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スズキ・SX4 - Wikipedia

スズキ・SX4

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

スズキ・SX4
フロント
 
 
リア(輸出仕様)
 
インテリア(輸出仕様)
 
メーカー {{{メーカー}}}
 
親会社 {{{親会社}}}
 
製造国 {{{製造国}}}
 
製造期間 ハッチバック:2006年
セダン:2007年
 
設計統括 {{{設計統括}}}
 
デザイナー {{{デザイナー}}}
 
乗車定員 5人
 
ボディタイプ 5ドア ハッチバックCUV
4ドア ノッチバックセダン
 
ハイブリッド
 
エンジン M15A型 直4DOHC 1.5L
J20A型 直4DOHC 2.0L
 
モーター
 
最高出力/トルク {{{最高出力/トルク}}}
 
最高出力 {{{最高出力}}}
 
最大トルク {{{最大トルク}}}
 
変速機 4AT
5MT(海外のみ)
 
駆動方式 FF/4WD(ハッチバックのみ)
 
サスペンション フロント
マクファーソンストラット式
リヤ
トーションビーム式
 
全長x全幅x全高 {{{全長x全幅x全高}}}
 
全長 ハッチバック
1.5E 4115mm
その他グレード 4135mm
セダン
1.5F/G 4490mm
 
全幅 ハッチバック
1.5E/F/G・2.0S 1730mm
1.5XF/XG・2.0XS 1755mm
セダン
1.5F/G 1730mm
 
全高 ハッチバック
1.5E/F/G・2.0S 1585mm
1.5XF/XG・2.0XS 1605mm
セダン
1.5F/G 1545mm
 
最低地上高 {{{最低地上高}}}
 
ホイールベース 2500mm
 
車両重量 ハッチバック
1.5E (2WD) 1180kg
1.5E (4WD) 1240kg
1.5L車 (2WD) 1190kg
1.5L車 (4WD) 1250kg
2.0L車 (2WD) 1250kg
2.0L車 (4WD) 1310kg
※「1.5E」は最廉価グレードで装備が少ないため他の1.5L車より10kg軽くなる。
セダン
1.5L車 (2WD) 1190kg
 
乾燥重量 {{{乾燥重量}}}
 
総重量 {{{総重量}}}
 
最大積載量 {{{最大積載量}}}
 
燃料タンク容量 {{{燃料タンク}}}
 
燃費 {{{燃費}}}
 
 
 
別名 {{{別名}}}
 
先代 スズキ・エリオ(事実上)
 
後継
 
姉妹車/OEM フィアット・セディチ
 
車台共有車
 
同クラスの車 セダン
トヨタ・カローラアクシオ
日産・ティーダラティオ
ホンダ・フィットアリア
マツダ・アクセラ
三菱・ランサー(6代目)
ハッチバック
トヨタ・オーリス
トヨタ・ist
トヨタ・ラッシュ
日産・デュアリス
スバル・インプレッサ(3代目)
ダイハツ・ビーゴ
フォルクスワーゲン・クロスポロ
 

SX4(エスエックスフォー)はスズキフィアットが共同開発した乗用車である。フィアットからも姉妹車フィアット・セディチ (Fiat Sedici) が販売されるが、両者の外観上の違いはフロントグリルとバッジである。なお、デザインはイタルデザインが担当している。

目次

[編集] 概要

エリオの実質的な後継車種となる。フィアットとの共同開発ではあるが、スズキの生産拠点で製造が行われ、エンジン(ディーゼルを除く)およびプラットフォームもスズキのものが使用されるなど、非常にスズキ色の強い車である。

他にはない全高1585mmという独自のボディスタイルで、「ハッチバック」とも「トールワゴン」ともつかぬ独自のポジションを往く。但し「X○」系のグレードにはSUV的要素が取り入れられており、カテゴリー的には「クロスオーバーSUV」に当て嵌める事ができる。 また、全幅が1730~1755mmのため、日本国内では全車3ナンバーとなる。

