日本BS放送
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種類 | 株式会社 |
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本社所在地 | 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台2番5号 |
設立 | 1999年8月23日 (日本ビーエス放送株式会社として設立) |
業種 | 情報・通信業 |
事業内容 | 委託放送事業 |
代表者 | 代表取締役社長 山科誠 |
資本金 | 47億円 |
従業員数 | 50人 |
主要株主 | ビックカメラ (同社の連結子会社) ソフマップ 毎日新聞社 松下電器産業 東芝 エヌ・ティ・ティ・ドコモなど |
外部リンク | 公式サイト |
特記事項:2007年2月28日に日本ビーエス放送株式会社から商号変更。 | |
日本BS放送株式会社(にっぽんビーエスほうそう)とは日本の委託放送事業者である[1]。株式会社ビックカメラの連結子会社。
2007年12月1日より「BS11デジタル(ビーエスイレブンデジタル)」の名称を用いて無料BSデジタルハイビジョン放送を開始した。チャンネルは211ch、リモコンキーIDは11。新聞のテレビ欄には「BSイレブン」と表記されている。
目次 |
[編集] 沿革
- 1999年8月23日 - 日本ビーエス放送株式会社設立。
- 2000年12月1日 - BSデジタルにてデータ放送開始。
- 2002年4月1日 - CSデジタルにてデータ放送開始。プラットフォームはプラット・ワン
- 2004年3月1日 - CSデジタルのプラットフォームをSKY PerfecTV!110に変更。
- 2004年9月28日 - CSデジタルでの放送を、データ放送から標準テレビジョン放送に移行。
- 2005年10月1日 - メガポート放送を吸収合併。
- 2006年11月30日 - CSデジタルでの放送を終了。
- 2007年2月28日 - 商号を日本BS放送株式会社に変更。
- 2007年9月30日 - ch999によるデータ放送「知求チャンネル」を終了。
- 2007年11月15日 - 午前10:00からBSデジタル211ch(リモコンキーID:11)にて試験電波を初めて発射。
- 2007年11月21日 - 総務省関東総合通信局がBSデジタル放送の地球局の免許を交付。
- 2007年12月1日08:00 - 開局事前番組『HUMAN COUNTDOWN』にて事実上の放送を開始。
- 2007年12月1日10:59 - BSデジタルにて高精細度テレビジョン放送を開始。開局時に放送された番組は『未来へのトンネル and you』。
- 2008年3月17日 - 本社を学校法人文化学院と共同建設のビルへ移転。
- 2008年3月31日 - 新本社スタジオの使用を開始。
[編集] 放送チャンネル
日本BS放送のデータ | |
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英名 | Nippon BS Broadcasting Corporation |
放送対象地域 | 日本全域 |
ニュース系列 | 毎日新聞 |
番組供給系列 | 独立系 |
略称 | BS11(ビーエス・イレブン) |
愛称 | BS11デジタル (ビーエス・イレブン・デジタル) BS11 |
開局日 | 2007年12月1日 |
本社 | 〒101-0062 東京都 千代田区神田駿河台2番5号 |
演奏所 | 本社と同じ |
デジタル親局 | 東京 BS-211ch |
公式サイト | 公式サイト |
- BS211ch - BS11デジタル
- 終了したチャンネル
- BS908ch - Gガイド(EPG)サービス用チャンネル
- 合併したメガポート放送から唯一引き継いだチャンネルであったがビーエス・アイへ移管、同社が現在BS768chにて放送中。
- BS997ch - 双方向会員登録用チャンネル
- BS998ch - BSショッピング(ビックカメラの通販コーナー)
- BS999ch - 知求チャンネル(2007年9月30日で放送終了)
- CS990ch - 生活スタイルTV(2006年11月30日で放送終了)
- CS991ch - SHOP&TV5(2006年11月30日で放送終了)
- 昼間は通販番組、夜間(18:00~翌朝3:00)はフランスの国際放送・TV5を放送。
[編集] 会社概要
2005年12月、BSデジタルハイビジョン放送の委託放送事業者認定を受け2007年12月1日にNHKアナログハイビジョン終了後の帯域を用いて、前述した通りハイビジョン放送を開始している。
BS11デジタル開局時には数名の契約アナウンサーを採用し、開局当時、日本BS放送本社があったパレスサイドビル4階(同じフロアに毎日新聞社東京本社編集局がある)にニューススタジオ(通称・竹橋スタジオ、2007年9月完成、毎日映画社が設置・所有、ハイビジョン対応)を設け、ニュース番組などはこのスタジオから放送している。
