ダライアスII
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ジャンル | シューティングゲーム |
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対応機種 | アーケード[AC] メガドライブ[MD] PCエンジン[PCE] セガサターン[SS] プレイステーション2[PS2] |
開発元 | タイトー (PCE版のみNECアベニュー) |
発売元 | タイトー (PCE版のみNECアベニュー) |
人数 | 1〜2人(同時プレイ可) |
メディア | [MD]:ロムカセット [PCE]:SUPER CD-ROM² [SS]:CD-ROM [PS2]:DVD-ROM |
発売日 | [AC]:1989年 [MD]:1990年12月20日 [PCE]:1993年12月24日 [SS]:1996年6月7日 [PS2]:2007年1月25日 |
その他 | PS2版はタイトーメモリーズII 上巻に収録 |
『ダライアスII』 (DARIUS II) は、1989年にタイトーが発売したアーケードゲーム。横スクロールのシューティングゲームで、アーケードゲームとしてはダライアスシリーズの第2作目。専用筐体の2画面バージョンとダライアスの筐体を流用した3画面バージョンがある。
目次 |
[編集] ゲームのルール
8方向レバー、2ボタン(ショット、ボム)で1Pはプロコが乗る赤いシルバーホーク、2Pはティアットが乗る青いシルバーホークを操作しながら敵を倒していく。全28ゾーンあり、 Aゾーンから分岐する全7ステージをクリアするとゲームオーバー。
対ボスキャラ戦に限り、自機の左右の向きが敵の方向へ自動的に変わる。前作と違い、1人プレイ時でもその場で復活する仕様になった。
[編集] アイテム
- 赤(ショット)
- これを取れば1段階パワーアップ。
- 黄(レーザー)
- レーザーが撃てる。もう一回取ればパワーアップ。
- 緑(ボム)
- これを取れば1段階パワーアップ。
- 青(アーム)
- バリアを展開する。何回も取ればアームがレベルアップ。
- 金(複合パワーアップ)
- 残機が0~1の時にアーム以外の編隊を最初に倒すと出現し、ショット、レーザー、ボムが1段階パワーアップする。4面以降は2段階のパワーアップになる。
- 1UP
- プレイヤーの残数が1機増える。
- トーチカ
- 正確にはアイテムではないが、ステージの特定の場所に出現する。これを壊すといわゆるボンバーと同様の効果があり、敵を大量に倒せる。
[編集] ボス
初代ダライアスに続き、海洋動物をモチーフとした巨大なボスがゲームの魅力となっている。また面の途中に、初代ダライアスのボスがいくつか「中ボス」として出現し、最終面では強化されて登場。
本来は前作で登場するはずだったのが、ボツになったボスが本作品や、PCエンジンのスーパーダライアスに出ているのも特徴。
因みに、BCゾーンのボス、アロイランタンを倒すと、ボスの中に入っていき、そこで待ち受けるもう一体のボスと戦うことになる。
ゾーン名 | ボス | ボスモチーフ |
---|---|---|
A | HYPER STING(ハイパースティング) | ミノカサゴ |
BC | ALLOY LANTERN(アロイランタン) | アンコウ |
B | STEEL SPIN(スチールスピン) | ハリセンボン |
C | KILLER HIJIA(キラーヒジア) | アジのヒラキ |
DEF | DRIOSAUM(ドリオサーム) | ウツボ |
GHIJ | RED CRUB(レッドクラブ) | シオマネキ |
KM | YAMATO(ヤマト) | ヤドカリ |
LNO | LEADAIN(リーダイン) | ウニ |
PQRSTU | GRAND OCTOPUS(グランドオクトパス) | タコ |
ZVWXYZV | これ以降は全てラスボスである。 | |
V,Z' | BIO STRONG(バイオストロング) | 胎児 |
W,X,Y | LITTLE STRIPE(リトルストライプ) | エンゼルフィッシュ |
Z,V' | MOTHER HAWK(マザーホーク) | 巨大自機 |
ゾーン名 | 中ボス | 中ボスモチーフ |
---|---|---|
AVW | FIRE KING FOSSLE(ファイアーキングフォスル) | シーラカンス |
