増穂町
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[編集] 地理
山梨県中西部に位置する。
- 山:櫛形山、源氏山、八町山(八町山にはアメダス雨量観測計がある)
- 川:富士川(日本三大急流の一つ、源流である釜無川と笛吹川の合流点)、戸川、利根川
- 治水:南アルプス市との町境では、全国でも珍しい「複数河川の立体交差」で河川の氾濫を治めている。
[編集] 歴史
舂米(つきよね)地区の権現堂山中腹に位置する権現堂遺跡は平安時代の仏教遺跡で、平安末期に流行した泥塔の焼成遺構が見られる。
江戸時代から明治初期まで盛んに行われていた富士川舟運では隣接する鰍沢町にあった鰍沢河岸と共に増穂町内にも青柳河岸が存在しており、物資の集積地としても栄えた。酒の醸造等も行われた。
平成の大合併では西八代郡市川大門町、六郷町や南巨摩郡鰍沢町との合併が検討されていたが、最終的には増穂町が合併を拒否したことで峡南市としての市制移行は実現しなかった。しかし、その後2007年の町長選挙により、峡南北部の市川三郷町、鰍沢町との合併・市制移行を掲げた町長の当選により改めて合併・市制移行が進展すると予想される。
また町内に存在する県立増穂商業高校も周辺に存在する峡南高校や市川高校との合併が県レベルで検討されているが増穂町としては反対を表明している。
[編集] 沿革
- 1889年4月1日 町村制施行に伴い、増穂村,平林村が成立。
- 1892年4月1日 増穂村から穂積村が分立。
- 1951年4月3日 町制施行して増穂町となる。
- 1954年6月1日 平林村を編入。
- 1955年3月1日 穂積村を編入。
[編集] 人口
増穂町と全国の年齢別人口分布図(比較) | 増穂町の年齢・男女別人口分布図 |
■紫色は増穂町
■緑色は日本全国 |
■青色は男性
■赤色は女性 |
総務省統計局 / 国勢調査(2005年) |
[編集] 行政
- 町長:志村 学(2007年7月20日就任)
[編集] 警察
[編集] 交通
明治時代には甲府市と鰍沢町を結ぶ鰍沢馬車鉄道が増穂町内では現在の国道140号と追分交差点から南の国道52号に敷設されたが、この馬車鉄道は後に対岸に、やはり甲府市まで走る現在の身延線にあたる富士身延鉄道と路線が多くの部分で平行してしまうことから、電車化の上で路線変更が画策され甲府電車軌道と言う新会社の下で釜無川左岸の南巨摩郡を逆L字型に走る新路線が1932年12月27日に全通し馬車軌道は廃止された。
馬車軌道時代は鰍沢町内まで延びていた。新たに作られた電車線も将来的には鰍沢町内まで延伸するものとして、ひとまず増穂町内に置かれた甲斐青柳駅を終点として甲府駅前駅との間を結んだ。しかし結果として延伸は実現すること無く、最終的には山梨交通電車線として1962年6月3日に廃止を迎えた。
廃止後は山梨交通の路線バスが電車線を代替することになった、また一時期は静岡駅までの山梨交通と静岡鉄道に共同運行による急行バスが走るなど交通の要所であったことから地域の産業の中心地として栄え、町内にある増穂小学校は山梨県内有数のマンモス小学校となる等発展を見せたがその後は減少に転じて今に至っている。
1998年には対岸の西八代郡市川大門町(現在の市川三郷町)との間に富士川大橋が完成し、増穂町から周辺の甲西町(現在の南アルプス市)や鰍沢町を経由せずに対岸へ橋にて渡ることが初めて可能になり利便性が向上した。
[編集] 道路
- 増穂IC 2006年12月16日開通。
[編集] 鉄道
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- 増穂町内を鉄道は走っていないので、直接増穂町にアクセスできる訳では無いが隣接する市川三郷町内にある市川大門駅からは、1日6往復の市川大門駅~増穂町役場~増穂商業高校を結ぶ増穂町コミュニティバスで、鰍沢口駅からは山梨交通鰍沢口駅~鰍沢営業所線と以下のバスの項目に記した山梨交通路線バスとを鰍沢営業所にて乗り継ぐことでアクセス可能。
