ドラえもんの道具 (む)
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ドラえもんの道具 (む)では、藤子・F・不二雄の漫画及びアニメ『ドラえもん』に登場するキャラクターであるドラえもんが、腹部の4次元ポケットから出す道具（ひみつ道具）のうち、読みが「む」で始まるものを列挙する。
注意：以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
[編集] ムードスタンド
ムードスタンドは、『ドラえもんとドラミちゃん』（てんとう虫コミックス『ドラえもんプラス』4巻収録）に登場する。
ドラミの道具。ハートマークが描かれた電気スタンド。これを灯すと周囲が柔らかな灯りに包まれ、静かな音楽が奏でられ、最高のムードとなる。
[編集] ムードもりあげ楽団
ムードもりあげ楽団（-もりあげがくだん）は、『ムードもりあげ楽団登場!』（てんとう虫コミックス14巻収録）、映画『のび太の海底鬼岩城』、映画『のび太とロボット王国』などに登場する。
小さい卵形のロボット3体（『海底鬼岩城』では4体、映画『ロボット王国』では10体）がセットとなっており、それぞれバイオリン、ドラム、トランペットなどの楽器を持っている。この楽団を人に付け回させることで、その場の状況・付けている人の気分に合わせた音楽を演奏し、場のムードを盛り上げる。
[編集] ムシスカン
ムシスカンは、『ニクメナイン』（てんとう虫コミックス8巻収録）、『しずちゃんさようなら』（てんとう虫コミックス32巻収録）に登場する。
これを1粒飲むと「不愉快放射能」というものを身体から発し、暫くの間誰からも嫌われる。憎まれない人柄となる「ニクメナイン」の逆の効果を持つ薬だが、外観は殆ど同じのために大変紛らわしい。
わさび版アニメでは、1、2滴を体にかける液状に変更されている。
[編集] 虫になる虫めがね
虫になる虫めがね（むし - むし -）は、「小学一年生」1972年5月号掲載作品（無題）に登場する。
この虫眼鏡を覗くと、体が昆虫に変身する。反対側から覗くと元の姿に戻る。
これによりのび太はトンボ、ドラえもんはてんとう虫、静香は蝶、スネ夫はハチに変身したが、どのように虫の種類を指定するかは劇中では描かれていない。ジャイアンはなぜか「ちゃわんむし」に変身してしまった。
[編集] 虫の声の素
虫の声の素（むしのこえのもと）は、『月の光と虫の声』（てんとう虫コミックス4巻収録）に登場する。
外観は花の咲いた草のようで（植物か人工物かは不明）、花の露を虫にかけると、たとえ発声器官を持たない虫でもマツムシ、スズムシ、コオロギ、ウマオイなどのように美しい声で鳴くようになる（劇中ではゴキブリにかけた）。
道具の名称は書籍「ひみつ道具大事典」によるもので、劇中では名称が呼ばれない。
[編集] ムシャクシャタイマー
ムシャクシャタイマーは、『ムシャクシャカーッとしたら』（てんとう虫コミックス44巻）という回に登場する。
形状は現代の砂時計の形をしている。この道具はストレスが溜まっている時、何か物を壊して発散したいとき、この道具をセットして物を壊す。そして道具をひっくり返す。そうすると壊れた物が直る。
たとえば窓ガラスをイスで壊したいときは、まず道具をセットし、次にイスを投げて窓を割り、そしてこの道具をひっくり返す。すると割れたガラスの破片が見る見るうちに元に戻り、イスも元の位置に戻ってくる。
ただし4回までしか使う事の出来ない、使い捨てタイプである。だが、それを知らずに5回使うと悲惨な目に遭う。
[編集] 虫の知らせアラーム
虫の知らせアラーム（むしのしらせアラーム）は、映画作品『のび太の魔界大冒険』に登場する。
