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ラ・セーヌの星 - Wikipedia

ラ・セーヌの星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ラ・セーヌの星』(ラ・セーヌのほし)は、1975年4月4日から同年12月26日までフジテレビ系で放送されたテレビアニメ。制作はフジテレビ/ユニマックス/サンライズ・全39話。

同時にアニメを元にした漫画が小学館の学習雑誌に連載された。作者は森村あすか

目次

[編集] ストーリー

1789年に勃発したフランス革命の頃のパリが舞台となっている。主人公はシテ島で花屋の娘として育った美しい少女・シモーヌ。彼女が変装してラ・セーヌの星を名乗り闘う物語で、実はルイ16世の妃マリー・アントワネットの異母妹であるという設定(母はオペラ座の歌姫)。

基本的に全てフィクションであるが、実在の人物・建物が登場すること(モーツァルトモンゴルフィエ兄弟オルレアン公とその私邸パレ・ロワイヤル、ナポレオンなど)、革命前夜から「バスティーユ牢獄(以下、作中の表現に従いバスチーユと表記)の襲撃」「国王・王妃の処刑」に至るまでの情勢の流れ、数々の史実・歴史的事件を物語の基盤としていることもあり放送当時話題を呼んだ。「ラ・セーヌ」とは即ちセーヌ川を指す語。


注意以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。


[編集] 前編(第1話~第13話)

シモーヌは花屋の看板娘で街の人気者だったが、ベルサイユ宮殿への途上で貴族ド・フォルジュ公爵の目にとまり、フェンシングの訓練を受け剣術を叩き込まれる。ある日、王妃マリー・アントワネットが深い確執のあるカトリーヌ夫人に競り勝つため、シモーヌの両親(実は養父母)ロラン夫妻が営む花屋から入手困難な幻の薔薇を大量に買いつけた。パリ中の花問屋の協力により無事花は集まるが、それが悲劇の始まりとなる。屈辱を受けた夫人の配下に両親の命を奪われたシモーヌはパンテモン修道院に入る。

そして幼馴染のミランが政治犯としてバスチーユへ送られようとするその夜、ド・フォルジュ公爵の息子ロベール(彼は「黒いチューリップ」を名乗り、隠密に罪のない市民を守るため戦っていた)から与えられた深紅の仮面(ドミノ)・濃紺のベレー帽レオタード・黒いマント(裏地は赤)・騎乗ブーツの衣装を纏い、公爵から譲り受けた「正義の剣」を持ち、白馬を駆り「ラ・セーヌの星」として戦うことを決意する。公爵が不慮の死を遂げる直前、シモーヌは自分の出生に重大な秘密がある事を告げられ、ド・フォルジュ家の養女となった。この秘密を知りシモーヌの抹殺を計画、また金や権力のため利用することを企む者たちが現れる。ラ・セーヌの星は宮殿内にいる貴族の姉への思いを秘めながら、黒いチューリップと共に、パリで暗躍していた強盗賊やザラール隊長を筆頭とする横暴な治安警察と戦う。

シモーヌは修道院を卒業した日の夜、ロベールに伴われ、兄妹として初めてベルサイユ宮殿での舞踏会に出席する。この時国王の命を狙う者がいた。射撃の名手で昔ロベールの訴えによってベルサイユを追放されたならず者シャルル・ド・バイエが送り込まれ、仕掛け花火の騒ぎに紛れて射殺を試みる。ロベールは直前に気づきこれを阻止するが、敵の罠に嵌り、国王暗殺未遂の罪を着せられ、公爵の称号を剥奪された。ラ・セーヌの星がシャルルをパレ・ロワイヤルまで追い詰めるが、シャルルはその場で狙撃され絶命、真相は闇の中となる。ド・フォルジュ家の領地も没収され、シモーヌは元のシテ島に戻り、再び花屋として生きることにした。

[編集] 中編(第14話~第26話)

