レアル
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¤・通貨記号 | |||||
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฿・₵・¢・$・₡・₫・€・ƒ・₲・₭ |
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かつて使われていた記号 |
レアル(Real )は、ブラジル連邦共和国の現在の通貨単位であり、通貨記号は“BRL”を使用する。 補助通貨単位としてセンターボ(Centavo)があり、1レアルは100センターボに相当する。
元々「レアル」という名称はポルトガルの開拓者によって使用されていたが、1654年にオランダ人がブラジル北部で「レアル(real)」という通貨名で紙幣を発行し流通させたのを起源とする。 その後、19世紀初頭より特にスペイン系の中南米諸国で広く使われるようにもなる。 また、スペインでも1865年までレアルが通貨単位であった。 1990年から1994年9月までは、対米ドルと独立して変動していたが、1994年10月から1999年1月までは管理フロートであった。 そして、1999年1月18日から完全にフロート(変動相場制)となった。
なお、ブラジルポルトガル語では“R”をローマ字での“H”(日本語における「ハ行」)で、語尾の“L”を「ウ」と発音するため、実際には「ヘアウ」と発音される。ブラジルでは一般に1レアルの場合はヘアウ(単数形)、2レアル以上は複数形として「ヘアイス(reais)」となる。全てブラジル中央銀行(Banco Central do Brasil)によって発行されている。1レアル=53.09円(2006年8月4日現在)。
略称は“R$”および“BRL”であるが、個人商店やスーパーマーケットの商品の値札では省略して単純に「$」と表記する事もある。
ブラジルでは、ハイパーインフレーションへの対策の一環として、フェルナンド・エンリケ・カルドーゾによる「レアル・プラン」により1994年7月に導入された。
[編集] 経緯
ブラジルはポルトガルの植民地だった時代から統治国と同じ通貨単位レイス(Reis)を使用していたが、1942年にクルゼイロ(Cruzeiro)に単位を変更してからは、インフレーションへの対処の為、デノミネーションの度に通貨単位も変更している(括弧内はデノミ率)。
- 1942年 レイスからクルゼイロに (1/1,000)
- 1967年 クルゼイロを新クルゼイロに (1/1,000)
- 1970年 新クルゼイロをクルゼイロに (名称のみ)
- 1986年 クルゼイロをクルザード(Cz$)に (1/1,000)
- 1989年 クルザードを新クルザードに (1/1,000)
- 1990年 新クルザードをクルゼイロ(Cr$)に (名称のみ)
- 1993年 クルゼイロをクルゼイロ・レアル(CR$)に (1/1,000)
- 1994年 クルゼイロ・レアルをレアル(R$)に (1/2,750)
導入当初は2,750クルゼイロ・レアル(CR$)を1レアルに換算した。この半端なレートは当時の対米ドルレートにより決定されたものである。それにより移行後は1レアル=1米ドルという固定相場制を導入したが、1999年1月より変動相場制に再移行している。
また、当時のブラジルでは旧クルゼイロ・レアル紙幣をリサイクルする技術がなかったため、回収後は全て処分された。
[編集] 通貨
紙幣は、1,2,5,10,20,50,100レアルの7種類が流通している(このうち2レアルと20レアル各紙幣は導入当初には存在せず、後に追加発行されたものである)。デザインは表はほぼ同じで、裏には主にアマゾンに生息する動物の肖像画が描きこまれている。また、偽造防止のため100レアル紙幣は発行当時から市場流通量が極めて少なく、一般に目にする機会はほとんどない。(参考)
硬貨は古い硬貨と新しい硬貨があり、どちらも1,5,10,25,50センターボと1レアルの6種類がある。ただし古い1レアル硬貨は2003年12月23日以降無効となっている。(参考)
また、2000年にはペドロ・アルヴァレス・カブラルによるブラジル発見500周年を記念に10レアルのポリマー幣が発行・流通された。表にはカブラルを描き、裏にはブラジルに居住する様々な人種が描き込まれている。(参考)
デザインには何度かマイナーチェンジを行っており、2006年現在の最新版は1レアル紙幣のみ左上を国名にし、銀行名を左下に移したものになっている。(参考)