ケレス (準惑星)
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ケレス (セレス) 1 Ceres |
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HSTが撮影したケレス。 | |||||||
分類 | 準惑星 | ||||||
軌道の種類 | 小惑星帯 | ||||||
発見 | |||||||
発見日 | 1801年1月1日 | ||||||
発見者 | ジュゼッペ・ピアッツィ | ||||||
軌道要素と性質 元期:2008年5月14日 (JD 2,454,600.5) |
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軌道長半径 (a) | 2.767 AU | ||||||
近日点距離 (q) | 2.547 AU | ||||||
遠日点距離 (Q) | 2.987 AU | ||||||
離心率 (e) | 0.080 | ||||||
公転周期 (P) | 4.60 年 | ||||||
平均軌道速度 | 17.91 km/s | ||||||
軌道傾斜角 (i) | 10.59 度 | ||||||
近日点引数 (Ω) | 72.96 度 | ||||||
昇交点黄経 (ω) | 80.41 度 | ||||||
平均近点角 (M) | 301.65 度 | ||||||
物理的性質 | |||||||
長短径 | 959.2 × 932.6 km | ||||||
直径 | 952.4 km | ||||||
質量 | 9.445 ×1020kg | ||||||
平均密度 | 2.05 g/cm3 | ||||||
表面重力 | 0.26 m/s2 | ||||||
脱出速度 | 0.51 km/s | ||||||
自転周期 | 9.075 時間 | ||||||
スペクトル分類 | G / C | ||||||
絶対等級 (H) | 3.34 | ||||||
光度係数 (G) | 0.12 | ||||||
アルベド(反射能) | 0.113 | ||||||
表面温度 |
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色指数 (B-V) | 0.713 | ||||||
色指数 (U-B) | 0.426 | ||||||
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ケレス (1 Ceres) は準惑星の1つで、小惑星帯に位置する最大の天体。セレスともいう。小惑星として初めて発見された天体でもあり、小惑星番号1番を持つ。
目次 |
[編集] 概要
1801年1月1日にシチリア島にあるパレルモ天文台の台長ジュゼッペ・ピアッツィによって発見され、ローマ神話の女神ケレスから命名された(中文名は「穀神星」)。その後、見かけ上太陽に接近したために行方が分からなくなったが、カール・フリードリヒ・ガウスが最小二乗法を改良して編み出した軌道計算法によって同年の12月31日にフランツ・フォン・ツァハとハインリヒ・オルバースらにより再発見された。
発見当時は新しい「惑星」とみなされていたが、その後近くの軌道に同じような天体が続々と見つかってきたこと(小惑星帯の発見)や、惑星にしては小さすぎる(最小の惑星である水星の約5分の1)ことなどから、1850年頃から「小惑星」として惑星とは区別されるようになった。それでもケレスは直径約950kmと小惑星の中では飛び抜けて大きく、その後何千何万という小惑星が発見されてきたにも関わらず、およそ150年の間、ケレスは「太陽系最大の小惑星」であり続けた。
2000年代に入り、海王星以遠にクワオアー(直径1,250 km ± 50 km)などケレスを上回る大きさの太陽系外縁天体が複数発見されてきたことで、ついにケレスは最大の小惑星ではなくなったものの、その自己重力が球形を保つのに十分であるため、2006年からは「準惑星」として扱われることとなった。
小惑星帯にはケレスほど大きな天体は存在しない。次に大きいパラスでも質量はケレスの5分の1ほどしかない。ケレスの質量は小惑星帯の天体の総質量の4分の1~3分の1を占める。
ケレスは、太陽に温められていることから、ごくわずかな大気と霜が存在すると考えられている。また、形状がほぼ球形であり、表面の凹凸が少ない事から、ケレスは岩石の核を持つと考えられている。コーネル大学のピーター・トーマスは、薄い地殻と岩石の核との間に厚さ60~120kmの氷のマントルが広がっているというモデルを提示している。
ケレスと同じような軌道を持つ小惑星族があり、かつては「ケレス族」と呼ばれていたが、ケレスのスペクトルはこの族のほとんどの小惑星と違っているため、ケレスの方がこの族の中に紛れ込んだものと考えられるようになった。小惑星族の方は「ゲフィオン族」と改名されている。
[編集] 第26回IAU総会(惑星の定義)
2006年8月16日、IAU総会で惑星の定義の草案が発表された。ここで提案された定義に従えば、2003 UB313(エリス)・カロンと共に、ケレスも太陽系の惑星として追加されることになっていた。しかし同月23日に発表された修正案は、エリス・カロンに加え冥王星と共に、太陽系の惑星には含まれないことになるものだった。同月24日には修正案が採択され、ケレスは惑星ではなく、新設されたdwarf planet(準惑星)というカテゴリに分類されることになった。
[編集] ケレスの研究について
2001年、ハッブル宇宙望遠鏡で紫外線により画像が撮影され、暗色の円状の地形(クレーターと推測された)に「ピアッツィ」の名が付けられた。2004年、マウナケア山のW・M・ケック天文台で補償光学によりケレスの高精度観測が行われた。その結果、2つの衝突クレーターと思しきアルベドが低い地点が発見され、そのうちの一つには明るい平野が認められた。しかし、ハッブルが認めた「ピアッツィ」は、ケックの観測では発見できなかった。
アメリカ航空宇宙局 (NASA) は2007年9月に探査機「ドーン」を打ち上げ、予定では2015年にケレスに接近する。この探査機は2006年6月に打ち上げる予定であったが、技術的な問題や当初予算より高額となったことなどから一旦は計画中止とされ、ジェット推進研究所 (JPL) などによる抗議によって再開、打ち上げに至っている。
[編集] ケレスに関連するもの
- 元素セリウムはケレスにちなみ命名された。
- イギリスの作曲家マーク=アンソニー・タネジは、ホルストによる『惑星』に続く曲として、サイモン・ラトルの委嘱により管弦楽曲 "Ceres" を作曲した。この曲は、ラトルが『惑星』及び他に委嘱した3曲と共にベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を振ったCDに収録された (EMI 0946 3 59382 2 7)。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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準惑星 | メインベルトの準惑星(ケレス) - 冥王星型天体(冥王星 - エリス) |
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