八千代松陰高等学校

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八千代松陰高等学校（やちよしょういんこうとうがっこう）は、千葉県八千代市に所在する私立学校。校名は幕末の思想・教育家、吉田松陰に由来。略して「松陰」や「八千代松陰」と呼ばれる事が多く、生徒は「松陰生」と呼ばれている。

目次 1 沿革 2 校風 3 主な特徴 3.1 レッスンルーム制 3.2 選択科目 3.3 クラブ活動 3.4 文化祭 4 学力 4.1 幅広い指導陣 5 通学 6 八千代松陰出身の有名人（生年月日順） 7 関連項目 8 外部リンク

沿革

• 1978年 - 日本の教育界・スポーツ界の重鎮、山口久太が、理想の教育を目指して八千代松陰高等学校（学校法人八千代松陰学園）を創立。理事長兼校長には山口久太が、副理事長には江口一雄（元衆議院議員）が就任。
• 1979年 - 創立2年目にして甲子園出場を果す。
• 1982年 - 八千代松陰中学校が併設され、中高6ケ年一貫教育がスタート。
• 1988年 - ニュージーランドのトリニティスクールズと姉妹校協定を結ぶ。
• 1990年 - 大型コンピュータを導入。
• 1991年 - IGS（国際教養）コースが設置され、海外語学研修がスタート。
• 1992年 - オーストラリアのオールセインツカレッジと姉妹校協定を結ぶ。
• 1993年 - 山口久太が逝去し、江口一雄が理事長に就任。
• 1994年 - 大韓民国の培英高等学校・中学校と姉妹校協定を結ぶ。
• 1995年 - 全教室に冷暖房完備。坂本竜馬像が何者か（生徒数名）によって隠される。
• 2004年 - 山下章校長が副理事長に昇格。三岡稔廸が校長に就任。これ以後、「第三次黄金時代」という言葉が多用されるようになる。
• 2005年 - 第30期生入学。創立30周年記念事業として校舎・施設等の建て替え工事が始まる。
• 2007年 - 創立30周年記念事業として校舎・施設の建て替え工事が完了する。
• 2007年 - 中学教師が児童買春で逮捕される。
• 2007年 - 山下章副理事長が逝去。
• 2008年 - 櫻井慶治画伯の絵画１３点が展示される。

校風

「さわやか・はつらつ・ひたむき」をモットーとし、学期末には各学年から一人ずつ「さわやか賞」「はつらつ賞」「ひたむき賞」が選出され授与される。 最近では、昔のように「八千代少年院」等と呼ばれるような硬い校風ではなくなりつつあり『生徒が中心となる学校』へと進化しつつある。

主な特徴

レッスンルーム制

授業ごとにその能力に応じてクラスを編成する「レッスンルーム制」（習熟度別クラス）を導入している。具体的には、毎回の定期テストごとに点数順に上位のクラスから名簿に名前が登録され、半学期ごとにレッスンルームのクラスを丸ごと変える制度であり、そのためにテストや学期が変わるたびにクラスのメンバーが異なる（ただし2、3年生は選択科目により大幅な移動がなくなる）。 レッスンルームは生徒が多いためいくつかのエリアに分けている（例えば英語、6クラス、3クラス、6クラスなど 3つのエリアに分けられる）。 後半エリアの方が優秀な生徒を集中させており、IGSを教えている教師が一番上のクラスで教鞭をとる事になることが多い。

但し、保健体育や芸術科などの一部の科目や、IGS（実質上の特進クラス）にはレッスンルームの入れ替えがない。なお、下位レッスンルームには、スポーツ推薦入学者が多い。

選択科目

2年生は数学IIBか文系科目の選択、生物か物理の選択がある。 3年生は生徒数が多いため選択科目もかなり多い、詳細は本校のホームページに載っており、H帯I帯J帯K帯L帯というブロックに分かれている。例えば受験用の現代文がI帯、J帯K帯（重複）、L帯にありブロックにより内容、難易度、問題が異なる。他に英語、数学、古典もさまざまなブロックに選択科目がある。国公立、早稲田、慶応志望の文系はH帯の「英語長文」を選択する事が望ましく、毎年実績の高い英語教師が教鞭をとる。私大志望の理系はH帯I帯で「数学IIIC」を選択し、L帯では「総合英語」の選択する者が多いが、国公立志望はセンター試験対策に「受験現代文」を選択する者が多い。3年生のレッスンルームには1、2年生と違い前半クラスに理系が多く、後半クラスは国語選択者のみである。そのため文系志望だらけのクラスの中で僅かに国公立志望の理系が紛れている。

