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キノの旅 - Wikipedia

キノの旅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

キノの旅
小説: キノの旅
著者 時雨沢恵一
イラスト 黒星紅白
出版社 メディアワークス
掲載誌 電撃hp
レーベル 電撃文庫
発表期間 2000年3月 - 以下続刊
小説: 学園キノ
著者 時雨沢恵一
イラスト 黒星紅白
出版社 メディアワークス
掲載誌 電撃hp公式海賊本
レーベル 電撃文庫
発表期間 2003年 - 以下続刊
テレビアニメ
原作 時雨沢恵一
監督 中村隆太郎
企画 GENCO
脚本 村井さだゆき
キャラクターデザイン 須賀重行
アニメーション制作 A.C.G.T.
製作 『キノの旅』製作委員会
放送局 WOWOW
放送期間 2003年4月 - 2003年7月
話数 全13話
映画: キノの旅 何かをするために -life goes on.-
監督 渡部高志
制作 シャフト
封切日 2005年2月19日
上映時間 60分
コピーライト表記 ©時雨沢恵一・メディアワークス/
『キノの旅』とっておきの話の会
映画: キノの旅 病気の国 -For You-
監督 中村隆太郎
制作 A.C.G.T
封切日 2007年4月21日
上映時間 29分
その他 電撃文庫ムービーフェスティバル
コピーライト表記 ©時雨沢恵一・メディアワークス/
劇場版『キノの旅』製作委員会
ゲーム: キノの旅 -the Beautiful World-
ゲームジャンル アドベンチャーゲーム
対応機種 プレイステーション2
発売元 メディアワークス
発売日 2003年7月17日
ゲーム: キノの旅II -the Beautiful World-
ゲームジャンル アドベンチャーゲーム
対応機種 プレイステーション2
発売元 メディアワークス
発売日 2005年12月1日
テンプレート使用方法 ノート
文学
画像:Lit.jpg
ポータル
各国の文学
記事総覧
出版社文芸雑誌
文学賞
作家
詩人小説家
その他作家

キノの旅』(キノのたび)とは電撃文庫から刊行されている時雨沢恵一ライトノベル、またこれを原作とするアニメゲームドラマCD作品である。

原作のイラスト黒星紅白

目次

[編集] 概要

2000年3月に『電撃hp』Vol.6に掲載され、読者アンケートで好評を得る。その後、ファンの声にこたえる形で文庫本化。シリーズ累計で560万部を超える[1]電撃文庫の大ヒットシリーズのひとつである。また、2003年4月より全13話でTVアニメ放送、その映像は後にDVD化され、プレイステーション2においてゲームも発売された。またTV版とは違うキャストだが、以前にドラマCD化もされている。また、本編には書かれていない別ストーリーを書いた、絵本も存在する。

短編連作の形式がとられており、「-the Beautiful World-」という副題の付いた作品が2007年10月10日現在、第11巻まで発売されている。『このライトノベルがすごい!』2006年度2位。

2006年7月、時雨沢恵一自身によるパロディ本『学園キノ』が発売された(詳細は後述)。


注意以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。 [記述をスキップ]


[編集] 内容

旅人・キノとその相棒であるモトラド(注・二輪車。空を飛ばないものだけを指すと本文では説明されている)・エルメスの旅を描くファンタジー。激しい戦闘シーンや強力なライバル等はほとんど存在せず、純粋にヒューマンドラマ中心に描かれている。また、ほとんどの話に寓話的要素が盛り込まれており、メッセージ性を感じられる。そのためか基本的に旅の中で出会う人達の名前が描かれることは無く、ほとんどの話で旅人が物語の中心になるように構成されている。キノをメインにおいた話の他に、シズの一行や過去の師匠一行の旅が描かれている回もある。キノ一行と師匠一行の話のほとんどは第三者視点で語られるが、シズ一行の話のときには旅の仲間である陸の視点で語られる。

また本作はあとがきに趣向を凝らしており、特に3巻以降これが顕著に現れてくる。「本編の話のパロディ的な構成」「本文中で突然、短編の一つのような形で書かれている」「真っ赤な嘘のあらすじ(後にこれが『学園キノ』として書籍化)」「本物そっくりの偽の広告」など異彩を放つ物が多く、この作品の特徴となっている。作者自身があとがきを本編の前に読むため、あとがき内でのネタバレ厳禁をモットーとしている。

[編集] 世界観

『キノの旅』の世界には様々な「国」(実態は都市国家)が世界中に散在している。「国」はそれぞれまったく違った文化をもっており、技術的な格差もきわめて大きい。しかし、キノやシズが会話に不自由しないことから各国とも言語は統一されている様子(ただし、1巻「平和な国」では隣国と「言語も違う」と書かれている。なお、言葉は通じても国によって用いられている単語や諺が異なることもある)。また、暦なども各地で同じものが用いられている様子。たいていは高い城壁に囲まれており、城壁内は各国の法律が機能して比較的秩序が保たれている。しかし、城壁の外は盗賊などにも遭遇することがある無法地帯である。

