トライアスロン

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トライアスロン (triathlon) とは一般的には3種類の競技からなるスポーツ競技のことであり、現在では専ら水泳・自転車・マラソン（スイム・バイク・ラン）をこの順番で連続して行う競技のことを指す。ギリシャ語で数字の3を意味する接頭辞tri- に「競技」の意味のathlon を合成して命名された。

目次 1 歴史 2 トライアスロンの種類 3 トライアスロンのルール 4 世界の主な大会 4.1 世界選手権 4.2 ワールドカップ 4.3 アイアンマン 5 日本の主な大会 5.1 ジャパンカップ 5.1.1 トップ・オブ・トップス大会 5.1.2 トップ大会 5.1.2.1 Aカテゴリー 5.1.2.2 Bカテゴリー 5.1.3 ジャパンカップ参加資格　 5.2 アイアンマン・レース 5.2.1 ワールドチャンピオンシップ予選 5.2.2 その他 6 認定記録会 6.1 級 6.2 強化指定 7 関連項目 8 外部リンク

[編集] 歴史

最初のトライアスロンは、1974年にサンディエゴのミッション・ベイで行われた。この大会はラン・バイク・スイムの順番であったが、現在のほとんどの大会では、主に安全上の理由から逆の順番になっている。

1977年、ハワイの海兵隊員達が酒の席で、「マラソン、遠泳、サイクルロードレースのどれが最も過酷か」との議論がなされ、「競技特性が全て違うのだから比較のしようがなく、この際まとめてやってみよう」という事で考え出された耐久競技として、1978年に、ハワイで最初の主要な大会であるアイアンマン・トライアスロンが行われた。このレースは競技時間が8時間を越える過酷なものであり、鉄人レースとしても知られている。現在では世界各地で多数のアイアンマン大会が、ハワイ島で行われる世界選手権の予選として開催されている。

1981年日本国内では、1981年8月鳥取県米子市にある皆生温泉旅館組合の若手経営者達が日本初となる皆生トライアスロン大会を開催した。これ故、皆生大会は日本トライアスロン競技の聖地と呼ばれるようになった。

1982年に各種データからみてバランスのとれた距離、スイム1.5km、バイク40km、ラン10kmのトータル51.5kmが設定された。オリンピック・ディスタンスと呼ばれるこの51.5kmは現在、世界選手権をはじめ世界のトライアスロン大会の85%以上を占める。また、2000年のシドニーオリンピックから正式種目となった。

2004年、安藤健太（あんどう　けんた）選手が2003年のアジアカップシリーズ転戦の実績からマカオでの選手強化とトライアスロン普及を目的にマカオ・トライアスロン協会のナショナルチームのコーチに就任した。

2007ITUワールドカップ・エイラート大会で男子の田山寛豪選手（チームテイケイ）が日本選手最初のワールドカップ優勝を成し遂げた。

[編集] トライアスロンの種類

ITU

種類	スイム	バイク	ラン	備考
スーパースプリント	0.4km	10km	2.5km	ODの約1/4
スプリント・ディスタンス	0.75km	20km	5km	ODの半分
オリンピック・ディスタンス（OD）	1.5km	40km	10km	ショートとも呼ばれる
ITUロング・ディスタンス	3.0km	80km	20km	ODの倍

アイアンマン・レース

種類	スイム	バイク	ラン	備考
ハーフアイアンマン	1.9km	90km	21.0975km	アイアンマンの半分
トライアスロン101	3.0km	130km	30km	合計約101マイル。2007年から
アイアンマン	3.8km	180km	42.195km

• トライアスロン101
  • スイム 1.86マイル - 3.0km
  • バイク 80.6マイル - 130km
  • ラン 18.6マイル - 30km
    • 合計101.06マイル - 163km
• アイアンマンレースで、17時間の制限時間内に完走すると“アイアンマン”（鉄人）の称号を受けられる。

[編集] トライアスロンのルール

• ドラフティング（スリップストリーム）の禁止
  • バイクパートでは、通常の自転車レースに見られる集団走行、他人を風よけに使っての走行は一般に禁止されている。
  • トライアスロンでのトラブルの多くは、ドラフティングによる失格判定の問題である。ルールを明確化するためいっそのことドラフティングを認める方が良いという意見もある。しかし、ドラフティングを許してしまえば、スイム・バイクでは集団に着いていく力さえあればそれ以上の能力は不要。ランだけで勝負が決まることになるとの批判も多い。
  • ただし、エリートレースにおいては、ドラフティングが解禁されているものが多い。
• 第三者の手を借りてはならない。
  • パンクやメカトラブルも自分で対応・処置しなければならない。

[編集] 世界の主な大会

[編集] 世界選手権

ITU BG Triathlon World Championshipsは年に１度行われる世界最高峰のイベント。 2007年は、ドイツ・ハンブルクで行われ、地元ドイツのアンガーが劇的な逆転勝利を収め、初優勝を飾った。

[編集] ワールドカップ

2007年は、ITU主催のワールドカップは15回行われた。 日本での開催は4月15日のIshigaki BG Triathlon World Cupの1回である。

[編集] アイアンマン

2007年10月13日に、Ironman World Championship がハワイで開催された。 全世界の予選会を通過した人が参加でき、2007年は1685名が完走した。

[編集] 日本の主な大会

ジャパンカップのランキングイベントとランキング対象外のイベントとに分けられる。ランキングイベントとランキング対象外イベントが同時開催されることも多い。また、ランキング対象外イベントの単独開催もある。各地方内でサーキット戦も行われている。

