ヒシアマゾン
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ヒシアマゾン | |
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現役期間: | {{{時}}} |
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品種: | サラブレッド |
性別: | 牝 |
毛色: | 黒鹿毛 |
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生誕: | 1991年3月26日(17歳) |
死没: | - |
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父: | Theatrical |
母: | Katies |
母の父: | Nonoalco |
生国: | アメリカ合衆国 |
生産: | マサイチロウ アベ |
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馬主: | 阿部雅一郎 |
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調教師: | 中野隆良(美浦北) |
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競走成績 | |
生涯成績: | 20戦10勝 |
獲得賞金: | 6億9582万9000円 |
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ヒシアマゾンは日本で走った元競走馬で、現在は繁殖牝馬。アメリカで生まれ日本で調教を受けた外国産馬である。その強さから「女傑」と称される。1993年JRA賞最優秀3歳牝馬、1994年JRA賞最優秀4歳牝馬、1995年JRA賞最優秀5歳以上牝馬(JRA賞の部門名はいずれも当時のもの)。
主戦騎手は中舘英二。デビュー2戦目と最終レースの有馬記念のみ、江田照男と河内洋がそれぞれ騎乗した。
※馬齢は旧表記(数え年)で統一する。
目次 |
[編集] 戦績
1993年9月19日の新馬戦を中舘英二騎手とのコンビで快勝。続くプラタナス賞、京成杯3歳ステークスと2戦連続で2着した後の阪神3歳牝馬ステークスで2着ローブモンタントに5馬身差をつけて圧勝し、一躍牝馬のスターダムに躍り出た。
明けて1994年春、当時は外国産馬にクラシックへの出走が認められていなかったため、裏街道を歩むことになった。年明け緒戦の京成杯こそ2着に敗れたものの、続くクイーンカップ、クリスタルカップ、ニュージーランドトロフィー4歳ステークスといずれも1番人気に応えて快勝した。特にクリスタルカップで見せた残り100mでの4馬身差を差し、逆に1馬身差をつけた驚異の追い込みは今でもファンの間の語り草であり井崎脩五郎も20世紀のベストレースの1つにあげている。
秋シーズンもクイーンステークス、ローズステークスを連勝し、迎えたエリザベス女王杯では優駿牝馬優勝馬チョウカイキャロルとの叩きあいをハナ差制し、重賞6連勝で名実ともに4歳最強牝馬となった。続く有馬記念では並み居る古牡馬を抑えたものの、当時無敵と呼ばれていた三冠馬ナリタブライアンではさすがに相手が悪すぎ、3馬身差の2着に敗れた。しかし、同年にエリザベス女王杯を含む6連勝、有馬記念2着が評価され最優秀4歳牝馬に選出された。
5歳となった1995年は、春にアメリカ遠征に挑戦するもレース直前に脚部不安に見舞われ帰国、帰国後緒戦の高松宮杯ではそれまでの実績から圧倒的1番人気に支持されたものの、スタートから折り合いを欠き逃げる形になってしまい5着に敗れ、デビューからの連続連対記録が12で途絶えるなど、上半期は不本意なシーズンになった。 しかし秋になり、オールカマー、京都大賞典を圧勝し、完全復調をアピール。外国産馬であるため天皇賞(秋)には出走することはできず、迎えたジャパンカップでは、直線鋭く追い込んだものの先に抜け出したランドに1馬身半及ばず2着に敗れたが、負けてなお強しの印象であった。続く有馬記念ではその年不調のナリタブライアンを抑えて1番人気に推されたものの、スタートでの出遅れもあり5着に終わった。
1996年、6歳になると順調さを欠き、安田記念は10着、エリザベス女王杯は2位入線も斜行により7着降着、有馬記念は5着に敗れ、これを最後に現役を引退した。
