井田勝通
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井田勝通（いだ まさみち, 1942年3月3日 -）は、満州生まれ、静岡県焼津市育ちのサッカー指導者、元サッカー選手。
現静岡学園高等学校監督。
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[編集] 略歴
静岡県立静岡高等学校時代に長池実の指導を受ける。大学は慶應義塾大学へ進学し体育会ソッカー部に所属。4年次に慶應義塾高等学校サッカー部を指導し好成績を収めた事が後に指導者を志すきっかけとなった。
卒業後は静岡銀行に就職しサッカー選手としてのキャリアを絶ったが1970年に退職。同年に日本サッカー協会コーチングスクールに参加し公認指導員の認定を受けた。その後、ヨーロッパを旅して見聞を広めた。
1972年12月に静岡学園高等学校の監督に就任。1977年の高校選手権ではラテンスタイルの個人技を重視したサッカーで旋風を起こし準優勝に導いた（後述）。
現在もプロ指導者として同校の監督を務め、高校選手権優勝1回（1995年）、ベスト4進出1回（1996年）、全日本ユース選手権準優勝1回（2003年）等の結果を残している。また、三浦知良、泰年兄弟、森下申一を始め、数多くの教え子を日本代表やJリーグに輩出している。
[編集] 昭和51年度高校選手権
この大会では2連覇を成し遂げた浦和南高校よりも、鮮烈な印象を残した。井田監督は「テクニックには頼るが、スピードには頼らない」とう方針の下に選手を育成した。これは個人能力以前にスピードで勝負する傾向にあった当時の日本サッカーに対する強烈なアンチテーゼであった。
ドリブルを多用し、相手を抜き去る事で攻撃を組み立てるサッカーは異色で、杉山誠、実の双子（共に1年生）が中盤を組み立て、宮本昭義（3年生）がミドルシュートを狙い、右ウイングの宮原真司（1年）が技巧的なドリブルを見せた。 守備も個人の技術で守る方針だった。システムもWMシステム（3-2-2-3）を採用し、当時主流であった4-3-3の学校に対抗した。スイーパーを置かずに、3人のDFの一対一の強さで勝負した。
準々決勝の古河一高校戦では1失点を許したものの、準決勝まで得点16失点1の快進撃。決勝戦でも三度に渡って3得点差を許す厳しい展開から1点差にまで追い詰めた試合は「史上最高の決勝戦」と呼ばれ語り草となった。
[編集] 所属クラブ
[編集] 指導歴
[編集] 参考文献
- 全国高等学校体育連盟『高校サッカー60年史』講談社、1983年
- 『スポーツ20世紀Vol.6 サッカー名勝負の記憶』ベースボールマガジン社、2000年
- 週刊サッカーマガジン2005年5月3日号「コーチング・イズ・マイ・ライフ」
- 週刊サッカーマガジン2005年5月10日号「コーチング・イズ・マイ・ライフ」
- 週刊サッカーマガジン2005年5月17日号「コーチング・イズ・マイ・ライフ」
