ベスト電器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
種類 | 株式会社 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
市場情報 |
|
||||||
本社所在地 | 〒812-8584 福岡県福岡市博多区千代六丁目2番33号 |
||||||
電話番号 | 092-781-7161 | ||||||
設立 | 1953年9月3日 | ||||||
業種 | 小売業 | ||||||
事業内容 | 家電量販店 | ||||||
代表者 | 代表取締役社長 濱田孝 | ||||||
資本金 | 318億3,200万円(2008年2月期) | ||||||
売上高 | 連結4,135億3,000万円 単独3,570億3,800万円(2008年2月期) |
||||||
総資産 | 連結2,151億6,800万円 単独1,948億8,700万円(2008年2月期) |
||||||
従業員数 | 単独3,907名 連結6,233名 (2007年8月31日現在) |
||||||
決算期 | 2月 | ||||||
主要株主 | 株式会社ヤマダ電機6.23% 株式会社西日本シティ銀行4.65% (2007年8月31日現在) |
||||||
主要子会社 | 関連会社の項目を参照 | ||||||
外部リンク | www.bestdenki.ne.jp | ||||||
特記事項:画像は本拠地であるベスト電器福岡本店ビル | |||||||
株式会社ベスト電器(ベストでんき、英文表記:BEST DENKI Co., Ltd.)は、現在家電量販店業界7位に位置する九州地方を基盤とする日本の家電量販店チェーンストアである。
本社は、福岡県福岡市博多区千代六丁目2番33号。福岡本店は、福岡県福岡市中央区天神1丁目9番1号に所在する。
目次 |
[編集] 概要
店舗は全国に616店舗(2007年11月現在、直営店は240店、フランチャイズ・チェーン店も含む。富山県・三重県には店舗なし)。九州地方を基盤にしているが、全国各地に店舗を構えているほか、海外ではインドネシア、シンガポール、香港、台湾に出店している。
以前は日本で業界シェア1位の家電販売店チェーンだった。しかし、他社の躍進などで1997年に業界シェア1位より転落し、現在は7位に低迷している。近年は業界の競争激化に対応するため、小規模の直営店・チェーン店を閉鎖し大規模直営店に集約したり、他の量販店グループにいわゆる「まちの電器屋さん」をフランチャイジーにするなどして、経営の効率化を図っており、店舗数は増減を繰り返している。
オリジナル商品は、「BiBi」があり、主に小型家電製品である。マスコットキャラクターはベストくん、べスティーちゃん。
[編集] 同業他社との関係
2006年12月1日に同業の株式会社さくらやの実施した第三者割当増資を引き受け、同社を子会社化し、ベスト電器専務取締役・グループCFOがさくらやの社長を兼務している。その一方で、最大手のヤマダ電機がベスト電器の株式を純投資目的として買い増しており、2007年9月7日現在で6.47%の株式を保有する実質的な筆頭株主となっていた。
2007年9月20日、同業の株式会社ビックカメラと資本・業務提携契約を結び、ビックカメラはベスト電器が同年10月5日に実施する約56億円(842万7000株)の第三種割当増資を引き受け、9.33%の株式を所有する筆頭株主となった。一方で第3位の株主となったヤマダ電機の山田社長は、ベスト電器株を買い増す考えがあることを明らかにし、9月25日ベスト電器の株式を7.71%まで買い増した。
2007年11月ヤマダ電機はベスト電器株を40%まで買い増す意向を明らかにした。仮にもしこれが実現すれば、大株主であるヤマダ電機から業務提携を迫られることになり、ヤマダ電機からの業務提携を拒んでいるベスト電器にとって敵対的買収となる。そうなれば、ベスト電器は事前警告型の買収防衛策を発動することになり、業界再編につながる可能性もはらんでいる。一方でビックカメラとは、ビックカメラ岡山駅前店の配送・出張修理・サービス業務をベスト電器に委託する事になった。
2008年1月、エディオンがデオデオを介して同グループへの参加を打診。ベスト電器はこれを拒否したが、エディオンはデオデオを介して取得したベスト電器株式約3%を継続保有し、引き続き提携を打診する方針。一方でベスト電器広島本店を全面改装し、「ビックカメラ ベスト広島店」にリニューアルすることを発表し、ビックカメラとの提携関係をさらに深めた。家電販売はビックカメラが行い、広島本店の社員はビックカメラに出向の形になる。配送・出張修理・サービス業務については引き続きベスト電器が行い、ショップブランド商品についても共通化していく。同年3月6日に開店。
