北村晴男
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北村 晴男(きたむら はるお、1956年3月10日- )は、長野県更埴市(現・千曲市)出身の日本の弁護士(登録番号:21115、東京弁護士会)、タレント。弁護士法人北村・加藤・佐野法律事務所所属。長野県長野高等学校、早稲田大学法学部卒。30歳の時に司法試験に合格し、弁護士になる。高校時代は野球部に所属。血液型はAB型。
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[編集] 人物
- 弁護士としては、主に一般民事(保険法・交通事故・債権回収・医療過誤など)を専門としている。特に生命保険に関する訴訟では高い評価を得ている。ジャックスのドメイン訴訟では、原告のジャックス側代理人(弁護団)の一人として関与した。
- 日本テレビ系『行列のできる法律相談所』に単発2時間スペシャル時代から出演し、レギュラー化された現在も放送開始からレギュラー出演している(現在まで、唯一『行列』に無欠席を継続している)。「法廷に笑顔はいらない、冷静沈着」がキャッチコピーで、バラエティ番組に出演していながら全くといってよいほど番組中に笑うことがない。司会の島田紳助からは笑わない弁護士(例:ドラえもんのスネ夫みたい、ロボット弁護士、等)とネタにされて有名になる。
- しかし、ゲストや他の弁護士と意見が噛み合わなかった場合は激しい怒りを見せ反論し、島田紳助から「ホンマに恐いですから」とたしなめられる場面がよくある。また仕事の場などで簡単に泣く人間を許せない性格で、にしおかすみこと『人生が変わる1分間の深イイ話 』で共演していた時も「傲慢なキャラで出演しているなら最後まで突き通せ!」と怒鳴った。
- 『行列』以外のレギュラーの出演番組は「本業優先」を理由に断っているが、時々、他の番組にゲスト出演かスペシャル番組で出演している。ギャラについては、「謝礼・お車代程度」(いわゆる文化人ギャラ)だと述べている。
- 「恋愛では何やっても自由」が持論であり、番組内で恋愛関係のトラブルの場合、ほとんどが「恋愛は騙しあいが当たり前で、何やっても自由、通常の恋愛はこんなもの」とお決まりの見解を述べる。
- 『行列』において、2004年11月7日の2回目の緊急生放送で、「今までの番組で放送した法律相談において、よく考えれば、自分の出したジャッジが間違いだった、と後で思い直した事がある」という質問をされたとき、他の3人(丸山和也・住田裕子・橋下徹)は「ある」と答えたが、唯一北村だけが「ない」ときっぱり答え、今までの番組での自分の法律論による主張に、誤りがないという事を語っていた。
- 『行列』では、参議院議員となるまで毎週のレギュラーだった丸山和也弁護士と常に意見の相違で対立し、番組内では犬猿の仲であったが、実際はお互いを認めている。丸山弁護士が2005年8月、『24時間テレビ28』でのチャリティーマラソンで完走した際、抱き合ったり肩車をしたり等、丸山を激励・感動していた映像があったが、その後引き続き同会場の日本武道館から生放送された『行列』「あれは間違いだった」と言っていた。しかし、その2日後に放送された、丸山の24時間マラソン密着ドキュメントでは、丸山を激励する為、残暑見舞いの葉書を送ったエピソードが紹介されている。
- 2007年6月、丸山が参議院選挙に出馬したため、北村は表面上、「(丸山が)いなくなってせいせいした」とコメントしたが、『行列』のジャッジもどこか以前と違うと共演者から指摘され、北村もそれを認めている。
- 『行列』の企画でカンボジアに出向き、そこに住む子供達に野球を教えたり、「一生懸命勉強してカンボジアを世界一にしてください!」と魂の込もった授業を行った。また、濁った池の水を平気で飲まざるを得ないカンボジアの状況にショックを受けたと話し、井戸作りを提案した。
- お笑いの大ファンであり、テレビ雑誌で若手芸人について紹介コメントを寄せたことがある。しかし、お笑い芸人のネタを生で見るのは嫌いらしく、実際、番組内でお笑い芸人がネタをやると必ず迷惑そうな表情をする。
- 普段のイメージからは想像が付かないが、酒癖が悪いようである(しかも、泥酔したときに起こした行動を殆んど覚えていない)紳助が経営している「寿司はせ川 西麻布店」のオープン前日のレセプションに招かれた北村はこの酒癖で大失態を犯す。紳助の友人でレセプションに招かれ、北村の元に挨拶に来たX JAPANのYOSHIKIに対し「あんた誰?」「(割り箸を差し出して)叩いてみろ!」と暴言を吐いてしまった(因みに北村はYOSHIKIがドラマー経験者であることを認知している上での行動で、YOSHIKIは北村への反発感はなかったそうである)。