花売り娘に戻ったシモーヌだが、離れ離れになった義兄ロベールを慕う想いは強くなる。国王・王妃は贅の限りを尽くし、その命令は絶対であり、逆らう者は容赦なく弾圧を受けた。圧政の下、民衆は貧窮に陥っていく。混乱に乗じて私腹を肥やそうとする者や、ノートルダム寺院を乗っ取ろうとする悪党までが現れるようになった。権力に屈することなく自由を求め熱気球の研究を続ける兄弟や音楽に情熱を傾ける若者、命懸けで家族を守ろうとする父親たちとの触れ合いを通じて、シモーヌはパリ市民の実情をより深く理解するようになる。奇怪な技を使う敵が次々に現れ戦いは続く。しかしラ・セーヌの星が絶体絶命のピンチに陥った時には、どこからともなく黒いチューリップが幾度も救いに現れた(第16話と第18話)。やがてシモーヌは黒いチューリップの正体がロベールであることを知る(第16話)。

時は過ぎ、国外追放されていたロベールが秘密裏にパリへ戻った。無実の罪、ド・フォルジュ家の汚名を晴らすため着々と準備を進めていたロベールは、やっと実行犯シャルルの従者ラルゴの手がかりをつかんだのだ。しかし屋敷に戻ったところでザラールに捕われ、バスチーユへ護送されそうになる。その寸前、シモーヌの働きでラルゴの身柄がベルサイユの衛兵の手に渡り、自白によってロベールへの疑いは晴れた。国王暗殺首謀者は国王の従兄弟オルレアン公であることも白日の下となる。だがそれはさらなる陰謀の始まりに過ぎなかった。事態は急転へと向かう。

[編集] 後編(第27話~第39話)

ド・フォルジュ家は再興するが、貴族の影の部分を知ったシモーヌは花屋での生活を選ぶ。ベルサイユではオルレアン公の審理が行われた。実は、人気を集めているオルレアン公を陥れ、他の貴族を思いのままにしようと企んだ真の黒幕は、国王の側近く仕えるド・モラール侯だったが、最後の証人ギボンが殺害され、真実は明かされぬまま終わる。一方、パリ市民はさらなる重税に苦しみ、その怒りは王政への信頼を失わせ、警官隊や軍隊を相手に暴動を起こすまでになっていた。折しもその頃、アメリカで人民による議会政治を学んだミランが帰国する。ザラールは、反抗分子として一度は捕らえたミランが不穏な市民を主導することを危惧し、抹殺しようとするが、またもラ・セーヌの星に阻止される。やがて三部会議会が召集され、ミランはド・モラールが送り込んだ対立候補を破り、市民の代表として出席するが、貴族と僧侶が市民代表を無視したため国王に抗議を唱え逮捕、バスチーユに投獄された。人々の怒りは爆発、遂に武器をとり市民軍として監獄へ押しかける。ラ・セーヌの星の決死の救出もありバスチーユは陥落、とうとう革命が始まった。

一方ザラールは、ラ・セーヌの星と対決を重ねるうち、その正体がシモーヌであるとの確信を深めていった。ド・モラールと結託し、ミラン暗殺計画を漏らすことでラ・セーヌの星をおびき出す。だがド・モラールの真の目的は、ロベールがラ・セーヌの星と通じているのを確かめ、反逆の罪を着せ捕らえる事だった。真摯なロベールに篤く信頼を寄せていたマリー・アントワネットは、その真意を知りたい一心で、自ら危険を冒して牢獄へ潜入し、彼を救出する。ついに、王妃の間においてラ・セーヌの星=シモーヌはロートリンゲン公の娘・マリーの異母妹であることが明かされた。国王とシモーヌもこの真実を知る。シモーヌは国民の敵と憎む王妃が姉という事実を受け入れ難く感じるが、マリーの孤独を知り、彼女を守れるのは自分だけだと覚悟を決める。