- ただし増穂町コミュニティバスは平日のみ運行、鰍沢口駅発のバスも元々の本数が少ないうえに休日は減便があるので利用の際には注意されたい。バス以外では市川大門駅から徒歩では富士川大橋経由で40~50分、あるいはタクシーを利用することになる。
- 以上のことから鉄道利用の場合は甲府駅より山梨交通の路線バスにてアクセスするのが一番確実である。その場合の路線も以下の項目に記した系統を利用することとなる。
[編集] 路線バス
- 十五所経由甲府駅~小笠原~追分~鰍沢営業所線
- 西野経由甲府駅~西野~追分~鰍沢営業所線
- 南湖経由県立中央病院~甲府駅~花輪~追分~鰍沢営業所線
- 増穂町営バス
- ふれあいの郷~青柳車庫~小室線
- ふれあいの郷~青柳車庫~平林線
- 増穂町コミュニティバス
- 市川大門駅~青柳二丁目~青柳車庫~増穂町役場~増穂商業高校
[編集] 長距離高速バス
- 中央高速バス身延山線
- 高速バス青柳停留所は路線バスの停留所とは独立した場所にあり、また町役場などの中心街からも外れた位置にあるので利用の際には注意。最寄の山梨交通路線バス停留所まで徒歩5分、町役場などの中心部まで徒歩5~10分要する。
[編集] 名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
- 与謝野寛・晶子夫妻が増穂町に来訪した際に与謝野晶子が詠んだ「法隆寺など行く如し甲斐の御酒春鶯囀のかもさるる蔵」という歌が刻まれた石碑が、増穂町青柳の萬屋醸造店敷地内に存在し一般公開されている。増穂町は古くから伏流水を利用しての酒造りが盛んであり、歌碑のある萬屋醸造店も創業210年という歴史を誇っている。
- あおやぎ宿活性館(あおやぎしゅくいきいきかん)
- かつて米倉として使われて放置されていた物を商店街コミュニティ再生事業の一環として改築し開設、増穂町商工会が運営し町の特産品などの販売が行われている。また道路を挟んで隣合っている前述した歌碑のある醸造店の酒蔵の1つも改築され、酒蔵ギャラリー「六斎」としてかつて栄えた時代を今に伝えている。活性館は火曜定休。
- あおやぎ宿追分館やなぎ亭
- 上記のあおやぎ宿活性館に隣接して存在する築120年の民家を利用した施設、麦とろ定食が味わえる。こちらも火曜定休。
- 山梨県中西部と同じ気候で、果物(果樹)の産地。
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- スモモ、モモ、ブドウが主に作られおり、それぞれ山梨県内でも収穫の早い産地である。
- 洋なし狩り観光農園が2軒あり、珍しいラ・フランス観光もぎ取り(収穫体験・味覚狩り)ができる。収穫体験は9月下旬~10月中旬まで楽しめる。(直売は12月末頃まで)
- 山間部の穂積地区は全国でも有数のユズの産地。
- JAふじかわ(農協)穂積支所で直売されている(10~12月)。また珍しいユズの観光もぎ取りができる(要JAふじかわ問い合わせ)。
- ダイヤモンド富士
- 昌福寺の虫加持
- 昌福寺は永仁6年、日全の開山。
- 12代一道院日法上人は京都の霊元天皇の重病を加持で治したと言われ、その「虫(切)加持」秘法が伝承されており、ことに幼児のかんの虫の御札で有名。春のお彼岸には県内から多くの幼児とその親が訪れることで知られる。
[編集] 出身有名人
- 米長邦雄(将棋、棋士番号85、永世棋聖)
- 深井正樹(鹿島アントラーズ所属の現役プロサッカー選手、2001年第21回ユニバーシアード北京大会サッカー日本代表、2006FIFAワールドカップで一躍脚光を浴びた巻誠一郎とは大学生時代のツートップ。オシムサッカー日本代表候補と期待される。なお2007年シーズンはアルビレックス新潟に1年間のレンタル移籍してプレーする。)
- 長谷川悠(柏レイソル所属の現役プロサッカー選手。なお2007年8月から2008年1月までアビスパ福岡にレンタル移籍してプレーする。)
- 保坂のどか(浦和レッドダイヤモンズ・レディース所属の現役サッカー選手、2006年U-20日本女子代表、未来の「なでしこジャパン」と期待される)
[編集] 外部リンク
[編集] 関連項目
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