北陸ハイウェイバス
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北陸ハイウェイバス（ほくりくハイウェイバス）は京都府京都市と石川県金沢市を結ぶ高速バス路線である。「京都・金沢線」とも案内されることがある。名神高速道路、北陸自動車道を経由する。便名コードは200xx。
過去には「北陸道特急」とも称された。
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[編集] 概要
金沢発着の高速バスとして名古屋～金沢線に次いで運行開始。バブル初期の高速バス開設ブームに開業した歴史のある路線ではあるが、大阪ではなく京都発着にしたのが災いしてか開業以来ずっと苦戦を強いられており、輸送力・運行本数・スピード・知名度など総合力で勝るJR西日本の特急「雷鳥・サンダーバード」の後塵を拝している。
北陸鉄道は関西進出にあたり、天王山トンネルなどでの慢性渋滞による定時性での障害や、片道4時間30分以上に及ぶため日帰りワンマン運行が困難である点、さらに京都や金沢ほど「観光需要が望めない」点などから「JR特急には太刀打ちできない」として大阪～金沢線を開設せず、この京都～金沢線を同社で唯一の関西路線と位置づけて大阪・神戸など周辺都市への（からの）客にも京都で電車を乗り継いで利用してもらおうという狙いがあったようだが[1]、さすがに京都での乗り換えは面倒であるようで期待したほどの利用は得られていない。
加えて近年、高速バスとしては後発であるが大阪駅発着で夜行便が京都駅にも停車する西日本JRバスの「北陸道昼特急大阪号・北陸ドリーム大阪号」におされ、日本中央バスの夜行バス「シルクライナー」の金沢経由の便がなんば・京都～金沢間でも利用できるようになった他、金沢発で週末を中心に激安ツアーバスも運行されるなど、競争も激化していることもあって縮小傾向にある。さらに、北陸鉄道も、2004年にグループ会社の北鉄金沢中央バスが大阪～金沢線を運行開始しており、2007年7月、開業20周年を待たずして撤退することになった。
金沢から京都、京都から金沢双方への観光需要のほか、双方の都市に大学が多いこともあって、学生の利用が多い。また、秋の紅葉シーズンの利用も旺盛である。
京都・金沢間の高速バス路線としては、この路線の他にシルクライナーがある。
[編集] 運行会社
[編集] 運行系統
- バス停名（ ）内の数字は駅コード。
五条通（国道1号）経由便
- 京都駅烏丸口（14） - 五条京阪（13） - 福井北（09） - 尼御前（08） - 北陸小松（07） - 松任海浜公園（06） - 片町（05） - 香林坊（04） - 武蔵ヶ辻（03） - 金沢駅東口（02）
三条通（山科駅）経由便
- 京都駅烏丸口 - 三条京阪（12） - 山科駅（11） - 福井北 - 尼御前 -北陸小松 - 松任海浜公園 - 片町 - 香林坊 - 武蔵ヶ辻 - 金沢駅東口
- 京都側では、五条・三条経由を問わず京都東インターチェンジを経由する。どちらの経由便においても、京都駅～同ICまでの間で渋滞に巻き込まれる場合が多い。
- 金沢側では、金沢西インターチェンジを経由する。
- 途中南条SA・多賀SAで休憩する。かつては賤ヶ岳SAでの1回休憩だった。
- かつての山科では京都府道143号四ノ宮四ツ塚線（三条通り）上に停留所が存在したが、その後、現在の山科駅前バスターミナルの完成に伴いこちらに乗り入れるようになり、各電車との乗り継ぎにおける利便性が大幅に向上している。
- 金沢市内の各停留所は、北陸鉄道の撤退前は北陸鉄道のバス停を同社の市内路線などと共用して用いていたが、撤退後はそのままの位置で単独のバス停が新たに建てられている。
[編集] 運行回数
[編集] 歴史
- 1988年8月 - 北陸鉄道、西日本JRバス、京阪バス3社により、1日9往復（各社3往復）で開業。当時の五条通り経由便は京都市内ノンストップであった。
- 1992年9月 - 1日8往復に減便。五条通り経由便の「五条京阪」での停車扱いを開始し、全便で京阪電車との接続を実現。
- 1996年10月 - 1日5往復に減便。
- 2000年年4月 - 「松任海浜公園」「北陸小松」「尼御前」「福井北」での停車扱いを開始。同時に定時性のネックであった三条通り経由便の「四条河原町」「四条烏丸」停車を廃止して、三条京阪～京都駅間を無停車とした。
- 2005年6月 - 休憩回数を賤ヶ岳SAのみの1回から、南条SA・多賀SAの2回に変更。
- 2007年7月1日 - 1日4往復に減便。北陸鉄道が共同運行から撤退。
[編集] 使用車両
4列シートトイレ付スーパーハイデッカーまたはハイデッカーが使用される。
車両運用の都合や続行便などで各社の他路線車両が使用される場合がある（例えば京阪バスの関空リムジン車など）。
開業当初は各社がこぞってマルチオーディオサービスや電話などを備えた夜行バス並みのシートの4列32人乗りスーパーハイデッカーを導入し、贅沢さを競い合っていた。（北鉄がスペースウィング、JR・京阪がエアロクィーンW）
[編集] その他
- JRバス各社の高速バスネットでも予約可能な他、発車オ～ライネットでの予約、ローソン、ファミリーマートでの直接購入も可能。
- 2007年7月1日の北陸鉄道の路線撤退に伴い、金沢地区の予約・発券業務は西日本JRバス金沢バスチケットセンターが引き継いでおり、金沢駅前の乗車場所も東口2番のりばから5番のりばに変更された。
- 学割運賃（通常運賃の2割引）が設定され、同時に往復割引の有効期間も10日間に延長されるなど利便性が向上した。
[編集] 関連項目
[編集] 脚注
- ^ 北陸鉄道の高速バス現場サイドの関係者が語っていた。
[編集] 外部リンク
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