剛田武
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剛田 武(ごうだ たけし)は、藤子・F・不二雄のSF漫画作品『ドラえもん』の登場人物。6月15日生まれ。主人公・野比のび太のクラスメイト。通称:ジャイアン。妹にジャイ子がいる。
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[編集] 設定
[編集] 性格
クラスのガキ大将であり、自己主張が激しく短気かつ毒舌家ゆえに粗暴で威圧感のある少年というイメージが強い。さらに、友達が自分の意に沿わないとすぐ怒鳴って暴力に訴えるため、皆に恐れられている。また、「お前のものは俺のもの、俺のものも俺のもの」というセリフに代表されるように、きわめて自己中心的(ジャイアニズム)であり、強引に人の漫画やゲーム等を取り上げたり、「ムシャクシャしている」という理由でのび太等を殴ったりしている。ただし母ちゃんが大の苦手であり、これらの行為をしている所を見つかってお仕置きを受けることもしばしばである。未来の道具で世界征服を目論んだり[1]、「逆らう者は死刑」と発言する[2]など、独裁者的な心理描写も多い。 その一方で、極めて義理固い一面も持ち合わせている。面倒見がよく親分肌で妹をかわいがり、不承不承ながらも家の手伝いもする。友情に厚い面もあり、「心の友よ!」と叫んで抱き付いたり泣きじゃくったりする。風邪をひいたのび太を本気で心配したり[3]、ドラえもんの力を借りられず追い詰められたのび太を助けるために共闘したこともある[4]。のび太が家出した時にはそれを支援するためスネ夫に強制的に協力を求める[5]、おじさんの話に感動し半ば強制的にのび太のボディーガードとしてつきまとう[6]、ドラえもんの道具の利益を期待している時などにも「心の友よ!」とすがりつくなど押し付けがましい人情を見せる事も。大長編ドラえもんでは特に男気溢れる性格が顕著であり、命をも賭して友達を守ろうとするなど仁侠的な印象が強い[7]。
のび太をいじめる一方で、もしもボックスの効力でのび太がアメリカへ引越しをする事になった際には誰よりも早くのび太の家へ駆けつけ涙を流したり[8]、映画『のび太の結婚前夜』ではジャイアンの家でのび太、スネ夫、出木杉と一緒に飲み会をした際、「なんでしずかちゃんがお前を選んだのかわかった気がする」と語るなど、心のどこかではのび太を認めていた節がある。
恋愛面に関しては晩生で少女趣味的なところがあり、女の子と仲良くなるための方法を相談する時は普段の頼み事の時より声が小さくもじもじしていて笑われたりする。(もっとも、その後はいつも通り怒り狂ったり脅しを掛けるが)。また犬を連れた女の子に一目ぼれした時はムクを散歩に駆り出して会話するも終始どぎまぎしていた。しかも赤面したまま犬の名前の話題で「大ベンジーと小ベンジーですね」と言って汚い印象を与えるなど、ずる賢さも普段の勇気や達者な口もなりを潜めてしまっている。
[編集] 運動能力
極めて高い。草野球チーム「ジャイアンズ」の特訓で行なった町内十周マラソン(のび太、スネ夫、安雄、はる夫が参加)で一位になる[9]など高い持久力を持ち、のび太と尻相撲をした際にはのび太を数メートルも突き飛ばすほどの力を持つ[10]。また、父親からは柔道を習っており[11]、まねごとながら多少は空手の心得もあるようである[12]。ひみつ道具「正確グラフ」による計測結果によると、力はスネ夫の約1.4倍、しずかの約1.7~2倍、のび太の約3.3倍[13]。また、腕立て伏せを100回もするなど、その力は計り知れないものがある[14]。「天気決定表」では、一キロ泳げると言っている。
