チェバの定理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
チェバの定理(ちぇばのていり、Ceva's theorem)とは、幾何学の定理の1つである。ジョバンニ=チェバによって証明されたため、この名前がついている。
目次 |
[編集] ステートメント
任意の点Oと三角形ABCにおいて、直線AOとBC、BOとCA、COとABの交点をそれぞれD、E、Fとする。この時、次の等式が成立する。
なお、点Oは、三角形の内部にあっても外部にあってもよい。
[編集] 証明の方針
証明法はいくつかあるが、代表的な方針を述べる。
- 三角形の面積比に置き換える。すなわち、定理の左辺を:と読みかえれば、これは:である。
[編集] 逆
チェバの定理の逆もまた成り立つ。即ち、任意の三角形ABCにおいて直線AB、BC、CA上に点D、E、Fをとり、D、E、Fのうち三角形ABCの辺上にある点が1個或いは3個の時、
が成り立つのならば、3直線AD・BE・CFは、1点で交わる。