富山 - 大阪線
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富山 - 大阪線（とやま - おおさかせん）とは、富山県富山市・砺波市と京都市・大阪市を結ぶ高速バス。
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[編集] 難波発着時代
- 富山～大阪間には、いわゆる｢高速バスブーム｣真っ只中の1989年6月に富山駅～南海難波駅間に富山地方鉄道・南海電鉄（現在はバス部門の分社化で南海バス）との共同運行で高速バスが開設されていた。
- しかし、並行するJR特急｢雷鳥・スーパー雷鳥（のちにサンダーバード）｣に比べ総合力で劣っていた上、当時の名神高速道路や阪神高速道路での慢性的渋滞による定時性障害が深刻だったこと、南海がパートナー故に大阪側では難波でしか乗降扱いができず、しかもなんば高速バスターミナルという非常に不便な場所をターミナルにしたのが災いし、開業当初から集客難にあえいでいた。（また南海担当の富山発昼便では、片道5時間にも関わらず開放休憩を尼御前SAでしか行わず、以降大阪までずっと非開放という有様であった。）
- 1990年と1992年にダイヤ改正を行いテコ入れを施すもものの乗客増にはつながらず、1994年6月に昼便を廃止し、夜行便のみの運行となった。その後もＯＣＡＴ乗入れや天王寺駅延長を行うも｢キタ｣に乗入れられない状況ではどうにもならず、1998年には南海撤退、2001年2月には路線そのものが休止となり、北陸～関西間の高速バスが京都 - 金沢線しか存在しない事態にまで陥った。
- ちなみに、同じく南海が翌1990年秋に開業した福井 - 大阪線も、同等の事由で2年半足らずでの廃止に追いこまれている。
[編集] 復活、そして需要開拓
- 路線休止当時はもう復活はあり得ないと思われていたが、2003年12月24日に復活の時を迎える。富山地鉄は阪急バスをパートナーに迎え、念願の梅田乗入れを果たすとともに京都停車も可能になった。また富山地鉄としては初の独立3列シートを採用。これが功を奏して新規需要の獲得に成功し、夜行を中心に満席となるケースが多い。また日曜夕方の富山ゆきは直前でのチケット入手が難しいという。
- 富山～大阪間では同じく2003年12月に開業したJRバスの北陸道昼特急大阪号・北陸ドリーム大阪号とまともに競合する格好となるが、JRバスの場合はいったん金沢に立ち寄る上に福井北IC・敦賀ICにも停車するため、所要時間で当路線が優位にある。加えて、地元の業者への安心・信頼（富山市内にJRバスの窓口がないことも一因）からこの地鉄・阪急のペアが明らかに優位に立っている。
- さらに2007年12月、地鉄の都市間高速バスとしては初めて｢砺波駅｣乗入れを開始し、また同時に初めての昼行便季節増便も12月20日～1月14日にかけて実施してかなりの成果を得ており、今後の展開が期待される。
[編集] 担当会社
[編集] 使用車両
- 阪急：三菱ふそう・エアロバス（西工ネオロイヤルＣ－1）、金沢 - 大阪線と共用
- 地鉄：日産ディーゼル・スペースアロー、東京 - 富山線と共用
- ともに中央床下に仮眠室・化粧室を配した夜行仕様の独立3列シート29人乗りである。
[編集] 運行経路
太字はバス停留所。
- 難波発着当時
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- 地鉄は昼行・夜行ともに尼御前SA・賤ヶ岳SA・大津SAの3ヶ所で休憩していたが、南海は基本的に乗客開放休憩はなかった。
- 開業当初はなんば高速バスターミナルではなく大阪球場前発着だった。
- 1996年3月にはＯＣＡＴに乗り入れると同時に天王寺駅（あべの橋バスステーション）に延長されている。
- 現在
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- 昼便は｢京都駅前｣｢名神茨木｣｢千里中央｣｢新大阪｣に停車しない。
- 地鉄の昼便は賤ヶ岳SAと尼御前SAで、阪急の昼便は尼御前SAと多賀SAでそれぞれ休憩する。
[編集] 所要時間
- 昼便：5時間25分（阪急三番街～富山駅前）4時間45分（阪急三番街～砺波駅南）
- 夜便：7時間40分（阪急三番街～富山駅前）7時間（阪急三番街～砺波駅南）
[編集] 運賃
- 富山市内～千里ニュータウン・阪急三番街：片道5200円、往復8500円
- 砺波駅南～千里ニュータウン・阪急三番街：片道4700円、往復7700円
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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