[編集] 知力
勉強は大の苦手で、テストの点数も悪い。作中で100点を取ったことは1回だけあるが、それはドラえもんの道具を使った不正によるもの[15]。普段の点数は15点など[16]で、のび太と大して違わない。ただ、「正確グラフ」での計測結果によると、一応頭の良さはのび太の2倍ということになっているが、のび太が低すぎるため結局大差はない(なお、しずかの1/3、スネ夫の4/7でもある)[13]。また、「領収書」を「良集書」と書いたり、「のび太」を「のび田」と書き間違えたり、漢字については特に苦手のようだ[17]。しかし、何もかもがあべこべの世界で宿題をやってこなかったり[18]、しばしば宿題を気にするシーンがある[19]ことから、のび太と違い宿題ぐらいはするらしい。
一方、自分でなぞなぞが得意だというだけあり[13]、「表の模様が裏に、裏の模様が表にある珍しい50円だ」という巧みな台詞でのび太を騙したり、「東京タワーよりも高く『とぶ』方法」のなぞなぞ(答えは「その場でジャンプするだけ」。東京タワーは飛べない)など、ずる賢い面もある[20]。
[編集] 趣味
[編集] 歌
※おれはジャイアンさまだ!、も参照
歌が好きで、本人は得意だと思っているが実際はかなりの音痴。しかも本人はそのことに自覚がなく絶対の自信を持っており、自分の芸術を侮辱される(というよりは本当のことを言われる)と激怒する。ただしその一方で、寝ぼけて聞いた自分の歌を「へたくそな歌」と評したり[21]、歌番組に出演する際に声紋キャンディーを使って歌手の声を手に入れたこともある(ただし、飴をなめるのが早すぎたせいで効果が切れ、全国のテレビが壊れたり、その歌を聞いた人達は救急車で運ばれるという大惨事となった)[22]。そのため、客観的に自分でも下手くそさを認識しているようである。なお、声紋キャンディーは音痴を直す道具ではないので、正確には音痴なのではなく、発声が悪い(濁声)だけとも考えられる[22]。 なお、日本語版ではジャイアンの声がドラ声でのび太の声が澄んだ声のキャスティングがされているが、スペイン語版ではジャイアンが澄んだ声でのび太がしわがれ声となっている。
レパートリーは恋する心を歌ったオリジナルの歌が中心[23]だが、「およげたいやきくん」「北国の春」[24]「横須賀ストーリー」など既存の歌を歌ったこともある[25]。しばしば町の子供達を集めて独演会「ジャイアン・リサイタル」等を開催しては皆を困らせている。 ジャイアンが歌ったことのあるジャイアンのオリジナル作品は次の通り。
- おれはジャイアンさまだ!(おなじみの曲。大山版後期でのレパートリーは「おれはジャイアンさまだ!」のみ)
- 恋はマルチメディア[26]
その破壊的な歌唱力は「公害の一種」とも表現され、窓ガラスや壁を破壊するほどのエネルギーを持ち、有害な部分を強めて害虫駆除に利用されたこともある[27]。大長編『のび太の魔界大冒険』では、歌で悪魔セイレーンを追い払ったり、怪獣「ツノクジラ」を一撃でノックアウトしたりするほどの威力を見せた(悪魔達には怪音波と分析されている)。ファミコンゲーム『ドラえもん ギガゾンビの逆襲』では「まじんのマイク」を使い、スーパーファミコンソフト『ドラえもん4 のび太と月の王国』では他キャラとの合体時に援護技として歌うことで敵を攻撃する。
聞いた者の体調は直ちに悪化し(のび太達曰く「命に関わる」)、先生はその歌を聴いて気絶してしまい次の日学校に出てこられなかった[28]。また、テレビやラジオなどのAV機器に音を入力すると破損してしまう[22](出力するスピーカー等も破損する。テレビでは映像に影響が出たりする。アニメでは音声ミキサーが漏電して破損したり、スピーカーのウーファー部分が飛び出したりする程)。そのため、ジャイアンの歌からは低周波音(空振)が発生している可能性もある[27]。