また、WRCへの参戦も視野に入れたボディは、同社スイフト比でねじり剛性10%以上、曲げ剛性20%以上強化。リヤサスペンションの取付剛性も190%以上(スイフト比)とするなど、走りを重視したスズキのDNAが息づいたものとなっている。

2007年3月ジュネーヴモーターショーでセダンモデルが発表された。[1] 日本では2007年7月に発売(ちなみに中国インドでは日本より一足早く同年3月に発売)。これによってエリオセダンは2007年3月に販売終了となった。

4WD車はデフロック機能も備わっており、本格的なSUV程ではないものの、悪路走破性にもそこそこ長けている。CMには浅い川を渡るシーンもある。

[編集] 歴史

[編集] 欧州仕様

量産車はクロスカントリー色の強い「アウトドアライン」とより都会的なイメージの「アーバンライン」の2タイプが用意される。また、2007年からのWRC参戦も発表され、競技用車両(SX4 WRCコンセプト)が参考出品車として出展されている。

製造はハンガリーマジャールスズキで行われ、年間6万台(うち3分の2がスズキ向け、残りがフィアット向け)の生産を見込んでいる。エンジンはガソリン2種類 (1600cc・2000cc) と、フィアット製の1900ccディーゼルターボが用意される。

[編集] 北米仕様

エンジンは2000ccガソリン1種類のみ。製造は日本の湖西工場で行われる。

[編集] 日本仕様

  • 2006年7月4日 - 国内での発売開始。発売当時のグレードは「1.5E」「1.5G」「1.5XG」「2.0S」の4グレード。
  • 2006年10月11日 - 新グレード「2.0XS」追加。欧州でのアウトドアラインにあたる。
  • 2006年12月5日 - 特別仕様車 サロモンリミテッド(1000台限定)発売。
  • 2007年3月 - ジュネーヴモーターショーでセダンモデルが発表。エリオセダンの後継車。発表後、日本および北米に先駆けて中国およびインドで先行発売される。
  • 2007年5月15日 - 新グレード「1.5F」・「1.5XF」追加。
  • 2007年6月5日 - 特別仕様車 1.5ヘリーハンセンリミテッド(1000台限定)発売。
  • 2007年7月24日 - 4ドアセダンモデル追加。発売当初のラインナップは1.5Lのみで「1.5F」「1.5G」の2グレードでFFのみ。サスペンション関係のセッティングはハッチバックモデルと比べるとかなり異なっており、ハッチバックモデルが結構ハードなセッティングなのに対し、こちらはソフト且つマイルドな乗り心地重視のセッティングとなっている。

エンジンはガソリン2種類 (1500cc・2000cc) を用意。北米仕様と同じく湖西工場で製造される。全車にFFとパートタイム4WDが設定される。ミッションは現在のところ4速ATのみだが、国交省には既にMT仕様の形式指定がされているため、後にMT仕様が追加される可能性がある。

[編集] グレード(日本仕様)

ハッチバックモデルは主にエクステリアデザインの違いから、「G(E/F)/S」系と「XG(XF)/XS」系に分かれる。全グレードにFF/4WDを設定。(E/F/G/Sが欧州での「アーバンライン」、XF/XG/XSが欧州での「アウトドアライン」にあたる。)また、1.5F/1.5XF、1.5G/1.5XGと2.0S/2.0XSは外観の違いのみで装備や価格は同じである。ただ、ルーフレールエアロパーツ、アンダーモールなどのパーツの有無により、全高や全幅がグレードにより微妙に異なる。(上の表を参考に)2007年現在のCMには「2.0XS」が使用されているため、「アウトドアライン」の方がメインと思われるが、実際の販売では「アーバンライン」のほうが販売台数が多い。(2006年12月の販売を見ると、「1.5G」、「2.0S」がそれぞれ全販売台数の35パーセント、15パーセントで合計すると全販売台数の約半分を占めている)

