トランスフォーマー アニメイテッド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

『TRANSFORMERS:ANIMATED（トランスフォーマー アニメイテッド）』（日本での公式表記はないため、アニメーテッド等の書き方もみられる）は、アメリカ放映のカートゥーンアニメ作品。日本未放映。2007年12月26日よりカートゥーンネットワーク系列にて放映。2シーズン全29話予定。

[編集] 概要

トランスフォーマーのTVシリーズとしてはTRANSFORMERS CYBERTRONの次に、アメリカで放映しているTVアニメシリーズ。アニメ製作は日本のアニメスタジオ、スタジオ4℃にムークDLE、アンサー・スタジオ。新たにデザインされたカートゥーンを意識した独特のフォルムが特徴であり、トランスフォーマー達の戦いよりも人間の少女サリィとの交流に物語の主軸が置かれている。

未来のデトロイトが舞台であり、人間の作ったロボットやアメコミの悪役のような人間の犯罪者たちが多く登場する事も特徴といえる。

設定は一新され1作目以降の設定は無かった（もしくはあえてボカした）事とされ、グレートウォーがユニクロン戦争であるのかははっきりと言明されていない。ただし、G1を髣髴させるイメージは随所にみられ、ダニエルなどG1の登場人物を思わせるキャラやG1から引用された台詞等も使われている。

[編集] あらすじ

辺境で巨大なパワーを持つオールスパークを発見してしまったオプティスプライム達はディセプティコンズと遭遇、遠く離れた地球へと不時着してしまう。

そして50年後、目覚めた彼らは地球人のサリィと友人になり地球人と共存をする事を選ぶ。しかし、それはオートボッツとディセプティコンズとの新たなる戦いの始まりでもあった。

[編集] 主な登場人物

日本での公式表記はないため、正しいカタカナ表記とは限りません。

[編集] オートボッツ（サイバトロン）/ Autobots

サイバートロン星を母星に持つトランスフォーマーの一勢力。前大戦グレートウォーの勝利によりサイバートロン星を掌握している。地球では廃工場を秘密基地としてオプティマス・プライムの元、地球人と友好的な関係を結ぶ。

オプティマス・プライム（コンボイ） / Optimus Prime

声 - デビッド・ケイ（ドイツ語版：Bernd Vollbrecht）

辺境のスペースブリッジ保安チームの若きリ－ダーであり、地球在住のオートボッツ代表。消防車に変形するが後部の放水ユニットが無い状態で変形することが多く、G1コンボイを髣髴させるトレーラーコンテナやダンプカー荷台を牽引した事もある。

武器は柄が伸縮自在のバーニア付き戦斧と、両腕から発射するワイヤーに泡状消火剤。ワイヤーは相手を絡めとる以外にもスパイダーマンのようなロープアクションも可能。また、蜘蛛が大の苦手であり我を忘れる程のトラウマがある。

まだまだ未熟ではあるがリーダーの資質は十分にあり、素早い行動力と決断力により数々の困難を乗り越えていくが、その反面、責任感が強すぎるために部下を蔑ろにしてしまう事もある。元々はエリートガードの候補であったが未知の惑星の探索においてエリータワンを助けられなかった事をきっかけにエリートガードになるのを断念した。

その特徴的なアゴと語呂のよさから、日本の一部ファンからは"アゴンボイ"として親しまれている。

バンブルビー（バンブル） / Bumblebee

声 - バンパー・ロビンスン（ドイツ語版：Santiago Ziesmar）

オプティマスチームのメンバーの中で最年少。黄色い軽自動車タイプの覆面パトカーに変形する。武器は両腕のスタンガン。専用ブースターも作られたが暴走したため、オプティマスに使用を禁止されたが、2度目の使用では使いこなせるようになっている。

チームのメンバーの中でスピードが速い事を自慢しており、ロボットモードでも足の車輪によるローラーダッシュで高速移動が可能。性格は地球の子供の感覚に近い自信過剰な悪ガキで、真っ先に地球の文化に馴染み、人間のサリィとも親友となる。また、それを寧ろ誇りに思っていたG-1のバンブルとは対照的に、身長の低さに関してコンプレックスを抱いている。