2008年3月17日、本社を東京都千代田区神田駿河台2-5(御茶ノ水駅近く)の文化学院旧校舎跡に建設中の14階建ての新本社ビル(学校法人文化学院と共同で建設、1~4階は日本BS放送本社、5階以上は文化学院新校舎として使用)へ移転し、同年3月31日から新本社のスタジオの使用を開始した。
また、新本社スタジオの完成以前は東京都千代田区神田練塀町3番(秋葉原)の富士ソフト秋葉原ビル内に秋葉原スタジオ(ハイビジョン・3D立体映像対応、バーチャルスタジオ)を使用していた。
なお、日本民間放送連盟には加盟していない。また、周波数の帯域不足などを理由にJ:COMやスカパー!光などの一部のケーブルテレビ局や光放送は当局を再送信していない[2]。
[編集] 放送形態の変遷
日本BS放送は他のBSデジタル放送局とは異なり最初から標準テレビジョン放送局として開局したわけではなく、会社設立当初はデータ放送を「知求チャンネル」の名称でBSデジタル放送と東経110度CSデジタル放送において行なっていた。
2004年4月、総務省に認定の再申請を行い東経110度CSデジタル放送においてデータ放送の代わりに標準テレビジョン放送を行う内容の認可を受けた。これに伴い同年9月28日に東経110度CSデジタルで行っていたデータ放送を終了し、標準テレビジョン放送へ移行した(この放送は前述したBSデジタルハイビジョン放送事業に経営資源を集中するため、2006年11月30日で廃止。BS放送ch999で行われていたデータ放送のサービスも同様の理由により2007年9月30日24時をもって終了した)。
[編集] BS11デジタル概要
現在、BSデジタル放送はハイビジョンテレビ放送に特化した体制になっている[3]事もあり、2000年のBSデジタル放送開始時に開局した他局とは異なり、デジタルラジオ放送は行ったことがない。データ放送は開局当初から実施している。
ステーションコンセプトは「ゆっくりじっくりオトナチャンネル」(Mature & Sophisticated Channel)で、30代以上の視聴者を主なターゲットとしている。テレビの原点に立ち返るという編成方針で、生放送を重視し、ニュース・報道番組が多いのも特徴である。また、民放BS放送局では唯一、独自の報道部門(報道・製作部)を持っている。
放送時間は、開局当初は原則として毎日23時間放送(3:00~4:00を除く)だったが、2008年3月31日から毎日4:00基点の24時間放送(月曜3:00〜4:00を除く)となっている。タイムテーブルでは3:59-4:00に「エンディング」となっているが、1日の基点=放送曜日の切り替えのためのジャンクション放送である。(月曜未明は3:00-3:01をエンディング、3:59-4:00をオープニングとしている)
また、テレビショッピング番組も原則的にはハイビジョン放送であるが、画像サイズが4:3で放送されているため額縁放送(両サイドが黒幕。アクセント無し)となってしまう。
2008年4月からは気象警報(全国)の速報テロップ表示を行っている(BSデジタル放送では、他にBS朝日が実施)。
[編集] 3D立体映像放送
BS11デジタルでは通常のハイビジョン放送とは別途に3D立体映像(以下“3D”)放送を家庭に普及拡大する事を目指しており、開局時点から日本初の3D番組『3D立体革命』を放送している。2008年夏からは3D映像に対応したスポーツ中継や映画を放送する準備を進めている。
- 3D映像の仕組み
BS11デジタルにおける3D映像は、左目用と右目用それぞれにカメラを撮影し、いわゆる立体視(ステレオペア)の方法を用いて3D化している。この3D映像は現行の仕様ではハイビジョン映像にはならない。
- 3D映像を視聴する方法
一般的なテレビでBS11の3D放送を見ても左・右用の映像が2画面映るだけで、普通は立体に見えない[4]。この為、専用の受像機とメガネが必要となる。
2008年春現在、3D対応の受像機はヒュンダイITジャパン社から発売されている46インチ液晶テレビ1機種のみ。現在BS11デジタルの親会社であるビックカメラでしか購入出来ない上、テレビの価格が約50万と高価な為、普及スピードは今のところ進んでいない模様。
また、2007年冬からはビックカメラ9店舗[5]とソフマップ秋葉原本館の計10店舗で3D対応テレビによる3D体感コーナーが設置されているので、ここに行けば3D映像を視聴可能。
[編集] スタジオ
[編集] 時刻出し
- 使用フォントは「東芝ゴシック」で、切り替わり方は「せり上がり」である。
- 通販番組と『3D立体革命』放送時は表示されない。
- 平日
- 4:59~5:00
- 6:30~9:00
- 10:00~10:30
- 10:45~11:00
- 土曜日・日曜日
- 4:59~5:00
- 7:00~7:30
- 8:00~10:00
- 11:20~12:20