人間以外のものがしゃべることがあり、エルメスはモトラド、陸はでありながら話すことができる(ただし、この世界でも犬は普通話さないことになっている)。モトラドであるエルメスが喋る理由は「おしゃべりだから」だという設定になっている。他にビジュアルノベル『キノの旅 旅人の話 -You-』に出てくるモトラドもキノやエルメスと会話するシーンがある。また「戦車の話」「続・戦車の話」では、戦車も話している。

[編集] 登場人物

[編集] 主要登場人物

キノ(2代目)
声 - 前田愛(テレビ・ゲーム等)/久川綾(ドラマCD)
本作の主人公。エルメスで世界中を旅している。黒い短髪に大きな瞳の整った精悍(もしくは端整)な顔つきをしている。白いシャツの上に黒のジャケット、更にその上に初代キノの茶色いコートを羽織っている(但し、着る時と着ない時がある)。一人称が「ボク」であること等から凛々しい少年とも思われやすいが(シズも間違えた)、実は少女である(ボク少女を参照)。昔は「わたし」と言っていたが、ある出来事を機に「ボク」と言うようになった。歌が上手い。師匠に旅をする上で必要な知識や技術を徹底的に叩き込まれている。ナイフ術と体術も得意だが特にパースエイダー(銃器)の才能があったようで、作中では数種類のパースエイダー(主にカノン・森の人・フルートの3丁だが、話によってはナイフ形パースエイダー、ショットガン型パースエイダー)を使いこなす。この世界にはパースエイダー技術の段位があり、キノは4段で黒帯。1つの国に3日間しか滞在しないというルールを自らに課している(理由は初代キノ曰く「その方がどんな国か分かるし、長居していると多くの国を回れないから」で、2代目キノがこれを受け継いでいる)が「優しい国」では3日間から1、2日の延長を希望し、「迷惑な国」では5~10日間を希望し、結果4日間滞在した。
冷静沈着で口数が少なく、淡々とした口調で冷たい印象を与えることも多いが、注射と料理がかなり苦手(本人は食べられるが、師匠はキノの料理を食べて死にかけたらしい。但し「冬の話」に登場したディスは、キノの料理を「おいしかった」といってキノに驚かれている)という可愛らしい一面を持つ。更に華奢な体格ながら大食漢であり、実行を渋るような依頼をされた場合でも報酬として食事を提示された場合、即決で許諾する場面も見受けられる(この性格は『学園キノ』においては更に顕著である)。また野宿が多いためかシャワーやふかふかのベッドが好きで、そういった条件の揃った場所を好む。反面、がめついので積極的に誰かを助けたりはしない模様。本人は「ボクは神様になりたくない」と言っている。またそのがめつさから、「悪いことはできない国」の終盤では「とんでもない悪人」とまでエルメスに評される始末。「仕事をしなくていい国」では、エルメスに「あの師匠にして、この弟子あり…」とも言われている。しかし基本的には中立的である。「同じ顔の国」では女の子は女の子、男の子は男の子で全く同じ顔をした子供たちを一度も間違えることなく見分けたことがあり、そのことからかなり鋭い洞察力と観察力を持つことが分かる。(ちなみにその国のクローンの施設を見たとき本来の生殖のことを”おしべとめしべ云々”と表現しているように保健的な知識を持ち合わせているものの、言い方や「スポーツとしての”云々”をやらないか?」といわれたときの反応などから、結婚等を含め、そういった人間の営みについては一線を引いているところが見受けられる。
年齢は10代中頃で話によっては10代後半の時もある。
彼女は大人の国出身の2代目で、「キノ」という名前は本名ではない。本名は、母国である大人の国の外に咲いていた読み方を変えると、とても嫌な悪口になる紅い花の名前である。現在、本人は本名をあまり覚えていないらしいが、「優しい国」に登場した少女の名前がその条件に一致しておりキノが含みを持たせた反応を見せている。作品中においてキノの本名が出される時は「×××××」とだけ表現され 事実関係は明らかにされていない(6巻目次や7巻口絵にはそれを連想させる「赤い花」が描かれている)。
自分の思ういい国は「食べ物が美味しくて安い。シャワーつきの宿が安い―もしくは両方ともタダ」。
訪れた国の内情に深入りすることは滅多になく、またその国の価値観から自身の生き方を否定されても(受け入れはしないが)特に反論することもない。上記の経験から「各国とも自国の法律や文化を絶対視しており、国によっては異を唱えるものは自国民、外国人問わず排除される」という現実を熟知しているため(自国の在り方に疑問を持つ人から相談を受け、自分もそれに同意見であっても相手の身の安全のため敢えて否定したこともある)という側面もあるが、その考え方の背景には「差別を許さない国」において「”本当の蒼い空”とは何か?」という言う問いかけに対して「そんなものはない」と答えているように、(理由は、”空の蒼さ”は場所や時間、天候、季節などの諸要素によってよく変わるし、どれもきれいだったから)個人の主観や価値観、思想や情感などの”考え”には万人が共通して”美しい”と思えるような不変なもの(真理と捉えることもできる)はなく、相対主義的な考えをとっているためと思われる(「今のボクは」としているが) 尚、「キノ」という名前の由来はドイツ語で「映画」を意味する「Kinematograph」(Kinoと略される)である[2](初めは別の作品の男キャラの名前だったらしい)。
キノの旅のルートは大まかに西に向かうルートを辿っており、また旅をしている位置は南半球であると思われる(北に行くほど温かく、南に行くほど寒いという描写があるため)。
エルメス
声 - 相ヶ瀬龍史(テレビ・ゲーム等)/野田順子(ドラマCD)
キノの相棒。言葉を話すモトラドで空を飛ぶことも自力で走ることもできないが、化学・科学などの知識が豊富。キノを茶化す皮肉屋な性格で諺を使おうとするが、大抵間違っているのでいつもキノが指摘している。しかし「歴史のある国」では間違いを指摘されず話が詰まったり、「愛のある国」ではキノの指摘が遅かったのに対して「…だいぶ遅かったね」などと言ってる事から、わざと間違えているとも思われる(旅を始める前まではキノの方が間違えている)。また感情をあまり極端に出さず、悲しんだり怒鳴ったりすることはほぼない。しかし自身の不調を治してもらったりするとスッキリするらしく、とても喜ぶ。逆に倒されたりテーブルにされたり、粗雑に扱われると不満を愚痴る。国との間を移動している時は「退屈だ」が口癖。元は大人の国でスクラップとして放置されていたが、初代キノにより修理された。名前は初代キノの昔の乗り物が由来。元々は2人乗り用だが、改造されて後部キャリアが荷物置きになっている。自分の思ういい国は「燃料が、部品が、整備費用が安い。もしくは軒並み、ことごとくタダ!」。
モデルはかつて生産されていたイギリス製のオートバイ、ブラフ・シューペリアSS100。「しゃべる乗り物」というコンセプトは山本弘の小説『ギャラクシー・トリッパー美葉』の影響だと、時雨沢本人が山本に語ったという主張がある(山本弘著『トンデモ本?違う、SFだ!RETURNS』より)。

