井浦秀夫
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井浦 秀夫(いうら ひでお、1955年 - ) は、漫画家。長野県上高井郡小布施町出身。長野県長野高等学校、早稲田大学第一文学部卒。
目次 |
[編集] 概要
予備校、大学を通して朝日新聞社の新聞奨学生であった。大学在学中は漫画研究会に所属。
早大漫研OBである東海林さだおのアシスタントを経て1979年に「私は人を殺した」で双葉社の漫画アクション新人賞を受賞、プロデビューを果たす。
1991年から約半年にわたって連載された「少年の国」は、後に「オウム事件」を予見したと一部で高い評価を得た。1998年の「職業・AV監督」をきっかけに、アダルトビデオに携わる人々を綿密な取材に基づいて描くノンフィクション作品を多数手がける。また2003年に連載が始まった、型破りな弁護士を主人公とする『弁護士のくず』はテレビドラマになったほか、平成18年度(第52回)小学館漫画賞一般向け部門を受賞した。
[編集] 作風
人のセコさ、ズルさを描くことで笑いをとりながらも、その半面で人間の良心、良識、正義の曖昧さをつく作風はデビュー当時から一貫している。人物の顔が極端にデフォルメされた作画と、吹き出し外に書かれたせりふ外の一言が特徴的。
「目を閉じ赤面して下を向いて反省(またはあきらめ)」「汗をかきながら笑ってごまかす」「どうしようもなくなって泣き笑い」などの描写にはかつて師事した東海林さだおの影響が見られる。
初期から中期の作品には新聞奨学生の体験を生かして新聞販売店を舞台にしたものが多い。
[編集] 作品リスト
- 雨森公平 先生です!(双葉社・アクションコミックス)
- なるほどマイフレンド(講談社・モーニングKC)
- 脅しの報酬(おどしのおだちん)(東京三世社・マイコミックス)
- やる気のまんま(双葉社・アクションコミックス 全3巻)
- 世間が許さんっ!(講談社・パーティーKC)
- 天晴れ、桜田!(講談社・アフタヌーンKC 全3巻)
- うらめピ~(双葉社・アクションコミックス 全2巻)
- 夜明けの探検隊(竹書房・バンブーコミックス)
- 〔乱入甲子園〕ファウル(竹書房・バンブーコミックス 全2巻)
- 少年の国(双葉社・アクションコミックス 全3巻/双葉文庫名作シリーズ[1] 全2巻)
- VRG(竹書房・近代麻雀コミックス 既刊2巻)
- ばカップルズ(メディアックス 1巻)
- 職業・AV監督(原作:カンパニー松尾、秋田書店・ヤングチャンピオンコミックス 全5巻)
- AV烈伝(小学館・ビッグコミックス 全6巻)
- 由美香(実業之日本社・マンサンコミックス)
- 魔法使いの弟子(小学館・ビッグコミックス)
- 強欲弁護士銭高守(小学館・ビッグコミックス)
- 弁護士のくず(小学館・ビッグコミックス 既刊6巻)
[編集] 備考
弁護士の北村晴男とは、高校(長野県長野高等学校)の同級生で、大学(早稲田大学)も同じ。北村は『弁護士のくず』第4巻の帯で、同作の推薦文を書いている。(だが、北村は最初、同級生の作品だと知らなかったらしい)
[編集] 脚注
- ^ 副題として“MYSTERY OF NEW RELIGION”が追加された