オスカー・デ・ラ・ホーヤ
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オリンピック | ||
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男子 ボクシング | ||
金 | 1992 | ライト級 |
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基本情報 | |
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本名 | オスカー・デ・ラ・ホーヤ |
通称 | ゴールデン・ボーイ |
階級 | スーパーウェルター級 |
国籍 | アメリカ合衆国 |
誕生日 | 1973年2月4日(35歳) |
出身地 | アメリカ合衆国、イーストロサンゼルス |
命日 | |
死地 | |
スタイル | オーソドックス |
プロボクシング戦績 | |
総試合数 | 43 |
勝ち | 38 |
KO勝ち | 30 |
敗け | 5 |
引き分け | 0 |
無効試合 | 0 |
オスカー・デ・ラ・ホーヤ(Oscar De La Hoya、1973年2月4日 - )は、プロボクシング6階級制覇を成し遂げたメキシコ系アメリカ人プロボクサー。アメリカ合衆国、イーストロサンゼルス市出身。アマ時代からエリート街道を驀進してきたその成功ぶりから「ゴールデンボーイ」の異名を持つ。名の「De La」は英語に訳すと「of the」であり、『ホーヤ家のオスカー』となる。
アメリカのボクサーの中では最も人気のある選手の一人であり、その端正なルックスから女性の支持も高い。その活躍の場はリングだけにとどまらず、歌手デビューも果たしグラミー賞にもノミネートされた。
自らもプロモーション会社「ゴールデンボーイ・プロモーションズ」を立ち上げ、プロモーターとしても活躍している。数々のビッグマッチを経験した、世界屈指の人気ボクサーである。
目次 |
[編集] ファイトスタイル
基本に忠実なオーソドックススタイルを得意とし、抜群のスピード、テクニックでKO劇を演出してきた。ボクサースタイルはもちろん、ファイタースタイルも完璧にこなせるコンプリートファイターである。
[編集] 来歴
8歳からボクシングを始める。4年5ヶ月もの間敗戦を経験しないなど、アマチュア時代から既に非凡な才能を見せる。アマ時代の通算戦績は223勝5敗163KO。
1992年、19歳でバルセロナオリンピックライト級に出場。同競技で米国勢唯一となる金メダルを獲得、アマ時代の華麗な遍歴を踏まえて「ゴールデンボーイ(Golden Boy)」とあだ名される。
同年11月23日、プロデビュー。ラマー・ウイリアムズを初回KOに退ける。
1993年6月7日、元IBF世界フェザー級チャンピオン、トロイ・ドレーシーをも初回KOで撃退。世界王座戴冠の期待が高まる。
1994年3月5日、プロ12戦目で16戦無敗のWBO世界スーパーフェザー級王者ジミー・ブレダルを10回TKOに下し、初タイトル獲得。初防衛の後、階級アップのため王座返上。
同年7月29日、元IBF、WBO世界フェザー級王者ホルヘ・パエスを2回KO、WBO世界ライト級王座を獲得し、2階級制覇。
1995年2月18日、元IBF、WBO世界スーパーフェザー級王者ジョン・モリナに12回判定で3度目の防衛。
同年5月6日、IBF世界ライト級王者ラファエル・ルエラスとの統一戦を2回TKOで制する。IBF王座は返上。
同年9月9日、元WBA世界スーパーフェザー級王者ヘナロ・エルナンデスとの夢の無敗対決を6回TKOで制し、5度目の防衛に成功。
同年12月15日、元WBC世界スーパーフェザー級王者ジェシー・ジェームズ・レイハに2回TKOで勝利し6度目の防衛。階級アップのため王座返上。
1996年6月7日、パウンド・フォー・パウンドにも謳われた「メキシコの英雄」フリオ・セサール・チャベスを4回TKOで下す。WBC世界スーパーライト級を獲得し、3階級制覇。
1997年1月18日、WBC世界ライト級を10度防衛した元王者、ミゲル・アンヘル・ゴンサレスに12回判定で勝利。初防衛に成功。
同年4月12日、高度のディフェンスで「アンタッチャブル」の異名を取り4階級(IBF、WBC、WBA世界ライト級、IBF世界スーパーライト級、WBC世界ウェルター級、WBA世界スーパーウェルター級)を制したパーネル・ウィテカーが持つWBC世界ウェルター級に挑む。12回判定で勝利を収め、4階級制覇達成。WBC世界スーパーライト級王座返上。
同年9月13日元WBC世界スーパーフェザー級、WBC世界ライト級、WBO世界スーパーライト級王者へクター・カマチョに12回判定で勝利し2度目の防衛。
1998年9月18日、元WBC世界スーパーライト級王者フリオ・セサール・チャベスを9回TKOで下し5度目の防衛。
1999年2月13日前WBA世界ウェルター級王者アイク・クォーティと事実上の統一戦(クォーティはこの試合のためにWBAに王座を剥奪される)。12回判定で勝利し、6度目の防衛を果たす。
同年9月18日、8度目の防衛戦にIBF世界ウェルター級王者フェリックス・トリニダードを迎え、統一戦。僅差判定で敗れ、王座陥落と共にプロ初黒星を喫する。