ラチェット / Ratchet

声 - コーリー・バートン（ドイツ語版：Horst Lampe）

オプティマスチームのメンバーで主に治療や修理を担当。救急車に変形する。チームでは一番経歴が長くちょっと口うるさい副官的立場でもある。人間に対する態度も辛辣でしばしば軋轢の元となる事も。武器は両腕に装備された磁力ジェネレーターで、自分自身も含めた物体の移動や磁力場に封じ込たりバリアを張るなど応用が可能。また、バンブルビーと協力して強力な電磁パルスを発生させる事が可能。

前大戦では衛生班として参加していたが、ロックダウンに捕まり医療麻酔用のEMP発振器を奪われてしまった。

バルクヘッド（スプラング） / Bulkhead

声 - ビル・ファッガーバッケ（ドイツ語版：Tilo Schmitz）

オプティマスチームのメンバーでチーム1の怪力を誇る。緑色のSWAT戦闘トラックに変形、セイバートロンモードではブルドーザーに変形する。武器はその怪力と両腕より発射するワイヤー付きハンマー。背中のアーマーは自分専用の椅子にも変形、腹部には収納用のポケットもある。

威圧させるような大柄な外見に反して性格は気が優しく繊細。また、かなりの不器用で周囲のものを必要以上によく壊してしまう破壊専門家である反面、仲間を傷付けるものは決して許さない。バンブルビーとは訓練生時代からの友人であり、スペースブリッジの補修任務に就くのが念願の夢だった。

ちなみに、ネイティブの発音が日本人には『ヴォケー』と聞こえる事から、日本のファンの中では "ボケ"の愛称で親しまれている。

プロール / Prowl

声 - ジェフ・ベネット（ドイツ語版：Lutz Schnell）

オプティマスチームの孤高を好む忍者スタイルの戦士。茶色の警察用バイクに変形。胸のエンブレムより立体ホログラフを投影する事が出来、ダミーの警察官を搭乗させたり自分の分身を投影させる事が出来る。武器は脚部に装備された手裏剣で、両足のタイヤを回転させて武器として使用する事もある。

正式な戦闘訓練は学んでいないものの俊敏でサイバートロン星古来の忍術風の体術「メタリカトー」を駆使する。地球の自然に感銘を受け純和風（のようなもの）を好む。当初は集団行動を好まず静かに一人でいる事を好んでいたが、仲間と接している内に徐々に仲間との距離を狭めていく。

スタースクリームを追跡した際にロックダウンから譲られた強化アーマー（Sidecar Samurai Armor）を装備した形態（サムライ・プロール）となったが、自分の驕りを悔い1度のみの使用で破棄する事になる。強化アーマーを装着した際にはサイドカーに変形。肩のジェットによる高速飛行が可能で、装備は円形シールドに電撃棒とレーザーブレード。

ウルトラマグナス / Ultra Magnus

声 - ジェフ・ベネット（ドイツ語版：Garald Paradies）

エリートガードを率いて地球に来たオートボッツの最高司令官。ミサイルコンテナ付きM977 HEMTT（Heavy Expanded Mobility Tactical Truck＝重高機動戦術トラック）に変形する。武器は大型ハンマーで、雷雲を呼び雷を落とす事ができる。

前大戦ではラチェットの上司でもあった。

センチネル・プライム / Sentinel Prime

声 - タウンゼンド・コールマン（ドイツ語版：Garald Paradies）

地球に来たエリートガードの一員。モンスタートラックに変形するものの雪かき用のブレードを装備しているため、目立つ事この上ないが本人は完璧な擬態だと思っている。セイバートロンモードでは六輪車に変形。戦闘においては顔面にフェイスプレートを装着し、エナジーランスとブーメランのように投げて攻撃したりエネルギーシールドを張るなど攻守可能な円形シールドで武装する。

短気でキザで傲慢な性格。以前はオプティマスの親友であったが、未知の惑星での探査での一件から彼を敵視するようになる。また、その件も絡んでか有機生命体を蔑視している。

センチネル・マイナーとして訓練生だったバンブルビーやバルクヘッドの教官を務めた事もあるが地球で再会した際、二人の事を全く覚えていなかった。

ジャズ（マイスター） / Jazz

声 - フィル・ラマール（ドイツ語版：Jens-Uwe Bogadtke）

地球に来たエリートガードの一員。ノリが軽く、オプティマスチームと地球人やその文化には好意的。白いスポーツカーに変形する。プロール以上の腕前を持つメタリカトーの使い手で武器は二振りのヌンチャク。