ドラミの道具。ハチのような虫の形をしたアラームで、仲間に危機が訪れると鳴って知らせてくれる。
[編集] 無視虫
無視虫（むしむし）は、『無視虫』（てんとう虫コミックス『ドラえもんプラス』5巻収録）に登場する。
虫篭に虫型の道具が何匹も入っている（生物かロボットかは不明）。誰かを無視している人にこの虫をとりつかせておくと、虫の付いた者が無視している相手に話しかけた際、この虫が体を刺す。涙目でひっくり返るほどの痛みがあるらしい。「無視」といういじめ行為を諌める為の道具である。
[編集] 虫めがね
[編集] 無重力ネット
無重力ネット（むじゅうりょく -）は、映画作品『のび太と夢幻三剣士』に登場する。
劇中では投石器による石弾攻撃を防ぐために用いられた道具だが、原作漫画と映画では外観、使用法、効果いずれも異なる。
- 原作漫画
- クラッカー状の道具。上に向かって打ち上げると、周囲数十mの上空が無重力状態となり、外から飛来する物がすべて無重力に巻き込まれて宇宙へと飛んでゆく。
- 映画
- 2m程度の筒状の道具。網をバズーカのように撃ち出して標的物を捕らえ、無重力状態でふわふわと宙に浮かべてしまう。
[編集] 虫よせボード
虫よせボード（むしよせボード）は、『虫よせボード』（てんとう虫コミックス44巻）という回に登場する。
草や木や花が描かれたボード。これを壁などに掛けて飾っておくと、自然に虫が寄ってくる。タンポポ、木の幹、切り取った竹等がある。寄ってくる虫は、アゲハチョウ、セミ、クワガタムシ、カブトムシ、トンボ、ミツバチなどさまざまである。
描かれている光景は見せかけではなく、ボードの中に実際に別空間が（おそらく四次元ポケットと同じ原理で）存在し、本当に植物等が植えられている。寄ってきた虫がボードの中に住み着いたり、中に産みつけられた卵が、孵って成長したりする。
[編集] 無人境ドリンク
無人境ドリンク（むじんきょうドリンク）は、『無人境ドリンク』（てんとう虫コミックス38巻）という回に登場する。
ドリンクがビンに入っている道具である。ビンには「NO BODY」と書かれたラベルが貼られている。このドリンクを飲むと人に決して出会うことは無い。効果は数時間続く。出会うことが無いといっても偶然出会わないだけである。
[編集] 無人探査機
※#無人たんさロケットを参照。
[編集] 無人たんさロケット
無人たんさロケットは、『宇宙人の家?』（てんとう虫コミックス第14巻）にて登場。
人間が行けないような場所を詳しく調査するための道具。レーダーを搭載しているので障害物を避けながら自動で移動することが出来、周囲の写真を撮って転送することも可能。
[編集] むすびの糸
むすびの糸（- いと）は、『むすびの糸』（てんとう虫コミックス31巻に収録）に登場する。
この糸を2人の人間（もしくは物）に結びつけると、2人がひとりでに引き寄せられ、ピタッとくっついて10分間離れない。
[編集] 無生物さいみんメガフォン
無生物さいみんメガフォン（むせいぶつ -）は、『ドライブはそうじ機に乗って』（てんとう虫コミックス18巻収録）などに登場する。
無生物、つまり生命を持たない物体に催眠術をかける道具。このメガフォンで物に向かって「君は○○○だ」と呼びかけると、その物体がその呼び掛けた言葉のものになりきって動き出す。たとえば掃除機に向かって「君はスーパーカーだ」と言えば、掃除機がスーパーカーのように時速数百kmで走り出す。物によっては催眠術にかかりにくいものもあるらしく、効果が現れにくい場合もある。
催眠術で空想上の物に仕立て上げることもできる。26巻『魔女っ子しずちゃん』では、普通のほうきを魔法のほうきにして、魔法使いに憧れる静香がそれに乗って空を飛んだ。
