姫路短期大学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
兵庫県立姫路短期大学(ひめじたんきだいがく、英語名:Himeji Collage of Hyogo)とは、かつて兵庫県姫路市にあった公立(県立)短期大学。男女共学であったが、大半は女子学生だった。略称は姫短(ひめたん)。ただし、姫路市街地で単に「短大」と言えば、姫路短大を意味していた。
目次 |
[編集] 沿革
- 1950年 姫路工業大学短期大学部(ひめじこうぎょうだいがくたんきだいがくぶ)として開学。
- 工業科:ちなみに、『全国学校総覧』(昭和30年度版)によれば118人(全員男子)が在籍していたというデーターがある。
- 電気応用専攻
- 機械紡績専攻
- 化学工業専攻
- 生活科
- 工業科:ちなみに、『全国学校総覧』(昭和30年度版)によれば118人(全員男子)が在籍していたというデーターがある。
- 1957年 工業科が廃止され、姫路短期大学と改称する。
- 1964年 保育科を増設。
- 1965年 神戸大学姫路分校(旧制姫路高等学校)跡地にキャンパスを移転(現在の兵庫県立大学姫路新在家キャンパス)
- 1966年 生活科を専攻分離。
- 被服専攻
- 食物専攻
- 1967年 姫路短期大学附属幼稚園を設置
- 1983年 生活科を改組。
- 被服専攻→生活環境学科
- 食物専攻→食物栄養学科
- 経営情報学科を新設する。
- 1997年度をもって学生募集を終了。
- 1998年 姫路工業大学に環境人間学部を設置。翌年度より姫路工業大学の一般教育部(1998年3月31日廃止)とともに4年制の環境人間学部に再編され、発展的に閉学された。
- 1999年 49年の歴史に幕を閉じる。
[編集] 運営主体
- 兵庫県
[編集] 歴代学長
- 岡本赴
- 関晧之
- 池原昇
- 中村定
- 野草俊作
- 山本吉威
- 中西幸二
- 本倉眞吾
[編集] 学科
- 生活環境学科:「服飾デザイン論」・「被服構成学実習」・「アパレル演習」など被服系科目、「インテリア計画学実習」・「住居計画学実習」など住居系の科目が主として用意されていた。修業年限は昼間部2年制で入学定員50名となっていた。
- 食物栄養学科:食と健康のエキスパートを育成するための学科で、「調理学」・「栄養学実習」・「給食管理実習」などの科目が設置されていた。修業年限は昼間部2年制で入学定員は50名となっていた。
- 幼児教育学科:保育のスペシャリストを育てる学科で、実技系・実習系の科目がとりわけ重視されていた。短期大学附属幼稚園での「教育実習」も取り入れられていた。修業年限は昼間部2年制で入学定員は50名となっていた。
- 経営情報学科:「経営学概論」・「会計学」などの経営経済系科目、「情報処理実習」・「プログラミング」などの情報系科目、「秘書概論」・「商業英語・会話」などの秘書系科目が用意されていた。修業年限は昼間部2年制で入学定員は50名となっていた。
[編集] 一般教育科目
[編集] 外国語科目
[編集] 取得資格について
[編集] 学生生活
- かつて行われていたイベント
- 「樹励祭:短期大学祭として行われていた。最終となった1998年については、既に環境人間学部が発足していたこともあり、姫路工業大学の工大祭と合同で実施された。
- 活動していたクラブ活動
- 体育系
- 文化系
[編集] 就職実績
- 生活環境学科:昭和住宅・セキスイハイム・東日本ハウス・姫路ホーム・前川建設・三菱地所住宅加工センター・パナホーム・ミサワホーム・石川島播磨重工業・ウシオ電機・UCC上島珈琲・川崎重工業・山陽特殊製鋼・住友ゴム工業・新日本製鐵・タキロン・ナガセケムテックス・ニチリン・日本精化・富士通・松下電器産業・松下電工・三菱重工業・イトーヨーカ堂・グローリー機器・大丸・チクマ・ヤマトヤシキ・三井住友銀行・朝日生命保険・住友生命保険・第一生命保険・大和証券・AIGスター生命保険・姫路信用金庫・三菱UFJ信託銀行・日興コーディアル証券・明治安田生命保険・和光証券・阪急電鉄・関西電力などの一般企業があげられる。
- 食物栄養学科:出光興産・片倉チッカリン・第一酒造・新キャタピラー三菱・ダイセル化学工業・大和工業・東洋化成工業・日本触媒・ブンセン・日本ハム・ヒガシマル醤油・富士通テン・ダイエー・日本銀行・愛媛銀行・商工組合中央金庫・コスモ証券・新日本証券・住友信託銀行・東洋信託銀行・日本興業銀行・野村證券・百十四銀行・山口銀行などに就職している。
- 幼児教育学科:幼稚園や保育園などの保育業務ほか、JFEスチール・タカラスタンダード・田崎真珠・三菱電機・播州信用金庫・兵庫信用金庫・東京海上日動火災保険・大阪ガスなど一般企業への就職実績もある。
- 経営情報学科:グローリー・神戸製鋼所・西芝電機・バンドー化学・富士電機ホールディングス・六甲バター・オリエントコーポレーション・山陰合同銀行・但馬銀行・鳥取信用金庫・日新信用金庫・NEC・ケーシーエス・西菱エンジニアリング・ファルコンなどに就職している
[編集] 編入学・進学実績
- 調査中
[編集] かつての所在地
- 兵庫県姫路市新在家本町1-1-12
[編集] 参考文献
- 当短期大学記事を執筆するにあたり、以下の文献を参照(確認含む)にした。
- 『全国学校総覧』
- 『短期大学一覧』(文部省大学学術局技術教育課)
- 『全国公立短期大学協会三十年誌』(全国公立短期大学協会。1980年)
- 『全国短期大学高等専門学校一覧』(文部省高等教育局技術教育課監修)
- 『短大蛍雪』(全国短大&専修・各種学校受験年鑑シリーズ。旺文社)
- 『全国短期大学受験要覧』(廣潤社)
- 『全国短期大学案内』(教学社)
- 『全国短期大学受験案内』(晶文社)
- 『全国短期大学案内』(梧桐書院)
- 『姫路短期大学』大学案内小冊子
[編集] その他
- 幼稚園を併設していた(兵庫県立姫路短期大学附属幼稚園)。この幼稚園は環境人間学部には引き継がれず短大閉学とともに閉園となったが、当時の建物は、兵庫県立大学姫路新在家キャンパスのいちょう北・南館として使われている。また、遊具は2003年ごろまで残っていたが、現在では、環境人間学部における研究用のビオトープとして整備されている。