アーシー / Arcee

声 - スーザン・ブルー（ドイツ語版：Silvia Mißbach）

前大戦の情報士官であった女性戦士。車に変形する。

重要な機密コードを保持していたがロックダウンに捕縛された際、機密保持のためにラチェットによってメモリーコアを初期化されてしまう。

エリータワン / Elita One

かつてオプティマスとセンチネルの友人であった女性戦士。触れた相手の能力を一時的にコピーする能力を持つ。

巨大蜘蛛型生物をコピーしたため、半有機物半機械生命体となってしまい、その後ブラックアラクニアを名乗りメガトロンの部下となる。

アイアンハイド / Ironhide

声 - コーリー・バートン（ドイツ語版：Kaspar Eichel）

体表を硬化させる能力を持ったエリートガードの戦士。オレンジ色のバン（有蓋トラック）に変形する。

訓練生時代はバンブルビーやバルクヘッドと同期だった。辺境宇宙の警護に当たっていたがメガトロン復活の噂を聞き武装蜂起したディセプティコンズの急襲を受けスペースブリッジを破壊されてしまう。

レック・ガー / Wreck-Gar

声 - アル・ヤンコビック（ドイツ語版：Joachim Kaps）

地球製トランスフォーマー。ゴミ収集車に変形する。背中のタンクからオートボットやディセプティコンのエンブレムを含む色々なものを出す事ができ、ドライバー一つで簡単に解体もしてしまう腕も持つ。

オールスパークの破片の力によりゴミの中から誕生、そのためか常にハエが纏わり付いている。当初はオウム返しのような喋り方で他者の言葉により自らの在り方を定義付け、アングリーアーチャーの片棒を担いだり、ディセプティコンの一員に加わりかけたがラチェットの説得により自分の生き方を決め、最後はオートボットとして英雄の道を選び、ナノマシンと共に川底に沈んだと思われたが…。

ロングアーム・プライム / Longarm

声 - コーリー・バートン

エリートガード情報部の長官。クレーンが付いた戦車に変形し、手足を伸ばす能力を持つ。

訓練生時代はバンブルビーと同期であり、彼のスパイ捜索に協力した。

ネタばれに注意：ここには、作品の 「核心」 に至る内容が記述されています。

-- 以下ネタばれ -- 

しかし、彼の正体はメガトロンにより送り込まれたスパイ、ショックウェーブ。

ブラー / Blurr

声 - ジョン・モシッタ二世

クリフジャンパー（クリフ） / Cliffjumper

センチネル・プライムの教官時代の同僚であった、赤いボディのオートボット。作中では名称は呼ばれていない。

オメガスプリーム / Omega Supreme

ジェットファイヤー / Jetfire

パーセプター / Perceptor

[編集] ダイノボット / Dinobots

地球製の恐竜型トランスフォーマー達。元はテーマパーク「ダイノドライブ」で展示されていた機械仕掛けの恐竜模型であったが、メガトロンがオートボッツと戦わせるためにロボットへと改造、その後オールスパークの鍵によりトランスフォーマーへと進化した。当初は恐竜の死骸などから作られる化石燃料である石油を使う自動車を憎んでいたが、プロールに助けられエリー湖に浮かぶ孤島で隠れ暮らすようになる。オートボッツのエンブレムをつけているもののまだ正式なメンバーとは認められていない。

グリムロック / Grimlock

声 - デビッド・ケイ（ドイツ語版：Dieter Memel）

ダイノボットのリーダー。ティラノサウルスレックスに変形する。恐竜形態では口から炎を吐き、ロボットモードでは炎に包まれた黒い剣を使う。

ブラックアラクニアに対し恋心を抱き、そのため、オプティマスに対し激しい対抗心を燃やす。

スナール / Snarl

ダイノボットの一員。トリケラトプスに変形する。恐竜形態では口から炎を吐き、ロボットモードでは炎に包まれた棍棒を使う。

スワープ / Swoop

ダイノボットの一員。プテラノドンに変形し空を飛べる。翼竜形態では口から超音波を出す事ができ、ロボットモードでは炎に包まれたモーニングスターを使う。

[編集] ディセプティコンズ（デストロン） / Decepticons

メガトロンをリーダーとするトランスフォーマーの一勢力。グレートウォーで敗北し、オプティマスチームとメガトロンが遭遇するまでは壊滅したと思われていた。メガトロンが復活するまでは統率力が無くそれぞれ好き勝手に行動していた。しかし、メガトロンが復活した後は特殊な鉱石で守られた秘密基地で地球に潜伏し、各地に散らばる同胞に蜂起を促す。