ただし、ジャイアンは音感、リズム感に関しては音痴ではなく、むしろ抜群の感覚を持っている。前述の声のキャンデーで他人の歌声に変わるとプロみたいだと評価されたり、コミックス16巻に登場するメロディーおたまでジャイアンの作曲した歌を自動演奏したところ、本人は言わずもがな、ドラえもんやのび太からも「ほんとにいい歌だ」と絶賛されたりしている。このことから、ジャイアンの音痴ぶりは声量の調節ができない所に起因するものと見られる(詳細は音痴を参照)。
[編集] 料理
他には料理を趣味としているが、料理の腕は歌唱力と同様に壊滅的。匂いで犬や鳥や虫が気絶するほどで、たくあんや蝉の抜け殻を使ったりするなど食材や味の面でも、この世のものとは思えないようなものらしい。自作の料理を試食したジャイアン自身が倒れてしまったことさえある[29]。特に、ジャイアンの創作料理の中で代表的な「ジャイアンシチュー」は「ひき肉」、「たくあん」、「塩辛」、「ジャム」、「煮干」、「大福」、「セミの抜け殻」など絶望的な材料の組み合わせによるシチューであり、「プウン」と不気味な匂いを漂わせ「ドロ~リ」というあやしい効果音を出すなどする。味は舌を出して泣きたくなるほど最悪らしい。そのため、ジャイアン料理の破壊的な腕前を表す代名詞となっている。
なお、上記のジャイアンシチューについては実際に作った人のブログが存在することも知られている。また、木村祐一もテレビ番組の中で作ったというが、このときは計画的に煮詰めたのでビーフシチュー味のおいしい料理になったという。
[編集] その他
秘密の趣味としてままごとがある[30]。少女マンガを読む場面もある[31]。また、入浴中におならでできたあぶくの大きさを測るのが日課である。
その他の嗜好として「くまのぬいぐるみ(大)」が挙げられる。毎週見ている動物番組に800枚の応募はがきを送って見事当選。それが「くまのぬいぐるみ」であった[32]。また、ゴリラのぬいぐるみを抱いて寝ていることも[33]。
[編集] 苦手なもの
母ちゃんが大の苦手。姿を見なくても声を聞いただけで震え上がって逃げ出すほど。親戚で苦手なおばさんもいる[34]。
本人は「(母ちゃんを除いて)怖いものはない」と語っており、のび太とドラえもんが考えつく限り出した怖いものに対して、全く怖がらなかった[35]。しかし大男[2]やお化けを怖がっている[36]描写もあり、本物のお化けや怪物は怖がることがある。基本的に大人の前では乱暴なことをしないが、先生や神成さんなども苦手な人物である。
[編集] 実家
原作では、卵や缶詰を売ったり[37]、カボチャなどの野菜を売ったりする描写がある[38]のみで、店名などは不明。
アニメでは「剛田雑貨店」、あるいは「剛田商店」という乾物屋。ジャイアンも「乾物屋」と発言している[39]。
母ちゃんによく店番を頼まれているが、サボっていることもしばしばある。またアニメでは、のび太がもしもボックスを使ったためにアメリカに引っ越すことになりかけたとき、ジャイアンの母ちゃんがのび太のママに「剛田雑貨店のホームページ、アクセスしてね」と言ったことから、ウェブサイトを公開しているらしい[40]。
ジャイアンは将来、世界各地に支店を置く大型百貨店「ゴウダショッピングモール」を経営することを夢見ている[41]。しかし実際は、ジャイアンは独立して「スーパー・ジャイアンズ」という名のスーパーマーケットを経営することになる[42]。一方ジャイアンの母ちゃんは、元気に乾物屋の経営を続ける[43]。
