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大坂山（おおさかやま）は福岡県京都郡みやこ町犀川大坂と田川郡香春町鏡山に位置する標高573mの山。飯岳山（いいだけさん）とも呼ばれる。
[編集] 概要
[編集] 行橋テレビ・FM中継局
- 山頂にはNHK北九州放送局と福岡県をエリアとする民放テレビ・FM局の「行橋中継局」がある。
- 北九州中継局（北九州市八幡東区皿倉山）の電波は京築・筑豊方面へ送信されているが、皿倉山の南～南東方面には標高700m級のカルスト台地平尾台が存在し、その麓に位置する行橋市などの京築地域と田川地区では平尾台の陰となり、安定した視聴が困難であった。そのため、1965年に行橋中継局が設けられた。この行橋中継局は京築・田川地区の基幹中継局として位置づけられ、行橋・豊前・田川方面に電波を送信している。
- エリア内に山間地域も少なくないことから、垂直偏波で送信されている。
- アナログ波は隣県の大分県や山口県まで届き、中津市（旧市内及び旧三光村）や宇佐市西部の家庭のほとんどがアンテナを大坂山方向に向けているほか、山口県の周南地域のケーブルテレビ局では通常利用している北九州局の電波の調子がよくない際に行橋局に切り替えて放送している。また、デジタル波に関しても同様の地域に電波が届いている。
[編集] 放送対象区域
総務省の定めた、放送区域は以下の通り。京築から田川地区の広範囲をカバーするが、放送区域内であっても他の中継局によってカバーされる地域もある。
[編集] 送信所について
- 所在地：福岡県京都郡みやこ町犀川大坂から田川郡香春町大字鏡山。
- NHK全波、RKB・KBC・TNCアナログテレビ及び民放FMが同一施設を利用。
- FBSはアナログ放送のみ少し離れた場所に単独設置。
- TVQアナログ放送は単独設置だが、隣接地に民放5社の地上デジタル送信所を併設し、送信鉄塔を共有。
[編集] 備考
- エリア内の地形が比較的山がちであるため、全局垂直偏波で送信している。その為室内設置のアンテナを購入する際には注意する必要がある（一部垂直偏波に対応していない製品が存在するため）。
- デジタルテレビ放送の試験電波は2007年7月末から発信。
- デジタルテレビ放送のチャンネルは皿倉山の八幡テレビ・FM放送所と同一である。
- 福岡県内においてはデジタルテレビ放送のチャンネル割りは4ブロックに分類されており、そのうちの「北九州・京築ブロック」に属する。
- デジタルテレビ放送用UHFアンテナは13ch〜62ch（オールバンド）用または13ch〜44ch（ローバンド）用での受信となるため、従来のアナログ放送（19ch及び43〜62ch）を受信するためのアンテナでは受信できないことがある。その場合は、オールバンド用またはローバンド用アンテナとデジタル放送対応ブースター等に取り替える必要がある。
- 地上デジタル248chにおいては、地デジGガイド対応受信機向けにGガイドで放送されている番組表データが放送されている。
- 物理チャンネル30chのRKBの放送波で送信されているが、受信機の選局順ではTNC（地上デジタル081ch及び同082ch）の後になっている。
- 地デジGガイドに対応していない受信機でこのチャンネルに合わせると、「このチャンネルはGガイドデータ配信用チャンネルであり、映像放送を行っているチャンネルに変更するように」という旨の表示がなされる。
- 行橋局の場合は開局がこのサービス開始以後となるので、対応受信機では試験電波の段階から利用できる。
- 配信されている番組表は上記表に掲げた福岡県の放送局の分のみである。
- Love FMは「外国語放送局」であるため、県域の放送局とエリア設定が異なる。当中継局のエリアである行橋市と田川市は、いずれも放送法令に基づく「外国語放送実施地域」に含まれていないため、この地域での受信は考慮されていない。エリア内では皿倉山からの82.7MHzの放送を受信することになるが、地形条件から聴取できるのはエリア内のごく一部の地域に限られる。
- AMで放送されているRKBラジオとKBCラジオの中継局は行橋市内にある。NHK北九州はAMラジオ放送の中継局を設置していないため、京築地域では第1は聴取しづらく、第2は近隣局の放送を受信している。
[編集] 関連項目
- 近隣の主要放送送信所
- 放送以外