『空とぶマンガ本』（てんとう虫コミックス40巻収録）でも登場するが、「無生物さいみんメガホン」と微妙に名前が異なる。
[編集] 無生物しきぼう
無生物しきぼう（むせいぶつ -）は、『無生物しきぼう』（カラー作品集3巻に収録）に登場する。
音楽の指揮棒のような道具で、無生物に向かってこの棒を指揮棒のようにふるって言葉で命令すると、意のままに動かすことができる。オーケストラを指揮するかのごとく、複数の物を同時に動かすこともできる。
[編集] むだ時間とりもどしポンプ
むだ時間とりもどしポンプ（- じかん -）は、『「時」はゴウゴウと流れる』（てんとう虫コミックス34巻収録）に登場する。
過去に無駄に過ごした時間を取り戻し、また使うことのできる道具。
ペダルを足で踏むと、無駄な時間の分だけ機械に取り付けられている「時間風船」と呼ばれる風船が膨らんでゆく。適当なところでコックを捻ると、その時間の分だけ周囲の時間が止まった状態になり、ポンプを踏んだ本人だけが動き回ることができる。
なお、時間は古くなるほど重くなり、ペダルを踏むにも力が要るため、取り戻せる時間には相応の限界がある。のび太が挑んだときは3日分の無駄時間、約10時間が限界だった。
[編集] 夢中機
夢中機（むちゅうき）は、『夢中機を探せ』（てんとう虫コミックス「ドラえもんプラス」2巻収録）に登場する。
この機械を使うと何でも夢中になれる。結局は使うどころかポケットから出しもせずに終わったため、形状・使用法などは不明。
[編集] 無敵砲台
無敵砲台（むてきほうだい）は、『スネ夫の無敵砲台』（てんとう虫コミックス38巻に収録）に登場する。
ドラえもんがポケットから出したものではなく、ジャイアンに泣かされるスネ夫が、のび太から未来デパートのカタログを譲ってもらって買ったもの。部屋ほどの大きさもある砲台で、どこかにセットしておき、誰かを指差して「発射!」と合図すると、思いのままにいつでも誰でも砲撃できる。威力は相手が黒焦げになって倒れるほどだが、砲撃から逃れることも、砲撃を防ぐことも一切不可能。のび太がスネ夫に買ってあげたことが判明した際、ドラえもんがひっくり返って驚くほどの恐ろしい兵器である。
砲台の機能を停止できるのはセットした本人のみ。本人以外が停止させるには砲台を破壊するしか手段はないが、砲台に接近した者はレーダーによって探知され、たちどころに迎撃されるため、破壊は殆ど不可能と言って良い。
劇中では砲台で横暴を繰り返すスネ夫に対し、のび太とドラえもんが砲台破壊を試みるが失敗。のび太が「入れかえロープ」でスネ夫と入れ替り、自らが砲台の主導権を握ることで逆転に至った。
[編集] 無敵ホコとタテ全自動式
無敵ホコとタテ全自動式（むてき - ぜんじどうしき）は、映画『のび太の創世日記』に登場する。
鋼鉄を貫く矛と、あらゆる攻撃を防ぐ盾のセット。弥生時代の青銅器を思わせる古風な外観が特徴的。
名前に反して必ずしも無敵というわけではなく、劇中では新地球の大ムカデに全く通用しなかった（盾は毒液を受け止めたものの、矛は甲殻を貫けなかった。「鋼鉄は貫けても、鋼鉄のように硬い皮膚は無理」らしい）。
[編集] 無敵メンコレータム
無敵メンコレータム（むてき -）は、『メンコプリンター・無敵メンコレータム』（「小学二年生」1982年10月号に掲載）に登場する。名前の由来は、メンソレータム。
チューブ入りの塗り薬で、これをめんこに塗るととても強いめんこになる。叩きつければ強力な風を巻き起こし、たちどころに他のめんこを吹き飛ばしてしまうし、置いた状態では他のめんこの攻撃にもびくともしない。
めんこ遊びではほんの少し塗るだけで充分だが、量をたっぷりと塗れば、めんこの巻き起こす風で人を吹き飛ばすこともできる。