[編集] 将来
歌手になることが夢で、「おれ、絶対に歌手になって、大賞をとって、紅白にでます」と張りきっており[44]、ノビタレコードからレコード「乙女の愛の夢」をリリースしたこともある[45]。また、モデルになるという夢も持っている[46]。
しかしアニメでは成人後、家業を発展させて「スーパージャイアンズ」という名のスーパーマーケットを経営する実業家に成長[42]。実家である剛田雑貨店の建物自体は同じ時期に近くに存在しているので、剛田雑貨店を改装もしくは建て直したのではなく、実家の近くに新たにスーパーを建てたものと思われる。
[編集] その他
- 野球チームであるジャイアンズのキャプテンである。ピッチャーを務めているが、三振を奪うことは少なく、ヒットを打たれている描写が多い。彼は大抵ジャイアンズが試合に負けるのを「のび太のせい」として怒るが、(作中では、のび太が打球を後ろにそらすシーンはたびたび見かけるが、落球シーンは一切描かれていないことから)ピッチャーである彼の責任も大きいと推察される。打者としてはホームランを幾度か打つ[47]など、それなりに活躍している。大長編では彼のバッティングの腕[48]や、コントロール[49]が勝利の決め手になったこともある。ライバルは寺野がキャプテンのチラノルズ。
- 尊敬する人物は宮本武蔵[50]と柔道十段のおじさん(後述)。アクションスターの千葉県一(元ネタは千葉真一)も尊敬しており、ケンカの方法を伝授してもらったり(実際はロケのアクションシーンに巻き込まれただけ)、サイン色紙を宝物として持っていたり(大山のぶ代版アニメ『チョーダイハンド』)している。
- ドラえもんの道具「雨男晴れ男メーター」によると、晴れ男の最高値+10を記録するほどの「とても強力な晴れ男」である[51]。
- ツチノコの発見者であり、未来の百科事典にも名を残している[52]。
- アイドル・星野スミレ[53]、青空ゆかり[54]、伊藤翼のファン。
- アントニオ猪木を敬愛している。
- LED ZEPPELINのファンではないかと思われる(「L・Z」「L・Zepp」「Led Zeppelin」とプリントされたTシャツを着ている)。
- 初期の単行本には同じ風貌の「カバ田」なるキャラクターが登場している。これについてはこちらを参照。
- 空き地で行われる「リサイクル」を「リサイタル」と間違え、当日、派手な衣装を着て空き地に来たことがある。
- 普段のび太をいじめている立場のジャイアンだが、のび太がドラえもんの道具の力を借りて逆襲に出た際に、「ノータリン」呼ばわりされた挙句にKO負を喫したことがある。
・リサイタルの際、「剛田猛」と表記されたことがあった。
[編集] 両親、親戚
以下の設定は、原作およびテレビ朝日のアニメ版に関するものである。
日本テレビ版アニメ(いわゆる旧ドラ)では母親は故人であり、父親の手一つで育てられていたが、この父親は気弱な小男という、原作とは大きく異なるキャラクターとなっていた。
[編集] タケ蔵
のび平と同世代の戦国時代の人物。ジャイアンと同じく気が強く、高所から水の中へダイブするなど勇敢な少年。タケ蔵の母はジャイアンの母ちゃんに顔が似ている。ジャイアンの先祖であるかどうかは不明。
[編集] 母親
通称「母ちゃん」。雑貨店を営んでいる。母親は実直で息子に厳しく、しかも男勝りで豪放であり、ジャイアンが心から怖れている人物。いつもジャイアンに配達の手伝いをさせ、しばしば平手打ちなどの体罰を加える。ジャイアン以外の人物に暴力をふるったり暴言を吐いたりすることは基本的にないが、店番をさぼったジャイアンの行方をのび太に尋ねた際に「かくすとあんたもひどいよ!」と脅迫まがいの台詞を口にしたことがある。のび太がジャイアンにいじめられている時に登場することも多く、のび太にとっては救世主である。こちらも参照。
