ブリスキー・ザ・ベアー
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ブリスキー・ザ・ベアー(通称B・B(ビー・ビー))とは、北海道日本ハムファイターズの球団マスコットキャラクターで、熊をモチーフとしている。モヒカン頭が特徴。
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[編集] 特徴
背番号212は、ファイターズが本拠地を札幌ドームに移した2004年時点での北海道の市町村総数であり、「どさんこワイド212」などの当時のローカル番組のタイトルにも使用されるなど、北海道を象徴する数字である。平成の大合併により2006年4月1日時点で北海道の市町村総数は180まで減少したが、ファンからの「212を付け続けて欲しい」という要望が多かったため、背番号の変更は行わない。ちなみに180については、カビー(後述)が一人前になったら付けさせることも考えているという。
12球団のマスコット随一とも言われるファンサービスの熱心さで知られる。例えば試合中や試合前後には必ずファンに対して長時間のグリーティングを行い、他球団マスコットとも積極的にマスコット交流を行っている。またオフシーズンやシーズン中でもチームの遠征中などにはこまめに各地のイベントや幼稚園・保育園などを回っており、更に2006年からは「212物語」と題して、球団の北海道移転当時の212市町村を数年かけて全て訪問するという壮大なプロジェクトを開始した。B・Bの活動がいかに熱心かが窺える。
B・Bのマスコット活動の最も特徴的な点として、ファイターズの公式web及び携帯サイトで自ら手がけている「B・Bコラム」というコーナーがある。このコラムでB・Bは、あえて「職業としてのマスコット」を強く意識した視点からマスコット論を展開している。それまでのタブーを破った現実的な内容に批判の声もなくはないが、その斬新な視点と強いプロ意識に感銘を受け、マスコットに興味を持つようになったというファンも多い。
頭のモヒカンは通常は黒だが、日曜日の出演時はオレンジになる。また「特別な日」には稀に白に、更にはリーゼントやアフロヘアーのバージョンで登場する事もある。
2006年にはB・Bの弟「カビー・ザ・ベアー」(カビー・ザ・ベアー、通称カビー)が二軍のマスコットとして登場。一軍マスコットと連動した二軍専用のマスコットは球界初。
[編集] 来歴
[編集] 誕生~2004年
- 2003年秋、日本ハムは新マスコットキャラクターの名前を一般公募するため、キャラクターイラストを一般公開。しかし日本人にとっては違和感のある、いわゆる「バタ臭い」顔のデザインが酷評を受ける。
- ちなみに、オリジナルの顔のデザインはアメリカのデザイン会社に発注したものであり、この種の顔のデザインはアメリカではごくごく一般的なものであった。
- 2003年冬 初代着ぐるみ公開。イラストとは全く違った仕上がりで徐々に酷評は収まっていく。
- 2003年12月11日 名前が「ブリスキー・ザ・ベアー」(通称「B・B」)に決定。その他の候補名は「カムイ」「ホクト」「マックス」「アンビー」「ハマー」「マイティ」「リッキー」「ダイチ」「カイドー」など。本人曰く「フルネームよりも愛称(B・B)で呼んでもらいたい」とのこと。
- 2003年12月31日 CHAGE&ASKAのカウントダウンコンサートに岩本勉と共に出演、札幌ドーム初登場。
- 2004年3月 札幌ドームでオープン戦スタート。イラスト発表当初の酷評とは裏腹に、北海道のファンには最初から温かく受け入れられる。
- 2004年4月 公式戦スタート。丁寧な試合前後のグリーティングや試合中のパフォーマンスなどで徐々に人気が上昇。
- 2004年6月 テレビ番組「トリビアの泉 〜素晴らしきムダ知識〜」のコーナー・「トリビアの種」において、「プロ野球12球団のマスコットで最も足が速いのは誰か」を調べる企画が行われた。高崎競馬場で他9球団のマスコット(西武のレオ・大阪近鉄(当時)のバフィリードは欠場)との100m走に出走、ダートながら15秒9の好タイムで他のマスコットに大差をつけ優勝。一躍その知名度を高めた(その後マスコット交流でビジター球場を訪れた際、西武のレオや東北楽天のクラッチ、及びMr.カラスコにも100m競走を挑み快勝している為、プロ野球マスコット最速の称号に異論はないだろう)。
- 2004年11月28日 ファン感謝デーで「冬のソナタ」のテーマ曲をキーボードで演奏。ヒルマン監督とのセッションも披露する。会場に訪れたファンはB・Bの隠れた特技に驚き、歓声を送る。
[編集] 2005年
- 2005年3月25日 JR札幌駅でグリーティングを行う。この日が初代着ぐるみ最後の日となる。
- 2005年3月28日 公式戦スタートと同時に、2代目着ぐるみにリニューアル。突然の着ぐるみ更新に戸惑うファンも多く、中には「あれはニセモノだ。B・B自身が交代したのでは?」「B・Bは体調を崩していて、あれはその間の代役らしい」等というデタラメなデマをもっともらしく流すファンまで出る始末であった。着ぐるみ更新については、後に公式サイト内のコラムで諸事情を公開。理由は以下の通り。
- 1年3ヶ月間に渡る激しい演技のため着ぐるみ(特に鼻、眉毛、内部)がかなり損傷し、2シーズン目への持ち越しが不可能になった。
- 初代着ぐるみでは、目が小さく視界が狭いことから思い切った演技が難しく、安全性やパフォーマンスの幅を広げるために目を大きくする必要があった。
