天外魔境 第四の黙示録
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ジャンル | ロールプレイングゲーム |
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対応機種 | セガサターン(SS) プレイステーション・ポータブル(PSP) |
開発元 | ハドソン、レッドカンパニー(レッド・エンタテインメント) |
発売元 | ハドソン |
人数 | 1人 |
メディア | SS:CD-ROM 2枚 PSP:UMD |
発売日 | SS:1997年1月14日 PSP:2006年7月13日 |
価格 | SS:6,800円(税別) PSP:5,040円(税込) |
対象年齢 | 全年齢(SS)、CERO:A全年齢(PSP) |
『天外魔境 第四の黙示録』(てんがいまきょう だいよんのもくしろく)は、1997年1月14日にハドソンから発売されたセガサターン用コンピュータゲームソフト。ジャンルはロールプレイングゲーム(RPG)。英語表記によるタイトルは『FAR EAST OF EDEN The Apocalypse IV』。
2006年にプレイステーション・ポータブル用ソフトとして移植された。
目次 |
[編集] 概要
PCエンジンを中心に展開していた天外魔境シリーズの第8作目。「西洋人から観た誤った日本観」をコンセプトとするジパングを舞台としたこれまでのシリーズと異なり、本作では「日本人から観た誤った西洋」をコンセンプトとしたアメリカを舞台としており、ホラーテイストを加味した作品となっている。
「第四の黙示録」というタイトルは、当時PC-FXで発売予定であった『天外魔境III NAMIDA』を踏まえたシリーズの4作目として命名。当初は新シリーズとして「第五の黙示録」「第六の黙示録」といった続編の構想もあったという。
豪華声優陣が演じる個性豊かなキャラクターやアニメ手法によるストーリーテリングなど、シリーズの特徴を引き継ぎつつ、セガサターンのスペックを活かし、これまでのシリーズではプログラムでアニメーション処理していたデモシーンのムービー化や、SFC版『天外魔境ZERO』に引き続き採用された「PLGS」によってセガサターン本体の内蔵時計を利用して現実の日付と連動するイベントなどが特徴。
[編集] 登場人物
[編集] パーティキャラクター(メイン)
- 雷神(らいじん)(声:関智一)
- 本作の主人公。左肩に火の紋章を持つ魔物ハンター。
- 夢見(ゆめみ)(声:桜井智)
- 本作のヒロイン。雷神の幼なじみ。
- 禅剛(ぜんごう)(声:中嶋聡彦)
- サムライに憧れるジパングかぶれのアメリカ人。尻に火の紋章を持つ(が偽物)。
- 夕能(ゆうのう)(声:笠原弘子)
- インディアンの女戦士。胸元に火の紋章を持つ。
- エース/チェリー・アープ(声:山口勝平)
- 普段は気弱な保安官チェリー・アープスだが、仮面を身につけるとお調子者で女好きのエースに変身する。実はカブキ団十郎の子孫。[要出典]
[編集] パーティキャラクター(サブ)
- レッド・ベア(声:森山周一郎)
- 超一流の魔物ハンター。幼子の雷神の養父となり、雷神をハンターとして育て、ハンターの鉄則を教え込む。
- 星夜(せいや)(声:緒方恵美)
- ボブ(声:入道)
- メキシコで子供たちにボブスレーを教えるジャマイカ人。格闘技の腕ではジャマイカでもトップクラス。
- 火門(かもん)(声:山寺宏一)
- 元は暗黒教団の戦闘ロボット。雷神たちと戦った際に受けたダメージで初期化され、雷神たちの指示に従うようになる。
- 名前は、エースが早く来るように言った「come on」という呼びかけが、登録名として採用されたもの。
- NPC(声:横山智佐)
- プレイヤーが、エディット機能による顔の作成と命名ができる。
[編集] 暗黒教団・審判の十二使徒
- 純銀のブリザード(声:三木眞一郎)
- 闇の恋人キャンディ(声:野上ゆかな)
- 千の顔のロン・テリー(声:矢尾一樹)
- マダム・アペティ(声:曽我町子)
- 鮮血のベラドンナ(声:松井菜桜子)
- 狂楽のスカルビート(声:山寺宏一)
- Dr.M(声:広川太一郎)
- TVマン(声:神代知衣)
- 迷宮のドラクロア(声:井上喜久子)
- 偉大なるカルベ(声:郷里大輔)