ド・モラールはスイス兵を擁して暴動の鎮圧と王一族の逃亡を計画するが、それは国民の怒りを増幅させるだけだった。ラ・セーヌの星は保身のため王家を利用したド・モラール、最後まで眼前に立ちはだかったザラールの両者との決着をつけるが、フェルゼン公によって国王一家の亡命は実行されてしまう(ヴァレンヌ事件)。ミランもシモーヌの出生の秘密を知って心を痛めるが、もはや指導者一人の意思では抑えられぬまでに革命の勢いは増していた。死刑が決まった国王と王妃はラ・セーヌの星の救出を拒み、最後まで誇りを捨てず断頭台に立つ。シモーヌとロベールは王の遺児マリー・テレーズルイ・シャルルを救い出し、新しい親子としてパリを去り、何処かへと旅立った。

[編集] 作品の特徴

  • 同じくフランス革命をテーマにした『ベルサイユのばら』が、どちらかと言えば貴族の側から見た革命を中心に描いたのに対し、本作品では主に民衆の側から、終盤で王妃側に視点が転換され、両者の生活事情・心情が深く詳細にわたり描写されている。
シモーヌの幼友達ミランは貴族を憎み、階級差別のない世の中をつくるため反乱を起こそうとして囚われる。彼はシモーヌとロベールの助けを受け一度は新大陸アメリカへ渡るが、帰国後革命の主導者となり、ラストシーンではさらなる激化・暗い時代の到来を予言する。弾圧を受ける民衆、立ち上がる革命家たちの象徴的存在だった。また、情熱的で民意を支持はするが、どんな時もジャーナリストとしての冷徹な視点を貫こうとした新聞記者シュロの存在も印象的である。
  • 全体的に荒唐無稽なフィクションでありながら、歴史への考察は深い。前・中盤では典型的な勧善懲悪時代劇ドラマに限りなく近い手法で革命前夜のフランスにおける国王の絶対的権力や、貴族と平民 ・ 宗教と科学 ・(ザラールに代表される愚直なまでに王政への忠誠を尽くした警察隊ら)いわゆる“保守派・官憲”と(科学者・芸術家など様々な姿で現される)“自由・新しいものを求め挑戦する若者たち”の対立といった構図を平易に表現した。「悪者」は一目でそれとわかる姿で描かれ、容赦なく斬り捨てられ、子ども向けアニメとしてはショッキングなシーンが連続する。
  • 終盤になると一変(特に富野喜幸監督による27話以降)、確固とした人格を持ち、権謀術数に長けた黒幕が現れ、また革命で貴族と民衆の力が逆転することにより価値観が覆る。王妃も単なるわがままから贅沢した訳ではなく、国民の平穏な生活を望み、子を持つ母親として心痛する姿が描かれる。その中でラ・セーヌの星と黒いチューリップは正義の味方と言うよりアンチヒーローと呼ぶに相応しい、常に弱者に救いの手を差し延べる存在であり続ける。罪なき幼子を守り抜く最終話がその究極の答えとなった。
  • シモーヌは普段おとなしく控えめな少女で従順そのものな淑女然としているのに対し、一度ラ・セーヌの星の姿になると一変、相手を問わず凛として雄々しく毅然とした強い態度を貫く。重厚なドレスからでも瞬時に戦闘時の衣装へ(その逆もある)早変わりするシーンは「変身」に相当するものであり、後年の変身ヒロインの原点のひとつとして“戦うヒロイン”像に与えた影響は大きい(逆に「正体を隠し白馬に乗って剣を振るう美少女」像は『リボンの騎士』から得たヒントもあるかと思われる)。
  • 細かい考証としては、シモーヌがド・フォルジュ公爵に見出された時の年齢が15歳を過ぎたばかりの頃、その時渡米したミランが帰国するのが3年後、それから約5年後の最終回までシモーヌは大人びた表情にはなるが容貌がほとんど変わらないのに対し、実の父フランツ1世(作中ではロートリンゲン公と称す)の没年から国王・王妃の処刑までの年数、また開始から数年(シモーヌが修道院で何年を過ごしたかも不明:第5話では3年間学ぶと説明を受けてはいる)のちの物語に登場するモンゴルフィエ兄弟による気球の公開実験、モーツァルト交響曲第31番ニ長調K.297「パリ」の作曲時期などと照らし合わせると大きな矛盾が生じる。しかしこれらの要素は各話のテーマを具体的に表現するため不可欠であり、史実に完全に忠実である必要性より、重要なものとして取り上げられたと考えられる。27話以降では各歴史的事件の詳しい年代・日付が明確に示され、フランス革命の流れに完全に沿った形になった。

