アジ
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?アジ科 Carangidae | |||||||||||||||||||||
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伊豆半島近海のマアジ |
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分類 | |||||||||||||||||||||
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アジ(鯵・鰺)は、スズキ目・スズキ亜目・アジ科に含まれる魚の総称。
特にアジ亜科 Caranginae に分類される魚を指す。一方、ブリ、カンパチ、ブリモドキなどを含むブリモドキ亜科 Naucratinae は「アジ」とはまた別物として扱うことが多い。
目次 |
[編集] 分類
- コバンアジ亜科 Trachinotinae - コバンアジ、マルコバン
- イケカツオ亜科 Scomberoidinae - イケカツオ
- ブリモドキ亜科 Naucratinae - ブリ、ヒラマサ、カンパチ、ツムブリ、ブリモドキなど
- アジ亜科 Caranginae
[編集] 特徴
よく泳ぐことから、体は流線型で、大きな鰭を持っている。体の色についてだが、背側は鳥などの捕食者を撹乱するために暗い色となっており、腹側は他の魚のような捕食者を撹乱するために明るい色となっている。
[編集] 利用
食用として重用される魚が多く、鯵の名は味が良いことに由来する。漢字は魚に参と書くが、その理由としては諸説あり、「おいしくて参ってしまう」という理由で作られた、アジの最も美味の季節が旧暦の3月に該当しているので、旁に数字の「参」が使われた、などがある。
マアジなどの小型種は釣りの入門魚としても親しまれ、サビキを用いたファミリーフィッシングが盛んに行われる。防波堤釣りではイワシよりも深い層で掛かる。船釣りでも無難につれるのでとても親しまれている対象魚の一つであるが、大物狙いも行われている。
[編集] 味覚
回遊魚としての赤身の味と、近海魚として白身の味とを併せ持つ。
[編集] 日本の2002年度アジ類陸揚量
[編集] 参考文献
江戸家魚八 『魚へん漢字講座』 新潮文庫 ISBN 4-10-116061-9 2004年刊行 p.35~p.37参照