メガトロン / Megatron

声 - コーリー・バートン

ディセプティコンズの冷徹なリーダー。セイバートロンモードでは戦闘機、復活後はV-22オスプレイ（ティルトローター型ヘリコプター）に変形する。武器は腕に取り付けられた融合カノン砲とプロペラが変形した二振りの剣。

前大戦よりリーダーとして君臨しており、その姿を見て生きて帰った者はいないと言われていたほど。前大戦終結時以降その行方は把握されていなかったがオプティマスチームと遭遇した際、その存在が公になり、スタースクリームの罠により破壊され地球に落下、死亡したものとされていた。しかし、頭部と右腕がサムダックに発見され50年もの間研究材料とされる。

オプティマス達が復活したのと同時期に覚醒、サムダックを説得し彼の研究所に潜伏して復活の機会を伺い、サルベージされたボディとオールスパークの鍵の力により新たな体を手に入れる。

スタースクリーム / Starscream

声 - トム・ケニー

ディセプティコンズのナンバー2。スホーイSu-47ベールクト（前進翼ジェット戦闘機）に変形する。武器は両腕のナル・ビーム砲。

性格は陰険で卑屈で自尊心の塊。オプティマスチームと初めて遭遇した際にメガトロンを罠に嵌め破壊し、その罪をオプティマスに擦り付け自称「ニューリーダー」を名乗った。だが、人望の無さから誰も彼の部下にはならなかった。

ネタばれに注意：ここには、作品の 「核心」 に至る内容が記述されています。

-- 以下ネタばれ -- 

復活したメガトロンの制裁を受け絶命したが、その後オールスパークの破片の力で復活し、不死身の体を得てメガトロンへの復讐に乗り出す。なお、スパーク自体は完全に消滅していて現在のスタースクリームは言わばゾンビであり、それに伴いエネルギー反応が消失しているため、TF達のセンサーに感知されない。

ブリッツウィング / Blitzwing

声 - バンパー・ロビンソン

メガトロンの部下の一人。優柔不断さから2種のマシンをスキャンしたため、戦車とジェット戦闘機に変形する。武器は2連装砲とミサイルであるが、人格によって火炎系もしくは冷凍系の武器に変化する。

三重人格者で顔が変わるたびに、有能かつ冷静な人格、残酷で喧嘩っ早い性格、子供っぽい狂的な人格とその性格と言動が変わる。人格、ビークルモード及び攻撃方法は１セットになっており、狂的な人格である場合はランダムで火炎係もしくは冷凍系の武器を使用できる。

メガトロンが復活するまではラグナッツと行動を共にしていたが仲はそれほど良くはない。

なぜかドイツ方言を使う。

ラグナッツ / Lugnut 

声 - デビッド・ケイ

メガトロンの忠実な部下の一人。爆撃機に変形する。武器は全身に内蔵されたミサイル群と爆発的な破壊力を持つ信管付きロケットパンチに巨大ハンマー。また、バルクヘッドを遥かに上回る怪力を誇る。

妄信的にメガトロンに従っている。

ブラックアラクニア（ブラックウィドー） / Blackarachnia

声 - クリー・サマー

メガトロンの部下の一人。巨大な蜘蛛に変形する。正体は元オートボッツのエリータワンであり、巨大蜘蛛型生命体をコピーしてしまったため半有機物半機械生命体となってしまった。能力は相手を絡める蜘蛛の糸とエリータワン時代から使うコピー能力。また、コピーする際に蜘蛛の足に触れた相手に毒液によるショックを与え、強力なものは解毒薬を使わないと死に至らしめる。さらに生体部分がTF特有のエネルギー反応を阻害するためかTF達のセンサー類では感知されない。

醜い姿になったために仮面を被りオートボッツを去りディセプティコンのメンバーになるが、元に戻りたいがためメガトロンが復活した後も一人で行動する。オプティマス・プライムに対しては友情以上の感情を持つ反面、過去の一件から彼を憎んでもいる。