- ゴルフ・野球が趣味。野球の実力はかなりのもので、数多くのプロ野球OB選手達が、彼のピッチングによって敗れ去っている。2006年1月7日放送の「徳光&所の世界記録工場」では、三浦大輔投手(横浜ベイスターズ)からヒットを打っている。ゴルフの実力もかなりのもので、ハンディは5。ゴルフ雑誌「週刊パーゴルフ」では、「北村晴男の弁護士ゴルファーがゆく!」というタイトルで、連載コラムを担当している。
- 2002年夏、息子が全国高等学校野球選手権大会に神奈川県代表桐光学園の選手として出場した。
- 小学館の学習雑誌小学六年生で連載されている漫画「夢への扉」では、北村が弁護士をめざすきっかけになったエピソードが紹介された。
- サザンオールスターズ・都はるみ・酒井若菜・チュートリアルのファンである。
- 実家は鉄工所を経営しており、厳格な父の元で育つ。父親の「手に職を付けろ」との言いつけで弁護士を目指す。大学2年から司法試験に合格する直前まで、学費・生活費捻出のために埼玉県和光市で学習塾を開いていた。
- 高校の同級生に、漫画・テレビドラマ『弁護士のくず』の原作者、井浦秀夫がいる。大学も同じ早稲田大学(井浦は第一文学部)。北村自身も「弁護士のくず」が好きで読んでいたが、同級生が書いているのを最初は知らなかった。
- ジェットコースターが苦手。理由は「落ちるのが怖い」から。紳助の「俺が総理大臣やったら全部廃止してやる。何で金払って怖い思いしなきゃいけないかですよね?」という意見に同意していた。
- 麻生太郎と懇意にしており、2007年自由民主党総裁選挙において麻生太郎の応援演説を行っている。演説はマスコミ、派閥政治を中心に批判した。
- 丸山和也の参議院議員選挙の出馬においても、橋下徹の大阪府知事選挙の出馬においても、求められたコメントでは、「特に期待していない」とあくまで他人事かのように冷淡に話している。
- 「(妻は)家の中では絶対権力者」「文句はあるけど逆らえない」など、恐妻家であるような発言が所々で見られる。
[編集] 略歴
- 1956年 3月10日 長野県更埴市(現・千曲市)にて出生
- 1971年 長野高校に入学。野球部に入部。
- 1973年 第55回全国高等学校野球選手権記念長野大会の準々決勝で長野工業高校に敗れたことにより甲子園出場の夢を絶たれる。これを機に野球を断念。
- 1974年 長野高校を卒業。浪人生活を送る。
- 1975年 早稲田大学法学部入学。
- 1979年 早稲田大学法学部卒業。
- 1986年 司法試験合格。
- 1992年 北村法律事務所を開設。
[編集] 出演番組
- 行列のできる法律相談所(日本テレビ系列)
- 徳光&所のスポーツえらい人グランプリ(日本テレビ系列)
- 2004年度版テスト・ザ・ネイション 全国一斉IQテスト(テレビ朝日系列)
- クイズ$ミリオネア(フジテレビ系列) (2005年10月6日の放送では、丸山和也の応援として登場した。2006年1月19日の放送では解答者として登場した。結果は1000万円の問題まで進んだが、残念ながら涙を飲むことになった。2007年8月30日の放送では、丸山和也の応援として、VTR出演をしている)
- ウンナンの桜吹雪は知っている(TBS系列)
- ICHIRO MONDOW(日本テレビ系列・讀賣テレビ放送):(関西ローカル)
- 大スポんちゅ(2006年5月5日)
- ニッポン人が好きな100人の偉人:田中角栄役 (2006年5月7日)
- 徹子の部屋(2006年7月24日)
- 熱闘甲子園(2006年8月19日)
- サタデーバリューフィーバー「運ころがしの旅」(関東ローカル版・2006年10月28日)(全国ネット版・2007年3月20日)
- 平成教育委員会入試直前スペシャル(2007年1月4日)
- 熱闘!ゴルフ向上委員会(2007年1月20日・27日)
- おしゃれイズム(2007年3月4日)
- 頑張る人応援バラエティ 体育の時間(2007年11月20日)
- 人生が変わる1分間の深イイ話(2008年5月12日)
[編集] 書籍
- 『明快! 北村弁護士のくらしの法律相談』 (河出書房新社)
- 『北村弁護士のスバッと解決! 法律相談』 (二見書房)
- 『もめない相続と手続き~上手な遺産のわけ方~』(主婦と生活社)