[編集] 放送している主な番組
[生]:生放送番組
生放送番組は、同社公式サイトの番組表やEPGの番組名の頭に「生」と表記されているほか、2008年3月31日からは画面右上に表示されている(CM時は除く)ウォーターマークの下側に「LIVE」の表示を加えている。
[編集] ニュース・報道番組
- BS11ニュース(定時ニュース番組)[生]
- 世界のライブカメラ earthTV(定時番組 ドイツ・earthTVが世界各地に設置しているライブカメラからのお天気中継)[生]
- INsideOUT(ニュース番組 月曜-木曜22:00-24:00、金曜22:00-23:00、再放送:月曜-金曜8:00-8:30)[生]
- Stock Voice(経済番組のモーニングフォーカス、マーケットTODAY、マネーウォッチの総称)[生]
- 本格闘論FACE(討論番組 土曜17:00-17:50、再放送:日曜11:00-11:50)
- にっぽんサイコー!(チームニッポン制作 土曜22:00-22:30)
- 藤沢久美のJUST in!(土曜8:00-8:25)
[編集] 情報・生活番組
- 快眠情報「夢*楽園」(月-金15:45 - 16:00ほか、丸八真綿のインフォマーシャル。司会は三笑亭夢之助。土日には30分版の総集編がある。)
- 不動産王(Wコロン、時東ぁみが司会 月曜24:00-24:30)[生]
- こうちゃんの幸せ!ガスクッキング(金曜15:30-15:45ほか)
- money café(カフェが舞台の初心者向けマネー番組。マスター役で内藤忍、ウェイトレス役で佐藤まり江、常連客として平賀雅臣が出演 土曜8:30-8:55ほか)
- ワインめぐりの旅(土曜9:00-9:30ほか)
- THE HOTEL(土曜14:00-14:30)
- 鑑真(土曜15:00-15:40)
- ケイ山田の英国庭園便り(イングリッシュガーデンが舞台 日曜9:00-9:25ほか)
- 匠の国ジパング(田中要次がナビゲーター 日曜9:30-9:55ほか)
- ムービーコンシェルジュ(DVD紹介番組 日曜17:30-17:45ほか)
- スロットカーズGP(日曜17:55-18:00)
- ちきゅう遊び(アウトドア番組 日曜18:00-18:50ほか)
- 大人の旅物語
- おんナビ(tvk・テレ玉・チバテレビ・三重テレビ・KBS京都・日本ビーエス放送共同制作)[6]
- 全国まるごと温泉ガイド!! 上記『おんナビ』全26回(1回あたり30分)の内容を6回(1回あたり55分)に編集した番組(北海道、東北、関東、中部・近畿、中国・四国、九州編がある)。
- 京のいっぴん物語(KBS京都・関西テレビ☆京都チャンネル・BS11共同制作。上記『おんナビ』の事実上の後番組)
[編集] ドラマ番組
- 大敦煌(中国ドラマ)
- 銭の戦争(韓国ドラマ)
- シンドン(韓国ドラマ)
- ホテリアー(韓国ドラマ)
- 恋するハイエナ(韓国ドラマ)
- オークションハウス(韓国ドラマ)
- MI-5(イギリス諜報員)(イギリスドラマ)
[編集] 映画番組
- 2番組とも長編映画を放送する傾向が強く、放送が前後編に分かれるときは2週に分けて放送する。
[編集] バラエティ・トーク番組
- 大人の自由時間(トーク番組 月曜-金曜19:00-21:45、再放送:月曜-金曜6:30 - 7:58(前編)、 10:00 - 10:30(後編))[生]
- 伊集院光のばんぐみ(日曜24:00-24:30)
- 歴史のもしも(日曜23:00-23:55ほか)
- 魅惑のモテレストラン(土曜7:00-7:20)
- 泊まってくっ!?(日曜8:00-8:30)
[編集] 音楽番組
[編集] アニメ・特撮番組
[編集] 通販番組
- ショップチャンネルお買物エンタテイメント(ショップチャンネルのサイマル放送 月曜-金曜 9:00-10:00、13:00-14:00)[生]
- ビックカメラテレビショッピング
- OLMテレビショッピング
- 深夜早朝など、一部の時間帯においてジョイショップ224のテレビショッピング番組を同時放送している。
[編集] スペシャル番組
- BS11スペシャル(日曜14:00-16:45)
- bjリーグ
- 新日本フィルハーモニー交響楽団
- 芸能人女子フットサル(メルシートゥフェスタ)
- 声優アワード2008
- BCリーグ(NCTとの共同制作、生中継)
- 四国・九州アイランドリーグ(放送予定)
- 落語他
[編集] その他
- Timeless(各番組間のステーションブレイクとして放送)
- 動物の赤ちゃん(同上)
- 3D立体革命
- BS11デジタルの売りである3D立体放送について紹介している番組。案内役は竹本聡子(太田プロダクション所属の女優)。
[編集] 放送終了した主な番組
- DWジャーナル
- ROVIN
- ロバート・ハリスのとーくセッション
- 中村泰士のe!仲間
- ニッポンの頭脳
- 耽美イズム〜高野育郎の世界〜
- いまこそはっぴぃ55+
- 森田健作ようこそ青春!
