車を使用し、長時間に及ぶ活動や他都市への救援出動に当たって自給自足、自己完結型の体制を確保する。
機動救助隊と機動支援隊は、国内で大規模災害が発生した際には、被災地の消防を応援する緊急消防援助隊の救助部隊及び、後方支援部隊として派遣される。
また救助機動中隊には、その他の部隊も存在する。
[編集] けん引工作隊
けん引工作車を使用し、障害物の除去や道路啓開を行う。 この車両は、最大36トンの吊り上げ、けん引能力を持っている。
[編集] 照明隊
照明電源車を使用し、災害地直近の照明を担当する。 照明電源車は、高さ8メートルの主塔に8基のライトを装備しており、100メートル先で新聞が読程度の照明能力を持つ。
[編集] 震災作業隊
震災作業車や排除工作車などを使用し、障害物の除去や道路の啓開活動を行う。
[編集] 空気ボンベ搬送隊
空気ボンベ搬送車を使用し、災害地において空気ボンベの補給を担当する(救助活動には、空気鋸や空気呼吸器等、圧縮空気を使用する器具が多いため)。
[編集] 関連項目
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消防 | 特別救助隊(レスキュー隊) | 消防救助機動部隊(ハイパーレスキュー隊) | 救助機動中隊(スーパーレンジャー) | 特別消防隊 | 特別高度救助隊 | 高度救助隊 | 山岳救助隊 | 水難救助隊 | 化学機動中隊 |
警察 | 機動救助隊(レスキュー110) | 特別救助班(P-REX) | 山岳警備隊 | 山岳救助レンジャー部隊 | 水難救助隊 | NBCテロ対応専門部隊 | 機動隊化学防護隊 |
海上保安庁 | 特殊救難隊 | 機動救難士 |
自衛隊 | 航空救難団 | 救難員 | 降下救助員 | 機上救護員 |
[編集] 外部リンク
- 救助機動中隊の発足について(横浜市のホームページ、1997年、横浜市長の定例記者会見の記録)なお現在は、発表された当時と比べて、救助機動中隊の編成が変更されており、「耐熱救助隊」と「無人放水隊」は特別消防隊に編入されている。