[編集] 父親
父親については明確な職業が描かれていない(店番をする場面が描かれているのは4巻『ソノウソホント』のみ)。無精髭を蓄えていて頭は角刈りにしている。
ジャイアンの父親は原作、アニメともほとんど登場しないが、原作では9回登場している。
- 1巻『一生に一度は百点を…』で、ドラえもんの道具「コンピューターペンシル」を使ってズルをして100点を取ったジャイアンを「いつも落第点のおまえが急に100点を取れるはずがない。できの悪いのはしかたがないとして、不正だけはするなと教えてきたはずだぞ!!」 と叱りボコボコにする(大山版アニメでは母ちゃんに変更された)。
- 1巻『走れ! ウマタケ』に1コマだけ登場。家の中で暴れるウマタケに困り果てる。
- 4巻『ソノウソホント』では、のび太の父親と相撲をとる。町内一の力持ちと自負しており、他の登場話と比べ自分勝手で乱暴。なお、この話では鼻の下にヒゲを生やしている。
- 4巻『ラッキーガン』ではジャイアンを映画館に連れて行く。
- 20巻『ふくびんコンビ』では、ジャイアンを厳しく叱る妻に難色を示し、ジャイアンに小遣いをあげようとする。
- 22巻『無事故でけがをした話』では、たい焼き(アニメでは焼き芋)を買って帰る途中でひき逃げに遭う。
- プラス3巻『ばくはつこしょう』では、食事中、道具の効力で吹き飛ばされたちゃぶ台を追いかける羽目になる。
- 藤子不二雄ランド10巻『クエーヌパン』では、食事中、ジャイアンが道具の効果により吐き出したご飯を顔中に浴びる。
- ぴっかぴかコミックス17巻『旅行窓セット』では、家族で箱根旅行に出かける。原作では最後の登場であり、前回の登場からブランクがあいたためか頭頂部が禿げている。
[編集] 妹
ジャイ子という妹がいる。ジャイアンはジャイ子をこの上なく可愛がっており、これが災いしてトラブルになることも度々あったが、ジャイ子も兄のことをとても尊敬しているようである。「クリスチーネ剛田」というペンネームで少女漫画を描いている。こちらも参照。
[編集] 息子
ヤサシという息子が未来にできる[42]。あだ名は「ジャイチビ」で、ジャイアンとは異なり気が弱く心優しい性格。のび太としずかの息子・ノビスケにいじめられてばかりいる。
[編集] 子孫
映画『ドラミちゃん ハロー恐竜キッズ!!』に、アントンという少年が登場する。セワシの友人だが、ジャイアンの子孫であるかは不明。原作では同じくセワシの友人として、ジャンボという名のジャイアンそっくりな友人が出てくる。こちらも子孫であるかは明言されていない。なお、当初のセワシはのび太とジャイ子の子孫なので、ジャイアンとも遠い血縁に当たる可能性がある。
[編集] 他の親戚
- 叔母さん
- 3巻『おはなしバッジ』で登場。母親の妹とみられる。姉と性格が似ており、ジャイアンはこの叔母も苦手にしているようである。ジャイアンがのび太をいじめられているところを「弱い者いじめはやめな!」と叱りつけた点で正義感の強さが見てとれるが、その少し前にはのび太に「おばさんがサルですか」と言われて激昂し胸ぐらを掴むという行為に出ておりやはり気性の荒い性格である事がわかる。
- おじさん
- 36巻『ジャイアン反省・のび太は迷惑』で登場。ヒゲが濃く、大柄。柔道十段の腕前で、ジャイアンが尊敬している。喧嘩に強くなりたいために柔道を教えてくれと頼むジャイアンに、人間としての真の強さ(心理的な強さ)とは何かを語ってジャイアンを諌める(ただし、ジャイアンはその言葉を誤ってとらえ、まるで理解していなかった)。