2000年2月26日、WBC世界ウェルター級1位のデラホーヤと同級2位のダレル・コーリーによる挑戦者決定戦を7回KOで制する。しかしトリニダードが同級王座を返上したため、デラホーヤが無戦で返り咲く。
同年6月17日、前IBF世界ライト級王者シェーン・モズリーとの初防衛戦に12回判定で敗れ、再び王座を手放す。
2001年6月23日、WBC世界スーパーウェルター級王者ハビエル・カスティリェホに挑み、12回判定で勝利。シュガー・レイ・レナード、トーマス・ハーンズに続く史上3人目の5階級制覇達成。
2002年9月14日、WBA世界スーパーウェルター級王者フェルナンド・バルガスと統一戦。11回TKOで制し、王座統一。
2003年5月3日、元IBF世界スーパーウェルター級王者ヨリボーイ・カンパスに7RTKOで勝利しWBA初防衛、WBC2度目の防衛にそれぞれ成功。
同年9月13日、既にWBC世界ウェルター級王座を失っていたシェーン・モズリーと再戦。物議をかもす判定の結果、敗戦。両王座を奪われる。
2004年6月5日、20戦無敗の王者フェリックス・シュトルムが持つWBO世界ミドル級に挑戦。僅差判定で下し、前人未到の6階級制覇を達成する。
同年9月18日、シュトルム戦以前から内定していたビッグマッチ、WBA、WBC、IBF世界ミドル級統一チャンピオン「死刑執行人(エクスキューショナー)」バーナード・ホプキンスと史上初の4団体王座統一戦に臨む。9回でプロ初のKO負けを喫し、失陥。
2006年5月6日、20ヶ月ぶりの実戦でリカルド・マヨルガの持つWBC世界スーパーウェルター級に挑戦。ブランクから限界説も囁かれていたが、6回TKOで噂を吹き飛ばす快勝。3年ぶりに同王座に返り咲く。また10度目の戴冠ともなった。
2007年5月5日、初防衛戦で4階級を制した無敗のフロイド・メイウェザー・ジュニア(WBC世界スーパーフェザー級、WBC世界ライト級、WBC世界スーパーライト級、IBF、WBC、IBO世界ウェルター級)との「世紀の一戦」において、1-2の12回僅差判定で敗れる。メイウェザーは5階級制覇(4人目)を達成し、即日王座返上を表明。
2008年6月、総合格闘技の新団体を旗揚げする。自身がリングに上がる可能性については未定だが、マット・リンドランドと既に契約を結んでいる。
[編集] 戦績
- アマチュアボクシング:228戦 223勝 163KO 5敗
- プロボクシング:43戦 38勝 30KO 5敗
[編集] 獲得タイトル
- バルセロナオリンピックボクシング競技ライト級優勝
- WBO世界スーパーフェザー級王座(2度防衛後、返上)
- WBO世界ライト級王座(6度防衛後、返上)
- IBF世界ライト級王座(ルエラスとの統一戦に勝利し王座吸収、即返上)
- WBC世界スーパーライト級王座(初防衛後、返上)
- WBC世界ウェルター級王座(7度防衛後、トリニダードに敗戦)
- WBC世界スーパーウェルター級王座(2度防衛後、モズリーに敗戦)
- WBA世界スーパーウェルター級王座(バルガスとの統一戦に勝利し王座吸収、初防衛後モズリーに敗戦)
- WBO世界ミドル級王座(史上初の6階級制覇。初防衛戦となる4団体統一戦でホプキンスに敗戦)
- WBA世界スーパーウェルター級王座※2度目(初防衛戦でメイウェザーに敗戦)
[編集] 関連項目
- 男子ボクサー一覧
- オリンピックボクシング競技メダリスト一覧
- 世界ボクシング機構(WBO)世界王者一覧
- 国際ボクシング連盟(IBF)世界王者一覧
- 世界ボクシング協会(WBA)世界王者一覧
- 世界ボクシング評議会(WBC)世界王者一覧
[編集] 外部リンク
前優勝者 アンドレアス・チュロウ |
第25回バルセロナオリンピックボクシングライト級優勝 1992年8月 |
次優勝者 ホシン・ソルタニ |
前王者 ラファエル・ルエラス |
第11代IBF世界ライト級王者 |
次王者 フィリップ・ホリデー |
前王者 ジミー・ブレダル |
第5代WBO世界スーパーフェザー級王者 1994年3月5日 - 1994年 |
次王者 レジリロ・ツアー |
前王者 ギオバーニ・パリーシ |
第5代WBO世界ライト級王者 1994年7月29日 - 1996年 |
次王者 アルツロ・グリゴリアン |
前王者 |
第24代WBC世界スーパーライト級王者 1996年6月7日 - 1997年 |
次王者 |
前王者 |
第25代WBC世界ウェルター級王者 1997年4月12日 - 1999年9月18日 |
次王者 |
前王者 |
第32代WBC世界スーパーウェルター級王者 2002年9月14日 - 2003年 |
次王者 |
前王者 サンティアゴ・サマニエゴ |
第34代WBA世界スーパーウェルター級王者 2002年9月14日 - 2003年 |
次王者 アレハンドロ・ガルシア |
前王者 アレハンドロ・ガルシア |
第36代WBA世界スーパーウェルター級王者 2003年5月3日 - 2003年9月13日 |
次王者 |
前王者 |
第17代WBO世界ミドル級王者 2004年6月5日 - 2004年9月18日 |
次王者 |
前王者 |
第36代WBC世界スーパーウェルター級王者 2006年5月6日 - 2007年5月5日 |
次王者 |