[編集] スタッフ

[編集] 主題歌

  • オープニングテーマ:「ラ・セーヌの星」(作詞:保富康午、作曲・編曲:菊池俊輔、歌:アレーヌ、コロムビアゆりかご会
  • エンディングテーマ:「私はシモーヌ」(作詞:保富康午、作曲・編曲:菊池俊輔、歌:アレーヌ、コロムビアゆりかご会)
オープニングは断頭台に立つ王妃と群がる民衆の画にナレーションが重なり「マリーを殺せ!」という叫びの後、燃えあがる炎とともにタイトルとラ・セーヌの星が現れるという当時としては衝撃的なものであった。
本放送時は、アレーヌのレコーディングがまにあわず、仮歌として収録されていた堀江美都子の歌がオープニングテーマ・エンディングテーマとして、何話か放送されたということである。この歌は当時は朝日ソノラマからの発売であったが、後年コロムビア「堀江美都子 歌のあゆみ2」に収録された。

[編集] LPレコード

日本コロムビア1975年6月発売

 収録曲名
 A面
1. ラ・セーヌの星
2. パリの花売り娘
3. 剣士のシャシャシャ
4. 泣くなシモーヌ
5. 進めパリのために
 B面
6. 私はシモーヌ
7. 愛のテーマ
8. 黒いチューリップ
9. ダントンマーチ
10. マリー・アントワネット

作詞:保富康午(1・2・6・8)、中村忍(3・5・7・9)、紫座るぶる(4・10)
作曲・編曲:菊池俊輔
歌:アレーヌ・コロムビアゆりかご会(1・2・6)、堀江美都子(3・4・7・10)
歌:堀江美都子・こおろぎ'73・コロムビアゆりかご会(5)、水木一郎(8)、コロムビアゆりかご会(9)

後年(昭和50年代)ドラマ編というLPレコードが発売された。

[編集] CD

「ANIMEX 1300 Song Collection No.2:ラ・セーヌの星」(オリジナルネーム「L'etoile de la Seine (Animex Series Limited Release)」) コロムビアミュージックエンタテインメント2005年4月27日発売

曲目は75年に発売されたLPレコードと同一。デジタル・リマスタリング5,000枚完全生産限定盤


[編集] キャスト

  • ナレーター:広川太一郎


[編集] 放送リスト

  1. 風の中の少女
  2. ベルサイユへの道
  3. 謎のフェンシング
  4. サン・ファの黒バラ
  5. ラ・セーヌの星誕生
  6. さようならミラン
  7. シモーヌの秘密
  8. ベルサイユの美女
  9. 哀しくて美しい友
  10. クロジェールの黒い罠
  11. オルゴールの秘密
  12. 消え去ったメロディ
  13. ベルサイユの舞踏会
  14. 十字架の愛にかけた剣
  15. 飛べよ気球パリの空へ
  16. 花祭りの聖少女
  17. 消えたパンの秘密
  18. アルプスの老騎士
  19. 愛のシンフォニー《パリ》
  20. 愛のパリ交響曲《第2楽章》
  21. 国境に燃えたサファーデ
  22. 生命ある限り
  23. 天使の黒い矢
  24. 落ちた仮面
  25. コルシカの赤い花
  26. 帰って来たロベール
  27. 二人のオルレアン
  28. 懐しのミラン
  29. 自由へのたたかい
  30. 議会への挑戦
  31. 燃えるバスチーユ
  32. 予期せぬ罠
  33. 王妃マリーの孤独
  34. 嵐の中の真実
  35. ベルサイユの危機
  36. 運命の信任状
  37. 明日なき逃亡
  38. 愛と誇り
  39. さらばパリ

