マーハーン航空
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
| マーハーン航空 هواپیمایی ماهان |
||
|---|---|---|
| IATA W5 |
ICAO IRM |
コールサイン MAHAN AIR |
| 設立日 | 1993年（イラン・ケルマーン） | |
| ハブ空港 | エマーム・ホメイニー国際空港 メヘラーバード国際空港 バンダレ・アッバース国際空港 |
|
| 保有機材数 | 24機 | |
| 目的地 | 27都市 | |
| 親会社 | モウリーヨルモヴァヘディーン財団 | |
| 本拠地 |  テヘラン（イラン） |
|
| 代表者 | ||
| ウェブ： http://www.mahan.aero | ||
マーハーン航空（ (ペルシア語：هواپیمایی ماهان）はイラン・テヘランを本拠とする民営航空会社。国内線および中近東への国際線を定期運航している。拠点空港はテヘランのエマーム・ホメイニー国際空港。2007年9月現在、マーハーン航空は機材状態の安全性に不安があるとしてEU空域への乗り入れを禁止されている。
目次 |
[編集] 沿革
マーハーン航空は1991年に設立。翌1992年、イラン初の民営航空会社として運航を開始した。2001年、IATAに加盟。親会社はモウリーヨルモヴァヘディーン財団で96％の株式をもつ。従業員は2007年3月現在で1616人である。当初は99人乗りのツポレフ154を2機所有し、テヘランと国内の2カ所を結ぶ航路を運航していた。マーハーン航空が実質的に成長をはじめたのは、1999年の広胴機エアバスA300、2001年のエアバスA310の導入されて以降のことである[1]。これによってマーハーン航空は当時運航していた域内目的地を越えて路線を拡張することが可能となったのである。現在、マーハーン航空の路線網は12ヵ国、28カ所。機材はすべてエアバス機で11機。イランにおける市場シェアでは、国内線において8％[1]、国際線において13％[2]である。
[編集] 路線
マーハーン航空は2007年10月現在、以下の路線を運航している。
| マーハーン航空の路線網 | ||||
|---|---|---|---|---|
| 国 | 都市 | 空港 | 注記 | |
| 中央アジア | ||||
| カザフスタン | アルマトゥ | アルマトゥ国際空港 | ||
| 南アジア | ||||
| インド | デリー | インディラー・ガーンディー国際空港 | ||
| コーチ | コーチ国際空港 | |||
| パキスタン | ラーホール | アッラーマ・イクバール国際空港 | ||
| 南アジア | ||||
| タイ王国 | バンコク | スワンナプーム国際空港 | ||
| 西南アジア | ||||
| アラブ首長国連邦 | シャールジャ | シャールジャ国際空港 | ||
| ドバイ | ドバイ国際空港 | |||
| イラン | アサールーイェ | アサールーイェ空港 | ||
| イーラーンシャフル | イーラーンシャフル空港 | |||
| エスファハーン | エスファハーン国際空港 | |||
| キーシュ島 | キーシュ空港 | |||
| ケルマーン | ケルマーン空港 | |||
| ザーヘダーン | ザーヘダーン空港 | |||
| ザーボル | ザーボル空港 | |||
| シーラーズ | シーラーズ国際空港 | |||
| スィールジャーン | スィールジャーン空港 | |||
| デズフール | デズフール空港 | |||
| テヘラン | エマーム・ホメイニー国際空港 | 国際線ハブ | ||
| メヘラーバード国際空港 | 国内線ハブ | |||
| バンダレ・アッバース | バンダレ・アッバース国際空港 | |||
| ビールジャンド | ビールジャンド国際空港 | |||
| マシュハド | マシュハド国際空港 | |||
| マーフシャフル | マーフシャフル空港 | |||
| サウジアラビア | ジェッダ | マリク・アブドゥルアズィーズ国際空港 | ||
| ダンマーム | マリク・ファハド国際空港 | 季節運航 | ||
| シリア | ダマスカス | ダマスカス国際空港 | ||
| バーレーン | マナーマ | バーレーン国際空港 | ||
[編集] 過去の運航路線
マーハーン航空は過去にバーミンガム、コロンボ、デュッセルドルフ、カーブル、マンチェスター、チュニスへの路線を運行したことがある。
[編集] 機材
アメリカ合衆国政府による制裁により、イランの航空会社の旅客機はもっとも新しいものでも機齢は7年。ボーイングやエアバスから直接機材を購入することが出来ず、第三者を通じての購入となる。この結果、マーハーン航空の機材のうち8機はアルメニアにおいて登録されており、ブルーエアウェイズによって運用されている。2007年3月現在、マーハーン航空の機材は以下の通りである[要出典]。
| 機種 | 機数 | 平均機齢 | 機体記号 |
|---|---|---|---|
| エアバスA300-B4 | 5 | 27 | EP-MHE, EP-MHF, EP-MHG, EP-MHL |
| エアバスA300-B2 | 2 | 27 | EK-30060, EK-30044 |
| エアバスA310-300 | 4 | 16.4 | F-OJHH, F-OJHI, EK-31088, EX-301 |
| エアバスA320-232 | 4 | 10.6 | EP-MHK, EP-MHJ, EK-32075 |
| ボーイング747-300 | 2 | 21 | EK-74713, EK-74780 |
| ボーイング747-400 | 3 | 18 | EK-74763, EK-74779, EK-74774 |
| ツポレフTu-204 | （3機発注） | 0 | ? |
| 総計 | 21 | 18,1 |
- 機体記号の国籍記号はEP-がイラン、EK-がアルメニア、EX-がキルギス、F-がフランスである。
- ボーイング747は運航に入っているが、ユナイテッド航空のブルースカイ・カラーリングのままでマーハーン航空の塗装はなされていない。これについて諸空港当局の批判を受けており、IATAはマーハーン航空に自社のカラーリングを行うよう要求している[要出典]。
[編集] 安全問題
2007年9月11日、欧州委員会はマーハーン航空をEU域内乗り入れ禁止航空会社に加えた[3]。乗り入れ禁止は一定の制限を設けている。たとえばマーハーン航空はEU基準を満たす他の航空会社などからウェットリースした機材による乗り入れが可能である。
[編集] その他
マーハーン航空は、2005-2006年シーズンのイランプレミアリーグにおいてサッカークラブ・ペルセポリスFCを支援した[要出典]。
[編集] 外部リンク
- マーハーン航空公式サイト （ペルシア語）（英語）
- マーハーン航空保有機材 （英語）
[編集] 註
- ^ a b ArabianBusiness.com staff writer. “Making waves”, ArabianBuisiness.com, 2007-03-01. 2008-01-13閲覧. （English）
- ^ Greenwood, Gemma, “Mahan Air makes waves”, ArabianBuisiness.com, 2007-02-01. 2008-01-13閲覧. （English）
- ^ European Comitte (2007-09-11). Black list of banned airlines: the European Commission adopts new measures. Press release. Retrieved on 2008-01-13.