セダンモデルは「G(E/F)/S」系のみで現在のところはFF/1.5Lのみである。グレードは「1.5F」と「1.5E」の2グレードでセダンモデルの購入層の中核となる高齢のユーザーを対象にした理由でディーラーオプションとしてエアロパーツが全く用意されていない(ちなみに従来のエリオセダンにはエアロパーツ付のグレードも存在しており、また海外仕様にはエアロパーツが用意されている。)

[編集] 1500cc

  • 1.5E - 最廉価グレード。スポイラーやエアロパーツは装備されない。下の「1.5F」が同価格で標準装備の数が多いため、いずれ廃止されるものと思われる。
  • 1.5F - お買い得グレード。より都会的なイメージのエクステリアのモデル。2007年5月に追加された。
  • 1.5G - 上級グレード。より都会的なイメージのエクステリアのモデル。ディスチャージヘッドランプが装備される。
  • 1.5XF - お買い得グレード。クロスカントリー色の強いSUV風のエクステリアのモデル。2007年5月に追加された。
  • 1.5XG - 上級グレード。クロスカントリー色の強いSUV風のエクステリアのモデル。ディスチャージヘッドランプが装備される。
  • セダン1.5F - セダンの最廉価グレード。内容的には5ドアの1.5Eに近くタコメーターももちろん標準装備。ハッチバックと異なり15インチのラジアルタイヤ(サイズ・195/65R15 91H)+同15インチスチールホイールにサイズダウンされており主に法人ユーザー層をターゲットとする。
  • セダン1.5G - セダンの現時点での最上級グレード。タイヤサイズは前述のセダン1.5Fと全く共通だが15インチのアルミホイールやカーテンエアバックなどが標準装備となる。

[編集] 2000cc

  • 2.0S - より都会的なイメージのエクステリアのモデル。唯一17インチアルミが装備される。
  • 2.0XS - クロスカントリー色の強いSUV風のエクステリアのモデル。2006年10月に追加された。

[編集] 特別仕様車

  • 1.5サロモンリミテッド - 限定1000台(2006年12月発売・販売終了)。1.5XGをベースに、HDDナビ、専用ボディカラー、各部カラード化、撥水シートなど、ウィンタースポーツを意識した特別仕様車。専用ボディカラー キャッツアイブルーMを設定。
  • 1.5ヘリーハンセンリミテッド - 限定1000台。(2007年6月発売)1.5Gをベースに、アルカンターラシート表皮、撥水ラゲッジマット、ガンメタ塗装アルミホイールなど、マリンスポーツを意識した特別仕様車。

[編集] ボディーカラー(日本仕様)

  • ハッチバック
    • Z7T パールホワイト(白、メーカーオプションのため2万1000円高)
    • Z2S シルキーシルバーメタリック(銀)
    • ZY4 アズールグレーパールメタリック(灰、一部グレード除く・詳細は以下)
    • ZJ3 ブルーイッシュブラックパール3(黒)
    • ZFM サンライトカッパーメタリック2(オレンジ、ハッチバックイメージカラー)
    • ZFN オーシャンブルーパールメタリック(水色)

※「1.5E」、「1.5F」、「1.5XF」のボディーカラーは他グレードより1色少ない全5色。(アズールグレーパールメタリックの設定はなし)

  • セダン
    • Z7T パールホワイト(白、メーカーオプションのため2万1000円高)
    • Z2S シルキーシルバーメタリック(銀)
    • ZY4 アズールグレーパールメタリック(灰)
    • ZJ3 ブルーイッシュブラックパール3(黒)
    • ZJP ノクターンブルーパール(紺色、セダン専用色、セダンイメージカラー)