[編集] レギュラーキャラクター

シズ
声 - 入江崇史
刀を武器としてバギーに乗って旅をしている青年。緑色のハイネックセーターを着用し、長身でスリムな容姿。キノと同じ黒い髪をしている。かつては一国の王子だったが、諸事情により旅人となる。性格はキノとは正反対に温厚篤実で慈悲深い性格である。しかしながら、彼の行動が実を結ぶことは少ない。剣の腕は超一流で「恐ろしくよく切れる刀」を難なく使いこなし、刀身で弾丸を防ぐほどである。だが、パースエイダー(銃)使いのキノには連戦連敗している(「コロシアム」「船の国」)。少女と関わる話が多いからかロリコン疑惑が浮上しているが、本人は否定している。キノ・エルメスが登場せず、シズ・陸(主に陸視点)を中心に語られる物語もある。旅の途中からティーを同行させている。
声 - 大塚芳忠
「シズ様の忠実なる下僕」と名乗る白い犬。いつも楽しく笑っているような顔をしているが単なる生まれつき。エルメス同様、人間の言語を話し言葉遣いはとても丁寧である。シズに何らかの恩義があるようで、シズの命に関わるような事柄に直面すると、彼に物申すこともある。裏表が激しくシズやキノには懐くが、エルメスとの仲はあまり良くない(会う度に互いを罵倒しあっている)。シズを傷つけたティーのことも最初は快く思っていなかったが、後に仲間として認めるようになった。作品中の記述やイラスト、またモデルとなった犬(知り合いが飼っていて名前は同じ)からすると犬種はサモエドのようで、『学園キノ』ではそのように明言されている。
ティー
声 - 能登麻美子
本名はティファナ。名前の由来は「船の国」にたどり着いた1隻の漂流船の名前(ティファナ号)。出身は「船の国」。ある事情からシズ・陸の旅の連れになる。雪のように白い髪を持つ。とても無口で滅多に喋らないが、喋る時は子供らしくないとてもシビアな台詞を言う。記憶力が良く、「船の国」では浸水している百ヶ所以上の場所を全て把握していた程。手榴弾を好み、狩りから脅迫等多岐に渡って使用する。また、飛び出しナイフ(バネ仕掛けで刃が飛び出すナイフ。モデルとなったのはスペツナズ・ナイフ)も好んで使う。一度シズをそのナイフで刺し、殺してしまいそうになったことがあった。霊感が少しあるらしい(「いろいろな話」より)。常時着用しているマフラーは長くなった陸の毛を刈ったものと赤の毛糸を織り交ぜて作ったもの。
師匠(本名不明)
声 - 昔・渡辺明乃/今・翠準子
キノにパースエイダーの訓練を施した老女。森で暮らしている。仕込んだ教え子には皆「師匠」と呼ばせている。キノはしばらく師匠を「ししょう」という名前だと勘違いしていた。ファーストネームだけは決まっているようだが(XI巻あとがき)明かされていない。若い頃はキノ同様に旅をしていて、そのパースエイダーの腕は愛銃「カノン」と共に有名。色々なところから恨まれたり感謝されたりしているが、基本的にはお金のために動いていた。キノには他人に自分のことを聞かれても白を切るようにと注意している。
無敵の女性のように描かれているが実はお化けの類が苦手で、宝石があってもそこに幽霊がいれば迷わず去る。
少し背の低いハンサムな男
声 - 千葉進歩
師匠の若い頃の弟子。とある国の賞金首であったが、事情により師匠と一緒に旅をする(6巻4話「長のいる国」)。名前は明かされておらず、また作者も決めていないらしい。パースエイダー・スミス(=ガン・スミス、銃の整備士)の心得がある。キノが持っている「森の人」の元持ち主。左利き。「優しい国」に登場した老人はこの男である可能性が高い(「カノン」を見た事があり師匠を知っているような様子から)。「優しい国」での生死は不明。本人曰く「霊感がある」らしい。師匠には及ばないものの、実力は一流。しかし傍若無人な性格の師匠に付き従っているため、報われない立ち位置にいることが多い。決して善良な人ではないが、師匠と一緒にいるため穏やかな性格に見えてしまう。子供の頃は学校に通っていたらしく、成績は優秀。作者曰く「嫌いではない」。