[編集] 沿革
- 1953年9月 - 前身の九州機材倉庫株式会社を設立。
- 1956年1月 - 現在の福岡本店で「バーゲンセンター」として家電の販売を開始。
- 1968年 - 店名をベスト電器に変更。
- 1970年 - フランチャイズ(FC)システムを導入(地域密着型加盟店舗)
- 1972年10月 - 会社名も株式会社ベスト電器に変更(松下電器産業との契約の際、松下幸之助と社名変更の約束をしたとされる)。
- 1973年9月 - 福岡証券取引所に上場。
- 1982年12月 - 東証2部に上場。
- 1984年5月 - 東証1部に上場。
- 1985年 - ヤオハンと提携し、初の海外進出となるシンガポール・オーチャード店オープン。以後、ヤオハンのアジア展開と共同歩調をとる。
- 1997年 - ヤオハンの破綻により、提携解消。
- 1999年10月 - ソフトバンクとの合弁でインターネット販売サイトを運営する子会社「イーベスト」を設立。
- 2002年 - 第一家庭電器の経営破綻に伴い、同社FCの一部店舗は(営業支援策として)ベスト電器のFC加盟店へ業務移管した。
- 2005年6月 - 本社を福岡市中央区那の津から福岡市博多区千代へ移転。
- 2005年7月 - ネット通販事業を始める。だがその際に価格誤表記事件が発生。お詫びとして注文者全員に1,000円を渡した。
- 2005年8月 - 株式会社ストリームと資本・業務提携。
- 2006年9月 - オリンピックグループとの業務・資本提携を発表。
- 2006年12月1日 - さくらやの株式40%を取得し連結子会社化。
- 2007年2月 - 福岡ソフトバンクホークスとのスポンサー契約を結ぶ(ヘルメットにロゴを掲載)。
- 2007年9月20日 - ビックカメラと資本・業務提携を結ぶ。
- 2008年2月 - 子会社・株式会社 Olympic&Bestを解散。
- 2008年3月10日 - さくらやの株式残り60%を取得し完全子会社化。
- 2008年3月 - 福岡ソフトバンクホークスとのスポンサー契約を結ぶ(ヘルメットにロゴを掲載)。
- 2008年4月1日 - 濱田孝・新社長が就任(初の創業家以外からの出身)。
- 2008年4月16日 - 営業不振の60店舗を閉鎖すると発表。
[編集] 広告
- CMのイメージキャラクターは、シアトルマリナーズの城島健司が務めていた(ホークス時代は球団名の表記があったが、権利の関係からか現在は名前のみ表記となった)。1998年度の企業CMと広島本店がオープンした際に放映されたCMには「ふるさと総・世紀末計画」の一環として聖飢魔IIが出演していた。また、かつて森恵 (女優)や高橋由美子がCM出演していた事もある。
- 2004年9月のB-STA天神店(BiVi福岡4-5階。同ビルのオープン当初の核テナントであったが、売上不振により2006年3月撤退)がオープンした際のCM曲には、スターダストレビューの「南風吹く丘で」が使用された。この曲は同時期に同店以外のベスト電器店舗でも店内BGMとしても使用された。
- 2007年11月16日~12月31日の決算バザールは、派手なユニフォームで知られる卓球選手の四元奈生美も起用されている(九州・北海道・中国・四国のみオンエア)。
- 2007年7月5日~8月31日、プレイステーション3専用ソフト『ぼくのなつやすみ3 -北国編- 小さなボクの大草原』用にPLAYSTATION Storeにて「ベスト電器・ロゴ入りオリジナルT-シャツ」を無料配信。
[編集] 関連会社
- 株式会社ベストサービス
- 株式会社さくらや
- 株式会社オリンピック
- 株式会社ストリーム
- 株式会社プライム
- 株式会社ベストファミリー
- 株式会社J・スタッフ
- 株式会社インターコンプ
- 株式会社ベストクレジットサービス
- 株式会社ビー・ピー・シー
- 株式会社ベストゲオ
- 株式会社ベストオール電化プラザ
- 株式会社遊mix
- 鹿児島ベスト電器(株式会社カコイエレクトロ)
- 本体とはフランチャイズ関係にとどまる(カコイグループの企業であり、直接の資本関係はない)が、鹿児島県では県外企業が事業展開する場合、県内資本との合弁が事実上義務付けられている状態にあることもあり、鹿児島県内の店舗はカコイエレクトロ社が運営している。