モロッコ解放軍

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歴史的背景
西サハラ問題に関する一連の記事西サハラ

西サハラ戦争 (Western Sahara War) モロッコの歴史 (History of Morocco) サハラ・アラブ民主共和国 (SADR) スペイン領サハラ (Spanish Sahara) スペイン領モロッコ (Spanish Morocco) モロッコでの植民地戦争 (Colonial wars in Morocco) モロッコ解放軍イフニ戦争 (Ifni War) ICJの勧告的意見 (ICJ Advisory Opinion) スペイン領サハラでの国連 (UN in Spanish Sahara) マドリード協定 (Madrid Accords) 緑の行進砂の壁西サハラでの人権 (Human rights in Western Sahara)
係争地域
イフニサギア・エル・ハムラ (Saguia el-Hamra) リオ・デ・オロ (Río de Oro) 南部諸州 (モロッコ) (Southern Provinces)
政治
西サハラの政治的地位 (Legal status of WS) モロッコの政治 (Politics of Morocco) SADRの政治 (Politics of the SADR) ポリサリオ旧メンバー (Former members of the PF) 王立サハラ問題諮問評議会 (CORCAS) 最近のモロッコの動き (Moroccan Initiative for WS)
解放闘争
モロッコ解放軍ハラカト・タハリールポリサリオ戦線ゼムラ蜂起独立蜂起 (Independence Uprising)
国連の関与
安保理決議1495 (UN SC Resolution 1495) 安保理決議1754 (UN SC Resolution 1754) 国連訪問ミッション (UN visiting mission) 国際連合西サハラ住民投票ミッション解決計画 (西サハラ) フリーゾーン (西サハラ) (Free Zone) ヒューストン合意 (Houston Agreement) ベイカー計画 (Baker Plan) マンハセット交渉 (Manhasset negotiations)
表・話・編・歴

モロッコ解放軍 (もろっこかいほうぐん、仏, Armée de Libération, アラビア語, jayshu-t-tahrīr)は、モロッコ独立のために戦った軍隊のことを指す。

1956年、モロッコ解放軍の各部隊が、イフニとスペイン領サハラ (Spanish Sahara) (現在の西サハラ)を侵攻し始め、それらの土地がモロッコの一部だと主張した。当初は、モロッコ政府からの大きな支援を受けていた。スペイン領サハラでは、モロッコ解放軍はサハラ人 (Saharawi) 部族と共に結集し、大規模な解放闘争 (Ifni War) の引き金を引いた。1958年の初め、モロッコの国王は、スペイン領サハラで戦う部隊を「サハラ解放軍」(Saharan Liberation Army)として再編成した。

スペイン領サハラでの反乱は、1958年にフランスがスペインの攻撃に加わったことで沈静化する。モロッコ王は、スペインとの合意文書に署名し、スペインが、モロッコにタルファヤ州を返還することが決まった。モロッコ解放軍の一部は、モロッコ軍 (Moroccan armed forces) に編入された。モロッコは、西サハラで戦う解放軍と、サハラ人がモロッコの旗の下で戦ったことが、モロッコ王室に対する西サハラの忠誠心の証拠だと見ている。反対にポリサリオ戦線に同情的な人たちは、それは単にスペインに向けた反植民地 (Anti-colonial) 戦争だと認識している。

今日、西サハラ問題において、モロッコ王国側とサハラ・アラブ民主共和国の双方が、モロッコ解放軍のサハラ人退役軍人を、自分たちの歴史の一部だと賞賛しているため、両方の歴史として存在している。ポリサリオ戦線の創設者のうち、親がモロッコ解放軍のメンバーだったものもいる。もっとも知られている例として、ポリサリオ戦線の代表で、サハラ・アラブ民主共和国の大統領であるムハンマド・アブデルアジズ (Mohammed Abdelaziz) の父親がモロッコに住み王立サハラ問題諮問委員会 (CORCAS) の委員をしていることが挙げられる。