[編集] ムユウボウ
ムユウボウは、『夜の世界の王さまだ!』（てんとう虫コミックス6巻）に登場。
寝ている人に指示を出し、実行させる道具。ただし、その効力はイマイチで、命令がうまく伝わらないことがある。例えば、のび太が、母親（玉子）に「ラーメンを作って」と指示をした時は、ママはラーメンを作ったものの自分で食べてしまった。
ムユウボウで操られている間のことは、夢として認識されているようで、ムユウボウで操られていたのび太のクラスメートたちが、翌朝「君も同じ夢をみたのか？不思議だなぁ」などと話し合っているシーンが描かれている。
大山版アニメの『ネッシーがくる！』で使われた際は、操っている相手に命令して完全に目覚めさせる事もできている。
似た道具に「夢ふうりん」があるが、こちらはちゃんと命令をきいてくれる。
[編集] ムリヤリキャッシュカード
ムリヤリキャッシュカードは、『ムリヤリキャッシュカード』（てんとう虫コミックス35巻収録）に登場する。
他人から無理やりお金を取り上げることのできるカード。外観は普通のキャッシュカードのようだが、中央に穴が開いている。前もって4桁の数字による暗証番号を決め、カード右下に記されている黒丸を指先で抑えて口で暗証番号を唱えれば準備完了。カードの穴から誰かを覗きながら、暗証番号と金額を口で唱えれば、カードからその分の現金が出てくる。
取り上げた分の現金は当然、相手の手持ちの現金の中から消えるが、手持ちのない場合は、その者の未来の収入を取り上げる。たとえば50円を取り上げた後、その者が百円玉を手に入れると、その百円玉が一瞬にして五十円玉に変わる。
[編集] むりやりちょきんばこ
むりやりちょきんばこは、『むりやりちょきんばこ』（ぴっかぴかコミックス3巻に収録）に登場する。
タコの形をした貯金箱で、後頭部にあるメーターで貯めたい金額を指定すると、使用者がお金を持っていると無理矢理取り上げ、指定された金額が満たされるまで決して開かない。小遣いなどの金を持っているときはもちろんのこと、親のおつかいでお金を持たされたときや、友人が落とした財布を拾ってあげたときまでお金を取り上げるといった融通の利かなさが難点。無理に貯金箱を開けようとすると、タコのように墨を吹き付けられてしまう。指定した金額が満ちると、「パンパカパーン」とファンファーレが鳴ってタコの頭部が開き、貯まったお金が飛び出す。
[編集] ムリヤリトレパン
ムリヤリトレパンは、『ムリヤリトレパン』（てんとう虫コミックス17巻収録）に登場する。
次々と事件を起こし、履いた人を強制的に走らせてしまうトレーニングパンツ（トレパン）。履いた本人に走る意志がまったくなくても、警官から逃走中の強盗に追われたり、酒気帯び運転の車に追われるたりといった偶然の状況が続き、強制的に走らざるを得なくなくなる。少なくとも10kmは走らないと止まらない。飽きっぽい人や運動不足の人のために作られた。
[編集] 無料ハンバーガー製造機
無料ハンバーガー製造機（むりょうハンバーガーせいぞうき）は、『のら犬「イチ」の国』（てんとう虫コミックス22巻収録）に登場する。
水と空気でクロレラを培養して人造肉を作り出す。パンで挟んだハンバーガーが作られるような描写はない（英語ではハンバーガーはハンバーグを差して呼ぶ場合もあるので、人造肉がハンバーグ状であると思われる）。のび太がママに内緒で犬や猫を飼い、その餌の工面のため、ドラえもんが苦心の末に購入に成功した。
本エピソードを原案にした映画『のび太のワンニャン時空伝』では「無料フード製造機」と呼ばれ、単に肉を作るだけではなく、犬や猫の好みに合った餌を作る機械とされていた。
[編集] 無料フード製造機
無料ハンバーガー製造機を参照。