[編集] 特別仕様車のボディーカラー

  • サロモンリミテッド(特別仕様車、1000台限定、販売終了)
    • Z7T パールホワイト(白、メーカーオプションのため2万1000円高)
    • ZJ3 ブルーイッシュブラックパール3(黒)
    • Z2U キャッツアイブルーメタリック(紺、SX4ではサロモンリミテッドのみ)
  • ヘリーハンセンリミテッド(特別仕様車、1000台限定)
    • Z7T パールホワイト(白、メーカーオプションのため2万1000円高)
    • ZY4 アズールグレーパールメタリック(灰、一部グレード除く・詳細は以下)
    • ZJ3 ブルーイッシュブラックパール3(黒)
    • ZFN オーシャンブルーパールメタリック(水色)

[編集] 過去にあったボディーカラー

  • ZCW パールメタリックカシミールブルー(青、廉価グレード1.5E除く・2006年7月~2007年4月)

[編集] WRC(世界ラリー選手権)参戦

SX4 WRC (2007年)
SX4 WRC (2007年)
SX4 WRC (2008年)
SX4 WRC (2008年)

前述の通り、2006年3月のジュネーブモーターショーで2007年8月からのWRCへのフル参戦が発表され、WRカーのコンセプトカーが参考出品車された。その後、2006年7月4日の日本での新車発表会の場においてプロトタイプが展示され、テスト走行の動画も公開された。2006年7月現在、一部の自動車雑誌などにこのプロトタイプの走行写真が掲載されている。実際のマシンの開発やレースでのチーム運営は田嶋伸博率いるスズキスポーツが担当する。

なお、WRCは2007年シーズンを全9戦の開催とし、2008年シーズンを2007年8月から開催するウインターリーグ制の導入を検討していたため、スズキはこれにあわせて2007年8月からのフル参戦を予定していた。しかし、2006年7月5日に国際自動車連盟 (FIA) はウインターリーグ案を白紙撤回、2007年はこれまでどおり全16戦で行われることになった。そのため、当初の予定より半年早く参戦するか、逆に半年遅らせるかの選択を迫られた。

2006年7月20日、スズキは当初より半年遅らせ2008年からのフル参戦を発表した。そのため、2007年はテストを目的としたスポット参戦になる見方が強くなっている。

2007年はフランス(コルシカ)10月12~14日とGB(イギリス)11月30日~12月2日にテスト参戦した。

そしてフル参戦となった2008年は、シーズン初戦であるラリー・モンテカルロにて、SX4 WRCを駆るパー・ガンナー・アンダーソンがポイントを獲得するという快挙を成し遂げた。

[編集] CM

[編集] CMキャラクター

ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」の第四楽章と 「モルダヴ」の2種

  • 過去
  • 福山雅治
    • CM曲は「The edge of CHAOS ~愛の一撃~」。
    • CM撮影に先駆けてテストコースにて自らハンドルを握ってテスト走行を挑み、テスト終了後に「(日本の)法定速度以上のスピードを出した」(本人談)と福山雅治のSUZUKI TALKING F.M.の「ふつおた reading」内で語った。また福山は、同じコースにて自社のオートバイに自ら乗って再びテスト走行に挑んだとも語った。

[編集] キャッチコピー

  • 自由ですか。」(初代・前期)
  • 全ての道を手に入れる」(初代・前期)
  • 大地をつかむコンパクト」(初代・前期・30秒版CMのみ)

なお、CMに登場する車両のナンバープレートは出演している福山雅治を意味する「2980」となっている。 CM車のボディーカラーは「ZFM サンライトカッパーメタリック2」(オレンジ)。CM車のグレードは2007年現在「2.0XS」が使用されている。

  • そして世界が共鳴する。」(新世界篇、撮影車両は2.0XS)
  • 世界の道を、切り拓く。」(モルダヴ篇、撮影車両は2.0S)

いずれも2007年の後半よりOAされている。

[編集] CMソング

[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ

[編集] 外部リンク


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