キノ(初代)
 声-井上和彦
2代目キノが旅に出るきっかけとなった男性。エルメスを修理した人物でもある。国の城壁で暮らしていた模様。歌が下手。旅をしている最中にキノが住む大人の国にやって来たが、国のルールによって、殺されそうになった2代目キノを庇い、死亡。

登場人物の名前はドイツ語系・銃器関係の名前が多い。

[編集] その他の登場人物

さくら
声 - 八武崎碧(テレビ)/佐藤朱(ドラマCD)/不明(ゲーム)
「優しい国」に登場。観光ガイドを目指す宿屋の娘。名前が花に由来する点やそれをもじったあだ名を嫌う様子はキノに幼少期を思い出させた。
戦車
「戦車の話」「続・戦車の話」に登場。人語を話す浮遊戦車。以前は中に戦車長が乗っていたが既に死んでおり、戦車長が死ぬ前に命令した「色が黒くて、砲塔の右脇に3本の紅い縦線があって、左側に獏の絵が描いてある戦車を探し出して破壊すること」を目的として一人で旅をしている。
イナーシャ
声 - 川澄綾子(劇場版)/春日清花(ゲーム)
「病気の国」に登場。「シティ」に広まる伝染病にかかっている少女。「カントリー」開拓団の少年と文通しているが……。
尚、「病気の国」のその後の話が画集の方に掲載されている。
ラファ
声 - 川澄綾子
「祝福のつもり」に登場。三つ編みの少女。7人姉弟の最年長。貧富の差の激しい国の最下層出身。貧しさから逃れるため、シズに自分を買ってくれるよう頼み込むが……。
彼女の「祝福」は死を覚悟し、殺伐としていたシズに生来の穏やかな気質を取り戻させることとなった。「いろいろな話」にて多少違った登場の仕方をした。
エリアス
「歌姫のいる国」に登場。12歳。日銭労働者。歌姫の歌を愛し、そのレコードと蓄音機を買おうとしていた。貧困層には全く手が届かないその品のため誘拐犯に誘われたことから、その運命が大きく変わることとなる。
サラ
「歌姫のいる国」に登場。12歳。純朴な少女。暮らしぶりは非常に裕福だが家族はなく、執事や召使と共に生活している。エリアスらに誘拐されるも、身代金と共に無事に解放される筈であったが……。
セイ
声 - 浪川大輔
ゲーム版第2作の主人公。容姿が若干キノに似ているが、こちらは正真正銘の男性。燃料の豊富な国出身。格好や服装もキノとほぼ同じである。過去にセイが住む村に初代キノが訪れたことがあり、キノを探すため相棒のモトラド「ジャン」と旅をしている。キノと出会ったのがきっかけであらゆる人生観が変わった。キノを探すという目的より、旅自体を楽しんでいる節がある。淡々としたキノとは違い、喜怒哀楽などの感情がとても豊か。パースエイダーの腕はそれなりにある様子であるが、キノからすれば大したことはないという。なぜキノを探しているのか、その目的は不明。全く返事を返してこないがめげずにいつもジャンに話しかけており、「ジャンと旅をしている」ことをいつも強調している。
ジャン
声 - 相ヶ瀬龍史(一言だけ)
セイの相棒。昔からセイの持っていたモトラド。名前が無かったため、可哀想に思ったキノが思い付きで付けた。とても無口らしく旅の間中セイに度々話しかけられるが、全く反応しない(そもそも彼に返答したことすらないようで、返事は全て「……」である)。しかし、乗り手であるセイが時折ジャンの感情を感じ取ることもある。セイの気のせいかどうかは今一わからなかったが、1度だけ彼の返事も感じたことがある(本当に返事したかは明確ではなくキャストがエルメスと同じということからも、キノとエルメスの影響でそう聞こえた可能性もある)。

