アメリカ欧州軍

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アメリカ欧州軍 United States European Command
創設：	1952年 8月1日
所轄：	アメリカ国防総省
構成部隊：	在ヨーロッパ・アメリカ陸軍（USAREUR） United States Army European
	在ヨーロッパ・アメリカ海軍（USNAVEUR） United States Naval Forces Europe
	在ヨーロッパ・アメリカ海兵隊（USMAREUR） United States Marine Forces Europe
	在ヨーロッパ・アメリカ空軍（USAFEUR） United States Air Forces in Europe
	在ヨーロッパ特殊作戦コマンド（USSOCEUR） United States Special Operations Command Europe

アメリカ欧州軍（アメリカおうしゅうぐん、USEUCOM、U.S. European Command）は、アメリカ軍の統合軍のひとつ。司令部は、シュトゥットガルト（ドイツ）。

責任地域（AOR, area of responsibility）は2100平方マイルに及び、92の国と地域を含んでいる。それらの国と地域には、ヨーロッパ諸国の全て、トルコ、グリーンランド、および旧ソ連諸国の大部分^[1]、さらにアフリカ諸国の大部分^[2]が含まれている。それゆえに、欧州軍は冷戦期における主要な司令部であった。

また近年のコソボ紛争へのアメリカの介入においても主要な役割を果たし、湾岸戦争とそれに引き続くノーザン・ウォッチ作戦においても、トルコのインキルリーク空軍基地（en:Incirlik Air Base）から出撃する航空兵力の統制を行うなど重要な役割を果たした。

欧州軍の司令官はまたNATO軍の機構において、欧州連合軍最高司令官（en:Supreme Allied Commander, Europe, SACEUR）の役割をも務める。

[編集] 編成

欧州軍の主要な戦力は、アメリカ陸軍第7軍、アメリカ海軍第6艦隊、アメリカ空軍第3空軍である。

第7軍はドイツに拠点を置く。第7軍は1個軍団（2個師団）を統制しているが、冷戦期のほとんどの期間においては、2個軍団（計4個師団）を指揮下においていた。

統合軍の地域管轄地図橙色が欧州軍の責任地域を示す。

第6艦隊は地中海および大西洋東部を哨戒海域とし、NATOの周辺海域の防護に当たる。現在では、ジブラルタル海峡とスエズ運河の間を通行する海上交通に対し、テロリズムからの防護を提供する任にもあたっている。

在欧州アメリカ空軍は、ヨーロッパ航空コマンド（en:HQ Air Command Europe）、航空支援コマンド、そして第16空軍からなり、ドイツのラムシュタイン空軍基地（en:Ramstein Air Base）に所在する。在欧米空軍は冷戦期の高水準の戦力からすると大幅に縮小されており、紛争地に航空戦力を派遣するにあたっても、合衆国本国から飛来する部隊があたる割合が大きくなっている。

また、イタリアには第173空挺旅団（en:173d Airborne Brigade）が駐留する。この部隊は、1990年代半ばに再編され、イラク戦争においては、イラク北部におけるクルド人の蜂起の支援に当たった。

欧州軍の特殊作戦を管轄する在欧特殊作戦コマンドは、シュトゥットガルト‐ヴァーリンゲンのパッチ駐屯地（en:Patch Barracks）に司令部を置いている。

[編集] 注記

^ カザフスタン、キルギスタン、タジキスタン、トルクメニスタンおよびウズベキスタンの5つの中央アジア諸国を除く。
^ エジプト、スーダン、ジブチ、ソマリア、エリトリア、およびエチオピアを除く。

[編集] 外部リンク

USEUCOM Homepage — 公式サイト

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表・話・編・歴アメリカ軍の統合軍
地域別	アフリカ軍 - 北方軍 - 中央軍 - 欧州軍 - 太平洋軍 - 南方軍
機能別	特殊作戦軍 - 統合戦力軍 - 戦略軍 - 輸送軍
廃止	打撃軍 - 大西洋軍 - 宇宙軍 - 即応軍