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  • 本作は伊勢丹の一社提供番組であり、本放送ではオープニングの途中に伊勢丹のロゴが表示された。
  • なお、関西地区の関西テレビではこの時間、吉本芸人によるバラエティ番組が放映されていたため、『ラ・セーヌの星』の同時ネットはなかった(もともとこの時間帯はローカルセールス枠である)。関西での初放映はしばらくたってから独立UHF局(KBS京都サンテレビ)で行われている。ちなみに、伊勢丹の店舗は関西では1997年まで存在しなかった。

[編集] その他のエピソード

  • 最終回、マリー・アントワネットが獄中で誰に託すこともなく手紙を書き残しその内容は明かされないが、実際に「マリー・アントワネット最後の手紙」とされる文書が存在し保管されている。これはルイ16世の妹エリザベート内親王に宛てられたものであるが「愛する妹よ」という呼びかけから始まるその内容は本作を最後まで見た者をどきっとさせる。もし制作側がそこまで意図していたとすれば、感服するより他ない。
  • 原作者金子満の談話に「『ラ・セーヌの星』はいわば『女ねずみ小僧』のパリ版」というものがあり、アンチヒーローとしての位置づけは最初から決まっていたとうかがえる。
  • 「黒いチューリップ」はデュマに同名の小説、他アラン・ドロン主演映画があるが関連は不明。それらの内容と直接関係はないが、実在した"黒い騎士"をモデルにしているのは確かと思われる。
  • ラ・セーヌの星が乗っていた白馬は最初ロベールから与えられたが、その後どこから現れどこへ去っていくのかは謎。名前もつけられていない。ちなみにシモーヌが手懐けていたふくろうはコロー、ロバはタンタン。
  • 挿入歌「剣士のシャシャシャ」に手袋を投げるというくだりがある。これは決闘開始の合図として手袋を投げるのに基いているが、ラ・セーヌの星は手袋を着けていない。原案の段階では「赤い手袋」が衣装のひとつに設定されていた可能性がある。
  • 当時ポピー社の着せ替え人形、セイカの学習ノートなどキャラクター商品も発売された。
  • 学習雑誌での連載はすずき真弓、藤原栄子らによるもので、学年別に作者が違った。単行本は唯一、森村あすか版がKKベストブック社より刊行されたが、現在は絶版。
  • 1996年に第1回と最終回のみを収録したビデオソフトが発売されたが、版権が複雑なため全話DVD化は困難と言われている。[要出典]
  • 当時会社規模を大きくしていた制作会社のサンライズは、同時に1作品を制作するのがやっとの体制から3作品同時制作可能なまでの体制を作り上げ、仕事の受注に励んだ。その結果、本作品と『勇者ライディーン』『わんぱく大昔クムクム』の3本の制作作品すべてが同じ時間帯で重なり、サンライズ作品どうしで視聴率を奪い合うという最悪の結果を迎えた。富野由悠季によればサンライズは「業界内部でいい笑いもの」になったという。もっとも富野発言は常に辛口なので、差し引いて考える必要がある。
  • 富野は本作裏番組である『勇者ライディーン』の総監督を努めていたが、オカルト批判を繰り広げていたテレビ朝日サイドのゴタゴタで降板させられた。そのあと渋江プロデューサーから「哲さんがもう下りたいって。限界なんだって。厭なんだって」と言われ出崎哲の降板を聞かされた。現場の監督がいないからと言われて監督として3クール目の後始末を引き受けたという。すでに3クール目の作業はある程度進行していたので、前とうまくつなげようとして苦心した富野にとっては満足のいく結果とはほど遠かったようだ。スポンサーが伊勢丹だったので、「しばらく買い物はそこでしなくては」と思ったそうである。
  • シモーヌを演じた二木てるみは、後に「ルパン三世 (TV第2シリーズ)」に登場した「ベルサイユのばら」のオスカル役としてゲスト出演している。
  • 2005年とちぎテレビ再放送された。
  • 2006年Yahoo動画で全話が無料配信された。


[編集] 前後番組の変遷

フジテレビ 金曜午後19:00枠(1975年4月 - 1975年12月)
前番組 番組名 次番組
電人ザボーガー(再放送)
ラ・セーヌの星
ハックルベリィの冒険

[編集] 外部リンク

他の言語


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