[編集] 時系列

本作は短編連作の体裁を取り作品の発表、刊行順と作品中の時系列は一致しない。基本的にはどこから読んでも話として成立するようになっているが、視点の違い、後日談などお互いに関連性のある話もある。

以下に時系列上の分類を示す。

師匠とその弟子の話
2代目キノの師匠の若い頃とその弟子(少し背の低いハンサムな男)の話が時系列上もっとも古い。一部の話は2代目キノの回想という形や2代目キノの話に被せる(逆もあり)展開をする場合もある。
初代キノの話
初代キノの話が師匠と弟子の話より後、2代目キノの話の前に位置する。話数は最も少ない。名前が同じ「キノ」と「エルメス」であるため2代目との描写の差異で判断するほかない。1巻「大人の国」が初代キノ最期の話である。
2代目キノの話
この2代目キノが本作の主人公であり話数も一番多く、『キノの旅』のメインとも言える。師匠の下で修行していた時代の話と旅に出てからの話がある。1巻「大人の国」が2代目キノの旅のきっかけの話。
シズと陸(とティー)の話
2代目キノの話と同じ時系列に位置する。6巻「祝福のつもり」がシズと陸の最初の話、1巻「コロシアム」がその直後の話。また、8巻「船の国」でティーが登場してからはほとんどの話にティーが出てくる。9巻の「むかしの話」に出てくるおばあちゃんはシズや陸、ティーの話をしていて、話の最後にモトラドに乗った旅人がきた。

[編集] パースエイダー(銃器)について[要出典]

作品中に登場するパースエイダーとは銃器のことである。語源はおそらく英語のpersuader(説得する人[物]、(俗)ピストル等、脅しに用いる物)である。

パースエイダーは実在の銃器をモデルにしている。しかし、異世界が舞台なので原則実名は出さない。

  • 「カノン」のモデルは先込め式44口径という点、および形状が一致するコルト Model.1851 Armyが挙げられる。しかしこの銃では黒色火薬を使用するために(作中では液体火薬(液体推進薬)を使用している)、やはりモデルとして扱っているに過ぎない。元々は師匠の愛銃であり、キノが師匠の家を飛び出して旅に出る際にその内1丁を無断で持ち出したらしい。装弾数が少なく再装填に時間が掛かるが威力が高く、またパーカッション式であるためいざという時に弾丸を自作できるという利点があるらしい。
  • 「森の人」のモデルは「コルト・ウッズマン」サードシリーズのマッチ・ターゲットモデル6in。本来は無いサイレンサー組み込み用のネジがバレルに切られている。なおキノのそれは左利き用となっており、左手用のグリップパネルが装着されている。22口径LR弾を使用するため殺傷能力は低いが装弾数が多く、競技用であることもありレーザーサイトが使用可能なこともあって高い命中精度がある。師匠が旅をしていた頃の弟子の男が使用していた銃でもあり、キノは旅の途中で立ち寄った国の老人からこの銃を譲り受けている。
  • 「フルート」は作者による架空のライフルである。これは電撃劇場文庫(電撃文庫ムービーフェスティバル記念の限定品)の中で作者自身が述べている。初期の設定ではキノは「二式テラ銃」をモデルとするパースエイダーも所有していたというが、これとはまったく異なるものになっている。オートマチック式で前部と後部に分割することが出来、持ち運びしやすい構造をしている。サイレンサーを装着することも可能。装弾数はおそらく9発。この銃はキノがとある射撃が盛んな国に立ち寄った際に譲り受けた物である。その国での名称は「五二式国民ライフル分解型」。

