ゲーリー・カーター

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基本情報
ゲーリー・カーター Gary Carter
国籍	アメリカ合衆国
出身地	カリフォルニア州カルバーシティ
生年月日	1954年 4月8日（54歳）
身長体重	189cm 97kg
選手情報
投球・打席	右投右打
守備位置	捕手
プロ入り	1972年ドラフト3巡目
初出場	1974年9月16日
最終出場	1992年9月27日
経歴
モントリオール・エクスポズ（1974年 - 1984年）ニューヨーク・メッツ（1985年 - 1989年）サンフランシスコ・ジャイアンツ（1990年）ロサンゼルス・ドジャース（1991年）モントリオール・エクスポズ（1992年）
アメリカ野球殿堂
殿堂表彰者
選出年	2003年
得票率	78.02%
選出方法	BBWAA[1]選出
■Template ■ウィキプロジェクト野球選手

ゲーリー・カーター（Gary Edmund Carter , 1954年 4月8日 - ）はアメリカ・メジャーリーグで活躍した元野球選手。捕手。右投右打。アメリカ合衆国カリフォルニア州出身。野球殿堂入りの名捕手。ニックネームは「Kid」（キッド）。

[編集] 来歴・人物

カリフォルニア州カルバーシティ（Culver City）出身。サニーヒルズ高校時代には野球の他にアメリカンフットボール、バスケットボールでも活躍。1974年 9月16日に弱冠20歳でモントリオール・エクスポズ（現在のワシントン・ナショナルズ）でメジャーデビューを果たした。

翌1975年には早くもレギュラーに定着して144試合に出場し、打率.270、17本塁打、68打点と活躍し、新人ながらオールスター出場を果たした。

ナショナルリーグ新人王は15勝をあげたジョン・モンテフュスコ（John Montefusco、ジャイアンツ）に譲ったが、「スポーティング・ニューズ」誌が選ぶ新人王には選出された。

負担の大きいキャッチャーというポジションでありながら主力打者として活躍し、捕手として出場しない時には一塁、三塁、外野として先発出場することもあった。また、捕手としてもベンチからも投手陣からも信頼が厚く、まさにチームを引っ張る選手となった。その後も活躍を続け、1981年には、オールスターゲーム史上5人目の1試合2本塁打を放ち、MVPに選出された。

1984年にも2度目のオールスターMVPを獲得。この年106打点で打点王のタイトルを獲得し、オフにヒュービー・ブルックス（英語版）ら5選手との交換でニューヨーク・メッツに移籍する。

メッツでもリーダーシップを発揮し、ダリル・ストロベリーらを押しのけて四番に居座り、移籍初年度の1985年には32本塁打・100打点。1986年にも24本塁打・100打点を記録し、この年のワールドシリーズ制覇に大きく貢献した。特に、2勝3敗で迎えて後のないワールドシリーズ第6戦（対ボストン・レッドソックス、シェイスタジアム）では、延長10回表にリードを許し、10回裏2アウトと追い込まれたが、カーターのヒットで口火を切って、最後は相手一塁手ビル・バックナーのサヨナラエラーで逆転に成功した。（詳細は同項）

この試合はいまだにメッツファンの間で語り草になっている熱戦であった。また、このシリーズでもフェンウェイ・パークで1試合2本塁打を放ち、オールスターとワールドシリーズの両方で1試合2本塁打を記録した（現時点で）唯一の選手となっている。

しかし、この年をハイライトに以後成績は下降し、1989年限りでメッツから自由契約となり、1990年はサンフランシスコ・ジャイアンツ、1991年はロサンゼルス・ドジャース、1992年には古巣のエクスポズとチームを転々とし、この年限りで現役引退した。

野球殿堂入り有資格6年目の2003年の投票で選出され、12シーズンを過ごしたエクスポズの捕手として栄誉の殿堂入りを果たした。他にも、2001年にはメッツの殿堂に、2003年にはカナダ野球殿堂に入っている。また、引退した翌1993年には自身の背番号「8」がエクスポズの永久欠番に指定された（ただし、2006年よりナショナルズが再び「8」を使用したため、現在は失効している）。引退後はメッツの巡回コーチとして活動し、その後2005年にメッツ傘下のマイナーチームの監督に就任した。

また、プロ野球ファミリースタジアムのメジャーリーガーズでも「かあたあ」の名前でメンバー入りしている。

[編集] 受賞歴・記録

打点王1回（1984年）
ゴールドグラブ賞3回（1980年 - 1982年）
シルバースラッガー賞5回（1981年、1982年、1984年 - 1986年）
オールスター出場11回
同 MVP2回（1981年、1984年）

[編集] 年度別打撃成績

年度	チ丨ム	試合	打数	得点	安打	二塁打	三塁打	本塁打	打点	盗塁	盗塁死	四球	三振	打率	出塁率	長打率	塁打	犠打	犠飛	敬遠	死球	併殺打	O P S
1974	MON	9	27	5	11	0	1	1	6	2	0	1	2	.407	.414	.593	16	0	1	0	0	0	1.007
1975	MON	144	503	58	136	20	1	17	68	5	2	72	83	.270	.360	.416	209	10	4	8	1	7	0.776
1976	MON	91	311	31	68	8	1	6	38	0	2	30	43	.219	.287	.309	96	2	3	2	1	7	0.596
1977	MON	154	522	86	148	29	2	31	84	5	5	58	103	.284	.356	.525	274	3	7	5	5	9	0.881
1978	MON	157	533	76	136	27	1	20	72	10	6	62	70	.255	.336	.422	225	2	5	11	5	10	0.758
1979	MON	141	505	74	143	26	5	22	75	3	2	40	62	.283	.338	.485	245	2	7	3	5	11	0.823
1980	MON	154	549	76	145	25	5	29	101	3	2	58	78	.264	.331	.486	267	1	8	11	1	9	0.817
1981	MON	100	374	48	94	20	2	16	68	1	5	35	35	.251	.313	.444	166	3	6	4	1	6	0.757
1982	MON	154	557	91	163	32	1	29	97	2	5	78	64	.293	.381	.510	284	4	8	11	6	16	0.891
1983	MON	145	541	63	146	37	3	17	79	1	1	51	57	.270	.336	.444	240	2	8	7	7	14	0.780
1984	MON	159	596	75	175	32	1	27	106	2	2	64	57	.294	.366	.487	290	0	3	9	6	8	0.853
1985	NYM	149	555	83	156	17	1	32	100	1	1	69	46	.281	.365	.488	271	0	3	16	6	18	0.853
1986	NYM	132	490	81	125	14	2	24	105	1	0	62	63	.255	.337	.439	215	0	15	9	6	21	0.776
1987	NYM	139	523	55	123	18	2	20	83	0	0	42	73	.235	.290	.392	205	1	6	1	1	14	0.682
1988	NYM	130	455	39	110	16	2	11	46	0	2	34	52	.242	.301	.358	163	1	6	1	7	8	0.659
1989	NYM	50	153	14	28	8	0	2	15	0	0	12	15	.183	.241	.275	42	0	1	0	0	5	0.516
1990	SF	92	244	24	62	10	0	9	27	1	1	25	31	.254	.324	.406	99	0	2	3	1	2	0.730
1991	LAD	101	248	22	61	14	0	6	26	2	2	22	26	.246	.323	.375	93	1	2	1	7	11	0.698
1992	MON	95	285	24	62	18	1	5	29	0	4	33	37	.218	.299	.340	97	1	4	4	2	4	0.639
通算	19年	2296	7971	1025	2092	371	31	324	1225	39	42	848	997	.262	.335	.439	3497	33	99	106	68	180	0.774