GIこそ2勝に留まったものの、その圧倒的な追い込みや、外国産牝馬には不遇とも言える時代背景もあり、今なお歴代最強牝馬として本馬の名を挙げる声も強い。
なお、当初オーナーサイドは「ヒシアマゾネス」で馬名登録申請したものの却下され、この名前になったという。
[編集] 引退後
引退後は繁殖入り、初年度はオーナーの夢の配合ではあったもののヒシマサル(GIII3勝)が種付けされたことは物議を醸した。1年後ヒシマサルとの仔(ヒシアンデス)を出産した後、故郷のアメリカに戻り繁殖生活を送ることになる。アメリカに渡ってからもヒシシルバーメイド・ヒシバラードが日本で競走馬になったが初年度産駒のヒシアンデスも含め、いずれも大成はしなかった。現在もアメリカで繁殖牝馬生活を送っているが、アメリカで競走馬になった産駒にも大成した産駒はいない。それもあってか最近は日本にも産駒が来ることはなくなった。しかしセリ市では比較的高値で取り引きされている産駒が多い。2007年9月10日に行われたキーンランド・セプテンバー・イヤリングセールにおいて、2006年に出産した産駒(父Fusaichi Pegasusの牡馬)が29万ドル(約3300万円)で落札された。同年11月8日付で、2005年に出産した産駒であるヒシラスターがJRAに競走馬登録された。
競走馬としての成績が良かった牝馬は繁殖入りしてもいい仔を出せないという例は多々あり、ヒシアマゾンも例に漏れず、繁殖牝馬としては苦戦が続いている。日本の一部の生産関係者の間では、世界でも比較的優秀な種牡馬が多い日本に買い戻して、残りの繁殖生活を日本で送らせようという声もあるが、実現には至っていない。その一方で、ヒシアマゾンの兄弟近親がこぞって輸入されているのも事実である。
[編集] 競走成績
年月日 | 競馬場 | レース名 | 格 | 人気 | 着順 | 距離 | タイム(上3F) | 着差 | 騎手 | 斤量 | 勝ち馬/(2着馬) | 馬体重 | ||
1993 | 9. | 19 | 中山 | 3歳新馬 | 1人 | 1着 | ダ1200m(良) | 1:13.7(38.7) | クビ | 中舘英二 | 53 | (ノボリリュウ) | 474 | |
10. | 24 | 東京 | プラタナス賞 | 3人 | 2着 | ダ1400m(良) | 1:26.3(38.5) | 0.1秒 | 江田照男 | 53 | ミツマサル | 478 | ||
11. | 13 | 東京 | 京成杯3歳S | GII | 6人 | 2着 | 芝1400m(良) | 1:22.9(34.7) | 0.0秒 | 中舘英二 | 53 | ヤマニンアビリティ | 474 | |
12. | 5 | 阪神 | 阪神3歳牝馬S | GI | 2人 | 1着 | 芝1600m(良) | R1:35.9(36.5) | 5身 | 中舘英二 | 53 | (ローブモンタント) | 474 | |
1994 | 1. | 9 | 中山 | 京成杯 | GIII | 1人 | 2着 | 芝1600m(良) | 1:34.2(36.6) | 0.3秒 | 中舘英二 | 55 | ビコーペガサス | 470 |
1. | 30 | 東京 | クイーンC | GIII | 1人 | 1着 | 芝1600m(良) | 1:35.1(35.9) | クビ | 中舘英二 | 55 | (エイシンバーモント) | 474 | |
4. | 16 | 中山 | クリスタルC | GIII | 1人 | 1着 | 芝1200m(良) | 1:08.5(34.7) | 1身 | 中舘英二 | 53 | (タイキウルフ) | 474 | |
6. | 5 | 東京 | NZT4歳S | GII | 1人 | 1着 | 芝1600m(良) | 1:35.8(34.3) | 1/2身 | 中舘英二 | 54 | (マチカネアレグロ) | 464 | |
10. | 2 | 中山 | クイーンS | GIII | 1人 | 1着 | 芝2000m(稍) | 2:02.9(35.8) | 1 1/2身 | 中舘英二 | 54 | (ジョウノバタフライ) | 478 | |
10. | 23 | 阪神 | ローズS | GII | 1人 | 1着 | 芝2000m(良) | 2:00.0(35.3) | 1身 | 中舘英二 | 55 | (アグネスパレード) | 480 | |
