スタンドバイミー (漫画)
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スタンドバイミー | |
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ジャンル | 恋愛漫画 |
漫画 | |
作者 | 大羽隆廣 |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | 週刊少年マガジン |
発表期間 | 2008年15号 - 連載中 |
巻数 | 1巻(2008年5月現在) |
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『スタンドバイミー』は大羽隆廣による漫画作品。「週刊少年マガジン」2008年15号から連載している。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] 概要
2008年、日本は戦争中という設定の恋愛漫画。「壮大なスケールで描く、近未来青春ラブストーリー」と言う、うたい文句である。
[編集] ストーリー
2008年、日本のどこかで戦争が起こり既に自衛隊から3万人の犠牲者を記録したため、各高校から1名ずつ自衛隊へ入隊する事が決められた。不真面目で校内の厄介者だった主人公・友也はその候補になっていた。そのことを偶然知った友也の幼馴染であるユキは、友也には内緒で代わりに自衛隊に入隊する。事実を知った友也はユキを追って自衛隊の訓練地を目指した。
[編集] 登場人物
- 宮本友也(みやもと ともや)
- 本作品の主人公。素行不良で二度の停学を受けており、退学も時間の問題といわれるほどの問題児。ハーモニカが趣味というかわいい一面もある。母と幼馴染のユキと3人で暮らしていた。
- 同じ状況にある矢島進と仲良くなり、陰ながら見守ろうとする矢島に対し思い切って自分の想いを伝えるよう促した。
- ユキを追って志願することもなく、自分を磨こうとすることもせず、ただストーカーを続けていた事や、周りの迷惑を顧みずに自分の意思を貫こうとする態度から2ちゃんねるなのスレッドからは反感を買っている。
- 伊藤ユキ(いとう ゆき)
- ヒロイン。友也の幼馴染で漬け物が好物。両親を亡くし、友也の家に居候していた。
- 友也とは少なからず連絡を取っており、陽子に矢島の事を教えるのに協力した。
- 矢島進(やじま すすむ)
- 男子高校生。片想いしていた陽子が徳永の机と間違えて手紙と携帯電話を入れたため、徳永のつもりで陽子とメールのやり取りをしていた。現在は陽子が本当のことを知ったため徳永を名乗らず友也達とも仲良くなっている。
- 田村陽子(たむら ようこ)
- 女子高生。徳永に片想いしており自衛隊に入隊する前に携帯電話と手紙を置いていくが、間違えて矢島の机に入れてしまい、徳永に成りすました矢島とメールのやり取りをしている。友也達の協力でメール相手が徳永でない事を知り矢島の想いに気付く。
- 徳永(とくなが)
- 矢島の同級生。陽子に惚れられていたが気付いていない。矢島と仲が良い。
- 武蔵野始(むさしの はじめ)
- 戦争ジャーナリスト。元自衛隊員で戦車部隊の経験もある
- 爆撃された駐屯地を撮影中に友也と知り合い協力する。
[編集] 設定への批判
作者は長年アシスタントをやっていたこともあって[1]画やコマ割りは安定しているが、設定に大きな批判が寄せられている。物語の設定年度が2008年でリアルファンタジーとうたってはいるが、現実と違うところが多くある。もちろんフィクションなので現実をなぞる必要はないのだが、その場合には暗黙の了解というものが通用しないので「何故、そうなったのか」という設定を立てておく必要がある。
- 戦況
- 敵軍が九州・四国まで来ているということは、海上自衛隊や航空自衛隊の防御網を突破して制海権・制空権を握っていることを意味しており、なおかつ3万人の死傷者を出していることは戦力の大半を失っていることになる。厳密では無いが、単純計算で九州・四国・中部地方の全自衛隊が消滅して(全滅ではない)、ようやくこの程度の損害になる。つまり、かなり危機的な状況で今にも首都に突っ込まれてもおかしくない。日本は島国で且つ資源に乏しいので、海上封鎖されたら降伏に追い込まれる事や、そもそも核兵器やコンピューターなどの発達した現代では短期で決着がつく可能性が高く、長期戦になることは考えにくい(半年でも長期戦という扱いになる)。
- 日米新安保の無視
- アメリカは無視を決め込んでいるが不介入という事はありえない。日本が落とされたら極東における覇権を喪失するだけではなく、軍事同盟を結んでいる相手を見殺しにすると諸外国から信用されなくなるからである。米国が中東その他に主力を展開中で日本へ部隊を派遣するだけの余裕が無い、と言う可能性は無いではないがそれに関する説明は特にない。
- 「兵器が高度化したので訓練を受けたプロでないと扱えないようになった」「志願制よりもコストがかかる」「青年を非生産的な仕事に回せる余裕がない」といった理由から現代は徴兵制よりも志願制がトレンドになっている。この作品では「死傷者が続出して、成り手が見当たらなくなったから徴兵するようになった」とあるが、戦前の学徒動員でさえ大学以上だというのに、それより年下の高校生を動員して何の役に立つのかという疑問や、訓練している間に戦争が終わってしまうだろう、そもそも基幹兵力が3万人死傷と言う切羽詰った状況で「各高校から1名ずつ自衛隊に志願」などと悠長な事やっている余裕は無いだろうという突っ込みもある。実際には鉄血勤皇隊のように高校生達が戦場に借り出されたケースがあるが、状況については当該項目を参照のこと。
- 緊張感の欠如
- 前述したように危機的な状況であり、なおかつ国土の一部が支配されている状態だというにも関わらず、インフラがまともに動いており、物資に不足している様子がない。(主人公が普通に原付に乗っている、など)
- フィクションなので「3万人死傷」や「日米安保の無視」については設定によって言い訳することができるかも知れないが、設定と描写の整合性がとれていないのは問題がある。
- 第一話で74式戦車が街中を走行しているシーンがあるが、走行するとアスファルトが痛むので戦闘中ならともかく、移動時は戦車トランスポーター又は73式特大型セミトレーラに乗せるのが普通である。また、女性自衛官は入隊直後に耳にかからない程度に断髪されるのが普通であるがヒロインの髪型が変わっておらず、さらに臨海学校さながらに2度も夜中に抜け出して海で泳ぎ花火で遊ぶなど実際の自衛隊とは大きくかけ離れた描写となっている。
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- 上記の指摘に関しては作中で「日米安保が破棄された」との記述や、配給や駐屯地が爆撃されるシーンが描かれるなど少なからず補完が行われている。しかし、それでも詳細はあまり語られていないため非科学的描写はなく、現代日本が舞台にも拘らず全体的に非現実的である事は否めない。
[編集] 脚注
- ^ 週刊少年マガジン16号の著者インタビューにおいて
[編集] 関連項目
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