川の流れのように
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
川の流れのように(かわのながれのように)は、
- 奥村チヨの楽曲。1971年8月10日に東芝レコードより発売。作詞は橋本淳、作曲は中村泰士。後述の美空ひばりの楽曲とは無関係。
- 美空ひばりの楽曲。本項で詳述。
- 映画。美空ひばりの川の流れのようにをモチーフに秋元康が監督を務め、森光子が主演。
川の流れのように | ||
---|---|---|
美空ひばり の シングル | ||
リリース | 1989年1月11日 1991年7月21日(再発) 1993年7月21日(再発) 1998年5月29日(再発) 2000年3月21日 2003年8月20日(再発) |
|
録音 | - | |
ジャンル | 演歌 | |
時間 | - | |
レーベル | コロムビアミュージックエンタテインメント | |
プロデュース | - | |
チャート最高順位 | ||
|
||
美空ひばり 年表 | ||
みだれ髪 (1987年) |
川の流れのように (1989年) |
ひとすじの道 (1991年) |
川の流れのように(かわのながれのように)は日本の歌手、美空ひばりの最後のシングル作品である。
目次 |
[編集] 解説
作詞は秋元康、作曲は見岳章による。オリジナルの編曲は竜崎孝路によって行われた。元はアルバムの中の一曲で、シングルカットは他の曲の予定だったが、レコーディングしたひばり本人の希望でこちらに変更された。歌の内容から、まるで遺作となることがわかっていたかのような楽曲としてもしばしば語られる。美空ひばりが歌った数々の名曲の中でも、幅広い年代層に親しまれてきた作品である。
1989年1月11日に日本コロムビアより発売され、シングル盤は150万枚以上を売り上げた[要出典]。この後にシングルが一枚出ているが、実質遺曲といえる曲であり、また美空の最大のヒット曲となった。 2000年3月21日には「川の流れのように 2000」として久石譲によりアレンジされたものが発売された(声は原曲と同じである)。ちなみにこの作品にはオリジナルバージョンも収録されている。
美空ひばりは1989年6月24日、平成元年が始まった直後に52歳で死去した。同年末の第31回日本レコード大賞では、この作品に「金賞」と「作曲賞」が授与されるとともに、故人となった美空ひばりにも「特別栄誉歌手賞」が授与された。長年にわたる彼女の偉大な業績を称えて、この年から日本レコード大賞に「美空ひばりメモリアル選奨」も新設された。また、作詞者の秋元康もこの曲によってさらに評価を高めた。曲先で作られたが、秋元が事前にイメージを作曲者の見岳に伝えている(そのためか、秋元の友人である石橋貴明などから『昴』のパクリと揶揄されることもある)。
なお、この曲の『川』とはニューヨークのイーストリバーのことである。
また同曲(フルコーラス)を、生前のひばり本人が歌唱する貴重な映像を持つテレビ局は、TBSテレビ(正月特番「春一番!熱唱美空ひばり~いま誓い新たに燃える不死鳥全25曲~」1989年(昭和64年)1月4日放送)、フジテレビ(「ミュージックフェア」1989年(平成元年)1月15日放送)、テレビ東京(「演歌の花道」1989年1月15日放送)の3局のみである。
[編集] 収録曲
[編集] 1989年版
- 川の流れのように
(作詞:秋元康 / 作曲:見岳章 / 編曲:竜崎孝路) - あきれたね
(作詞:秋元康 / 作曲:見岳章 / 編曲:竜崎孝路)
[編集] 1991年版
- 川の流れのように
- 裏窓
[編集] カバー
- 天童よしみ(1998年、本人出演によるポッカコーヒーのCMソングに使われた)
- 女子十二楽坊(演奏のみ)
- 幸田聡子
- 鈴木康博
- 30% LESS FAT
- 椿
- Zero(韓国)
- ホセ・カレーラス
- アンジェラ・ゲオルギュー
- 江美琪
- テレサ・テン
- クリス・チャベス
1996年6月には、「世界3大テノール」(プラシド・ドミンゴ、ホセ・カレーラス、ルチアーノ・パヴァロッティ)の日本公演で、この曲がアンコールで歌われたこともあった。カレーラスは『川の流れのように』をCD録音したこともある(「AROUND THE WORLD」、ワーナーミュージック・ジャパン発売)。
[編集] 外部リンク
- 日本レコード大賞の歴史 (左側のボックスで「第31回:1989年」をクリックする)
- ホセ・カレーラスのアルバム (「10月5日」を見る)