三遊亭王楽
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三遊亭 王楽(さんゆうてい おうらく、本名:家入 一夫(いえいり かずお)、1977年11月7日 - )は、東京都荒川区出身の落語家。円楽一門会所属。駒澤大学英文科卒業。出囃子は『三下りかっこ』。父は同じく落語家三遊亭好楽。
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[編集] 概要
父好楽と同じ5代目三遊亭圓楽を師匠としたため、父好楽とは親子だが兄弟弟子という落語界では珍しい特殊な関係であり、父好楽を「兄さん」と呼べる位置に居ながら、親子会の他にも好楽一門会の落語会に出演する事も多々ある。2005年10月23日から師匠圓楽が脳梗塞で笑点を休演したころから「三遊亭圓楽の27番弟子、最後の弟子でございまして…」という挨拶から入る事が多くなり、2007年2月25日に師匠圓楽が現役引退を表明したため、最後の弟子が王楽で確定したと思われる。
本名「一夫」は父好楽の前師匠、8代目林家正蔵(後の彦六)が命名、高座名「王楽」は師匠圓楽が命名。彦六が正蔵、5代目蝶花楼馬楽を名乗る前は3代目圓楽を名乗っており、王楽(一夫)は2人の圓楽から名を貰っている事になる。
二世落語家同士でもあるいっ平(※いっ平のみ三世)、春菜、2代目木久蔵、八光の4人と共に『坊ちゃん5』として落語会などイベントを行っている。
とりわけ、木久蔵とは、互いの父親が元彦六一門の兄弟弟子・笑点メンバーである若手落語家同士としてW親子会で共演したり、二人とも2006年1月に四派合同二つ目以下の若手で旗揚げした『平成噺し座』のメンバー同士であったりと落語家としての活動を共にする事が多い。不定期出演の笑点Jr.では、木久蔵と違った若旦那ぶりでお茶の間をにぎわしている。
また、親子会に関しては好楽門下にナポレオンズのボナ植木の子息が入門し、三遊亭かっ好となった為、『ナポレオンズ・好楽W親子会』も加わった。
基本は古典落語中心だが、桂三枝の創作落語(『読書の時間』など)を三枝自身に稽古をつけて貰って演じる事もある。ゲスト付きの独演会は以前から行っていたが、最近ではゲスト無しの独演会も定期開催するようになる。
2人いる姉のうち次姉は、雑司が谷で和菓子店を経営している。これは、笑点の大喜利で林家たい平にネタにされており、「妹が『あんこ屋』(実際には姉であり、王楽には妹はいない)を始めたけど、なんだか傾きかけているみたいで、お父さんが損失補てんのために銀座でおしぼりを配って歩いている」といわれていた。
[編集] 略歴
- 2001年5月 - 5代目三遊亭圓楽に入門、27番弟子、前座名「王楽」を名乗る。
- 2004年5月 - 二つ目昇進。
- 2009年 - 秋頃に真打に昇進することを本人が発表。これで圓楽の弟子(孫弟子などは除き)は全員真打となる。改名などは不明。
[編集] 落語以外での活動
- 笑点Jr.(日テレプラス)メンバー入れ替え制の為、不定期出演。
- 笑点(日本テレビ)最近では2006年5月14日放送分で好楽との師弟大喜利で出演。
- 第1回輝け!オールスター合唱コンクール(2006年9月16日・テレビ東京)落語家合唱団として参加、テナー担当。
- オールスター“らくご”暴露話(2007年1月3日・テレビ東京)落語指導役。
- どよう楽市(NHKラジオ第一放送)隔週で中継レポーターを担当。