トヨタ・ベルタ
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ベルタ(BELTA)は、トヨタ自動車の小型4ドアセダン。 ベースは、2代目ヴィッツ。2008年5月現在日本国内で新車で購入できる4ドアセダンとしては唯一、3気筒1000ccと4気筒1300ccの各ガソリンエンジンが選択可能であり、特に1000ccモデルは歴代の国産3ボックスセダンではまったく類を見ない3気筒エンジンを搭載した3ボックスのリッターセダンとして大変貴重な存在である。なおこのベルタは2006年度のグッドデザイン賞を受賞している。
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[編集] 概要
プラッツの後継車として、2005年11月28日発表・発売された。かつて販売されていたトヨペット店専売のコルサおよびカローラ店専売のカローラIIの代替ユーザー[1]、もしくは軽自動車[2]からのステップアップを図る30歳代後半~50歳代前半の女性ユーザーをターゲットに小型4ドアセダンを戻すねらいもあったようだ。もっとも、もうひとつの理由として完全にカローラアクシオとのセグメント上[3]での棲み分けを図るという理由もある。特にカローラ店においては9代目カローラセダンがフルモデルチェンジ後、アクシオに改名してからは、9代目(E120系)までラインアップにあった1300ccのガソリン車と2200ccのディーゼル車[4]が廃止されたため、その空いたポジションを埋める役割を果たす意味合いもある。2代目ヴィッツ同様、全車アナログ式のセンターメーター[5]を採用している。
プラッツは前期・後期共パトカーとして国費導入されているが、ベルタは宮城県警察の県費導入にとどまっている。
現時点で対抗車種に相当する車種はない。
[編集] コンセプト
『シンプルこそが美しい』が、ベルタのデザインコンセプトである。
[編集] プラッツとの相違点
プラッツにはダイハツ製1000cc4気筒DOHC16バルブエンジン・1SZ-FE型や自社製1500cc4気筒DOHC16バルブエンジン・1NZ-FE型が搭載されていたが、ベルタにはFF用にダイハツ製1000cc3気筒DOHC12バルブガソリンエンジン・1KR-FE型および同ダイハツ製1300cc4気筒DOHC16バルブガソリンエンジン・2SZ-FE型が新たに搭載され、4WD用は唯一、プラッツの4WD用から継承された1300cc4気筒DOHC16バルブガソリンエンジン・2NZ-FE型が搭載される。
プラッツに比べて、全長が120mmほど長く、全幅が30mmほど広く、全高が40mmほど低く、ホイールベースが180mmほど長く[6]、トランクルームが11Lほど大きく[7]なっている。意外ではあるがベースとなった2代目ヴィッツ[8]や格上のカローラシリーズ[9]と違い法人向けを含む全グレードに5速MT車は設定されていない。ボディサイズはE110系カローラセダンを凌ぎ初代(NHW10系)プリウスに限りなく近い。ただしボディの全幅に関しては2代目ヴィッツ(KSP90/SCP90/NCP90系)よりも5mmほど狭くなっているがほとんど気にならない。なおエクステリア上で2代目ヴィッツとパーツが共通しているのはフロントサイドミラーのカウル部分のパーツおよび前後のドアアウターハンドル部分のパーツのみと非常に少ない。
この車の全高を除く全長、全幅、ホイールベースの各寸法は同社のサクシードバンの廉価グレードと全く同じ数値となっている。
[編集] グレード
- 1300cc(車体形式:2WDはSCP92、4WDはNCP96)※4WDには2NZ-FE型エンジンが、2WDには2SZ-FE型エンジンがそれぞれ搭載される。
- 1000cc(車体形式:KSP92)※2WD車のみ
- X“S package”
- X
- X“B package”(法人向け。2006年10月6日に追加、発売)
- X“A package”(法人向け。2006年10月6日に追加、発売。パワーウィンドー、ラジオ等は装備されない)
[編集] 取り扱いディーラー
[編集] 車名の由来
- イタリア語で、美しい・美しい人という意味。
[編集] CM
- 前期型
[編集] キャッチコピー
- 「そのトヨタは、私のブランドになる。」
- 「美しく生きようと思った、美しく乗ることを選んだ」
- 「new mode from TOYOTA Belta」
[編集] 関連項目
- トヨタ自動車
- トヨタ・ヴィッツ
- トヨタ・プラッツ
- トヨタ・ターセルセダン
- トヨタ・コルサセダン
- トヨタ・カローラII
- トヨタ・カローラアクシオ(旧・カローラセダン)
- ホンダ・フィットアリア
- スズキ・エリオセダン(2007年生産終了。ちなみにベルタの競合車種であった)
- スズキ・SX4セダン
[編集] 脚注
- ^ 双方とも特に、モデル末期のL50系ユーザーが対象となっている。
- ^ 特にスズキ・アルトやダイハツ・ミラ、三菱・ミニカ(なおミニカは2008年現在、バンのみの販売となっている)等に代表される軽セダン。
- ^ ベルタ→Bセグメント相当、アクシオ→Cセグメント相当。
- ^ なお、E120系カローラセダンおよびカローラフィールダーのディーゼル車は2004年4月のマイナーチェンジの時点で廃止されている。
- ^ 内、「1.0X S package」「1.3X S package」「1.3G」はアナログ式タコメーターも装備される。
- ^ 2代目ヴィッツよりもホイールベースが90mmほど長い。これは同じく2代目ヴィッツをベースとするラクティスにも同じ事がいえる。
- ^ トランク容量475L・グレードは1.3Gの2WD車に限られる。
- ^ 2007年8月現在・1500ccのRS系グレードの2WD車に限られる。
- ^ 2007年8月現在・アクシオとフィールダーの1500ccの2WDモデルに限られる。
- ^ 正確には「ヤリスセダン」。