人生相談
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人生相談(じんせいそうだん)とは、幾多の社会的人生上における「悩み」「苦しみ」「怒り」「悲しみ」に関しての相談事の総称である。
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[編集] 一般における人生相談
一般的に人生相談と言えば、相談する人間が人生上の諸々の問題にどう対応するかという方法の指導(アドバイス)を求めるものである。その為にその人間の是非善悪の主観的選択を指示する。従ってカウンセリングといった医療行為ではない、また法律関係の相談も人生相談には含まれない。例えばレイプ被害の女性の悩みであれば精神的ケアの部分がカウンセリングであり、加害者に対する法的対応が法律相談であり、それとは別のどの様に今後を生きてゆくかを具体的に指導するのが人生相談である。このように明確な区別がありカウンセリングでは人生相談はしてはならないという言い方も出来る。
[編集] いのちの電話
いのちの電話(いのちのでんわ)とは、孤独な中で自身の悩みについて相談する相手がいない者に対して、電話により匿名で相談に応じる慈善活動、もしくはその団体。
1953年にイギリスロンドンの聖公会司祭チャド・ヴァラー(Chad Varah)が始めた自殺予防のための電話相談に端を発する活動。 日本における最初の活動事例は、(旧西)ドイツ人の女性宣教師ルツ・ヘットカンプの提唱で1971年に設立された東京いのちの電話。電話相談は1971年10月1日より開始。 1973年厚生省(当時)より社会福祉法人に認可された。 1977年には日本いのちの電話連盟が結成され、協力団体の拡大に努めている。
日本語の他に英語、スペイン語、ポルトガル語での相談窓口も存在する。 電話相談が活動の中心であるが、自殺予防に関する講演などの啓発活動も行っている。
「いのちの電話」は日本いのちの電話連盟の登録商標であり、「いのちの電話」を名乗るサービス・団体は日本いのちの電話連盟の承諾を得る必要がある。
開設当初は「自殺予防」という趣旨が伝わらず、自殺に関する相談は殆ど存在しなかった。現在でも直接自殺に関係する相談は全体の10%以下である。
[編集] 外国の例
- イギリス(1953年~)
- サマリタンズ(英:Samaritans:サマリア人の意)
- (旧西)ドイツ(1956年~)
- テレフォン・ゼーレゾルゲ(独:Telefon-Seelsorge:電話牧会の意)
- オーストラリア(1964年~)
- ライフライン(英:Lifeline:命綱の意)
- イタリア(1964年~)
- 国際組織(1967年~)
- イフォーテス(IFOTES;International Federation of Telephonic Emergency Services:国際いのちの電話連盟)
[編集] 人生相談番組
[編集] ラジオ
1965年、「ラジオというメディアを使い、悩みを解決しよう」という当時のニッポン放送の編成マンと単独提供スポンサーであったライオン油脂の営業マンとが手を組み、現在も続く長寿番組『テレフォン人生相談』を始める。この番組は各専門家と番組パーソナリティーとのやりとりを加え、いかに自らの心を開かせるかの真剣勝負で放送している。ラジオの人生相談番組はその後、TBSラジオが『ズバリ快答!テレフォン身の上相談』を開始。両番組とも日中の昼間、様々な問題事にまつわる助言等を流し、現在も高い聴取率を稼いでいる。また2007年度からは、同じTBSラジオで、浅草キッド司会による『NISSAN 全国おとな電話相談室』をも始めている。
[編集] テレビ
テレビでは昼3時のワイドショー番組で同様のコーナーが編成されていたが、日本テレビで放映されていたみのもんた司会の昼の情報番組『午後は○○おもいッきりテレビ』のテコ入れ策として始めた「ちょっと聞いてヨ!おもいッきり生電話」(一部地域を除く)のコーナーが1989年春に開始されブレイクし、テレビにも人生相談ブームが起きるようになった。これに刺激されてテレビ朝日も『ホットライン110番』を『おもいッきり─』にぶつけて始めたが、同番組の生活関連ネタとフジテレビ『笑っていいとも!』のコーナーが人気なためか、あまり受け入れられなかった。2004年以降は『ズバリ言うわよ!』や『幸せって何だっけ 〜カズカズの宝話〜』等の細木数子出演の人生相談番組が高い人気を獲得した。
[編集] 若者向けラジオ
1995年秋、ニッポン放送制作の若者向け人生相談番組『ドリアン助川の正義のラジオ!ジャンベルジャン!』が作られた。相談内容も若者にふさわしく、いじめ・病気・恋愛・SEXなどがあったが、なかでも自殺が圧倒的だった。こういった問題にパーソナリティー自らが語りかける、いわゆる「トークラジオ」形式が人気を呼び、番組の支持率も高かった。メインパーソナリティー降板に伴い、暫く若者向けラジオ人生相談番組は空白であったが、2005年秋、『ヤンキー先生!義家弘介の夢は逃げていかない』を始める。こちらは自殺等の社会問題ももちろん取り上げるが、メインとなっているのが若年からの結婚問題やいじめなどである。
[編集] 小中学生向けラジオ
TBSラジオ『全国こども電話相談室』やNHKラジオ第1放送『夏休み子ども科学電話相談』といった小学生・中学生向けの電話相談番組には、こうした悩み事についての相談が寄せられることもあるが、近年小中学生対象の人生相談番組は編成されていない。