ロックダウン / Lockdown

声 - ランス・ヘンリクセン

ディセプティコンズに改造手術を報酬として雇われる賞金稼ぎ。黒い自動車（コルベットとスーパーチャージャー付きマッスルカーを合わせたようなデザイン）に変形する。右腕にカギ爪、左腕にチェーンソーを内蔵し、捕縛用ワイヤーなども装備。胸にはオートボッツのエンブレムを塗りつぶしたような跡が見られる。

相手の武器を戦利品として奪い自分を強化するのが趣味で、かつてラチェットのEMP発振器も奪い武器として使っていた。また、ラチェットの頭の右の角をへし折った張本人でもある。

なお、プロールに対してはかつての自分と重ね合わせているのか気にかけている。

サウンドウェーブ / Soundwave

声 - ジェフ・ベネット

地球製トランスフォーマー。サイオン・ハコクーペ（自動車）に変形する。武器は体の各部のスピーカーから発する音波攻撃で、音波によりロボットを操作する事も可能。声はG1のサウンドウェーブ同様、エフェクトがかけられている。

元はサリィの誕生日に送られた演奏ロボットの玩具であったが、メガトロンの策略によってオールスパークの鍵の力によりトランスフォーマーに進化、数々のロボットを吸収し新たな身体を構成させた。

機械こそ有機生命体より論理的に優れていると考えており人類の打倒を画策、バルクヘッドによりボディを破壊されたがG1のサウンドウェーブを思わせるラジカセ型のコア部分は無傷であった。

部下としてギブソン・フライングV（エレキギター）から変形するコンドル（Laserbeak）がいるがサウンドウェーブが初登場した際には未登場。

スウィンドル（スィンドル） / Swindle

声 - フレッド・ウイラード

銀河を股にかける強欲な武器商人。ハマーH1（スポーツ多目的車SUV）に変形する。ビークルモードでも使用可能な右腕のキャノン砲やヴォークとの取引で得たバリア発生器を始め全身に武器を内蔵している。犯罪者集団S.U.V.と手を組みTFを含めたあらゆる機械を停止させる装置を組み立て、メガトロンへの売り込みを目論んでいた。なお、他のディセプティコンと違って眼の色は赤ではなく紫である。

ワスプ（ワスピーター）/ Wasp

声 - トム・ケニー

脱獄犯として追われている元オートボット。バンブルビーと同型のボディで緑色の自動車に変形する。訓練生時代にスパイ容疑で投獄されたため、投獄される原因となったバンブルビーに対し恨みを持っている。

ショックウェーブ（レーザーウェーブ）/ Shockwave

声 - コーリー・バートン

サイバトロン情報部の長官。サイズ変形能力可能。

オイルスリック / Oil Slick

スカイワープ / Skywarp

ジェットストーム / Jetstorm

サンダークラッカー / Thundercracker

[編集] コンストラクティコンズ（ビルドロン） / Constructicons

オールスパークの破片により建設車が進化した2体のトランスフォーマー。建築を得意とする。両軍どちらのエンブレムもつけていないものの、バルグヘッドを友人と言いつつオイルに釣られてメガトロンに協力するようになる。爆発によってメモリーチップのデータが消去した事より誕生してからの記憶を失うが、再度オイルで誘われメガトロンに協力する。

スクラッパー / Scrapper

声 - トム・ケニー

地球製トランスフォーマー。パワーショベルに変形する。巨体と怪力の持ち主で腕をドリルに変形させる事が可能。

オールスパークの破片により誕生した。ミックスマッスター同様、バルクヘッドの友人となるもオイルに釣られてメガトロンに寝返る。ミックスマスターよりも気が弱い。

ミックスマスター / Mixmaster

声 - ジェフ・ベネット

地球製トランスフォーマー。ミキサー車に変形する。巨体と怪力の持ち主。タンクから煙幕やコンクリートを出し、胸や腕から溶解液を出す。

オールスパークの破片により誕生しバルクヘッドの窮地を救った事から彼の友人となる。愛嬌のある性格でオイルが好きだがバルクヘッド以外のオートボット達からは信用されず、自身も誘惑に弱いため、オイルに釣られてメガトロンに寝返ってしまう。オールスパークの破片を奪取しようとオートボット基地をやって来るが、バルクヘッドの作戦により誕生してからの記憶を失ってしまった。