- MOTOR STATION
- MOVIE PORTE(映画予告のみを放送する番組)
- 京と美保のアンチエイジングフィットネス
- 天国への扉(韓国ドラマ)
- 陽炎の彼方へ 21世紀のシルクロードに挑んだ男たち(開局記念スペシャル)
- 検証!機動戦士ガンダムの世界〜宇宙世紀への道〜(開局特番)
[編集] アナウンサー
- 女性
- 伊藤敬子(元富山テレビアナウンサー、ライトハウス所属)
- 小山内智子(元青森朝日放送アナウンサー、オールウェーブ・アソシエツ所属)
- 川添永津子(元テレビ愛媛アナウンサー、圭三プロダクション所属)
- 阪中香織(日本BS放送唯一の直接雇用アナウンサー、テレビ朝日アスク出身、元tvk「みんなが出るテレビ」女子大生リポーター)
- 茂野えり子(元NHK宇都宮放送局契約キャスター、ワイエムオフィス所属)
- 渡名喜織恵(ライムライト所属)
- 八木田幸恵(元テレビ金沢アナウンサー、オフィスサッキー所属)
- 吉井歌奈子(元東海テレビアナウンサー、三桂所属)
[編集] 元アナウンサー
- 男性
- 女性
[編集] 知求チャンネルで放送していた主な番組
- 世界遺産への旅
- 伝説のエド・サリヴァンショー
- ゲームでGO!!
- Dr.コパの夢をかなえ富(ロマン)を築く風水術~開運マイホーム~
- 母と子のアニメ英会話 「うさぎのマイロ」
- 母と子のアニメ英会話 「チャーリィとこぐまのミモ」
- ニュース映画に見る昭和
- 世界の鉄道 ~旅と模型~
- ガバちゃんの当選マル秘術
- 生きる×2(民間放送教育協会製作)
- 毎日新聞データ・ニュース
[編集] 放送終了時
- 2007年9月30日24時(10月1日0時)を持って知求チャンネルでの放送が終了したが、その時はDr.コパの番組が放送されていた。その後「放送終了のお知らせ」というクレジットで「これまでご愛顧に感謝するとともに、ご理解いただくようお願いします。日本BS放送は12月1日よりデジタルハイビジョン局として生まれ変わります」というテロップでのお知らせを放送し、その後停波した。
[編集] 脚注
- ^ かつて「日本衛星放送」の社名を用いていたWOWOWや似た社名のBS日本(BS日テレ)やニッポン放送などとは資本・人材等の繋がりはない。
- ^ BSデジタル大丈夫? 新局増加、ハード面追いつかず… - 産経新聞・2008年1月25日
- ^ 2005年8月“放送法施行規則と放送普及基本計画の見直し[1]”に基づく体制。
- ^ 裸眼立体視が得意な者ならメガネや専用受像機無しでも極短い時間なら立体映像を体感出来るが、静止画と違い非常に眼が疲労する為、長時間の立体視はまず不可能。(無理にガマンしてテレビを近い距離で見る事は眼に重大な悪影響を及ぼすのでやめましょう)
- ^ 札幌・池袋本店・新宿西口・有楽町店本館・立川・名古屋駅西・なんば・ベスト広島・天神2号館の9店舗。
- ^ 知求チャンネル時代に製作された温泉旅行番組で、ハイビジョン製作。出演は小山典子と谷田亜里。単発番組として製作局以外の各地の民放テレビ局にも番販されている。
[編集] 関連項目
- Earth Television Network - 同局が放送している番組earthTVの制作会社
- バンダイ - 現社長が取締役に就いていた企業
- 二木啓孝 - 同社取締役
[編集] 外部リンク
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NHK(公共放送) | ||||||
BS1 (101ch)・BS2 (102ch)・BShi (103ch) | ||||||
民放・キー局系(<>は親会社) | ||||||
BS日テレ<日本テレビ> (141ch)・BS Asahi<テレビ朝日> (151ch)・BS-i<TBS> (161ch)・BS JAPAN<テレビ東京> (171ch)・BSフジ<フジテレビ> (181ch) | ||||||
民放・独立系 | ||||||
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民放・廃止されたチャンネル | ||||||
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