クラブ活動

クラブ活動には非常に力を注いでおり、校内にグラウンドがいくつもある。最近では新体育館が完成しており、スポーツをする生徒にとっては非常に良い環境が整っている。

運動系の部活動にはクラブ活動功労賞（別名: 縁の下の力持ち賞）というものがあり、"3年間レギュラーにはなれなかったが部活動に貢献した者"に学校から贈られる賞が存在する。

なお、学校の規則でクラブは全員が強制参加である。「必修クラブ」という単位が存在し、一般の高校の6時間目にあたる時間をクラブにあてる時間もある。クラブの単位を落としても留年の対象となるため、クラブ活動もおろそかに出来ない仕組みとなっている。

文化祭

毎年9月上旬に「松陰祭」と呼ばれる文化祭が行われる。2006年度の松陰祭では運動部の公開練習が導入された。

学力

生徒の学力については｢東大からニートまで｣とも言われるほど非常に幅が広く、一概にこうとは言えない。ただし、入学時の段階から、県内の有名進学校を受験する際、滑り止めとして併願推薦でこの高校に入学してくる生徒が多いため、進学校としてのムードは存在する。

上位レッスンルームの常連からは、毎年国立大学や有名私立大学への進学も見られるが、全体の生徒数から見ればその数はごく一部である。浪人の割合も多い。専門学校や就職を決める生徒も見受けられる。

幅広い指導陣

八千代松陰高等学校には、数多くの教員および講師が所属しており、これにより極力、生徒の学力に合った授業が展開できるようになっている。中学教員が高校で教鞭をとり、高校教員が中学で教鞭をとることがある。

通学

学区域は非常に広く、千葉県の北西部ほぼ全域から生徒が集まる。特に八千代市、船橋市、習志野市、柏市、市川市、佐倉市、成田市、印西市から通う生徒が多い。

主な通学手段としては、自転車はもちろんのこと、京成線の勝田台駅から専用のバス（東洋バス）で通学する者が多い。人数が人数なため、朝のバス停には生徒が殺到し、駅前からバス停まで八千代松陰の生徒で一直線に埋まる現象が起こる（同じくバスを利用している英和高校の生徒の列は長くても15メートル程度）。

雨の日や交通事故などが発生した際、バスの運行に乱れが生じ、大半の生徒が一時間目の授業に間に合わない状況になるため、時間割繰り越し（始業繰り下げ）などの措置がとられることもある。過去に、テスト期間中にこのような状況が発生したため、テスト日程が繰り下げられたこともある。

また、JR千葉駅・柏駅・四街道駅・木下駅や北総線各駅などからは直通バスが往復しており、これを使う生徒も多い。

八千代松陰出身の有名人（生年月日順）

• 田中美奈子（女優・タレント）落語部・テニス部
• 茂呂剛（八千代市議会議員）
• 加藤博人（元プロ野球選手（東京ヤクルトスワローズ他）。四国アイランドリーグ・香川オリーブガイナーズコーチ）
• 伊藤哲也（サッカー選手、元横浜マリノスほか）
• 藤田和之（プロレスラー・総合格闘家）
• 江崎史子（女子柔道・ソウルオリンピック銀メダリスト）
• 度会博文（プロ野球選手、東京ヤクルトスワローズ他）
• 宮本泰介（習志野市議会議員）生徒会長・硬式野球部主務
• 新明嘉規（元力士）弓取を務めていた（因みに、双子の兄弟は元レスリング選手）
• 朝日美穂（歌手）
• 小泉文人（千葉県議会議員）
• 大部由美（女子サッカー選手、元日本代表主将）
• 村田龍一（吉田道場所属　総合格闘家）
• 玉木圭子（NHK_FM千葉放送局アナウンサー
• 多田野数人（プロ野球選手。2007年北海道日本ハムファイターズドラフト1巡目指名）
• 山田千鶴（グラビアアイドル・タレント）
• 星野昇子（モデル）
• 山口寛史（四国アイランドリーグ・徳島インディゴソックス選手）
• 大場翔太（野球選手。2007年福岡ソフトバンクホークスドラフト1巡目指名）

関連項目

• 千葉県高等学校一覧

外部リンク

• 八千代松陰高等学校