[編集] スタースクリーム・クローン

通称、Seekers（ジェットロン部隊）。スタースクリームが月に墜落した戦艦ネメシス内で量産した自分の姿と瓜二つの姿をしたクローン軍団。

[編集] 地球人

サリィ・サムダック / Sari Sumdac

声 - タラ・ストロング（ドイツ語版：Tanja Schmitz）

サムダック博士の一人娘。8歳。オートボッツたちと出会い友人となり、また、オールスパークによってオールスパークの鍵を託される。

明るく悪戯好きだがその行動力と機転はしばしばオートボッツを窮地から救っている。トランスフォーマー達が現れるまではその独創的な性格ゆえか友達が出来ず、ロボットの家庭教師から個人教育を受けていた。

ネタばれに注意：ここには、作品の 「核心」 に至る内容が記述されています。

-- 以下ネタばれ -- 

出生届、養子縁組届や社会保障番号などの公的記録が一切無く、アイザック・サムダックの娘であるどころか存在自体が証明できないという出自の謎を抱えている。

アイザック・サムダック博士 / Isaac Sumdac

声 - トム・ケニー（ドイツ語版：Johannes Berenz）

サリィの父親でロボット工学の権威。50年前に発見したメガトロンの頭部を研究して得た技術を元にロボット産業に革命を起こし、サムダック・システム社を興した。

普段はサムダックタワーの最上階にある研究室で研究をしており、覚醒したメガトロンの説得で騙されているとは気付かずその存在を秘密にしていた。

メガトロンが復活した際、彼の捕虜となりスペースブリッジの研究を強要させられてしまう。

ファンゾーン警部 / Captain Fanzone

声 - ジェフ・ベネット（ドイツ語版：Axel Lutter）

デトロイト警察の警部。

格闘術は心得ているが機械が大の苦手であり車の運転以外、携帯電話やボタンを押すだけの機械でも故障させてしまう。また、妻にまつわる過去の出来事からかロボットに不信感を抱いており、オートボット達はおろか警察が導入した無人ロボ部隊の事も快く思っていない。ちなみに子供と弁護士も嫌い。なお、彼の乗るパトカーはバンブルビーにスキャンされた。

ポーター・C・パウエル / Porter C. Powell

声 - バンパー・ロビンスン（ドイツ語版：Klaus Lochthove）

サムダック社の役員。サムダック博士が失踪した際、社長代行であるサリィを解任し新社長に就任する。解雇されたマスターソンを再雇用しサムダック博士が禁じていた軍事産業への進出を目論む。また、かつてプロメテウス・ブラックへの実験資金支援も行った事がある。

エドセル市長 / Mayor Edsel

デトロイト市の市長。寡黙で何を考えているのか良くわからないところがあるが、顔の表情やジェスチャーで意思を読み取れる優秀な秘書（声：タラ・ストロング）がいる。

ナノセク / Nanosec

声 - ブライアン・ポゼーン（ドイツ語版：Gunnar Helm）

本名はニノ・セクストン（Nino Sexton）。ローラースケートによるスピード自慢の泥棒。

メガトロンから与えられた特殊スーツで超高速で移動する能力を得るが、その能力を使い過ぎて老化してしまった。だが、後にスロー・モーの力により若さを取り戻す。

メルトダウン / Meltdown

声 - ピーター・ストーメア（ドイツ語版：Rainer Doering）

本名はプロメテウス・ブラック（Prometheus Black）。自ら開発した特殊ステロイドで金儲けを企む科学者で人体実験も厭わない非道な性格。

バイオ化学に精通しているが実験の失敗で液体人間となってしまいからはメルトダウンを名乗る。身体の液体は彼の特殊防護服以外はトランスフォーマーのボディさえも溶かす。自分の置かれた境遇をサムダック博士のせいだと逆恨みし、サムダック博士を妬んでいる事もあって彼を付け狙う。特殊な牢屋に投獄されていたがダイノボットにより脱獄している。

サイラス"ザ・コロッサス"ローズ / Cyrus "the Colossus" Rhodes

声 - コーリー・バートン（ドイツ語版： 変身前の声Gunnar Helm、変身後の声Gerald Paradies）

メルトダウンの部下で彼に生体改造を施されたレスラー。普段は小柄な男だが特殊な筋力増強剤と肩の装置から発せられる電気信号との化学反応により強靭な肉体を持つ巨漢に変身する。

ヘッドマスター / Headmaster

声 - アレクサンダー・ポリンスキー（ドイツ語版：Alexander Doering）

本名はヘンリー・マスターソン（Henry Masterson）。サムダック博士の部下であったが解雇された事を逆恨みし、一方的に彼をライバル視している。自信過剰で日常的にネットスラングを口にし、上司に対する態度も馴れ馴れしいなど社交性に問題のある性格。