[編集] 学園キノ

学園キノ』(がくえんキノ)とは時雨沢恵一自身によるセルフパロディ本である。IV巻のあとがきに書かれた嘘ネタが発端となっている。電撃hp公式海賊本電撃ヴんこ』で掲載された後、『電撃h』&『電撃p』、『電撃hPa』に続編が掲載され、電撃文庫で単行本化された。

「キノの旅・宇宙編」に続く「学園編」という想定で始まるが本書のあとがき、カバー折り返し、オビ等で「あくまで本編とは無関係なお遊び」であることが強調されており、「キノの旅のファンは絶対に読んではいけない」とも書かれている。各種設定、キャラクターの性格などは本編とは別物。作品全体の雰囲気も『キノの旅』と完全に異なっており、ライトタッチの非常に明るいノリでまとめられている(パロディネタも豊富である)。乗り物や銃についてはキノの旅と異なり実際に存在するものが実名で描かれている。

またあとがきでは作者時雨沢恵一と雨沢恵一(あまさわめぐみはじめ)の対談方式となっており、本編同様ネタバレを含むのを避けている。雨沢恵一は紹介文によると作者とは「まったく関係のない赤の他人」であり「決してコピー人間ではない」と記されている。しかし実際は不明である。一巻では地の文を書くため本文に登場もした。あとがきでは主に聞き役として登場している。