[編集] ジャパンカップ

2007NTTトライアスロンジャパンカップは、国内最高峰の2つのトップ・オブ・トップス大会（開幕戦と最終戦に相当）と、11のトップ大会の順位によるポイントランキング制で開催される。11のトップ大会は、ベースポイントの違いにより、AカテゴリーとBカテゴリーに分かれる。

[編集] トップ・オブ・トップス大会

※Aカテゴリーの1.2倍のベースポイント

オリンピック・ディスタンス（OD）

• ITUトライアスロン・ワールドカップ石垣島大会
  • 開催日：2007年4月15日（ジャパンカップ開幕戦）
  • 開催地域：沖縄県石垣市

• 第13回日本トライアスロン選手権東京港大会
  • 開催日：2007年10月21日（ジャパンカップ最終戦）
  • 開催地域：東京都・臨海副都心（お台場）

[編集] トップ大会

[編集] Aカテゴリー

オリンピック・ディスタンス（OD）

• ITUトライアスロンコンチネンタルカップ天草大会
  • 開催日：2007年5月20日
  • 開催地域：熊本県天草市
• ITUトライアスロンコンチネンタルカップ蒲郡大会
  • 開催日：2007年6月24日
  • 開催地域：愛知県蒲郡市
• ITUトライアスロンコンチネンタルカップ七ヶ浜大会
  • 開催日：2007年7月1日
  • 開催地域：宮城県七ヶ浜町、仙台市宮城野区

[編集] Bカテゴリー

※Aカテゴリーの0.8倍のベースポイント

オリンピック・ディスタンス（OD）

• 2007村上・笹川流れ国際トライアスロン大会（新潟県村上市）

スプリント（ODの半分）

• 日本スプリントトライアスロン選手権幕張大会（千葉県千葉市）
• アジア選手権ジュニア日本代表選考大会（熊本県天草市）
• 第9回日本ジュニアトライアスロン選手権長良川大会（岐阜県海津市）

スーパースプリント（ODの約1/4）

• JTUスーパースプリントトライアスロン選手権酒田大会（山形県酒田市）
• JTUスーパースプリントトライアスロン選手権小名浜港大会（福島県いわき市）
• JTUスーパースプリントトライアスロン選手権銚子大会（千葉県銚子市および周辺）

[編集] ジャパンカップ参加資格　

• 日本トライアスロン連合強化指定選手（S、A、B、C）
• 認定記録会7級以上
• 加盟団体推薦選手（都道府県連合、学生連合）

トップ・オブ・トップス大会は別に出場規定が設けられている。

[編集] アイアンマン・レース

[編集] ワールドチャンピオンシップ予選

ハワイで行われる「ワールドチャンピオンシップ」への出場権を得るための大会の1つ

• アイアンマン・ジャパントライアスロン五島長崎
  • 開催日：2007年6月17日
  • 開催地域：長崎県五島市
  • 距離：スイム3.8km、バイク180.2km、ラン42.2km

[編集] その他

• 全日本トライアスロン宮古島大会
  • 開催日：2007年4月22日
  • 開催地域：沖縄県宮古島市
  • 距離：スイム3km、バイク155km、ラン42.195km

• 第28回全日本トライアスロン皆生大会
  • 開催日：2008年7月20日
  • 開催地域：鳥取県米子市
  • 距離：スイム3km、バイク145km、ラン42.195km
  • 競技場所：スイム-日野川河口～皆生温泉海岸沖日本海、バイク-鳥取県営米子屋内プール～国立公園・大山山ろく道路（1市4町村）、ラン-鳥取県営米子屋内プール～境港市水木しげるロード折り返し～米子市営東山陸上競技場フィニッシュ
  • 日本トライアスロン発祥大会

[編集] 認定記録会

JTU主催の元、毎年、全国各地で認定記録会が行われている。20歳以上の場合、スイム400m、ラン5000mである。

[編集] 級

20歳以上の場合、以下のタイムを超えると、級が与えられる。

級	女子スイム	男子スイム	女子ラン	男子ラン
1	4:22	4:00	16:00	13:55
2	4:30	4:07	16:29	14:20
3	4:38	4:14	16:58	14:45
4	4:46	4:22	17:26	15:10
5	4:53	4:29	17:55	15:35
6	5:01	4:36	18:24	16:00
7	5:09	4:43	18:53	16:25
8	5:22	4:55	19:41	17:07
9	5:41	5:12	20:48	18:05
10	5:59	5:29	21:55	19:04

[編集] 強化指定

スイム、ラン両方が7級を超えるとトップ・オブ・トップス大会以外のジャパンカップに出場できる。 （スイム×2＋ラン）の合計タイムが（スイム5級×2＋ラン5級）を超えると強化指定選手となり、ワールドカップに出場できる。

[編集] 関連項目

• 日本トライアスロン連合
• 皆生温泉 日本トライアスロン発祥の地
• カーボパーティ
• ビーチスポーツ
• エクステラ

[編集] 外部リンク

• （社）日本トライアスロン連合ホームページ
• アイアンマン ジャパン トライアスロン
• 日本学生トライアスロン連合
• 月刊トライアスロンJAPAN
• MSPO
• 皆生トライアスロン
• 石垣島トライアスロン大会
• JALホノルルトライアスロン
• トライアスロンパラダイス・・・