- より多くのファンに受け入れやすいルックスにするため、リアル過ぎる顔立ちを修正する必要があった。
- 2005年5月6日 第1回日本生命セ・パ交流戦スタート。セ・リーグのマスコットが次々に札幌を訪れる。B・Bもお返しとばかりにセ・リーグの本拠地球場へ出張。またこの日、白モヒカン姿を初披露。
- 2005年7月2日 東北楽天戦(フルキャストスタジアム宮城)に出張。前年の時点では存在していなかったマスコット「クラッチ」との競走が実現。結果はB・Bの勝利で、「最も足が速い球団マスコット」の座を守った。
- 2005年7月22日・23日 オールスターゲームで実に4年振りとなる12球団マスコット全員集合が実現する。B・B自身も白モヒカンで登場。
- 2005年11月27日 ファン感謝デーで再度ヒルマン監督とのセッション披露。ビリー・ジョエルの「ピアノマン」と松山千春の「大空と大地の中で」を伴奏。「大空と大地の中で」はヒルマン監督が日本語で歌い上げ喝采を浴びたが、この曲を歌うよう監督に勧め、また歌詞の指導をしたのはB・Bであった。
- 2005年12月24日 契約更改。年俸は総額1000円相当の特大ホッケ2尾から4000円相当の新巻鮭1尾(インセンティブでサケの切り身が最大5パック追加、球団が優勝した場合はイクラ1kg追加)になり、アップ率は新庄剛志の3.75倍を抜き去り、チーム最高になった。
[編集] 2006年
- 2006年1月 それまで不評だったイラストが変更となる。新イラストはいわゆる「バタ臭さ」が一掃され、実物に忠実で日本人の一般的な好みに合った爽やかなタイプに一新。
- 2006年2月12日 札幌国際スキーマラソン5kmの部に出場。一般スキーヤーに混じって滑り、2位の成績でゴール。
- 2006年4月5日 東京ドームでの試合後、バク宙の踏み切りの際左足ふくらはぎを肉離れ。全治3ヶ月の重傷と診断されるが、翌日には松葉杖をついて登場。結局その後も一切の試合・イベントを欠かすことなく出場し続けた。尚、7月4日の試合からはバク転等のアクロバットを復活させている(本人によると、現在もまだ完治したわけではないという)。
- 2006年9月27日 ファイターズのパ・リーグ1位通過が決定、試合後ヒルマン監督が挨拶中、選手やスタッフと共に、B・Bへの感謝をコメントする異例の計らいを行った。
- 2006年10月よりホクレンの「米チェン」キャンペーンのテレビCM(北海道ローカル)にコンサドーレ札幌のマスコット「ドーレ君」とともに出演。
- 2006年10月21日~10月26日 日本シリーズ・ファイターズVS中日ドラゴンズでは初となる完全な形でのマスコット交流を実施。B・Bはナゴヤドームに出張し、2戦目のヒーローとなった金子誠選手をお立ち台で祝福した。札幌ドームでは出張してきたドラゴンズのマスコットドアラとパフォーマンスを披露した。
- 2006年11月23日 長居第2陸上競技場でのJリーグ・セレッソ大阪vs名古屋グランパスエイト戦にゲストとして登場(セレッソは、ファイターズの親会社の日本ハムがユニフォームスポンサーなので)。
- 2006年12月27日 マスコット史上初の複数年となる2年契約に合意、年俸はB・B本人によると「二軍選手以上、一軍半未満」とのこと。またボーナスとしてタラバガニ(2万円相当)をゲットした。
[編集] 2007年
- 2007年1月2日からは3代目着ぐるみへとリニューアルされ、よりイラストに忠実で、ちょっぴりイケメン度を増した(?)顔つきになった。変更点は次の通り。
- 鼻の高さを若干高めに。
- 眼球部分のデザインを修正。
- 3月24日の千葉ロッテマリーンズとの開幕戦で、雨天中断時にビジターながらベースランニングとヘッドスライディングを敢行、諸積兼司引退後、彼のあとを継ぐ選手の出現をマリーンズに促した。さらに直後、マー君を乗せた軽トラックを運転、車の運転も出来ることを証明して見せた。
- この年の4月から、コンビニエンスストアチェーン大手のローソンのテレビCM(北海道ローカル)に出演中
- 5月18日の田中幸雄の2000本安打達成時には田中幸にもっと現役を続けてほしいという願いを込めて(?)「3000本安打まであと1000本」というパネルを用意していたが、この日は田中幸がさらに2安打を上乗せしたため手書きで「あと998本」と訂正してから試合後に掲げた。
- 8月には北海道テレビ放送(HTB)のキャラクターOnちゃんとのコラボグッズ「Bon☆BonTシャツ」を発売。
[編集] B・Bがもたらした影響
- あまり盛んでなかった球場でのマスコット交流が、B・Bの登場を境に増える傾向にある。特に交流戦期間中を中心にマスコットがお互いの球場を行き来することが多くなった。これはB・B自身が他球団のマスコットに交流を働きかけたことが大きい。おそらく、オールスターでのマスコット全員集合もB・Bがいなければ実現することはなかったであろう。
[編集] 関連項目
- マスコット
- スポーツのマスコットキャラクター一覧
- パオロン〔中日ドラゴンズのマスコット。パオロンと出会うとパオロンコロコロをやることが多い(詳細はパオロンのページに記載)。〕
- ドアラ(B☆Bと同じくプロ野球界のマスコットでは一目置かれた存在であり、人気が高い。マスコット交流があるとバク転対決を行う)
[編集] 外部リンク
- B・Bダイアリー(球団公式サイト「ファンコミュニティ」内)
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