[編集] 登場人物

木乃(きの)
「キノ」が立ち寄ったとある小惑星の自称女神の呪いにより擬似人格を植えつけられた姿。
高等部1年。北海道からやってきた。謎の美少女ガンファイターライダー・キノ(略称「謎のキノ」だがキノはこう呼ばれるのを嫌がる)に変身する。腰にはモデルガン(変身後は「ビッグカノン~魔射滅鉄」になる)と緑のポーチ(中身は銃や手榴弾)をつけている。
「キノ」よりも明るく、喜怒哀楽の感情が豊かな性格。
「キノ」と同じく食欲旺盛だが、「キノ」と違って寝起きが悪い。エルメスに嫌なことを言われると彼を遠くにブン投げることも。またエルメスによれば、「食べることと、寝ることしか考えていない」らしい有様。
「キノ」との最大の違いは、度々「美少女」と地の文に書かれること。
因みに英語版Wikipediaでは、「Magical girl」つまり「魔法少女」との紹介がなされている。
静は嫌いではない(むしろ多少気がある模様)がサモエド仮面は大嫌いで、陸太郎は大嫌いだがワンワン刑事は嫌いではない。特技は「射撃・大食い」。
エルメス
木乃が持つ、緑色の革と黄色い金属で出来た携帯ストラップ。赤いボディに紫色の燃料タンクのオフロードバイクに変形する。ストラップの姿を取っている原因は、とある小惑星の女神にスクラップにすると脅された時に「できればストラップがいい」と答えたため。因みにバイクへの変身は自身の意思で自由自在。キノの要請を断ることすらある。変人が多い中でほぼ唯一の常識人なため、活躍させられないのが作者の悩みらしい。特技は「早寝早起」。
静(しず)
「シズ」が自称女神に擬似人格を植えつけられた姿。栄養素ヲタク。
高等部3年。常に刀を腰に差し、眉目秀麗・成績優秀・スポーツ万能のモテモテな男(学園の一部の男子に「ザ・辻斬り男」「出来すぎ侍」などと呼ばれたりもする)。そんな大人びた雰囲気から留年し続けて現在は20歳を過ぎているとの噂がある。基本的には「シズ」と同じ性格。登場するときはなぜかいつも前を純白のハト(サモエド仮面αはジョンさんがいいと言っていたが、実際はカールと呼んでいる)が通り過ぎる(ちなみにスローで)。純白の正義の騎士・サモエド仮面(他《他にはαなどの文字が入る》)に変身(実態は扮装)するが変身後は人格が一変(正確には変身すると決めた時から)、異常にハイテンションな変態と化す。サモエド仮面に変身する前も後もなぜか食べ物の栄養素に詳しい。
またサモエド仮面は謎のキノに気があるようだがいつも謎のキノの魔物退治の邪魔をするため(おそらくわざとでは無い)、大変嫌われている。
戦場伝説にも詳しい。引用はミンメイ・リパブリッシング・カンパニー
特技は銃弾を剣ではじくことと銃弾をトマトで受け止めることとマント(シルク製)で銃弾を防ぐこと。
ティーになにかトラウマがあり、姿を見かけた際には全身が震えて動けなくなる上に栄養素の事すら話すことが出来なくなる。
犬山・ワンワン・陸太郎(いぬやま‐わんわん‐りくたろう)
「実は四大魔王宇宙のスパイだった」陸が人に変身した姿。
この名前は人型形態の時に名乗った名前(多分即興で考えた)であり、はっきり言ってネーミングセンスがない。
木乃のクラスに来た転校生を演ずる。白髪の美少年。その美貌は一目でクラスのほとんどの女子(と一部の男子)を虜にした程。
静がサモエド仮面(他)に変身しても静だと知っていて、何らかの恨みがある模様(いつも「くそう静め……いつか殺してやる」「静倒す」といっている)。木乃・静と違い「キノの旅」での記憶を維持しているらしく(だがティーのことは覚えていない。が、茶子にハムカツをもらった時などから記憶を失ったわけではなく、唯単に忘れているだけと思われる)、静に止めを刺そうとした時「おさげの彼女(ラファ)が待っている」と語った。
彼はおそらくワンワン刑事で特技は「銃七乗の拳法」(銃を乱射しながら(ただし狙いは正確)回転円舞)。"銃とこの拳法で戦闘能力が7倍に引きあがる"(なぜか7乗ではない)が名前の由来。ちなみにこの拳法を世界で最初に確立、記録として残したのは聖徳太子(将禿対死)とのこと。ガン=カタという(他者の作品による架空の)戦闘術があり、それがモデルと思われる。
おばあちゃん
恐らくは「師匠」が自称女神に擬似人格を植えつけられた姿だと考えられる。
木乃の祖母という設定。北海道在住。美老婆銃士ヴァヴァア・ザ・スーパーに変身する。「学園」最強。サモエド仮面曰く「その戦力は米海兵隊一個師団に匹敵する」らしい。伝説の谷越え2キロ狙撃を成功させた人。
「師匠」と比べるとかなりノリが良くて明るい。相変わらずお化け話は大嫌い。聞くとマシンガンを乱射してしまう。15歳位の頃には既にフランス外人部隊に所属しており、その後も各地で武勇を轟かせていた(見かけたら直ぐに逃げることとも言われている)。静(サモエド仮面)曰く「映画にもなっている」らしい。なぜか、映画のタイトルは数十年前から既に「ヴァヴァア」。
愛車はスバル360と思われる。しかしその車の調子が悪くなったので、スバル・インプレッサWRX STIバージョンも購入した。
黒島 茶子(くろしま ちゃこ)
ティー。なぜか20代前半にまで成長している。英語教師の補充要員として登場。男子学生の憧れの的。非常に陽気。良く喋る。陸太郎を一目で気に入り、授業は彼の頭に顎をのっけながら行っている。例によって教師は仮の姿であり、その真の姿は日本政府が対魔物用に結成した特殊部隊・KAEREの隊長である。が、隊員諸共情けない程に弱い。しかし危機にさらされるとティーに変身、手榴弾投擲の達人となる。そして茶子とは一変し、ほとんどしゃべらない。往復びんたを2秒で200回ほど叩ける。ワンワン刑事の背中に飛びつき頬ずりをする。旅人に助けられて一緒に旅をしていたが、この国で別れたという過去を持つ。学園キノ第2巻で登場。

[編集] 舞台

学園編第3話の序盤に木乃が通う学園が神奈川県横浜市に存在し、最寄り駅は大船駅に近いJR京浜東北線の駅である旨が明記されている。

基本的に舞台は学園。第3話では大部分が北海道を、番外編は商店街を舞台としている。


以上で物語・作品に関する核心部分の記述は終わりです。


[編集] 既刊一覧

[編集] メディア展開

[編集] アニメ

[編集] TVアニメ

2003年4月~7月に全13話でWOWOWノンスクランブルで毎週火曜日18:30~19:00に放送されていた。また、2007年2月~4月にTOKYO MXで一部の話が放送された。現在はDVD全6巻が販売されている。また、主人公のキノ役は女優の前田愛が声優に初挑戦(同姓同名の声優もいるためまれに混同されることも)。

またTVアニメ化記念として、オリジナル短編アニメDVD&ブックレット『キノの旅 ~とっておきの話~』が発売された。

[編集] 劇場版アニメ

2005年2月19日、『キノの旅 何かをするために -life goes on.-』が劇場公開。同年3月30日発売のDVDビジュアルノベル『キノの旅 旅人の話 -You-』の限定版DVD内にこの劇場アニメが収録(その後、市販DVDに「塔の国 -Free Lance-」が同梱包)。

2007年4月21日電撃文庫ムービーフェスティバルの上映作品の1つとして劇場版アニメ第2弾『キノの旅 病気の国 -For You-』が公開された(同時上映『灼眼のシャナ』・『いぬかみっ!』)。