11. | 13 | 京都 | エリザベス女王杯 | GI | 1人 | 1着 | 芝2400m(良) | 2:24.3(34.8) | ハナ | 中舘英二 | 55 | (チョウカイキャロル) | 480 | |
12. | 25 | 中山 | 有馬記念 | GI | 6人 | 2着 | 芝2500m(良) | 2:32.7(35.2) | 0.5秒 | 中舘英二 | 53 | ナリタブライアン | 478 | |
1995 | 7. | 9 | 中京 | 高松宮杯 | GII | 1人 | 5着 | 芝2000m(良) | 2:03.0(37.2) | 0.4秒 | 中舘英二 | 57 | マチカネタンホイザ | 480 |
9. | 18 | 中山 | オールカマー | GII | 1人 | 1着 | 芝2200m(稍) | 2:16.3(34.9) | クビ | 中舘英二 | 57 | (アイリッシュダンス) | 480 | |
10. | 8 | 京都 | 京都大賞典 | GII | 1人 | 1着 | 芝2400m(良) | 2.25.3(34.3) | 2 1/2身 | 中舘英二 | 57 | (タマモハイウェイ) | 484 | |
11. | 26 | 東京 | ジャパンC | GI | 2人 | 2着 | 芝2400m(良) | 2:24.8(34.7) | 0.2秒 | 中舘英二 | 57 | ランド | 484 | |
12. | 24 | 中山 | 有馬記念 | GI | 1人 | 5着 | 芝2500m(良) | 2:34.6(35.7) | 1.0秒 | 中舘英二 | 55 | マヤノトップガン | 488 | |
1996 | 6. | 9 | 東京 | 安田記念 | GI | 1人 | 10着 | 芝1600m(良) | 1:33.9(35.4) | 0.8秒 | 中舘英二 | 56 | トロットサンダー | 482 |
11. | 10 | 京都 | エリザベス女王杯 | GI | 5人 | *7着 | 芝2200m(良) | 2:14.3(34.2) | - | 中舘英二 | 56 | ダンスパートナー | 492 | |
12. | 22 | 中山 | 有馬記念 | GI | 5人 | 5着 | 芝2500m(良) | 2:35.0(37.0) | 1.2秒 | 河内洋 | 54 | サクラローレル | 500 |
※1 (*)2位入線、降着。
※2 タイム欄のRはレコード勝ちを示す。
[編集] 血統表
ヒシアマゾンの血統 (ノーザンダンサー系/Nearctic4×3=18.75%) | |||
父
Theatrical 1982 鹿毛 |
Nureyev 1977 鹿毛 |
Northern Dancer | Nearctic |
Natalma | |||
Special | Forli | ||
Thong | |||
*ツリーオブノレッジ Tree of Knowledge 1977 鹿毛 |
Sassafras | Sheshoon | |
Ruta | |||
Sensibility | Hail to Reason | ||
Pange | |||
母
Katies 1981 黒鹿毛 |
*Nonoalco 1971 鹿毛 |
Nearctic | Nearco |
Lady Angela | |||
Seximee | Hasty Road | ||
Jambo | |||
Mortefontaine 1969 鹿毛 |
*ポリック Polic |
Relic | |
Polaine | |||
Barbantia | Honeyway | ||
Parthaven F-No.7-f |
父シアトリカルは名種牡馬、母ケイティーズはアイルランド1000ギニー優勝馬と血統は一流である。
- 半兄 ヒシアリダー(父Alydar ) 種牡馬 現役時代はオープンクラスまで昇級したが、オープンクラスでの勝ち星はなし。
- 半妹 ヒシナイル(父A.P. Indy) (フェアリーステークス)
- 全妹 ヒシピナクル (ローズステークス)
- 近親 アドマイヤムーン、ダガーズアラベスク
- いずれの2頭とも母の母ケイティーズファースト(父Kris)がヒシアマゾンの半姉にあたる。
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