- アニメ版の声優は?(1985年)→楠見尚己(2007年)。
- おじさん
- 37巻『しかしユーレイはでた!』で登場(姿は見せず)。山奥の寺で住職をしている。ジャイアンのことは「たけ坊」と呼んでいるらしい。
- いとこ
- 29巻『ペタンコアイロン』、カラー作品集3巻『なんでもそうじゅう機』に登場。大学生と思われる。格闘技や武道を趣味としており、柔道三段・剣道五段の段位を持つほか、ボクシング・合気道・少林寺拳法もたしなんでいるという。なお、登場した話の両方とも、「ジャイアンたちに引越しの手伝いをさせる」という役回りで登場している。花子という名前の恋人がいる。他にプラス2巻『大きくなってジャイアンをやっつけろ』にもいとこは登場するが同一人物なのか定かではない(顔立ちはやや異なる)。
- アニメ版の声優は安原義人(1982年)→郷里大輔(1988年)。
[編集] 系図
剛田家 ┃ ┣━━━┓ 父━┳━母 叔母 ┏━━━━┫ ジャイ子 ジャイアン(タケシ) ┃ ジャイチビ(ヤサシ) ┃ ○ ┃ ○ ┃ (アントン、ジャンボとも)
血筋不明 戦国時代のよく似た人物 *タケ蔵 ジャイアンのおじ *柔道十段の腕前のおじさん *山奥寺の住職のおじさん ジャイアンのいとこ *格闘技が趣味の従兄
[編集] ペット
- ムク
- ジャイアンの愛犬で、飼い主のジャイアンの怖さを恐れている全くのダメ犬で、一度スネ夫の家の庭の花壇を掘り返し、ジャイアンに激怒された事がある。しかしライオンに襲われたジャイアンを助けるためにライオンと戦うなど飼い主思いな犬である。一度だけ、「デカ」という名の別の犬だった回[55]がある。後足だけで立って走ることも出来る。
[編集] その他
アニメ版の声優は1973年の日本テレビ版では肝付兼太、テレビ朝日版では1979年4月~2005年3月がたてかべ和也、2005年4月から現在が木村昴。
肝付は日本テレビでジャイアンの声を演じたことはあまり記憶に残っていないと言う。
前髪は1979年~1985年まではアニメオリジナルの丸まった感じだったが、1986年以降~現在まで、原作に準じたとがっている感じになった。
目についても、1979年以来、原作と違って白目があり、黒目が小さかったが、2005年の声優リニューアルを機に、原作に準じた、中央が白い黒目がちの目に改められた。最近は怒った時に黒目が小さくなることがある。
[編集] きれいなジャイアン
てんとう虫コミックス36巻「きこりの泉」に登場。また、このエピソードは1987年4月17日放送と2005年7月19日放送の2回にわたりアニメ化されている。
泉の中に物を投げ落とし、女神ロボットの質問に正直に答えると落とした物の上位品や素晴らしい物を授けてくれるというひみつ道具だが、ジャイアンが古くなったおもちゃをまとめて泉に投げ落とそうとした際に誤って自分が泉の中へ転落してしまい、女神ロボットがドラえもんとのび太に授けたのが「きれいなジャイアン」である。
きれいなジャイアンはオリジナルのジャイアンよりも太い眉と凛々しい目が特徴で、性格は品行方正。一人称は「ぼく」でのび太やドラえもんを「くん」付けで呼ぶという特徴がある。2005年版のきれいなジャイアンは「はっはっはっは」という凛々しい(?)笑い声をする。なお、このひみつ道具の元となったイソップ寓話とは異なり泉に投げ込んだ物は返ってこないため、オリジナルのジャイアン(のび太とドラえもん曰く「もっと汚いの」)は女神ロボットに力ずくで押さえ込まれて泉から出られなくなってしまう。