[編集] スタッフ

  • 監督:中村隆太郎(テレビアニメ、劇場版第2弾)、渡部高志(劇場版第1弾)
  • 脚本:村井さだゆき(テレビアニメ、劇場版第1弾)、小中千昭(劇場版第2弾)
  • キャラクター原案:黒星紅白
  • キャラクターデザイン:須賀重行(テレビアニメ、劇場版第1弾)、伊藤良明(劇場版第2弾)
  • プロップデザイン:近藤高光
  • 美術監督:番野雅好(テレビアニメ)、武藤正敏(劇場版第1弾)
  • 色彩設計:西表美智代
  • 撮影監督:大庭直之
  • 編集:今井剛
  • 音響監督:鶴岡陽太
  • 音響制作:楽音舎
  • 作画監督:松本文男・松本卓也
  • 絵コンテ・演出:中村隆太郎・小林孝嗣(テレビアニメ)、渡辺高志(絵コンテ、劇場版第1弾)・工藤進(演出、劇場版第1弾)
  • アニメーション制作:A.C.G.T.(~劇場版第1弾)→ シャフト(劇場版第2弾~)
  • 企画:GENCO
  • 製作:『キノの旅』製作委員会(テレビアニメ)、『キノの旅』とっておきの話の会(劇場版第1弾)、劇場版『キノの旅』製作委員会(劇場版第2弾)

[編集] 主題歌

  • オープニングテーマ:『all the way』下川みくに
  • テレビアニメ版エンディングテーマ:『the Beautiful World』前田愛
  • 劇場版第1弾エンディングテーマ:『はじまりの日』前田愛
  • 劇場版第2弾エンディングテーマ:『Bird』下川みくに

[編集] TVアニメサブタイトル

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督 総作画監督
1 人の痛みが分かる国 -I See You.- 村井さだゆき 中村隆太郎 中村隆太郎 松本文男 須賀重行
2 人を喰った話 -I Want to Live.- 小林孝嗣 松本卓也
3 予言の国 -We NO The Future- 中村隆太郎 小林孝嗣
4 大人の国 -Natural Right- 小林孝嗣 松本文男
5 レールの上の三人の男 -On the Rails- 中村隆太郎 中村隆太郎
6 コロシアム(前編) -Avengers- わだへいさく 小林孝嗣 大森英敏
7 コロシアム(後編) -Avengers- 平田豊 伊藤良明
8 魔法使いの国 -Potentials of Magic- 佐藤卓哉 えんどうてつや 宮田奈保美
9 本の国 -Nothing Is Wriiten!- 江島秦男 増谷三郎
松本文男
10 機械人形の話 -One-way Mission- わだへいさく 小林孝嗣 松本文男
福世孝明
11 彼女の旅 -Love and Bullets- 中村隆太郎
佐藤卓哉
橋本巨樹 福世孝明
増谷三郎
12 平和な国 -Mother's Love- 中村隆太郎 江島秦男 津元美尾
司下由紀子
13 優しい国 -Tomorrow Never Comes- 佐藤卓哉
わだへいさく
中村隆太郎
わだへいさく

[編集] DVD

  • 短編アニメDVD&ブックレット キノの旅 ~とっておきの話~
  • キノの旅(1) the Beautiful World
  • キノの旅(2) the Beautiful World
  • キノの旅(3) the Beautiful World
  • キノの旅(4) the Beautiful World
  • キノの旅(5) the Beautiful World
  • キノの旅(6) the Beautiful World

[編集] ゲーム

『キノの旅 -the Beautiful World-』
2003年7月17日、PS2用ゲームソフトとして発売された。全10話+α収録。
2004年11月25日、同ソフトのベスト版発売。「サウンドコレクション 攻略ガイドつき」も存在する。
『キノの旅II -the Beautiful World-』
2005年12月1日、PS2用ゲームソフトとして発売された。全11話+α収録。

[編集] ビジュアルノベル

ビジュアルノベル『記憶の国 -Their Memories-』
2003年12月3日発売(ISBN 978-4-8402-2525-0
ビジュアルノベル『旅人の話 -You-』
2005年3月30日発売(ISBN 978-4-8402-2897-8
ビジュアルノベル 『わたしの国 -Own Will-』
2007年12月25日発売(ISBN 978-4-8402-4080-2

[編集] 脚注

  1. ^ (2007) 電撃hp Volume.50. メディアワークス. ISBN 978-4-8402-4098-7. 
  2. ^ <refname konosakka="konosakka"> name="konosakka">「このミステリーがすごい!」編集部 『このライトノベル作家がすごい!』 宝島社、2005年。ISBN 4-7966-4557-8

[編集] 外部リンク


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