ロボットにヘッドオン（合体）できる頭部マシン（ヘッドマスターシステム）に乗り込み、バルクヘッドのボディを強奪して発電所を制圧し身代金を要求したが失敗。その後、パウエルに再雇用されサムダック社で軍事用ロボットの開発に乗り出す。

マスター・ディザスター / Master Disaster

声 - ビル・ファッガーバケ

違法レース番組「スピードデーモン」の主催者。視聴率を獲得するためには手段を選ばず、無線操縦の青いレーシングカーを乱入させてレースの順位の操作をしたり、バンブルビーをけしかけたりしたが、ファンゾーン警部に逮捕される。

アングリー・アーチャー / The Angry Archer

声 - ジェフ・ベネット（ドイツ語版：Kaspar Eichel）

本名はA.A. アーチャー（A.A. Archer）。ロビン・フッドに似た姿の弓使いの銀行強盗。芝居がかった口調が特徴で富と名声を得るために悪事を働く。偶発的な出会いを経てレック・ガーの名付け親となる。

プロフェッサー・プリンセス / Professor Princess

声 - ケイス・スシー（ドイツ語版：Carmen Katt）

本名はペニー・プリンセス（Professor Penny Princess, Ph.D.）。玩具のユニコーンに乗って暴力的な玩具やゲームの根絶を暴力的な方法で実行する少女。本当の意味での確信犯であり自分が犯罪者だとは思っていない。博士号を取得している事から飛び級したものと思われる。

スロー・モー / Slo-Mo

声 - タラ・ストロング

TFを始めあらゆる機械を止める装置を持った早口な女犯罪者。時計の組み立て工場で働いていたが、そこで偶然見つけたオールスパークの破片の力で悪事に手を染めるようになる。ナノセク、アングリー・アーチャー、プロフェッサー・プリンセスと手を組み犯罪者集団S.U.V.を結成する。

スパイク / Spike Witwicky

声 - コーリー・バートン

カーリー / Carly Witwicky

声 - タラ・ストロング

ダニエル / Daniel Witwicky

声 - タラ・ストロング

[編集] 用語

デトロイト / Detroit

本作のメインの舞台となる都市。サムダックによってもたらされた技術によりロボットの発達普及した都市となる。トランスフォーマー達以外にも、主に高い科学力に基づく不思議な能力を持つ人たちが存在する。その力を悪用する犯罪者たちとの戦いも地球に来たオートボットたちの使命となる。

ダイノボット島 / Dinobot Island

エリー湖に浮かぶダイノボット達が生息する孤島。島の中央の山岳地帯がカルデラになっており、プロールにより山頂部をホログラフで覆いダイノボットの存在を隠している。地下には放棄された研究施設があり、また、山の麓にはディセプティコンズとの戦闘で墜落した宇宙船アークが突き刺さっている。

サムダック社 / Sumdac Systems

サムダック博士が創設した産業ロボット生産企業。デトロイトのサムダックタワーを本社とし、ごみ収集から警備まで幅広い分野を扱っている。サムダック博士が失踪した後は、娘のサリィが短期間の代行を務めた後にポーター・C・パウエルが新社長に就任、サムダック博士が強硬に反対していた軍需産業及びバイオ化学の開発を推し勧めていく。

オールスパーク / All Spark

大いなる力を秘めている物体だがその正体は不明。地球人のサリィにオールスパークの鍵を託し、その鍵の力だけでもトランスフォーマーを修復する、機械に力を与える、ロボットを機械生命体（トランスフォーマー）に進化させるなどの不思議な力を発揮し、また、独自の意思があるかのような動作もする。オールスパーク本体は、オプティマスプライム蘇生のために胸に一時的に収納しその後宇宙船アーク内で保管されていたが、メガトロンに奪取された際に鍵の力で暴走させた事によって四散、オールスパークのカケラがあちこちに散ってしまう。鍵やカケラはそれぞれ引き合う力があり、力が発動している状態では鍵やカケラを有している者以外は触る事もできない。