「きれいなジャイアン」はこのエピソードのみの登場であるにもかかわらず読者・視聴者には非常に強いインパクトを与えたらしく、知名度が高い。そのためか天田印刷加工の「ドラえもんカードゲームコレクション」ではレアカード(R0005)として登場する他、2008年にはメディコムトイよりワンダーフェスティバル限定商品としてフィギュア化されている[56]。
[編集] 脚注・出典
- 特記のない「x巻」は、てんとう虫コミックス「ドラえもん」の単行本の巻数を表す。
- ^ 4巻『未来世界の怪人』
- ^ a b 12巻『大男がでたぞ』
- ^ 2巻『このかぜうつします』
- ^ 20巻『ゴルゴンの首』、35巻『ドラえもんに休日を』
- ^ 25巻『のび太のなが~い家出』
- ^ 36巻『ジャイアン反省・のび太はめいわく』
- ^ 『のび太の大魔境』など
- ^ 31巻『ためしにさようなら』
- ^ 21巻『まねコン』
- ^ 26巻『おもかるとう』
- ^ 5巻『黒おびのび太』
- ^ 4巻『おもちゃの兵隊』
- ^ a b c 8巻『グラフはうそつかない』
- ^ 39巻『ハンディキャップ』
- ^ 1巻『一生に一度は百点を…』
- ^ 28巻『大ピンチ! スネ夫の答案』
- ^ 11巻『Yロウ作戦』
- ^ 17巻『あべこべ惑星』
- ^ 22巻『出木杉グッスリ作戦』など
- ^ 9巻『世の中うそだらけ』、19巻『クイズは地球をめぐる』
- ^ 35巻『ま夜中に山びこ山が!』
- ^ a b c 8巻『キャンデーなめて歌手になろう』
- ^ 16巻『シンガーソングライター』ほか
- ^ アニメ版初期
- ^ 14巻『念録マイク』
- ^ アニメ『ひびけ! ジャイアンの歌』
- ^ a b 17巻『狂音波発振機』
- ^ 30巻『ジャイアンテレビにでる!』
- ^ 41巻『恐怖のディナーショー』
- ^ 5巻『おしかけ電話』、アニメ『7年後のなやみ』
- ^ アニメ『こっそりビデオ』
- ^ アニメ『プレゼントルーツ』1995年1月27日放送
- ^ 大長編『のび太とふしぎ風使い』
- ^ 3巻『おはなしバッジ』
- ^ 27巻『○□恐怖症』
- ^ 31巻『つめあわせオバケ』
- ^ 2巻『タイムふろしき』
- ^ 39巻『ジャストホンネ』
- ^ 大山のぶ代版アニメ『あしあとチェックスプレー』(1995年3月3日放送)
- ^ アニメ『ためしにさようなら』(2004年10月1日放送)
- ^ 大山のぶ代版アニメ『デンキ紙芝居セット』(1994年5月20日放送、ビデオソフト未収録)
- ^ a b c 映画『ドラミちゃん ミニドラSOS!!!』
- ^ コロコロコミックデラックス(17)『映画アニメドラえもん・ドラミちゃん 《のび太の日本誕生/ ミニドラSOS!!!》』小学館、1980年
- ^ 27巻『職業テスト腕章』
- ^ 11巻『ジャイアンの心の友』
- ^ 3巻『きせかえカメラ』
- ^ 19巻『天井うらの宇宙戦争』など
- ^ 『のび太の宇宙開拓史』
- ^ 『のび太の魔界大冒険』
- ^ 11巻『名刀〔電光丸〕』
- ^ 34巻『雨男はつらいよ』
- ^ 9巻『ツチノコ見つけた!』
- ^ アニメ「さかさカメラ」
- ^ オリジナルアニメ「ほんものだゾウ」
- ^ 30巻『野生ペット小屋』
- ^ ワンダーフェスティバル2008(冬)開催記念限定商品
[編集] 関連項目・人物
- ドラえもん
- ドラえもん(キャラクター)
- 野比のび太
- 福澤克雄(TBSテレビディレクター) - 体格がジャイアンに似ているため、「ジャイさん」と呼ばれている)
- ドラミ
- 源静香
- 骨川スネ夫
- ジャイ子
- ジャイアニズム