- 獣神ロゴス(声:石田弘志)
- サネトモ(声:森本レオ)
[編集] その他
- サム(声:折笠愛)
- デイブ(声:佐々木望)
- マグー(声:大谷育江)
- 都来(とらい)(声:坂本千夏)
- 中華系の商人。
- Mr.アシモト(声:矢尾一樹)
- チーフ・ブル(声:松尾銀三 ※PSP版では茶風林)
- シアトルの酋長。セリフの中に、現在では人種差別の観点から使用が自粛されている「インディアン」が含まれるため、PSP版では当該部分の変更と再アフレコが行われた。
- ロウ・ドッグ(声:高木渉)
- マントー(声:千葉繁)
- ミセス・フー(声:小林優子)
- キャサリン(声:高乃麗)
- アイク(声:中村大樹)
- ビリー(声:柴本浩行)
- リンダ(声:日高奈留美)
- カレン(声:江森浩子)
- カスター将軍(声:有本欽隆)
- ロメロ館長(声:田中信夫)
- スカー・ウルフ(声:上田裕司)
- 大統領(声:秋元羊介)
- ブラウン博士(声:矢田稔)
- スチュワート(声:千葉一伸 )
- アン・ソロジー(声:久川綾)
- ジェニー・ミード(声:深見梨加)
- アリサ・スター(声:金月真美)
- ノーマ・ジーン(声:原えりこ)
- 芸者ロボ(声:中谷ゆみ)
- ナレーション:佐竹真一、野沢雅子
[編集] 劇中歌
- 「冒険の数だけ」
- 作詞:長山豊、作曲:笹川敏幸、編曲:根岸貴
- 歌:桜井智
- 「二人のHAPPY END」
- 作詞:広井王子・長山豊、作曲:笹川敏幸、編曲:多田彰文
- 歌:桜井智
- 「We want candy」
- 作詞:長山豊、作曲:笹川敏幸、編曲:岸村正実
- 歌:野上ゆかな
- 「暗黒だよ! おっかさん」
- 作詞:長山豊、作曲:笹川敏幸、編曲:宮崎慎二
- 歌:神代知衣
- 「TVはなんでも知っている」
- 作詞:長山豊、作曲:笹川敏幸、編曲:宮崎慎二
- 歌:神代知衣)
- 「Gロボ GET GLORY」
- 作詞:長山豊、作曲:笹川敏幸、編曲:根岸貴幸
- 歌:影山ヒロノブ
- 「デブ礼賛」
- 作詞:長山豊、作曲:笹川敏幸、編曲:多田彰文
- 歌:曽我町子
[編集] タイアップ
本作品では他企業とのタイアップにより、ゲーム中の道具として実在の商品が登場する。
- 秋山食品
- サクリコーン
- メン子ゼリー
- 1バンパン
- 井村屋
- 肉まん
- あんまん
- ピザ肉まん
なおPSP版ではこれらの道具は削除されており、登場しない。
[編集] スタッフ
- 企画・監修:広井王子
- 絵師:辻野寅次郎
- 音楽:笹川敏幸
- 管弦楽編曲:根岸貴幸
- 管弦楽演奏:ワルシャワ・フィルハーモニック・オーケストラ
- 演出:安部知也
- 美術監督:久保久
- システム:及川英紀
- 脚本:長山豊
- 監督:竹部隆司
- 制作・総指揮:工藤裕司
[編集] 関連作品
本作に直接関係する作品のみ。シリーズ作品やそれらの関連作品は「天外魔境」および各ゲームタイトルの記事を参照。
[編集] 書籍
- 『天外魔境 第四の黙示録 公式設定資料集』(1997年1月27日発売、アスペクト)
- 本作の制作資料を収録した設定資料集。
- 『天外魔境 第四の黙示録 公式ガイドブック』(1997年3月12日発売、アスペクト)
- 本作の攻略本。
- 小説『天外魔境 第四の黙示録』(1997年8月15日発売、メディアワークス)
- 著者:松田篁・広井王子。
[編集] CD
- 『天外魔境 第四の黙示録 ボーカル・セレクション』(1997年2月10日発売、ソニーレコード)
- 本作で使用されたボーカル曲と夢見(桜井智)の語りが収録されている。
- 『天外魔境 第四の黙示録 オリジナル・サウンドトラック』(1997年2月21日発売、ソニーレコード)
- 本作に使用されたBGMを収録したサウンドトラック。CD2枚組。
- 『天外魔境 第四の黙示録 Premium Compact Disk』
- 限定配布CD。
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本編 | I ZIRIA - II 卍MARU - ZERO - 第四の黙示録 - III NAMIDA |
外伝 | 風雲カブキ伝 - カブキ一刀涼談 - 真伝 - 電脳絡繰格闘伝 - オリエンタルブルー 青の天外 |
関連項目 | ハドソン - 広井王子 |