BCXZ' | GREEN CORONATUS(グリーンコロナタス) | タツノオトシゴ |
DEFZ'Y | FATTY GRATON(ファッティグラトン) | ピラニア |
GHIJWZ | CUTTLE FISH(カトルフィッシュ) | イカ |
KLMNOYZV' | STORONG SHELL(ストロングシェル) | ウミガメ |
PQRSTUVV' | OCTOPUS(オクトパス) | タコ |
[編集] 本作でのパワーアップにおける問題
本作の発売後、筐体内の難易度がノーマル以上に設定されている時にとあるルートを通ると、パワーアップアイテムが出現する量が少なくなり、ラスボス戦に入っても自機がフルパワーアップ状態にならないという事態が発生した。イージー設定の場合は終盤できちんとフルパワー状態になるため、当時プレイヤーの間では「本作でのデフォルトの難易度はイージーではないのか?」という議論がなされたという。また、上記の現象に加えて、ミスすると初期状態に戻されてその場で復活するので、ミス後のリカバリーがかなり厳しくなり、難易度は前作より格段に上昇している。
[編集] その他
- 本作にシンクロ連射を装備して稼働した場合、ステージクリア時にシンクロ連射のショットを撃ち続けていると高確率でゲームが停止してしまう。スコア稼ぎをしているときは特に注意が必要。
- 3画面版のデモで自機がワープする時にゲームを開始すると、1面クリアまでそのバックファイアが残ったままになる。
- ステージクリア時の敵弾に当たってもミスとはならないが、アームは削れてしまう。
- 何も無い所で何の前触れも無く(アームの有無に関わらず)ミスとなるバグがある。
- なぜか4点という端数が得点として入っている事がある。
- Xゾーンクリアのエンディングにはハードマウルスク(クラゲ)が登場するが、ノーミスでクリアした場合は、「来年はダライアスIII」というメッセージが出る(実際には発売されなかった)。
[編集] 移植作品
- メガドライブ版
- 1990年12月20日発売。日本国外では"SAGAIA"のタイトルで発売。画面内のキャラはサイズが縮小され、二人同時プレイもカット(但し、キャラ選択はできる)されてしまったものの、ゲーム自体の完成度は高い。
- ボス構成が変わり、アロイランタンの中に入れず、スチールスピンが4ステージに、レッドクラブが6ステージ(QSU)に変えられている。なお、キラーヒジアはカットされたが、変わりにXゾーンにはオリジナルボスであるネホノジアが待ち受けている。中ボスも、オクトパスがエレクトリックファンに変更された。
- マスターシステム版
- "SAGAIA"のタイトルで発売。日本では未発売。ステージ構成がダライアスツインに似ている。
- PCエンジン SUPER CD-ROM²版(スーパーダライアスII)
- 1993年12月24日 NECアベニューから発売。BGMと登場ボスが大幅に変えられ、アーケードからの純粋なボスはキラーヒジアにヤマトとリーダインの3種だけになってしまっており、評判は悪い。
- 前作(スーパーダライアス)のボスは全て中ボスとなって登場。
- セガサターン
- 1996年6月7日発売。2画面バージョンの移植となっている。画面のレイアウトが変更されており、ゲーム画面とスコアが分けて表示される。また、LRボタンで画面を拡大縮小できるが、拡大すると自機の動きに合わせて画面が左右にスクロールしてしまうので、プレイし辛くなる。
- プレイステーション2版
- 2007年1月25日発売のタイトーメモリーズII 上巻に収録。2画面バージョンの移植となっている。こちらは画面がアーケード版と同じレイアウトで表示される。通常のテレビ画面に収まるように上下に余白を入れた縮小表示となった。オプション設定時に画像比率を8:3から4:3とすることで、1画面表示の設定を行うことも可能であるが、ワイド画面でない通常のテレビでは縦が2倍に引き伸ばされた表示となる。
[編集] シリーズ作
- ダライアスシリーズ
- 2画面シリーズ
[編集] 外部リンク
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アーケード | ダライアス - ダライアスII - ダライアス外伝 - Gダライアス |
家庭用 | ダライアスツイン - ダライアスフォース |
関連作品 | サイバリオン |