宇宙船アーク / The Ark

オプティマス達が使う中型宇宙船。船内のメインコンピュータはテレトラン・ワン。探査ポッドと小型脱出艇を搭載。地球へ不時着した際にエリー湖の底に沈没した。その後修理されメガトロン復活した際に浮上したものの撃墜の憂き目に遭いダイノボット島の崖に刺さった状態のままになる。武器として大型キャノン砲があるが全く使用されていなかった。「アーク」の名称は劇中では使われていない。

戦艦ネメシス / The Nexus

メガトロン達が乗る大型宇宙戦闘艦。オプティマスチームとの初戦闘時にスペースブリッジの破壊に巻き込まれて大破する。それから50年間、スタースクリームの操舵で銀河中を彷徨い、オールスパークの反応を辿って地球付近まで接近し、月に墜落した。その後エリートガードの元から脱走したスタースクリームの隠れ家となり、彼のクローン軍団を内包している。「ネメシス」の名称は劇中では使われていない。

スペースブリッジ / Space Bridge

オートボッツが開発した大型転送施設。

エリートガード / Cybertron Elite Guard

オートボッツの精鋭部隊。エリートガードのオートボッツマークには翼のような印が付く。

ヘッドマスターユニット / The Headmaster unit

ヘッドマスターが開発した頭部型強制有人操縦ユニット。レーザーでロボットの頭部を切断し合体する事で制御系統を乗っ取る事ができる。これは通常のロボットだけでなくトランスフォーマーに対しても有効でバルクヘッドやセンチネルプライムのボディも奪われている。頭部内には複数のミサイルと電気ショックを内蔵しており、また、頭部ユニットのみの状態で小型ロボへの変形も可能。

スパークプラグ / Sparkplug

サリィの誕生日に送られたロボット犬。トランスフォーマー達が現れるまでは唯一の友達だったが、バンブル達と遊ぶようになってくると見向きもしなくなっていった。サリィが社長代行を解任された後、ヘッドマスターによって戦闘用に改造されてしまう。

家庭教師ロボ / Tutorbot

声 - トム・ケニー

サリィの教育用ロボット。サリィが社長代行を解任された後、ヘッドマスターによって戦闘用に改造されてしまう。頭がテレビになっており、他にもテーマパーク案内用など同型機が存在する。

宇宙フジツボ / Space Barnacles

ゲル状の生命体。機械に寄生してそのエネルギーを食べている。

プリテンダー

メルトダウンが自分の研究所で作り出したミュータント。グリムロックやオプティマスに匹敵するパワーを持つが火には弱い。その姿は超神マスターフォースのブラッド（Bomb-Burst）とギルマー（Submarauder）に酷似している。

[編集] スタッフ

• 製作総指揮：サム・レジスター、ブライアン・A・ミラー
• プロデューサー：スティーブ・ドラッカー、ジョシュア・イッツォ
• スーパーバイジング・プロデューサー：ジェニファー・ペルフリー
• 脚本：マーティン・アイゼンバーグ、マイケル・ライアン、リッチ・フォーゲル、ケビン・ホップス、アンドリュー・ロビンソン、ヘンリー・ギルロイ、スティーブ・グラナット、トッド・ケーシー、マーシャ・グリフィン
• 演出：マット・ヤングバーグ、香川豊、山岡実、渕上真、大賀俊二、橋本直人、イリネ・マランバ、ベン・ジョーンズ、水野健太郎、チロ・ニーリ
• アート・ディレクター：デリック・J・ワイアット
• キャスティング/レコーディングディレクター：スー・ブルー
• 音楽：セバスチャン・エヴァンス二世

[編集] サブタイトル

[編集] 第1シーズン

1 - 3話は特番で連続放映。

5話は初回ではアメリカ国内において放映されず（カナダでは放映）、4話の次に6話が放映された後、7話の次に改めて5話から放映された。

[編集] 第2シーズン

1. (17) The Elite Guard
2. (18) Return of the Headmaster
3. (19) Mission Accomplished
4. (20) Garbage In, Garbage Out
5. (21) Velocity
6. (22) Rise of the Constructicons
7. (23) A Fistful of Energon
8. (24) SUV(Society of Ultimate Villainy)
9. (25) Autoboot Camp
10. (26) Black Friday
11. (27) Sari, No One's Home
12. (28) A Bridge Too Close, Part 1
13. (29) A Bridge Too Close, Part 2

[編集] 外部リンク

• 公式サイト

[編集] 参考

• ウィキペディアTransformers: Animated（サブタイトル引用）