カンボジア
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- カンボジア王国
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(国旗) (国章) - 国の標語 : Nation, Religion, King
(英語: 国民、信仰、国王) - 国歌 : Nokoreach
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公用語 クメール語 首都 プノンペン 最大の都市 プノンペン 独立
- 日付フランスより
1953年11月9日通貨 リエル(KHRR) 時間帯 UTC (+7)(DST: なし) ccTLD KH 国際電話番号 855
カンボジア王国(カンボジアおうこく)はインドシナ半島にあり、ベトナム、タイ、ラオスに接している東南アジアの国。首都はプノンペン。近隣の国とは陸続きであるが、国民の90%以上がクメール人(カンボジア人)である。言語はクメール語(カンボジア語)、宗教は仏教(上座部仏教)である。
目次 |
[編集] 国名
正式名称は、クメール語: (発音:プリアリアチアナチャクラ・カンプチア、ラテン文字表記:Preahreacheanachakr Kampuchea) プリアは王の称号。リアチアは王、アナチャクラは国で、両方合わせたリアチアナチャクラは王国と言う意味。隣国のタイの正式名称とよく似ている。
公式の英語表記は、Kingdom of Cambodia(キングダム・オブ・カンボゥディア)。略称は、Cambodia。
日本語表記は、カンボジア王国、通称は、カンボジア。漢字表記は柬埔寨。 カンボジアでは自分の国を「カンプチャ」と呼んでいて、建国者といわれるインドのバラモン僧「カンプー」とその子孫を意味する「チャ」に由来する。
[編集] 地理
この国の中心には国際河川の大河メコン川が流れ水運をになっている。主食は米で稲作農業が盛んである。この国の中央付近にはトンレサップという大きな湖があり、その北方にはクメール文明の遺跡として世界的に有名なアンコール・ワットやアンコール・トムといったアンコール遺跡(1992年、世界遺産登録)が存在する。
[編集] 歴史
独立後、ベトナムも介入した内戦が続き、1975年から1979年にかけて共産主義政党クメール・ルージュの独裁者ポル・ポトの政権下で国内で当時の人口のおよそ三分の一にあたる200万人とも言われる途方もない規模の大虐殺が行われた(数については諸説あり)。その後も内戦状態だったが国連の仲介で収束し、新憲法が制定され、現在に至る。この時の国連の代表が日本国籍の明石康代表である。
(詳細はカンボジアの歴史を参照)
[編集] 土地
カンボジア国内ではかつての内戦の影響でたくさんの地雷が埋まっており、地雷が埋まっている場所に危険標識があるものの、 カンボジアの子供達は母国語であるクメール語の文字が読めないために誤って危険地帯に入ってしまう。そのことから日本のボランティアでは、 カンボジアの子供に母国語クメール語の文字を覚えるようにポスターを作ったりして工夫をしている。
[編集] 政治
立憲君主制。元首は、ノロドム・シハモニ国王(2004年10月即位)。議会は二院制を採用しており、直接選挙で選ばれる。
この国の民法の整備には日本が全面的に協力している。
[編集] 地方行政区分
カンボジアは、20の州(khett)と4つの特別市*(krong)に分かれる。
- バンテイメンチェイ州 (Banteay Meanchey)
- バタンバン州 (BattamBang)
- コンポンチャム州 (Kampong Cham)
- コンポンチュナン州 (Kampong Chhnang)
- コンポンスプー州 (Kampong Speu)
- コンポントム州 (Kampong Thom)
- カンポット州 (Kampot)
- カンダル州 (Kandal)
- ココン州 (Koh Kong)
- ケップ特別市* (Kep)
- クラチエ州 (Kratie)
- モンドルキリ州 (Mondol Kiri)
- ウドンメンチェイ州 (Otdar Meanchey)
- パイリン特別市* (Pailin)
- プノンペン特別市* (Phnom Penh)
- プレアシアヌーク特別市* (Preah Sihanouk)、別名シアヌークビル特別市(Sihanoukville)
- プレアビフア州 (Preah Vihear)
- プレイベン州 (Prey Veng)
- ポーサット州 (Pursat)
- ラタナキリ州 (Ratana Kiri)
- シエムレアプ州 (Siem Reap)
- ストゥントレン州 (Stung Treng)
- スヴァイリエン州 (Svay Rieng)
- タケオ州 (Takeo)
詳細はカンボジアの地方行政区画及びカンボジアの地方行政を参照されたい。
[編集] 経済
主要産業は農業、漁業、林業。主な鉱物資源として燐(未開発)、マンガン(未開発)、宝石がある。塩を4万トン生産する。
カンボジアの国土に占める農地面積は21.6%に及び、人口の34%が農業に従事している。生産年齢人口が人口の55.8%であることを考慮に入れると、カンボジアの主産業は農業である(以上、2002年時点)。しかしながら、労働生産性が低いため、農産物は国内需要を満たすに過ぎない。主要穀物では米(417万トン)の生産に特化している。商品作物の生産では葉たばこと天然ゴム(4.6万トン)が目立つ。
主要輸入品目は、石油製品 (8.2%)、たばこ、オートバイ。主要輸出品目は衣類 (77.8%)、天然ゴム、木材である。 主要輸出先はアメリカ (36.8%)、シンガポール、タイ。主要輸入先はタイ (15.6%)、香港、シンガポールである。
通貨はリエルが存在するが、カンボジア経済の実情と比較してリエルの為替レートが高く、特に輸出に不利なので、一部を除いては通常米ドルが使用される。カンボジアではポル・ポト政権下の1978年、原始共産主義的政策の一環として全ての通貨が廃止された。同政権崩壊後の1980年にリエルは復活した。地方、シェムリアップ西部のクララン周辺以西、以北、アンロンベンやプレア・ヴィヘアなどのタイ国境に近い地域ではリエルよりもタイバーツが使用される場合もあるが、1B=100Rで使用できる。
[編集] 国民
住民は、クメール人が90%、ベトナム人が5%、中国人が1%、その他4%など36の少数民族である。
言語は、クメール語が公用語で、かつ最も話されている。
宗教は、9割以上が上座部仏教である。
[編集] 教育
- カンボジア大学
[編集] 文化
[編集] 世界遺産
カンボジア国内には、ユネスコの世界遺産リストに登録された文化遺産が1件(アンコール遺跡)ある。詳細はアンコール遺跡を参照。
日付 | 日本語表記 | 現地語表記 | 備考 |
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[編集] 関連項目
- カンボジア関係記事の一覧
- カンボジアの通信
- カンボジアの交通
- カンボジアの軍事
- カンボジアの国際関係
- カンボジアの政党一覧
- カンボジア君主一覧
[編集] 外部リンク
- 政府
- カンボジア王国政府 (英語)
- 在日カンボジア大使館 (日本語)(英語)
- カンボジアE-VISA (日本語)
- プノンペン市 (日本語)
- 日系機関
- 旅行
- カンボジア - ウィキトラベル
- カンボジア政府観光局 (日本語)
- その他
- カンボジアウォッチ - カンボジア総合情報
- Cambodia The LIFE - カンボジアで発刊されている日本語フリーマガジン
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その他 | アブハジア¹ | 北キプロス | 中華民国(台湾) | ナゴルノ・カラバフ¹ | パレスチナ | 南オセチア¹ |
地域 | イギリス:アクロティリ・デケリア¹ | オーストラリア:クリスマス島 - ココス (キーリング) 諸島 | 中華人民共和国:香港 - マカオ |
「その他」は国家の承認を得る国が少ない、または無い国、あるいは独立主張をしている国。国際連合非加盟。事実上独立した地域一覧も参照。 |
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